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邪眼皇ロマノフI世 SR 闇文明 (7) |
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分の山札を見る。その中から闇のカードを1枚選び、墓地に置いてもよい。その後、山札をシャッフルする。 |
このクリーチャーが攻撃する時、自分の墓地にある闇の、コストが6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、その呪文を山札の下に置く。 |
DM-28で登場した闇のダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト。
cipで自分の山札から闇のカードを1枚墓地に落とす。また、アタックトリガーで自分の墓地から闇のコスト6以下の呪文を唱える。
後に数多の派生カードが登場することになるロマノフ一族の初代。
2つの能力はシナジーしており、cipで山札から使いたい闇のコスト6以下の呪文を落とし、次のターンにアタックトリガーで落とした呪文を唱えることが出来る。
単純に《デーモン・ハンド》を唱えて、アタックトリガーで確定除去を放つだけでも強力。
登場当初としては、進化GVである《超神星プルート・デスブリンガー》、G・リンクしたゼン&アクに匹敵するアタックトリガーを7コストの通常クリーチャーが持っているということで、わかりやすくハイスペックのカードであった。
《邪眼皇ロマノフI世》の本領としては、cipで墓地に落とすカードとアタックトリガーで唱える呪文それぞれに選択肢があり、拡張性が高く、ゲームへの多彩なアプローチ手段を持つ点にある。
cip能力で墓地に落とせる対象が闇の「カード」であるのは大きなポイント。《黒神龍グールジェネレイド》を落とせば、《邪眼皇ロマノフI世》自身がドラゴン・ゾンビであるため間接的な除去耐性を付与できる。墓地に《インフェルノ・サイン》や《インフェルノ・ゲート》がある場合、そちらでコスト踏み倒ししたいクリーチャーを墓地に装填することも出来、《邪眼皇ロマノフI世》で《邪眼皇ロマノフI世》を墓地に落としてリアニメイトし増殖する光景もよく見られた。
アタックトリガーでコスト踏み倒しする呪文候補に関しては、《デーモン・ハンド》や《インフェルノ・サイン》の他にも、《魔弾デュアル・ザンジバル》や《魔弾バレット・バイス》といった闇のナイト呪文、《ソウル・アドバンテージ》や《魔天降臨》などのフィニッシャー呪文、1発逆転を狙える《憎悪と怒りの獄門》などと組み合わされた。また、専用呪文に《魔弾ロマノフ・ストライク》があり、《邪眼皇ロマノフI世》の能力で唱えれば相手クリーチャー全体にパワー低下-5000する強力な全体除去となる。《ソウル・アドバンテージ》と《魔天降臨》は同時に採用されることも多く、《邪眼皇ロマノフI世》のアタックトリガーのラグを生かして連続詠唱を狙うのはフィニッシュパターンの1つであった。
持っている3つの種族も優秀。ドラゴン・ゾンビの恩恵は上記した《黒神龍グールジェネレイド》との組み合わせは勿論のこと、《トット・ピピッチ》でスピードアタッカーを付与してアタックトリガーのラグを消したり、《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》のアタック・チャンス要員となれる。
ナイトは【ナイト】での恩恵が大きく、単身でもナイト・マジックの発動条件を満たせるほか、《魔弾グローリー・ゲート》でサーチ出来たり、《魔光死聖グレゴリアス》でサルベージ出来る。《トット・ピピッチ》同様、《爆獣イナバ・ギーゼ》でスピードアタッカーを付与できる。
ダークロードの恩恵は比較的少ないが、《大邪眼バルクライ王》でリアニメイト出来るのは覚えておきたい。
戦国編環境では、《インフェルノ・サイン》を軸にしたリアニメイトデッキのフィニッシャーや、【ナイト】のフィニッシャーとして採用されていた。
《インフェルノ・サイン》との組み合わせは、相互コスト踏み倒しでの《邪眼皇ロマノフI世》の増殖や早出しだけでなく、S・トリガーでカウンターする札としても非常に強力で、返しのターンで《デーモン・ハンド》や《魔弾ロマノフ・ストライク》で盤面を一掃できるのは勿論、シールドが削れすぎている時は《憎悪と怒りの獄門》で逆にワンショットを仕掛け攻め落とすこともあった。【ロマノフサイン】や【ロマネスクリアニメイト】、【グールジェネレイド】でフィニッシャーとして活躍し、リアニメイトデッキの一時代を築いた。
