DMPP-06〜DMPP-10環境 (デュエプレ) [編集]


  1. DMPP-06 「超獣の転生 -INVINCIBLE RAGNAROK-」期
  2. DMPP-07 「超神星爆誕 -GATE OF DISASTER-」期
  3. DMPP-08 「極神創世譚 -VIOLENCE FUSION-」期
    1. DMPP-08EX 「覇竜咆哮 -TRIVAL EXTREME-」期
  4. DMPP-09 「武者聖戦伝 -ARCADIA OVERDRIVE-」期
    1. DMPP-09EX 「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」期
  5. DMPP-10 「戦国武闘会 -SAMURAI X KNIGHT-」期
    1. DMPP-10EX 「魔帝剣征 -BATTLE OF GLORY-」期

DMPP-06 「超獣の転生 -INVINCIBLE RAGNAROK-」 [編集]

全85種が追加。

《聖霊王アルファディオス》は、《聖霊王アルカディアス》以上に優位な状況から逆転を許さない性能により、エンジェル・コマンド入りのフィニッシャーとして活躍した。
《聖騎士ヴォイジャー》の登場で、中・大型種族のエンジェル・コマンドが非常に出しやすくなった。

《悪魔神ドルバロム》は、《アクア・サーファー》などのS・トリガーを封殺はできないものの、闇以外をランデスすることにより圧倒的なボードアドバンテージ差でダイレクトアタックを決めることができ、こちらもフィニッシャーとして活躍した。
《ロスト・チャージャー》《邪霊神官バーロウ》の存在により、進化元が存在していなくても安定して召喚することができることも強みである。

《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》は、【除去サファイア】のフィニッシャーとして活躍した。また、《聖獣王ペガサス》《幻想妖精カチュア》等から早期に出せればゲームエンドに持ち込めるカードパワーを持っており、【ヘブンズ・ゲート】でも《無双竜機ボルバルザーク》DP殿堂の穴を埋めるようにフィニッシャーを務めた。
特に、非進化でスピードアタッカーという点で組み合わせの自由度が高く、さまざまなデッキで使用されている。

TCG版に存在した【牙サファイア】は、《ストリーミング・チューター》《大勇者「二角牙」》の登場により構築可能になったが、ブロッカーを持つエンジェル・コマンドの台頭でシールド焼却を阻まれやすく、ブロッカー破壊に乏しいタイプの【サファイア】は活躍が難しくなっている。

《クリスタル・ツヴァイランサー》は、召喚酔いしない実質0マナのブロックされないT・ブレイカーということで環境で活躍している。パワーも13000あり、パワー依存の除去やクリーチャーのバトルでも処理が困難なラインとなっている。
爆発力は高いが、ブロッカーチャンプブロックを繰り返したり、2000以下を対象とする除去を食らい続けるとリソースが枯れて《ツヴァイランサー》を出せずにそのまま負けてしまうパターンも存在し、安定性に関しては他のデッキに劣る。
また、《ツヴァイランサー》がデッキ内の最も高いコストになりがちで、《解体人形ジェニー》で対策されることも。

《解体人形ジェニー》は高コストカードを確実に引き抜けることから、《汽車男》に代わる汎用ハンデスとして君臨した。
前述の通り、デッキの汎用性を損なわずに《クリスタル・ツヴァイランサー》を牽制する役割も果たしている。

《地獄スクラッパー》はあらゆるデッキで速攻耐性を高めることを可能にした。

《進化の化身》の登場により、水文明を使わずに《ダイヤモンド・ブリザード》を確実に手札に加えられるにようになり、【白緑ブリザード】が強化された。
また、《進化の化身》《聖獣王ペガサス》をサーチしつつ、そのまま《ペガサス》の進化元になれるので【聖獣王ペガサス】の強化にもなっている。

《メビウス・チャージャー》が登場し、【アストラル・リーフ】【ダイヤモンド・ブリザード】が高速でビッグマナに到達させるデッキも開発されている。

出場者のデッキ分布は下記のようになっている。ソース→https://twitter.com/dmps_info/status/1330345255955271688

その他 [編集]

リリース直後から10月19日(月)メンテナンスまでの数日間、《ミラクル・サーチャー》を使用するとフリーズしてどちらかがリタイアしないと終わらなくなるバグが存在した。
この状態になるとリタイアした側が負け判定になることを悪用し、《ミラクル・サーチャー》根比べ大会デッキが流行した。

この時期に活躍したカード・アーキタイプ [編集]

