ブロッカー破壊 [編集]

  1. 手段を問わず、相手のブロッカー破壊する行為。プレイヤーへの攻撃を通すのに重要となる。
  2. 『「ブロッカー」を持つクリーチャー』という範囲で破壊を行う能力効果。目的は問わない。

このページでは2.について説明する。

ブロッカー破壊(効果) [編集]

ブロッカー」能力持ちのクリーチャーを名指しで破壊する能力効果の俗称。
が得意としているがにも多少存在している。
DM-01から存在する。

クリムゾン・ワイバーン SR 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 3000
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の墓地に置く。
超次元キル・ホール C 火文明 (3)
呪文
相手の「ブロッカー」を持つパワー4000以下のクリーチャーを1体破壊する。
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►コスト2以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
►コスト4以下の火または自然のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
クリティカル・ブレード C 闇文明 (2)
呪文
S・トリガー
相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。

対象条件のある除去の一種だが、特筆すべきはそのコストパフォーマンスの高さ。
大抵は2000~3000火力に相当するコストでありながら、ブロッカーさえ持つ相手ならばどんなに高いパワーでも除去できてしまう。
一応、ブロッカー指定と同時に火力同様のパワー範囲制限がかけられているものもまれに存在する。

環境によっては、ブロッカーを持つことがデメリットとして勘案されるケースもあるほど。

とはいえブロッカーは一部の文明にしか存在しないことから、腐る頻度が多い除去である点も否めない。

ブロッカー破壊に関するカードの変遷 [編集]

※ここでは広義のブロッカー除去、およびブロッカーに関するカードも合わせて記述する。

基本セット時代は、ブロッカーは防御の花形の1つであった。そのため、DM-01《クリムゾン・ワイバーン》DM-02《クリスタル・パラディン》《守護聖天ラルバ・ギア》は盤面を豪快に覆しうる強力なフィニッシャーであった。

DM-14では《蒼黒の知将ディアブロスト》が登場。相手をあえてブロッカーに変化させ、質の高いブロッカー除去で退場させる戦略を組めるようになった。→【ディアブロストコントロール】

DM-16《ヘブンズ・ゲート》が登場し、《天海の精霊シリウス》のような巨大ブロッカー・アタッカー性能持ちブロッカーが早期出現するようになる。これに伴い、ブロッカー除去は相手のアタッカーを牽制する側面も持つようになる。

覚醒編では《爆竜 GENJI・XX》が登場。それまでとは一線を画す本体スペックと、そこから放たれる強力なブロッカー破壊の持ち主。
直後のエピソード1開始前にも比較的軽量な全体ブロッカー除去である《超爆デュエル・ファイアー》が登場。
この時期はこれらのカードにより、ブロッカー全般に逆風が吹いており、【ヘブンズ・ゲート】系列はもちろん、ブロッカーを主体としないデッキにおいても、ブロッカーを積極的に積みづらい状況が形成されていた。

しかし、エピソード2直前になって《光器パーフェクト・マドンナ》が登場。《爆竜 GENJI・XX》がこれ1体で止まるようになり、ブロッカーが息を吹き返す。
逆に、ブロッカー除去ではどうやっても除去できないという《マドンナ》の性能から、今度はブロッカー除去の方に逆風が吹くことになる。少なくとも、ブロッカー除去の性能しか持たないカードの価値は大きく下がった。

また、ドラゴン・サーガでは各文明にリソース稼ぎおよび除去の手段が確立したことにより、序盤は多数のブロッカーで固めるよりも、リソースを確保するという動きがより活発になった。
cip持ちで除去される前にある程度仕事をする、システムクリーチャーの側面を持ちどのみち狙われるなどのブロッカーも多数登場し、ブロッカー除去単独の価値はさらに低下。

革命編では高速化が進み、ブロッカーやブロッカー除去の挟まる隙がなくなる。
新章デュエル・マスターズではメタリカ攻撃曲げを主力に採用したことで、ブロッカー除去の効かない防御札が乱立するようになる。

これらの要因により、この頃にはブロッカー除去はかなり下火の状態となった。
一応、他の能力を持つカードのおまけ効果としてなら活躍の機会はあるが、確定除去コストの低下や火力インフレなどにより、2.の意味のブロッカー破壊に頼らずとも、1.の意味でのブロッカー破壊を行える機会は増えてきている。

参考 [編集]