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カラフル・ダンス UC 自然文明 (4) |
呪文 |
自分の山札の上から5枚を、自分のマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンのカードを5枚、墓地に置く。 |
マナブーストやドローと違って墓地肥やし自体はそれ単体では全くアドバンテージを生まない。その分墓地の枚数はマナや手札よりも軽いコストで増やしやすく、また墓地を利用・参照するカードや能力は他のゾーンを利用・参照するものに比べてコストパフォーマンスに優れることが多いため、うまく組み合わせれば爆発的なアドバンテージを叩き出す。
逆に言えば、カード同士のシナジーやコンボを意識しなければ成立しない、中級者向けの戦略である。
優秀な墓地肥やしカードとしては
などがある。このうち《ダンディ・ナスオ》はプレミアム殿堂、《カラフル・ダンス》は殿堂入りしている。
用途がそれぞれ微妙に異なるので、上手く使い分けたい。
その他《ストリーミング・シェイパー》、《神門の精霊エールフリート》などドローソースを兼ねた墓地肥やし要員もいくつかある。(→落ちる)
大きなアドバンテージに繋がる分、これへの対策を持ったカードも存在し、墓地利用メタ・墓地肥やしメタと呼ばれる。詳細は墓地利用メタのページを参照。
転生編まではリアニメイトなどの手段に乏しく、墓地肥やしの需要が少なかった。闘魂編期に自然文明の《再誕の森》や《恵みの化身》によるマナブーストの為に行われていたくらいである。
不死鳥編で《インフェルノ・ゲート》・《魔龍バベルギヌス》・《黒神龍グールジェネレイド》が登場してからは闇文明の戦術の一つとして主に用いられるようになった。特に《インフェルノ・ゲート》は強力で、《ダンディ・ナスオ》や《ロスト・チャージャー》とセットで盛んに使用された。だが、《ロスト・チャージャー》はプレミアム殿堂入りに。
戦国編では《インフェルノ・サイン》を初めとしてリアニメイトや墓地回収がさらに充実し、《邪眼皇ロマノフI世》など墓地の呪文を参照するナイトが登場したため、需要が拡大。
神化編では墓地進化が登場。それらのサポートおよび早期召喚のためにも墓地肥やしは欠かせない。特に墓地進化GVにより進化元を3体必要とする《大邪眼B・ロマノフ》と、超無限墓地進化により墓地のクリーチャーをすべて進化元にとれる《邪神R・ロマノフ》の存在は重要だといえる。
特に《大邪眼B・ロマノフ》は《魔光蟲ヴィルジニア卿》によってわずかコスト5で登場可能であったのは大きい。
一方で《インフェルノ・サイン》が殿堂入り・《インフェルノ・ゲート》がプレミアム殿堂となり、単純な大型クリーチャー一本釣りは難しくなった。
覚醒編では墓地のカードをコストに発動させるアタックトリガー「返霊」が登場。それに合わせて闇文明を中心に墓地肥やしの効果を持つカードが大量に登場した。
一方で《魔光蟲ヴィルジニア卿》・《龍神ヘヴィ》の殿堂入りにより、これまでの墓地肥やしデッキは大きな弱体化を受けた。
《魔光蟲ヴィルジニア卿》から《大邪眼B・ロマノフ》を高速で呼び出せるウリが消えたのは大きく、それを失った事で墓地肥やしデッキは環境から一時姿を消したとも言ってよい。
墓地肥やし戦術自体が弱体化している中、エピソード1で強力な墓地リセットを持つ《サイバー・N・ワールド》が登場。メタゲームでは多くのデッキに投入されたため、墓地を肥やしても無駄になるケースが多くなった。
しかしより深刻だったのは、墓地肥やし戦術自体の遅さ。高速な墓地利用・墓地肥やしの多くが殿堂入りした事もあって、墓地を肥やしている間に他のビートダウンに対して殴り負ける、と言ったケースも増えていったのである。
一応新たなカードとして、必ずクリーチャー2体を墓地に落とせる《ヴォルグ・サンダー》を獲得したりもしたが、【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】をはじめ基本的に相手に使うことの方が多かった。