DMPP-07 「超神星爆誕 -GATE OF DISASTER-」 [編集]

全85種が追加。
このランクマッチのシーズンからフォーマットが「New Division」と「All Division」に分けられた。

ただし、DMPB-01に収録されていないDMPP-01のカードで環境入りしていたカードは少なく、当時の環境では「New Division」は「All Division」と大きな差はなかった。
とはいえ《ロスト・ソウル》の有無は決して小さくない違いだろう。このカードが使われる可能性があるのとないのとでは根本的に立ち回りも変わってくる。他にも、《二角の超人》《光輪の精霊 ピカリエ》など、長らく環境に留まっていたカードが使用不可となる。

+  New Division」では使えない主なカード

新たな顔ぶれは、デザイナーズコンボのカードたちが目立つ。

《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》は、《コッコ・ルピア》《センチネル・ドラゴン》×2→《バルケリオス・ドラゴン》などの流れで爆速で召喚を狙うデッキが登場した。
ブロッカーS・トリガーで対策していない相手には一瞬で勝負を決めることも少なくない。汎用性の高いS・トリガーでは対処が困難であることも強みである。《ヘリオライズ・ドラゴン》により山札からサーチするギミックも組み込める。

《超神星マーキュリー・ギガブリザード》は、既存の【リキッド・ピープル】に取り込んだデッキと、新たに登場したグレートメカオーを軸にしたデッキの2種類が登場し、除去や遅延手段を呪文に頼るデッキに深く刺さった。(【グレートメカオー】)

《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》は、《ギガブリザード》のサブプランとして採用するデッキと、グレートメカオーガーディアンを進化元に採用するデッキが登場した。
ガーディアン採用は、シンパシーにより実質手札の消費だけで進化元にできる《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》を活用できるのが強みである。
パワー低下以外では離れない状態にする効果は、一度盤面で有利になってしまえば、ほぼ相手の逆転を許さない。

上の3体はDMPP-01のベリーレアS・トリガーが効きにくいクリーチャーであり、多くのデッキで採用S・トリガーの見直しが余儀なくされた。

《黒神龍グールジェネレイド》は、《神滅翔天ザーク・ゼヴォル》などTCG版にはない相性の良いカードは登場しているものの、「ノーコストでパワー6000のW・ブレイカーが出る」ことだけでは環境に食い込める力がなく、ほどほどな使用率となった。
使われる場合は《神滅竜騎ガルザーク》はほぼ必須となり、《リップ・ウォッピー》《光神龍セブンス》など「ドラゴン」が出ることに大きな意味があるカードも併用される。

【ドリームメイト】は、《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》《サージェント・クワガタン》がキーカードのビートダウンが構築可能になった。
実装から長い間過小評価されていたが、非公式大会での考察などもあり、後期には徐々にその侮れない強さが認知されていった。
転機を迎えたのは、公式ツイッターでDMPP-08の情報公開が佳境に入った2021年2月9日以降だろう。【ドリームメイト】の地力を押し上げる《炎霊甲蟲ジャンガルジャン》《霊騎幻獣ウルコス》《幻獣竜機ボルパンサー》の登場が確定したことにより、にわかに使用者が増え始めた。

《フェアリー・ギフト》は、【カチュアシュート】で採用された。軽減数では1損をしてしまうが最速3ターン目に《カチュア》を出すために使ったり、《ヘリオス・ティガ・ドラゴン》《白虎の剣皇ダーク・サラマンダス》の組み合わせを素早く達成するために使われる。

3体のフェニックスは、短いターン数で試合の勝敗を決定づけることが可能で、長いターンをかけるデッキでも、現在のターン数に関係なく試合を動かすことのできる《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が存在するため、環境全体としてはやや高速化したといえる。【速攻】以外のほぼ全てのデッキがコスト軽減またはコスト踏み倒しを利用していることも高速化に拍車をかけている。

  • 特にNew Divisionにおいて、除去コントロール系のデッキがやや減少したことにより、後期に【ウェーブストライカー】が少し復帰する動きもあった。

この時期に活躍したカード・アーキタイプ [編集]

DMPP-08 「極神創世譚 -VIOLENCE FUSION-」 [編集]

全85種が追加。

リペアが可能だったDMPP-07期とは異なり、今弾のNew Divisionでは《幻想妖精カチュア》といった代替不可能なカードも一部使用不可能になる。

+  新たに「New Division」では使えなくなる主なカード

バランス調整前(〜Ver.2.2.3) [編集]

