《ゴースト・タッチ》 [編集]
ハンデス呪文の元祖。すべてのハンデスの基本になっているカードでもある。 1枚使って1枚捨てさせるため、ハンドアドバンテージ的には等価であり、むしろマナコストの分単純にアドバンテージだけ見れば自分が不利になっている。 しかしこのカードの肝は軽量のランダムハンデスという点にある。相手の手札から《フェアリー・ライフ》などのマナブーストや《エナジー・ライト》などのドローソース、あるいはデッキのキーカードを捨てさせることができれば、相手の手札の質が下がり、計算を狂わせることができる。そうして見えないテンポアドバンテージを稼ぐことがこのカードの、ひいては軽量ランダムハンデスの本質である。 特に相手が先攻の場合、相手が1〜2ターン目に1枚でも手札を消費していれば、こちらの2ターン目で相手の手札は3枚以下になり、悪くない確率で次の行動を捨てさせることができる。相手の手札が少なくなるほどこのカードは効果的であり、時には打つタイミングを遅らせるなどの判断も重要。手札が減ればマナチャージの選択肢も減るため、相手は苦慮することとなる。 欠点は自分の手札消費も激しくなることだが、《コアクアンのおつかい》などの手札補充と合わせることで複数回の発動が容易となり、より手札の質に差を付けやすくなる。3ターン目の手札補充後、次ターンに2マナハンデスを連打する流れは強力。 ハンデスを繰り返し相手の手札を枯らしてしまえば、相手は毎ターン今引きでしか動けず、常にマナチャージかプレイの2択を迫ることができ、非常に有利となる。また、相手が何らかの意図で手札をキープした場合、追加のこのカードや回収手段を用意することで、それも叩き落とすことができる。 以上のように、効果的に使うことによって手札差やテンポを大きく稼いだり、時には精神的にダメージを与えることができる優秀なカードである。 ただし、こういったカードは環境によって強さが左右されやすい。速攻で手札を枯らしてしまうデッキや今引きに強いデッキ、ハンデス対策やドロースペルを多く投入しているデッキとは当然相性が悪く、環境を上手く読んだ上で適切なデッキに適切な枚数を投入してやる必要がある。 カードパワーが向上し続ける中、ハンデスは常に相応の効果を発揮できるため、環境において無視できない存在であり続けている。 環境において [編集]黎明期は《アクアン》《サイバー・ブレイン》などの壊れドローが多く、それらの殿堂入り後はハンド・アドバンテージを稼げる《スケルトン・バイス》《クローン・バイス》に劣りがちで採用機会は少なかった。基本セット環境では一部プレイヤーが【黒赤ライブラリアウト】のような【除去コントロール】の初動に使っていたにすぎない。 闘魂編環境では敢えて使うなら闇のカードをメインデッキに30枚程度投入する【アクアンブラック】程度なものであり、あとは精々好みで【白黒ガーディアン】で使われていたぐらいだった。 《バイス》呪文2種の殿堂入り後、徐々に低コスト帯にも優秀なカードが増え、それらがプレイされる前に墓地へ落としてしまえる低コストハンデスの重要性も高まっていく。覚醒編で《超次元ドラヴィタ・ホール》との相性の良さから大ブレイクし、【白青黒超次元】の隆盛を支えた。 その後デッキパーツの殿堂入りや《永遠のリュウセイ・カイザー》《墓守の鐘ベルリン》などのメタカードの登場でやや下火となるも、ハンデスデッキは長らく環境の一角で存在感を保っていた。《特攻人形ジェニー》の登場もあり、それとの使い分けや併用がみられ、デッキによってはコスト2ハンデスを8枚体制にすることもあった。 初登場から約16年後、《傀儡将ボルギーズ/ジェニコの知らない世界》が登場。S・トリガーこそないものの同効果の呪文側に加えて、【ドルマゲドンX】とシナジーする闇コマンドのクリーチャー側を持ち、総合性能でこちらを上回る。 DMEX-08期にはこのカードを採用したハンデスデッキも見られたが、《ゲオルグ・バーボシュタイン/ゴースト・タッチ》の5枚目以降の数合わせだった。 《有象夢造》の登場後は《特攻人形ジェニー》が優先されるようになり、本格的に姿を消した。 漫画、アニメでは [編集]
その他 [編集]
デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]最新バージョンの性能 [編集]
DMPP-01に収録。 DMPP-01当時は現在、そしてTCG版と同じランダムハンデス能力で収録され、カードプールに《スケルトン・バイス》や《解体人形ジェニー》のような強力なハンデスが存在しないこともあり、闇の基本カードのような扱いで様々なデッキに採用されてきた。 DMPP-04から大きく流行した【青黒除去ボルバル】でも、《汽車男》や《腐敗電脳アクアポインター》らと共にハンデスの軸として活躍。しかし《無双竜機ボルバルザーク》の高使用率に追従する使用率が「ゲームの閉塞感を発生させる要因」になっていたとして、2020年9月17日メンテナンス時のカード能力変更により、《汽車男》と共にランダムハンデスからセルフハンデスへと変更された。 ナーフ後は目立った活躍がない状態が続いていたが、DMPP-13期には【白青黒超次元】に採用されるようになった。序盤から相手の妨害をしつつ《時空の尖塔ルナ・アレグル》の覚醒の助けになる点で相性が良い。環境全体にマッドネスが少なかったのも大きい。 DMPP-16での《特攻人形ジェニー》の登場によってコスト2でランダムハンデスが行えるようになった。《特攻人形ジェニー》登場から約3ヶ月後のDMPB-03にて、このカードもランダムハンデスに戻された。 アップデート履歴 [編集]2020年9月17日実施のメンテナンスで能力が変更され、2022年12月16日実施のメンテナンスで元に戻されるまでの820日間、ハンデスがセルフハンデスだった。 本カードのナーフ解除に先駆けて、DMPP-16にてランダムハンデスのままの《特攻人形ジェニー》が実装されていた。《タッチ》ナーフ以降の、基本的に2〜3ターン目にはランダムハンデスは行えないゲームデザインが一転、TCG版と同じく容易に2ターン目にも使えるようになった。 関連カード [編集]主な発展系、表記がなければコスト2/ランダムハンデス/S・トリガーなし
フレーバーテキスト [編集]
収録セット [編集]デュエル・マスターズ [編集]
デュエル・マスターズ プレイス [編集]
参考 [編集]
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