《フェアリー・ギフト》 [編集]

フェアリー・ギフト UC 自然文明 (1)
呪文
このターン、次に召喚する自分のクリーチャー1体のコストを最大3少なくしてもよい。ただしコストは0以下にはならない。
※殿堂入り

DM-14で登場した自然呪文

次に召喚するクリーチャーコストを3少なくする能力を持つが、この呪文唱えるために1マナ支払う必要があるため、実質的にディスカードしてクリーチャーを2軽減する能力と言える。

手札消費こそ激しいが、大きくテンポアドバンテージを稼げる強力なカードである。

手札消費が激しく、マナが貯まった後半では腐りやすいという性質から、潤沢な手札が確保できるデッキ、または速度を最も重要視するデッキで使われる。

単純なマナブーストに比べると爆発力がある分、息切れもしやすいため、使い手のプレイングデッキビルディングの腕が問われるカードである。

ルール [編集]

他のカード・デッキとの相性 [編集]

  • DM23-RP3期に成立した【黒緑アビス】では、緑単色カードで、デッキに多く入るコスト5以上のクリーチャー全般を早出しできる便利さからよく採用された。

環境において [編集]

登場初期は緑単の核として、《クラウド・メイフライ》《レベリオン・クワキリ》などを2ターン目に召喚するために使われた。

エピソード1以降、《サイバー・N・ワールド》《超電磁コスモ・セブ Λ》《次元流の豪力》と相性の良いカードが多く登場し、一躍環境キーカードとして注目された。
入りでは《解体人形ジェニー》初動札を抜く動きも強力だった。

ここまで活躍したのは《制御の翼 オリオティス》が登場するまでこのカードに有効なコスト踏み倒しメタが事実上存在しなかったのも大きい。

DMGP-1st」3位入賞の【グレンモルト】(《メガ・マナロック・ドラゴン》は不採用)に1枚積みされた。

革命ファイナルでは【黒赤緑ドギラゴン剣】で活躍。

ちなみに革命編革命ファイナル【モルトNEXT】ではあまり人気がなかった。DMX-20期時点では《フェアリー・ライフ》4枚積みの方がまだメジャーだった。

2016年9月15日に殿堂入りした。《メガ・マナロック・ドラゴン》筆頭に早出しが有効な中量級の数が増えすぎ、カード開発の障害になったためだろうか。同日《次元流の豪力》プレミアム殿堂した。

直後のDMR-22《スクランブル・チェンジ》が登場した。コスト軽減対象が限られる一方《メガ・マナロック・ドラゴン》とはこのカード以上に相性が良く、一概に調整版とも言えない。

以降は【モルトNEXT】など《スクランブル・チェンジ》が入るデッキで5枚目として採用され、《スクランブル・チェンジ》の殿堂入り後は2枚体制で使われた。

《スクランブル・チェンジ》の殿堂入り時点では【緑単ループ】【赤単ブランド】など防御札がほとんどない速度を最優先したデッキが流行していたため、《闘将銀河城 ハートバーン》の刺さりが良くコスト軽減の評価も高かった。
革命編環境のようにカウンターに寄せると、アンタッチャブル《異端流し オニカマス》《ボルシャック・ドギラゴン》で除去できない裏目になったことも関係している。

王来篇環境では【バーンメアジョーカーズ】王来篇環境 (オリジナル)では一部の【5色コントロール】に採用された。

アビス・レボリューション環境では【黒緑アビス】【青緑ジャイアント】王道篇環境では【青黒緑マルル】【白緑ドリームメイト】で活躍。

当時の環境デッキは3ターン目に革命チェンジメクレイドアドバンテージを稼ぐことが多く、後攻時の貴重な逆転手段になっていた。
また、アビス・レボリューション(とDM24-EX1)は多色推しのシリーズだが、色事故で2ターン目に動けなかった場合のディスアドバンテージを帳消しにできた。

バージョン [編集]