【ドリームメイト】《ジェネラル・クワガタン》《幻獣竜機ボルパンサー》などの登場で大幅に強化された。
S・トリガーを重視した白緑白青緑か、スピードアタッカーブロッカー破壊を有する赤緑白赤緑が主流となっている。

【ヘブンズ・ゲート】《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》の登場により、【ゲオルグ天門】と呼ばれるタイプへと変貌を遂げた。

《連珠の精霊アガピトス》《霊騎幻獣ウルコス》《剛勇王機フルメタル・レモン》の3枚は、色が合えばどのデッキにも入りうる多機能カードとして活躍している。
特に【ゲオルグ天門】【白青緑ドリームメイト】で違和感なく採用されていることがその汎用性を物語っている。

【カチュアシュート】《極仙龍バイオレンス・サンダー》を獲得した。
進化元が必要ではあるものの、アタックトリガーの3ドロー・3ハンデス・9000火力により、《幻想妖精カチュア》を早期に出すプレイングを行っても息切れを起こしにくくなった。

《竜極神》《魔刻の斬将オルゼキア》《のろいとテラーの贈り物》など、除去コントロールを強化するカードが多く登場した。
《贈り物》に関しては、破壊するのにおあつらえ向きな《電磁傀儡ポワワン》《封魔魂具バジル》も同時に登場している。

DMPP-08中期以降のAll Divisionでは、初動をセルフハンデスである《電磁傀儡ポワワン》ではなくランダムハンデスである《飛行男》を採用し、デッキを青黒赤の3色ではなく黒赤の2色にした除去コントロールも登場した。この場合、《のろいとテラーの贈り物》に加え《邪魂創世》も採用されていることもある。→【黒赤除去ゲキメツ】

中速ドラゴンのデッキパワーを飛躍的に上昇させる《超竜騎神ボルガウルジャック》が登場した。
このクリーチャーは《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》のメタとしても非常に優秀である。

DMPP-07終盤に行われたカード能力の変更およびDMPP-08実装による環境の変化により【青単テクノロジー】が環境デッキとして確立された。
《電脳海王ネオングライド》【青単テクノロジー】躍進の影の立役者といえる。素出しもできるコストで最大2体バウンスできるテンポアドバンテージは絶大かつ踏み倒して出しても強いと、《インビンシブル・テクノロジー》のデッキ圧縮に貢献している。

【グランド・デビル】が成立した。対クリーチャーの《超神星ネプチューン・シュトローム》と対呪文の《超神星マーキュリー・ギガブリザード》を兼ね備えている。しかし、《スナイプ・アルフェラス》の能力変更により無尽蔵なリソース補充ができなくなったため、目立った成果を挙げられていない。

【アーク・セラフィム】が成立した。フェニックス《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》《超神星ビッグバン・アナスタシス》を使える。《霊騎マルディス》《霊騎アラク・カイ・バデス》《無双霊騎ラルゴバニス》で大抵のクリーチャーの攻撃を停滞させ、《霊騎ミューズ・ルブール》などのオールタップで制圧するのが基本戦術となる。

この弾でマッドネスが5つの文明すべてで存在するようになった。

その他、そのカードの登場によって新たな戦術を可能にしたカードが非常に多い。例を挙げれば《霊翼の宝アルバトロス》《衝撃のロウバンレイ》《運命の選択》《神秘と創造の石碑》など。
ほぼ専用構築になるが、《龍仙ロマネスク》《無双竜機ボルグレス・バーズ》の組み合わせも強力である。
《テンペストザウルス》の実質的な完全上位互換である《爆獣ダキテー・ドラグーン》もこの弾の特徴の一つである。

  • 多色の充実により、マナゾーンのカードがすべて闇である状況を維持しつつカードを使うことが容易となり、《インビンシブル・アビス》が使われることもあった。
  • ウィニーの除去が比較的容易にできるようになったこと、環境全体の平均パワーが上がったことにより、【ダイヤモンド・ブリザード】は大幅に数を減らした。

バランス調整後(Ver.2.2.4〜) [編集]

2021年3月25日付けで能力の調整とDP殿堂が発表された。

公式発表をまとめると

【5cヘブンズ・ゲート】の使用率はNew Divisionで19.7%(2位)、All Divisionで18.2%(1位)とかなり高かったが、デッキパーツの弱体化は「別のデッキタイプにも多く採用されている」《剛勇王機フルメタル・レモン》の弱体化だけであった。
推測にはなるが、その理由は2つ考えられる。

