デッキアウト [編集]
ライブラリアウトのこと。デュエル・マスターズでは「ライブラリ」という用語が使われていないことからこちらが用いられることがある。
- 「deck」を「デック」と読んで「デックアウト」という表記や呼び方をされる場合もある。
ライブラリアウト [編集]
山札のカードがすべてなくなってしまうこと。また、それによる敗北のこと。
公式媒体(アニメ等)では「山札切れ」と呼ばれる。また「デッキ切れ」「デッキアウト」とも言う。
短縮表記は「LO」。「エルオー」と読み、由来は「Library Out」の頭文字から。
ライブラリーとは、Magic:The Gatheringの山札に相当するゾーンの名前だが、様々なトレーディングカードゲームで引くカードが0枚になって続行不可能になり敗北で終了する・させることは、そのゲームにライブラリーという用語が使われていなくてもライブラリアウトと呼ばれている。
なお戦略やデッキ名で「ライブラリアウト」の語が使われる場合、自分がライブラリアウトすることではなく山札破壊の意味で使われる。
《神の試練》などで自分の山札を0枚にしてから行うコンボがあっても、それにはライブラリアウトは用いられない。
ルール [編集]
- ライブラリアウトでの敗北は、状況起因処理による敗北である。なので、呪文や能力の解決中でもライブラリアウトすれば、その解決に割り込んで敗北が適用される。
- ライブラリアウトによる敗北処理は、山札のカードが0である間は継続的に発生し続ける。山札のカードが0になった瞬間のみ訪れる敗北ではないことに注意。
- このため、置換効果による敗北回避能力を一度使っても、それが《始虹帝 ミノガミ》のように山札回復に置き換えるようなものでない限り、ライブラリアウトによる敗北は結果的に回避できない。
- 「自分はゲームに負けない」効果が発生している間にライブラリアウトした場合、置換の場合と違って発生し続けるライブラリアウトを無視してゲームを続行できる。ただし、その状態で「自分はゲームに負けない」効果が消滅すればその時点で自分はゲームに負ける。
- 普通にプレイしていればありえない話だが、お互いのプレイヤーのマナ武装9を達成した《不敗英雄 ヴァルハラ・グランデ》がバトルゾーンにいる状態、かつお互いがライブラリアウトしている状態から、それぞれの《ヴァルハラ・グランデ》が同時にバトルゾーンを離れた場合、状況起因処理によって両プレイヤーが敗北するという正式回答が出ている。
- 自分がライブラリアウトした時、相手の勝利より自分の敗北のタイミングが先に訪れる。ここが、勝利のタイミングが先に訪れるダイレクトアタックとは違う点である。
- DMEX-08時点では存在しないが、「相手はゲームに勝たない」だけで「自分はゲームに負けない」という文がない常在型能力の敗北回避能力では、自分がライブラリアウトした場合の敗北は回避できないことになる。
ライブラリアウト戦略 [編集]
ライブラリアウトするとゲームに負けることを逆手に取り、ダイレクトアタックではなく相手の山札を空にすることでゲームに勝利する戦略が存在する。
この戦略を主軸においたデッキをライブラリアウトデッキと呼ぶ(なぜか「山札破壊デッキ」と呼ばれることは少ない)。
実際に使うカードやコンボの種類によって、ライブラリアウト戦略はいくつかのタイプに細分化することができる。
ライブラリアウトデッキを組む際のコンセプトはこれらのいずれかになる。
- 《ヘル・スラッシュ》などで相手の山札から逆転の芽を摘み取る事で機能不全に追い込み、そのまま山札がなくなるのを待つ除去コントロールタイプ。
- 《猛菌魚雷ヤサカノフカ》や《S級宇宙 アダムスキー》、《ヴォルグ・サンダー》で一気に山札を削り取るフィニッシャー型除去コントロールタイプ。
- 無限ループに《黒神龍ザルバ》や《曲芸メイド・リン・ララバイ》などを組みこみ、相手を即死させるタイプ。
- 相手を何らかの手段(主にランデス)で完全にロックして手も足も出ない状態にさせ、相手の山札が自然に尽きるのを待つタイプ。