  • Dramatic Card版には「妖精たちよ!恵みの力を!」と書かれている。

アニメ・漫画において [編集]

その他 [編集]

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

フェアリー・ギフト R 自然文明 (3)
呪文
このターン、次に召喚する自分のクリーチャーの召喚コストを5少なくする。ただし1より少なくならず、かつそのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。

DMPP-07で実装。レアリティレアになった。

コストが3、軽減量が5になり、コスト5以上のクリーチャーにしか意味がない効果に弱体化した。

軽減が強制の固定値になる変更も受けているが、デュエプレおよびTCGの最新裁定では不利益にならない。

文明の解放システムにより、自然のクリーチャーを出す際のマナチャージ要求値が下がった。

多色クリーチャーは単色以上に下限に引っかかりやすい。《根絶のデクロワゾー》といったコスト6の早出ししたい多色クリーチャーを最大効率で召喚することができない(召喚コストを-1にはできる)。

汎用性が大きく落ちたが、コスト5以上のクリーチャーを扱う場合の強力さは変わらないので、早出し戦術を行いたい際は相変わらず選択肢に入るだろう。

呪文を対象としたコスト軽減である《氷牙フランツI世》、呪文を踏み倒す《蒼狼の始祖アマテラス》《羅月キリコ》などと併用すればTCG版以上のコスト軽減も可能であり、本家とはまた違った使い方もできる。

環境において [編集]

《幻想妖精カチュア》《連珠の精霊アガピトス》《悪魔神ドルバロム》(主に《邪霊神官バーロウ》経由)など、1ターン早く出せれば試合を有利にできるクリーチャーに使われていた。

弾が進むごとに、軽減先の候補がどんどん増えており、とりわけ【バルガライゾウ】では最速4ターン目に《超天星バルガライゾウ》が着地するという規格外の動きを可能にしていた。
ただし、セットで使わないと弱い呪文であることと、特定のデッキメタに《聖鎧亜キング・アルカディアス》を早期着地する手段となり、後手不利を覆すためのカードとしての働きもあった。

TCG版の殿堂入り調整版である《ストリーミング・ビジョン》の二の舞となる、調整版からさらにDP殿堂あるいは弱体化も懸念されていたが、そういったことがないままNew Divisionの使用可能期間を終えることができた。[1]

《羅月キリコ》面で踏み倒すことで進化元1枚と8マナから《真実の神羅 プレミアム・キリコ・ムーン》に到達できることから、【キリコムーン】の重要パーツとしても使われた。《フェアリー・ギフト》は既にNew Divisionで使用不可となっていたので、【キリコムーン】はAll Divisionの方が活躍機会が多かった。

DMPX-02All Divisionでは【カチュアシュート】で活躍。【キリコ・アンプラウド】でも《蒼狼の始祖アマテラス》から唱えることで《神歌の歌姫 キリコ・アンプラウド》を最低コストまで軽減できるため細々とではあるが使われた。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 効果について

Q.《フェアリー・ギフト》を2回唱え、残りの使えるマナは自然の1マナだけです。この状態で《タケノコ道中ヒアウィ号》を召喚する場合、最大何回分「バズレンダ」の追加コストを支払えますか?
A.3回です。《フェアリー・ギフト》の効果はバズレンダの追加コストにも適用されるので、《タケノコ道中ヒアウィ号》の元のコストである4に、追加コスト3回分を足した合計7コストから、《フェアリー・ギフト》で6コスト分少なくできます。
引用元(2020.3.27)

Q.自分は《フェアリー・ギフト》を唱えてから《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》を「G・ゼロ」で召喚しました。このターン、その次に召喚するクリーチャーのコストを3少なくできますか?
A.いいえ、できません。「G・ゼロ」のように、能力でコストを支払わずにクリーチャーを召喚した場合にも、《フェアリー・ギフト》の効果が適用されてしまいます。
引用元(2022.1.14)


[1] ちなみに、《ストリーミング・ビジョン》DP殿堂入りしたのはNew Divisionで使用不可になった後である