  1. 使用率は高かったが、勝率は高くなく、弱体化をする必要を感じなかった?(【5cヘブンズ・ゲート】の勝率が書かれていないことより)
    • ……しかし、公開情報を整理すると、勝率も高いデッキタイプである可能性が高い。Newでの勝率1位が【5cヘブンズ・ゲート】だと思われる。
      NewAll
      使用率1位ドリームメイト(24.5%)5cヘブンズ・ゲート(18.2%)
      勝率1位???ツヴァイランサー(54.1%)
      使用率2位5cヘブンズ・ゲート(19.7%)???
      勝率2位ドリームメイト(52.8%)???
      使用率3位???ツヴァイランサー(11.9%)
      勝率3位??????
    • とはいえ、デュエプレ第4回公式大会バトルアリーナでは1/4以上に使われていたがベスト8には残っていない。解説のタカラトミー松浦氏も触れていた通り、使用率の高さが災いして徹底的に対策されていたことが原因と考えられる。
  2. 大人の事情で、《連珠の精霊アガピトス》の性能を弱体化させたくなかった?
    ちなみに、3月18日〜4月22日、《アガピトス》が入手できるイベントが進行中である。

このバランス調整により、【ドリームメイト】が減少した。

弱体化の度合いが小さい【5cヘブンズ・ゲート】を対策するために除去コントロールが増え、そのスキを突いて除去コンに強い【グレートメカオー】が増加した。
また、後述の【黒緑速攻】には2ターン目《霊王機エル・カイオウ》および4ターン目《キャプテン・ミリオンパーツ》が出せればかなり有利となる。
《封魔ヴィネス》ブロッカー破壊の対象はこちらが選べるため、【黒緑速攻】には《ミリオンパーツ》を直接除去されることは一切ない。

All Divisionでは【黒緑速攻】が多くのプレイヤーに使われ始めた。
ロマネクスカップで結果を残したプレイヤーと、デュエプレ第4回公式大会ベスト8のうち2名が使っており、その強さは折り紙付きである。
なお、《ねじれる者ボーン・スライム》《スナイプ・モスキート》を採用するので、New Divisionでは構築不可能である。

《ダンディ・ナスオ》は、主にバランス調整後ごろに【黒緑速攻】にてデメリットのほぼない実質コスト1・パワー1000のアタッカーとして活躍した。
《統率するレオパルド・ホーン》はコストが最も高いため墓地に置かれてしまうが、それ以外のカードには《スナイプ・モスキート》と合わせればサーチとして機能もする。

デュエプレ第4回公式大会バトルアリーナでは、《クリスタル・ツヴァイランサー》を使ったデッキがワンツーフィニッシュを決めた。
やはり、0コストのT・ブレイカー手札補充も行いながら1ターンに複数体出せ、しかもそのターンから殴れてしまうというのは、一度動き出せば手がつけられないということが改めて認識されることとなった。

この時期に活躍したカード・アーキタイプ [編集]

DMPP-08EX 「覇竜咆哮 -TRIBAL EXTREME-」 [編集]

全46種が追加され、4種が再録された。

【アーク・セラフィム】【ティラノ・ドレイク】は種族デッキを構築するに値する有力なカードが多数追加された。

【グレートメカオー】《霊王機トリファリオン》の登場により白青緑型が成立した。

【グランド・デビル】にはシンパシーと相性が最高な《封魔ウェバリス》、手札の総数を減らさずにバウンスを出せる《魔皇アスティマート》などが追加された。

【ドリームメイト】には場持ちの良い進化元の《夢見がちモッフル》と、条件付きでコスト2のスピードアタッカーになる《超速レーサー・パラリラ》の2種が追加された。
DMPP-07DMPP-08で十分なカードが実装されていたためか、ハイブリッド種族のうち最も強化幅が小さかった。

【青単テクノロジー】《キング・レムリア》《ラセン・チャージャー》を獲得した。コスト1のグランド・デビルである《封魔ウェバリス》《超神星マーキュリー・ギガブリザード》と相性が良い。

再録により、DMPP-08New Divisionでは使用できなくなっていた《クリムゾン・チャージャー》が使用可能カードに復帰した。
このパックでは新たに《三途万力》《マインド・リセット》も登場しており、除去コントロールの追い風となるか。