【ナイト】で採用する場合、除去呪文や《魔弾バレット・バイス》でジリ貧に陥れた後、相手の動きに合わせてそれらをを再度唱えることで蓋をする役割を担っていた。打点がウィニーに偏りがちなナイトの中で8000ものパワーを持っており、バトルや火力に強いことは大きな魅力であった。試合が泥沼化しやすいため、ささやかながら山札回復でライブラリアウトの管理が出来るのも生きた。ただ、それでもフィニッシュ難に陥ることは多々あったため、《魔天降臨》をピン挿ししてフィニッシュの択を増やすことも多かった。
戦国編における強力なフィニッシャーの1体ではあったものの、戦国編のトップメタであった《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》に非常に弱く、そちらの後塵を拝する立場からは基本的に動かなかった。夫婦ロックの片割れである《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》も天敵で、多色デッキであればピン挿しされていることも多かったため目の上のたんこぶであった。
後に《ソウル・アドバンテージ》のプレミアム殿堂、《インフェルノ・サイン》の殿堂入りが施行されたことで、《邪眼皇ロマノフI世》は環境の一線を引いた。
神化編では《大邪眼B・ロマノフ》やマッド・ロック・チェスター、《超神羅ロマノフカイザー・NEX》など、ロマノフの名を冠する進化クリーチャーが大量に収録された。《大邪眼B・ロマノフ》とマッド・ロック・チェスターは環境でも大きな存在感を放ち、《魔光蟲ヴィルジニア卿》と《邪神M・ロマノフ》は規制されるに至った。尚、それらが採用されていた【ヴィルジニアリアニメイト】・【Mロマノフビート】いづれもリアニメイトデッキであった。(ただし、【Mロマノフビート】はリアニメイト札である《大地と永遠の神門》を採用しないタイプも多い)。
覚醒編では《時空の邪眼ロマノフZ》、エピソード1では《暗黒GUY・ゼロ・ロマノフ》など、以降もロマノフの引き継ぐクリーチャーは現代至るまで定期的に登場し続けている。
後に【ロマノフサイン】を題材としたDMD-25が登場すると、《邪眼皇ロマノフI世》と相互コスト踏み倒ししながらスピードアタッカー付与も出来る《煉獄と魔弾の印》が収録され、《邪眼皇ロマノフI世》の怒涛の連続リアニメイトと連続攻撃が可能となった。
カウンターによるコントロール色が強かった戦国編の【ロマノフサイン】と異なり、ビートダウン色が強く非常に攻撃的なデッキとなっており、新たな形の【ロマノフサイン】として復権を果たすこととなった。
この【ロマノフサイン】も環境から身を引いたが、DMD-25で収録された《邪眼教皇ロマノフII世》は今も尚活躍を続けている。
環境ではリアニメイトデッキの一時代を築いたメタカードとして、背景ストーリーでは戦国編及び闇文明を代表するクリーチャーとして、漫画ではザキラの切り札として、多くの分野で活躍したカードである。
彼もまた、デュエル・マスターズを語るにおいて欠かせない立役者の一人であるといえるだろう。
戦国編の時代、火文明を除く4文明に存在したナイトの集団のうち、闇文明を率いる邪眼財閥の筆頭にして、邪眼一族を率いる存在。歴代ロマノフは煉獄のキング・ロマノフにより力を与えられたクリーチャー達であり、彼は最初に見定められたロマノフだと思われる。
戦国編にて開催された第百回戦国武闘会では、邪眼の騎士を優勝させる事で覇権を得ようと暗躍。ナイトの長のみが使える禁じられし煉獄の極魔弾を邪眼の祈祷師に解放させ、暗黒王の魂を獲得。邪眼の使徒シーザーを器にその魂を封じ込め、《暗黒皇グレイテスト・シーザー》を生み出していた。
フレーバーテキストを見るに本人も出場していたようだが、「よもやの出場」と言われており、意外な行動であったらしい。しかし、ロマノフ一族は決勝ラウンドまでに全員敗退している模様。
その後、何らかの理由で死亡していたらしく《邪眼教皇ロマノフII世》が《煉獄と魔弾の印》を唱えることによって死した《ロマノフI世》を復活させた。その際、煉獄で「太古の三邪龍」となっていた《超竜バジュラ》、《超神龍アブゾ・ドルバ》、《超神龍バイラス・ゲイル》が魂の安定化のため贄とされたと言う。復活当初は《大邪眼B・ロマノフ》の姿を取っていたが、やがて存在が不安定となり《邪眼王B・ロマノフ》と化した。その後は依り代を替えることで《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》や《神羅ダークネス・ロマノフ》の姿になったが依然として安定せず、最終的に起源神に立ち向かう為NEXと合体し、《超神羅ロマノフカイザー・NEX》となったことでようやく安定した。しかし、直後に《黒月の古城 オリジナル・ハート》に特攻したことで再び死亡してしまった。