他にも3コストで山札の上から2枚を肥やせるチャージャー呪文《ボーンおどり・チャージャー》の獲得があった。
ドラゴン・ゾンビがフィーチャー種族となり、墓地を肥やすカードは割と多かった。
だが特に注目されたのがエピソード2最終弾の《埋葬の守護者ドルル・フィン》と《白骨の守護者ホネンビー》。この弾が出たと同時に墓地に関係する能力を持った《誇り高き破壊者 ムスタング》と《疾封怒闘 キューブリック》が登場にしたことによって【墓地ソース】が環境に進出し始めた。特に《疾封怒闘 キューブリック》に《アクア・メルゲ》と《盗掘人形モールス》を組み合わせた無限ループ(【メルゲループワンショット】)は強力で、《アクア・メルゲ》は殿堂入りとなる。
アウトレイジの台頭とそれに伴う【墓地ソース】の登場で墓地増やし戦略が再び注目される。《新世界 シューマッハ》《日曜日よりの使者 メーテル》《禍々しき取引 パルサー》などの有力墓地肥やしクリーチャーの登場と、《百万超邪 クロスファイア》《暴走龍 5000GT》《紅き血の テスタ・ロッサ》などの墓地にカードが落ちている、あるいは落ちることに対する効果を持ったクリーチャーの登場で、墓地肥やしがまたフィーチャーされた。
《転生プログラム》を利用した大量墓地肥やしを活かした【転生サイクリカ】が環境入り。ただ、【墓地ソース】弱体化の一環として有用な新規の墓地肥やしがデザインされない状況になり、目ぼしいものは《オタカラ・アッタカラ》程度しか登場しなかった。
《夢幻騎士 ダースレイン》が登場したことで革命編最初期に【ダースレインビート】が成立し、革命編中期には《暗黒鎧 ヴェイダー》の登場により【黒単ヘルボロフ】が強化された。《不吉の悪魔龍 テンザン》はデメリットが大きいためガチデッキには採用されなかったが、ファンデッキ界隈では豪快な動きを実現するために利用された。《禁断〜封印されしX〜》は【レッドゾーン】において外れた封印を墓地肥やしのために使われることがあった。
《禁断〜封印されしX〜》による墓地肥やしは【赤黒ドギラゴン剣】、【5色ドギラゴン剣】にも導入された。《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》はそれらのデッキにおいて実質2枚墓地を肥やせるカードとしての性質を発揮した。革命ファイナル終盤には【墓地ソース】の強化パーツとして《【問2】ノロン⤴》と《プラチナ・ワルスラS》が登場。
《一なる部隊 イワシン》の登場によって3ターン目に《百万超邪 クロスファイア》のG・ゼロを比較的容易に達成できるようになり、《プラチナ・ワルスラS》との相乗効果もあって【墓地ソース】が環境上位に復帰。終盤には《阿修羅サソリムカデ》を主軸とした闇系のループとして【グスタフループ】、【ジャバランガループ】などが成立。6コスト払って《戒王の封》から無限墓地肥やしする光景は当時よく見るパターンであった。ただ、【ジャバランガループ】はその安定感の高さとカウンター性能からビートダウンにも耐性があり、そのため【赤青ドギラゴン剣】が《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》を導入したことを始めとして露骨に対策を打たれるようになった。
【墓地ソース】は殿堂入りによって2枚目以降の《プラチナ・ワルスラS》を失う。《カツラデランス》、《終焉の開闢》などのツインパクト呪文の特性を生かした墓地肥やしが成立するも、そうしてリペア手段が与えられた【墓地ソース】は《ポクチンちん》の登場によってあちらに対して下手すれば何もできないデッキになってしまった。
新たなカードタイプであるオレガ・オーラの墓地肥やしを利用した【黒単ド・ラガンザーク】が誕生。しかし、GRクリーチャーからは《ポクタマたま》が、ツインパクト呪文として《お清めシャラップ》登場したことでどんなデッキでも簡単に墓地リセットができるようになってしまう。ほとんどのGRクリーチャーの召喚を封じられる《暴走龍 5000GT》も召喚される前に速攻かループが始まる地獄絵図の環境だったのも向かい風となった。