なお、残りの3種《エマージェンシー・タイフーン》《腐敗電脳メルニア》《無頼勇騎ゴンタ》の再録はこの環境下での影響は無く、DMPP-09以降から影響がある。

《驚天の超人》は、デメリットこそあるものの、低コストで高パワーT・ブレイカーとして活躍した。《運命の選択》で出せる点も大きい。
相手にクリーチャーを踏み倒されるデメリットを小さくするために、【トリガービート】気味に組まれることが多い。(【驚天トリガービート】)

《居合のアラゴナイト》は、素出しでもスピードアタッカーでダメ押しとして使える汎用性の高さに加え、《連珠の精霊アガピトス》から出せることもあり環境でよく見られるカードとなった。《連珠の精霊アガピトス》の能力でタップされた5000以下のクリーチャーをすぐに倒せる点も大きい。

《アラゴナイト》の登場により、《ヘブンズ・ゲート》から脱却した【アガピトスエンジン】(仮称)も登場した。
登場前でも《血風神官フンヌー》で似たことは可能だったが、そちらより広い範囲をタップキルできるほか、《アラゴナイト》には自壊のデメリットがなく、自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする能力で相手に殴り返しもさせず場持ちが良いため、デッキとして高水準に仕上げることができたのが要因だろう。
これにより、《アラゴナイト》で殴り倒されるパワー5000以下のクリーチャーは場持ちが悪くなった。一方で、《夢見がちモッフル》《クック・ポロン》は、《アラゴナイト》で倒されないウィニーとして注目された。

《光神龍スペル・デル・フィン》は、DMPP-08で活躍していたデッキには特に採用先がなかったが、【白赤緑ドラゴン】などで活躍できそうである。
同環境ではメジャーではなかったデッキタイプだが、《電磁無頼アカシック・サード》《超神星ビッグバン・アナスタシス》などで踏み倒しするのも面白いかもしれない。
環境が進んで、ビッグマナの側面もある【アガピトスエンジン】(仮称)のフィニッシャーとして採用されるようになった。

《烈流神》は、除去耐性と高いビートダウン性能から、中速ビートダウンデッキの強化パーツとなった。

この時期に活躍したカード [編集]

DMPP-09 「武者聖戦伝 -ARCADIA OVERDRIVE-」 [編集]

全84種が追加され、1種が再録された。
New Divisionでは、今までデッキの核として活躍していたカード、サポートとして優秀だった多くのカードが使えなくなる。

+  新たに「New Division」では使えなくなる主なカード

環境初期は、DMPP-08EXと比較すると試合がかなり低速化した。《フェアリー・ミラクル》を使った5cビッグマナが多く使われ、《バイオレンス・フュージョン》の持つ13という一見途方もないコストも、十分に唱えることができた。
もちろん速攻や中速も多数存在し、【黒緑速攻】【驚天トリガービート】など引き続き使われ、【エンペラー・マルコ】系統などの新顔も登場している。
前環境屈指のパワーカードである《連珠の精霊アガピトス》に有利な【ドルバロム】は、新規カードにより対応力や文明選択の幅が広がり、その時勢を読むメタゲームが白熱した環境であるといえる。
スペル・デル・フィンカップで上位のプレイヤーが使っていたことから、【ガントラビート】が突然姿を表し、流行した。【驚天トリガービート】よりもリスクが少なく、安定してビートダウンできることが特徴である。

バランス調整後(Ver.2.4.1〜) [編集]

2021年6月10日付けで能力の調整とDP殿堂が発表された。

  • DP殿堂入り
  • 能力変更
    • 《連珠の精霊アガピトス》
    • 《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》
      《連珠の精霊アガピトス》はNew Divisionにおいて、使用率が38.8%、勝率は50.3%であった。また、DMPP-09配信後もNew DivisionAll Divisionの両方で高い使用率であった。
      《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》はNew Divisionにおいて、使用率が21.6%、勝率は50.3%であった。また、《連珠の精霊アガピトス》と組み合わせて使用されるケースが多かった。
      これらの調査結果から、この2枚はランクマッチに与える影響が大きいと判断された。
    • 《驚天の超人》
      New Divisionにおいて、使用率、勝率ともに本来の想定を上回っていた。調査から先攻勝率が60%を超える日が確認され、ランクマッチに与える影響が大きいと判断された。

《猛菌恐皇ビューティシャン》は、4コストで1ドロー、1ハンデスができ、多くのコントロールデッキで使われた。また、《アストラル・リーフ》の進化元としても使えることから、【リーフメビウス】が環境に進出した。

《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》は、腐りづらく強力なS・トリガーとして多くのデッキで使われた。

