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魂と記憶の盾 VR(R) 光/水文明 (3) |
呪文 |
進化ではないクリーチャーを1体選び、シールド化する。 |
バトルゾーンにある進化ではないクリーチャーを1体選び、シールド送りにする。相手クリーチャーに唱えれば除去となり、自分のクリーチャーに唱えれば単純なシールド追加に加え、S・トリガー獣の再利用にもなる。
一見シンプルな効果だが、サイクル中でも屈指の汎用性と強さを誇るカード。
相手に使うとシールドを1枚与えてしまうことを考慮されてこのコスト設定がなされたのだろうが、光と水が得意なコントロールでは、バトルゾーンを制圧してから最後にまとめてシールドをブレイクするのが普通であるため、大したデメリットにはならない。
ライブラリアウト系の【除去コントロール】に至ってはそもそもシールドは完全に無視されるため、相手のシールドが何枚増えようが全く関係なかった。むしろシールドに埋められると墓地以上に回収手段が限られるため、逆に安心感すらあるといえる。
自分に対して使う場合は、主にcip持ちのS・トリガー獣を仕込むのが効果的。積極的に狙えるものではないが、スーパー・S・トリガーで相手の攻撃を耐えて、次のターンシールドが0の時にそのスーパー・S・トリガー獣を仕込むのも効果的。
DM-10までは青・白に使いやすい除去呪文がなかったため、たった3コストで除去を行えるこのカードは当時全盛を誇った《アクアン》系デッキでの活躍を期待される。実際、これをフル搭載した【アクアン除去】は2004年エターナル・リーグのレギュラークラスでトップメタの【アクアンイニシエート】を破り日本一を獲得した。
その後《アクアン》は殿堂入りしてしまうが、このカードと《宣凶師ベリックス》を搭載した【白青黒赤ライブラリアウト】では除去の主力を担う。強力な墓地回収能力を持つ《凶星王ダーク・ヒドラ》やマナから展開を行う《母なる大地》へのメタカードという側面もあり、それ以外のデッキでも幅広く採用され活躍した。
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が環境に進出すると、そちらが現役だった当時では《インフェルノ・ゲート》や《母なる大地》がよく使われたため、それらへのメタカードとしてこのカードを採用した【除去サファイア】が転生編環境から不死鳥編環境のトップメタに立つ。
極神編環境では【白青黒赤ライブラリアウト】をベースにした【除去ガーディアン】や【ボルメテウスコントロール】での活躍が目覚ましく、相変わらず軽量ハンデスと共に【除去コントロール】の強靭な基盤を支えていた。当時としても1枚積みが20種類近くされるのが一般的であった【ボルメテウスコントロール】だが、このカードはシールド焼却と噛み合うという事でそちらに4枚積みされることがざらであった。
長らく環境で活躍していたが、「進化クリーチャー以外なら苦労して出したものも3マナですぐ消されるのでゲームの幅が狭まる」、「光と水に実質的に闇より強い確定除去があるのはおかしい」などの批判が絶えずなされていたカードでもあり、その強さから2008年4月15日から殿堂入りした。
殿堂入りから程無いDM-30では疑似的なシールド回収手段として《ハッスル・キャッスル》や《福腹人形コダマンマ》が登場。また神化編では進化クリーチャーがメタゲームの主流になったため、除去したい相手を選べない場面が増えた。
しかし、《蒼狼の始祖アマテラス》で唱えられるため【エンペラー・キリコ】系で使われたり、サイキック・クリーチャーの登場以降はそちらを手軽に除去できる札として活躍したりと、環境内でもよく見られるカードだった。
色の合うデッキでは軽量除去としてしばしば使われていたが、革命編環境では進化を多用する【レッドゾーン】がトップメタに躍り出たうえ、革命ファイナル環境から新章デュエル・マスターズ環境にかけて《音感の精霊龍 エメラルーダ》でシールド回収ができる【ロージアミラダンテ】が環境上位に名前を見せ、環境的に除去としての抜け道が多くなっていく。