- ロックとしては不完全ながらも相手を拘束(主にハンデス)し、場合によってはライブラリアウトを目指すコントロールタイプ。
1.のタイプは闘魂編に現れ、2007年までの主流だった。《ヘル・スラッシュ》に《ロスト・チャージャー》、 《フューチャー・スラッシュ》という3枚の山札破壊呪文がキーカードとし、常にメタゲームの一角を占めていた。しかし、この3枚が07年1月に全てプレミアム殿堂入りしたため、このデッキタイプは消滅した。
以降、相手の山札から特定のカードを捨てることは《ギガザンダ》のアクセル能力に限られる。
2.のタイプは1.の消滅後に神化編で登場。山札を無作為に削るという特徴がある。そのため1.より逆転されるリスクが増大している。より安全に攻める、削る量を増やすといったチューニングが施される。
3.のタイプはコンボの完成に多くの労力を費やし、相手のデッキを機能不全に追い込むことを狙わないという点で1.のタイプと大きく異なる。
4.のタイプは方向性こそ異なるが、ロックによって間接的に相手のデッキが機能不全に陥るので、その意味では1.と共通している。
5.のタイプは相手のコントロールするための除去やハンデスにデッキスペースが優先されるため、ライブラリアウトを勝ち筋の1つ程度に留めているデッキが多い。
タイプ別ライブラリアウトデッキ一覧 [編集]
個別カード [編集]
- 初期に登場した山札破壊呪文は軒並みプレミアム殿堂入りしている。これは強すぎるからという理由よりも、これを使ったデッキが低年齢層に不評だったため、相手の山札を見る時に遅延行為やカードの扱いなどでトラブルがよく起きていたためという説がある。
- 逆に、自分の山札を墓地に送るカードは数多く存在する。無計画に使うと意外なほど早くライブラリアウトとなってしまうので注意。
その他 [編集]
- アニメ「VS」第39話においてホカベンがデュエマ甲子園においてギョウとの対戦時にライブラリアウト負けを喫する。その後、幕張でのイベントにて開催された「デュエマ甲子園日本一決定戦」にて行われた「番外編 アニメ関係者限定デュエマ甲子園」にて「中の人」である菅原雅芳氏がライブラリアウト負けを喫している。この事から後にDeadmanに「デッキアウトはホカベンの得意技」とまで言われてしまっている。後に「デュエル・マスターズ!!」第15話で夢の中での出来事ではあるが、『デュエマグランプリ』でのチューやんとの対戦時でも同じ負け方になっている。
- Magic:The Gatheringから輸入された用語で、あちらでは山札のことをライブラリと呼ぶことから来ている。
- ちなみに「ライブラリ/Library」には「山札」という意味はない。山札は「デッキ/Deck」である。
- なおMagic:The Gatheringのライブラリアウトは山札がなくなった瞬間ではなく「カードのない山札からドローしようとするときに」敗北するルールであり、デュエル・マスターズのそれとは若干異なる。
参考 [編集]
公式Q&A
Q.山札が5枚です。《ドンドン吸い込むナウ》を唱えたら、山札を上から5枚を見ることによって0枚になります。この場合、自分はゲームに負けますか?
A.いいえ、山札を見ている状況では、まだカードは山札にある扱いですので、ゲームの負けにはなりません。
引用元(2020.8.21)
Q.自分の山札が5枚、相手の山札が3枚あり、バトルゾーンにお互いクリーチャーが5体ずついる状況で、自分は《ドキンダム・アポカリプス》をバトルゾーンに出しました。「出た時」の能力ですべてのクリーチャーに封印が付きますが、先に相手の山札が0枚になり、自分はゲームに勝ちますか?
A.いいえ、どちらのプレイヤーもゲームに負けます。複数のクリーチャーに封印が付く際、封印はすべて同時に付きます。お互いの山札が同時に0枚になりますので、どちらのプレイヤーもゲームに負けます。
引用元(2022.5.20)