前述の能力変更で選定されなかった《竜極神》は、主に《アクアン》などをリアニメイトし、Q・ブレイカーランデスで相手を追い詰めるフィニッシャーとして使用率はかなり高い。

コスト7以上には、出た時・攻撃する時、両方に隙のない《竜極神》と、一部の除去札しか刺さらず、リンク時の詰め性能がトップクラスの《超絶究極神》がある。
こういった環境のため、「《竜極神》《超絶究極神》で蹂躙される前に試合を終わらせる速攻や中速」と「対速攻と《竜極神》《超絶究極神》型ミラーの両方に回答を持つ低速コントロール」デッキが多い。コントロールミラーではデッキアウト勝ちも積極的に狙われる。
コントロールデッキ側は、DMPP-08EXまではマイナーだった《霊王機エル・カイオウ》を採用するケースが多くなった。主に【ガントラビート】が原因である。

かつてはあまり使われていなかった《魔刻の斬将オルゼキア》だが、ここに来て《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》《光神龍スペル・デル・フィン》を処理できる可能性の高いカードとして大きく評価を上げた。

【ダイヤモンド・ブリザード】は制圧力の高いカードがナーフされたため、バランス調整以降少し環境に復帰した。また《剛勇妖精ピーチ・プリンセス》を獲得し、後続の展開力が上がった。

DMPP-09の中で活躍しているカードは、どちらかと言うと新たなアーキタイプを生み出すカードよりも、既存のアーキタイプを強化するサポートになっているカードの方が多い。

その他 [編集]

新種族に押されていた旧世代の種族の一部は、今弾のカードで救済された。

また、トライアル・ディビジョンというSPルールにて、一部のカードが使用禁止となった。
これらはすべて、ゲームの勝敗を決定づけるほどの高いカードパワーを持つもしくは汎用潤滑油ばかりであり、これは事実上の『All Division環境上位常連の開示』といえるだろう。
ただし、6月10日メンテナンス時のカード能力および使用可能枚数の変更についてが実施される前の選定であることは留意しておきたい。

  1. 《ヘブンズ・ゲート》
  2. 《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》
  3. 《連珠の精霊アガピトス》 ※6月10日メンテナンスの調整対象
  4. 《アクアン》
  5. 《クリスタル・ツヴァイランサー》
  6. 《インビンシブル・テクノロジー》 ※6月10日メンテナンスの調整対象
  7. 《超神星マーキュリー・ギガブリザード》
  8. 《悪魔神ドルバロム》
  9. 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》
  10. 《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》
  11. 《幻想妖精カチュア》
  12. 《ダイヤモンド・ブリザード》
  13. 《統率するレオパルド・ホーン》
  14. 《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》
  15. 《驚天の超人》 ※6月10日メンテナンスの調整対象
  16. 《霊騎幻獣ウルコス》
  17. 《魂と記憶の盾》
  18. 《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》 ※6月10日メンテナンスの調整対象
  19. 《無双竜機ボルバルザーク》
  20. 《竜極神》

この時期に活躍したカード・アーキタイプ [編集]

DMPP-09EX 「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」 [編集]

全48種が追加され、2種が再録された。

実装前の情報 [編集]

+  公式発表

実装後の実際の環境 [編集]

実装直後は《暗黒凰ゼロ・フェニックス》《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》サバイバーを中心としたデッキが流行した。

その流行を受けて、進化Vサバイバーも呼び水となるクリーチャーがバトルゾーンにないと力を発揮できない共通点から、【除去コントロール】や盤面処理クリーチャー(《超竜騎神ボルガウルジャック》など)が対策として流行した。

《暗黒凰ゼロ・フェニックス》は、進化元が揃っていれば墓地から自身でリアニメイトという強力な性能を得たため、広く使われた。最速3ターン目リアニメイトに特化したデッキ、《ゼロ・フェニックス》の離れた時効果を能動的に使うデッキ、シールド焼却ができるフィニッシャーとして闇火入りのコントロールデッキに入れられた。

《ゼロ・フェニックス》対策として一時的に《アシガ・ルピア》《埋め立てロボ・コンクリオン》《お清めトラップ》の使用率が増加した。
後に、最速《ゼロフェニ》狙いのデッキはS・トリガーが薄く、こちらがダイレクトアタックされる前に相手にダイレクトアタックすることが容易なこと、さらに進化Vの進化元を徹底的に除去すれば《ゼロフェニ》は着地できないこと、以上2つで《アシガルピア》は必要ではないことが判明し環境から離脱した。
《コンクリオン》と《お清め》は、「《ゼロフェニ》タッチ除去コン」「ドルバロム」「グールジェネレイド」という複数の仮想敵があることから、依然として使われることもある。