そんな中、DMRP-05で《ヘブン・デ・エンドレーサ》が登場。《ヘブン・デ・エンドレーサ》はこちらよりコストが1重く、相手のクリーチャーしか選べないが、進化も選べる上にツインパクトであることで除去としての汎用性ではあちらに軍配が上がる。
だからといって一線を退いたわけではなく、双極篇環境では《天使と悪魔の墳墓》に寄せて殿堂入りカードを増やしたグッドスタッフ型の【白青黒超次元】で使われるケースが一定数あった。【ウーニループ】においても望まぬタイミングで捲れた《貝獣 ウーニ》を再度シールドゾーンに装填するための隠し味として使われることがあった。
超天篇環境では【ナウ・オア・ネバーループ】における色の合う除去札として投入されるケースもあった。
その後除去のインフレ、十王篇でのシールド回収関連カードの強化を受けてか、2020年7月1日付で殿堂解除された。
殿堂解除後は多色除去と言えば《ドンドン水撒くナウ》、《ドンドン火噴くナウ》などのリソース確保を兼ねるもの、《テック団の波壊Go!》や《九番目の旧王》などの全体除去がメインであり、このカードはなかなかお呼びがかからない。一応オリジナルでは【白青ギャラクシールド】の入賞レシピに入ることも偶にある。
魂と記憶の盾 VR 光/水文明 (4) |
呪文 |
相手の進化でないクリーチャー1体をシールド化する。そのクリーチャーのコストが3以下なら、カードを1枚引く。 |
DMPP-05で実装。コストが4になった。
自分のクリーチャーを選べないようになり、シールド送りしたクリーチャーのコストが3以下ならカードを1枚引く能力が追加された。
進化クリーチャーを除去できないのが痛手になることはあるが、コスト4でパワーに制限のない確定除去でここまで範囲が広ければ十分だろう。そして、確定除去の難点である「ウィニーを除去しても旨味が少ない」点をキャントリップである程度補っている。
pig持ちなど破壊に反応するクリーチャー、墓地利用するカードは多い一方で、シールド送りに反応するクリーチャー、シールド回収ができるカードは少ない。文明さえ合えば多くのコントロールデッキで採用が検討できる。
ちなみに公開ゾーンであるバトルゾーンからシールド送りにするため、お互いのプレイヤーはそのシールドが何のクリーチャーだったか見ることができるようになっている。>TCG版との差異点 (デュエプレ)
2020年8月20日に使用可能になってから、2021年8月26日実施のメンテナンスまでの371日間、DP殿堂ではなかった。
2022年12月16日よりDP殿堂が解除された。DP殿堂の解除はデュエプレ史上初。
初登場時のDMPP-05ではそこまで活躍していなかった。当時の主流デッキは【ボルバルザーク】や【ヘブンズ・ゲート】であり、クリーチャーの除去はS・トリガーを持つ《デーモン・ハンド》がよく使われていた。【暗黒王デス・フェニックス】など、この弾の目玉である進化Vを除去できないというのも低評価である。
使用率が高まり始めたのはDMPP-08ごろで、《連珠の精霊アガピトス》から出したコスト3以下のクリーチャーを進化元に使われることを防止する役割があった。多色特有のマナ基盤になるメリットや、黒抜きのデッキカラーでも使える除去札として自然と使われていた。
DMPP-08EXではコスト3の《驚天の超人》に間に合う除去札、《烈流神》のモヤシを発動させない除去札としてさらに評価を上げた。
2021年8月26日からDP殿堂に指定された。同名カードで、紙でもデュエプレでも殿堂になったカードとしては《無双竜機ボルバルザーク》に続いて二枚目。
その後インフレにより2022年12月16日付で DP殿堂解除。デュエプレでは初の解除となった。解除後は色の合うコントロールに入る選択肢の1つという立ち位置に留まっている。