覚醒編では《超神羅ロマノフカイザー・NEX》が消滅した後に思念体となっていたところ、Ζ軍によって《邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》として再び復活。何故かNEXに恨みを抱いていることが語られたが、ようやく完全復活した直後に特攻させられたことが気に食わなかったのだろうか。
DM23-BD5では復活した《煉獄大帝 キング・ロマノフ》の手で蘇り、《魔光大帝ネロ・グリフィス・ルドルフ》と合成され《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフI世》へと変貌。邪光騎士団を率い東方血土へと進軍した。
邪眼皇ロマノフI世 SR 闇文明 (7) |
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000 |
バトルゾーンに出た時、自分の山札から闇のコスト5以上のカードを探索し、2枚まで自分の墓地に置く。その後、山札をシャッフルする。 |
攻撃する時、自分の墓地から闇のコスト7以下の呪文を探索し、1枚をコストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を自分の山札の一番下に置く。 |
W・ブレイカー |
DMPP-10で実装。山札を見たり墓地からカードを選ぶ際に探索が行われるという共通変更に加え、以下の3つの変更も加えられている。
コスト5以上しか墓地に置けなくなったが、むしろ探索においては選ばれないカードがはっきりしている方が扱いやすいため、プラスに働いている。
最大コスト7まで唱えられるようになったため、デュエプレでコスト増加の変更を受けている《インフェルノ・ゲート》でも唱えることができる。
また、デュエプレでコスト7に減少した《ラスト・バイオレンス》も唱えることができる。残念ながら《ロスト・ソウル》や《英知と追撃の宝剣》はどちらもコスト8になっているので唱えられない。ただし《ロスト・ソウル》には代替品に《ソウル・アドバンテージ》が使える。
cipの変更により、2枚目のこのカードと《インフェルノ・サイン》をまとめて落とすことが可能となっている。ここに常時のスピードアタッカー付与を添えると、次から次に《ロマノフ》が並んでいくことになるため1ショットキルを狙うことができる。スピードアタッカー化には同弾の《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》が扱いやすいため、ナイトの名門であるこのカードとサムライとの混合デッキになることもある。
DMPP-16では、墓地探索が廃止となった上で《暗黒GUY・ゼロ・ロマノフ》が登場した。
そちらは能力変更で墓地肥やしが《邪眼皇ロマノフI世》のように自己完結しなくなっているが、アタックトリガーは濁りを気にせずデュエプレの《邪眼皇ロマノフI世》と同じコスト7以下を唱えることができる。
使い分けはもちろん【ロマノフマッハアーマー】で共存させて8枚体制にすることもできる。
仕様上、《邪眼皇ロマノフI世》の攻撃に誘発してアタック・チャンスで唱えた《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》を唱え終わってから、《邪眼皇ロマノフI世》のアタックトリガーを解決する順番なので1枚を2連射できる。
《邪眼皇ロマノフI世》2枚、常在型能力によるスピードアタッカー付与、《ロマノフI世》をリアニメイト可能な闇のコスト5以上7以下の呪文1枚と《ロマノフI世》にバトル勝ちする相手クリーチャー1体(タップ状態)で選択肢のあるループが発生する。
トレーニングでオートモードをONにして上記ループを実施する[1]、アタックトリガーで唱えた呪文によるリアニメイトが不発になったり[2]、操作不能になることがある。なお、オートモードではなく、人間が操作する場合は「各プレイヤーの1ターン中、効果の適用を9回までとする。」のような回数制限なく、時間が許す限りループ可能。
なお、上記挙動は《ロマノフI世》に限った話ではなく、他のアタックトリガーでクリーチャーをリアニメイトできる組み合わせであれば、再現可能。
話数 | 対戦相手 | 勝敗 |
33話 | プラマイ 零 | 敗北 |