この時期に活躍したカード・アーキタイプ [編集]

DMPP-10 「戦国武闘会 -SAMURAI X KNIGHT-」 [編集]

全85種が追加された。

新たにNew Divisionで使えなくなるカードには環境から退いたカードが多い。環境に与える影響はDMPP-09期ほどではないと思われる。
そのためか、今弾で再録カードは収録されなかった。

+  新たに「New Division」では使えなくなる主なカード

実装前の情報 [編集]

2021年8月26日のDMPP-10実装と同時に《魂と記憶の盾》DP殿堂に指定された。
また、《龍仙ロマネスク》が上方修正された。

一部カードに「サムライ」または「ナイト」の種族が追加された。

実装後の環境 (〜Ver.2.6.1) [編集]

《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》クロスのコストが1となり、強力なアタックトリガーをもつドラゴンを主力にしたデッキの活躍の立役者と言える。

《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》は早出しもしくは制圧後の着地に成功すれば相手の立ち回りを大きく歪ませるブロッカーとして採用された。
相手クリーチャーをタップさせるカードや、ブロックされない能力を持つクリーチャーを使わない限り、パワー9000の離れないブロッカーが立っている相手のシールドに干渉するのは意外と手こずる。クリーチャーを横並びさせてチャンプアタックの機会を窺っても《魔刻の斬将オルゼキア》などで逆に制圧を許してしまうことも。

前環境ではシールドが0になった時点で《ガルベリアス・ドラゴン》《烈流神》からのリーサルを回避する方法が限られていたが、今弾には《蒼神龍チェンジ・ザ・ワールド》《光神龍ザ・イエス》《魔弾プラス・ワン》など、高パフォーマンスなシールド追加が登場して、多少延命しやすくなった。
《光神龍ザ・イエス》は前述の《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》との組み合わせも良好で、殴り返ししつつ2つシールド追加ができる。

新種族のサムライナイトだが、前者は《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》《維新の超人》といった爆発力のあるクリーチャーを軸にしたデッキと、サムライ/ファイアー・バードを活用する【武者・ドラゴン】がある。後者は《魔弾オープン・ブレイン》によるリソース補充を生かせるデッキで出張パーツとして採用される(《ロマノフI世》連鎖デッキはナイトであることをほぼ活用しないので除外)。《氷牙アクア・マルガレーテ卿》《邪眼皇アレクサンドルIII世》はコストの重さが祟りナイトデッキ・非ナイトデッキ両方で使用率は低い。

クロスギアは実装前からの懸念点だった「バトルゾーンの枠の圧迫」という問題点は解消されなかったものの、クロスコストが大幅に軽くなったことから利便性はかなり高くなっており、ドラゴンサムライデッキにおける《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》以外のカードでも十分活躍できる性能となっている。

特にパンプアップという終盤まで腐りづらい効果の《鬼装 オーガ・フィスト》《将騎 センジン・スタリオン》(《センジン・スタリオン》はcipでの除去とパワー未満へのアンブロッカブルも強力)、呪文メタかつ呪文アンタッチャブル《叫鬼 ジャミング・ビート》ジェネレートコストも手軽で使いやすい。
《炎刃 イダテン・アクセラー》《熱刀 デュアル・スティンガー》SPルールハイランダー戦で、ビートダウン重視デッキの強力なカードとして活躍した。

  • 9月3日から3ターン以降の制限時間が90秒から100秒に変更された。これは、【ロマノフマッハアーマー】が時間無制限だとできるはずの有限ループコンボが、時間制限のせいで中断されてしまうことへの対策である。
    • 時期未定だが、一部カードの演出の調整後、改めて100秒から変更される予定である。
    • 9月30日から一部カードの演出のテンポが上がるように調整された。

バランス調整後(Ver.2.6.1〜) [編集]

2021年9月30日付けで能力の調整が発表された。
上方修正された3枚のカードは微修正といった印象が強い。
その中では《永遠のジャック・ヴァルディ》がTCG版と同様にクロスギアを対象に取れるようになり、僅かながら環境に進出した。
今回唯一の下方修正となったのは高い決定力を誇った《烈流神》であり、大きな下方修正を受けて環境から姿を消すこととなった。
(参考:調整が加えられたカード (デュエプレ)公式HPの発表

この時期に活躍したカード・アーキタイプ [編集]

DMPP-10EX 「魔帝剣征 -BATTLE OF GLORY-」 [編集]

全49種が追加され、1種が再録された。

実装前の情報 [編集]

《竜極神》DP殿堂する。

実装後の環境 (Ver.2.7.0〜) [編集]

実装直後は《魔弾バレット・バイス》を使う【ナイト】が人気だったが、フィニッシャーの枠が困窮することから人気が低迷した。
その後は、DMPP-10の時点で高いデッキパワーを持っていた【武者・ドラゴン】系が新規カードの力を獲得して型が豊富になった。主に白赤青赤白青赤が多く、特に青赤型は【青赤サムライ】(【剣誠・ドラゴン】)として広く認知された。
また、《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》《ブレイン・タイフーン》を獲得した【青黒赤ゼロ・フェニックス】がさらに増加した。
実装当初の環境は【サムライ】系と【ゼロフェニ】系がトップメタだったが、【ゼロフェニ】はほどなく使用率を落とし、多様なデッキが共存する環境となった。【ガントラ】系や【メカオー】などの強豪も相変わらず力を持っている。

前弾は活躍していた《聖鎧亜キング・アルカディアス》での制圧を目的としたコントロールデッキは、速度や制圧力に優れたデッキにはデッキ構築の時点で不利なため、大きく数を減らした。またそれに近い動きになると思われる《暗黒の騎士隊長ZAGAAN》デッキもほとんど活躍は見られない。

《奇跡の精霊ミルザム》《魔光大帝ネロ・グリフィス》などを獲得した【ヘブンズ・ゲート】は、【サムライ】系にはカウンターが狙えるものの【ゼロフェニ】系には回答が少ないという悩みを抱えている。

DMPP-10EX期中盤には環境が回ることで《聖鎧亜キング・アルカディアス》入りデッキの使用率が再び増え始め、【ナイト】は《魔弾グローリー・ゲート》《魔弾デュアル・ザンジバル》が優秀であることから復活の予兆を見せている。

苦手な《暗黒凰ゼロ・フェニックス》が数を減らした上、【サムライビートダウン】が変わらず環境入りしていたこともあり、《奇跡の精霊ミルザム》入り【ヘブンズ・ゲート】【ボルフェウス天門】が増加した。
また、《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》を始めとしたクロスギア対策になる《超電磁工兵バ・キーン》《天雷の聖霊ユリウス》の評価が向上した。

【武者・ドラゴン】は強みである4〜5ターン目の6000火力が刺さる【ドリームメイト】などが激減し大きく失速した。
《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》等へのメタカードが徐々に採用率を上げていくと、《マッハアーマー》が割られても水文明ドローで挽回が狙える【剣誠・ドラゴン】【武者・ドラゴン】よりも使用率が高くなった。

ワンショットではないビートダウンが増えたため、そのシールドブレイクで得た手札から大量展開とメテオバーンでのワンショットカウンターで試合を終わらせることができる【アポロヌス・ドラゲリオン】の人気が上がった。
DP殿堂の影響でサーチが失敗する場合もあるが、それでも《センチネル・ドラゴン》《バルケリオス・ドラゴン》《幻獣竜機ボルパンサー》で過剰打点はあるので殺傷力の高いデッキとなっている。

DMPP-10EX期終盤では、環境に合わせて多彩なカードから選択できる【5色コントロール】、《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》を中心とした【サムライビートダウン】、デッキの安定感に加え定期的に追加カードも得ている【グレートメカオー】辺りがトップメタ候補として名前が挙がる。
しかしながら、その他のデッキも数多く見られ、多種多様なデッキが入り乱れる環境となった。

  • ジャイアントが複数枚収録されたが、あまり環境には影響を及ぼさなかった。

この時期に活躍したカード・アーキタイプ [編集]

  • 活躍したカード

参考 [編集]


[1] 厳密には「ほぼ水文明で構成したデッキのうち、《クリスタル・ツヴァイランサー》を使用し、《インビンシブル・テクノロジー》を使用していないデッキ」
[2] もちろん《デーモン・ハンド》などですぐ除去されても息切れしないデッキである必要があるため、《機神装甲ヴァルボーグ》では流石に厳しい。
[3] 2021年8月5日から31日まで開催されたランクマッチシーズン。前シーズンのバグにより、8月1日開催から5日に変更となった。