《インフェルノ・サイン》 [編集]

インフェルノ・サイン P(UC) 闇文明 (5)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
※殿堂入り

DMC-44で登場したS・トリガー呪文

《インフェルノ・ゲート》調整版コスト7以下という制限が付いた代わりにS・トリガーが付いた。

《インフェルノ・ゲート》とは違い、高コストドラゴンゼニスといった単体ゲームエンド級のフィニッシャーリアニメイト出来なくなっている。また、7コストという範囲も5コスト域でマナブーストすれば普通に召喚を狙える程度の範囲であり、本家と比べればコスト踏み倒しによって生じるテンポやカードパワーによるアドバンテージが大きく押さえられている。
勿論7コスト域のクリーチャーマナブーストがなくても早期に出せるのは魅力的だが、元と比較すると、コスト踏み倒しよりも純粋に墓地からクリーチャーを出すためのカードしての意味合いが強くなっている。

7コスト域には《邪眼皇ロマノフI世》等フィニッシュ級コンボの起点となるものや、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》等のグッドスタッフ《魔刻の斬将オルゼキア》等の除去を多く内包しており、それらを墓地から5コストという手軽さと速さでコスト踏み倒し出来るのは魅力的。

さらに強力なのがS・トリガーであり、上記を例に7コスト域の強力なクリーチャーをひとまず墓地に落としておけば、相手のシールドブレイクによってのコスト踏み倒しが狙えるようになる。
相手から見ればうっかり踏んでしまうと、7コスト相当のクリーチャー能力攻撃ステップに干渉されることになる。また、攻撃ステップは非常に相手の盤面に干渉しにくいタイミングであるため、返しのターンにはそのまま7コスト相当のスペックを持ったクリーチャーが盤面にある状態で1ターン使えることになる。
強力なcip能力と殴り返し要員をカウンターで貰ってしまったなら、被害はただでは済まないだろう。さらに言えばこれらはS・トリガーという形で無償提供されるわけで、場合によってはゲームエンド級のアドバンテージの差が生まれることになる。《邪眼皇ロマノフI世》等強力なアタックトリガー持ちをよみがえらせてしまったり、リアニメイトされたクリーチャーを起点に侵略革命チェンジが絡んだ暁にはそのままゲームエンドである。
いざとなればブロッカー除去能力をもったクリーチャーリアニメイトして相手の打点を削ることもでき、汎用性のあるカードに仕上がっている。

リアニメイトクリーチャー墓地装填は《エマージェンシー・タイフーン》《ダンディ・ナスオ》《ダーク・ライフ》等2ターン目には可能である。

殿堂入り以降は、墓地利用を行うデッキでグッドスタッフとして、またS・トリガーをあてにされて採用されることがある程度に留まっている。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

環境において [編集]

殿堂入り以前は墓地に強力なクリーチャーがいるだけで、相手の攻撃を大いに牽制出来た。当時の速攻などひたすら攻撃するしかないデッキにとっては天敵となるカードであり、元来有利なはずの重いデッキ相手にカウンターで返されてしまうことも多かった。

その強さが考慮されてか、2009年12月19日に《インフェルノ・ゲート》プレミアム殿堂と共に殿堂入り神化編環境当時、【ロマネスクリアニメイト】【ロマノフサイン】は確かに強力なデッキではあったものの、環境を掌握するほどの強さとはいえず、このカード殿堂入りに反対するプレイヤーも存在した。同時に《ソウル・アドバンテージ》プレミアム殿堂したこともあり、《邪眼皇ロマノフI世》は環境から完全に姿を消した。
《インフェルノ・ゲート》の禁止化はともかく、このカードが1枚しか使えなくなったのはリアニメイトを中核にするデッキにとっては非常に大きな打撃となった。

革命編環境では【墓地ソース】【黒単ヘルボロフ】【天門ループ】などに出張していたが、この高速環境では専らS・トリガーを当てにされており、手札に来たらマナゾーンに埋めてしまうのが定石と化している。

後に1コスト上に《襲来、鬼札王国!》《灰燼と天門の儀式》《ブレイン・スラッシュ》と、単純にS・トリガーで捲れた際により高いスペックを発揮する上に汎用性もより上回るリアニメイト呪文が続々登場している。現在は単色マナ運用が主体。

類似スペックのカード [編集]

  • 類似のS・トリガーとして除去効果を基本としたリアニメイトを行う《地獄門デス・ゲート》が存在する。あちらは除去を放ちながら場合によっては大型をもリアニメイト可能と高いカードパワーを持つが、効果上除去コスト踏み倒しも安定性に欠け、性質上レイトゲームに強い効果であり速い展開のゲームは苦手とする。一方こちらは除去こそなくカードパワーも控えめであるが、弾丸さえあれば腐ることなく高いカウンター性能を発揮する。一長一短であるため好きな方を使えばよいし、運用法も同様であるため共存させてもいいだろう。

その他 [編集]

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

インフェルノ・サイン VR 闇文明 (6)
呪文
S・トリガー
自分の墓地からコスト7以下の進化ではないクリーチャー1枚をバトルゾーンに出す。
※DP殿堂

DMPP-10で実装。ベリーレア、呪文のコストが6に変更された。
2023年12月14日メンテナンス、DMPB-04で再録と同時に探索が廃止された。

依然として《邪眼皇ロマノフI世》で踏み倒せる範囲内である。

アップデート履歴 [編集]

2021年8月26日に使用可能になってから、2023年12月14日実施のメンテナンスまでの840日間、リアニメイト探索があった。
《邪眼皇ロマノフI世》アタックトリガー探索なので、その性能の間は同一ターンの探索回数が多くなりがち。持ち時間に注意したい。

2024年4月25日付でDP殿堂となった(https://dmps.takaratomy.co.jp/news/9036)。
主に【トリガーロージア】に採用されており、10〜15ターン掛かる耐久戦も珍しくなく、場合によっては20ターン以上掛かってしまうゲームまでも発生していることが問題視された。
また、【サインシューゲイザー】にも採用されているS・トリガー枠ということで、耐久デッキではないにもかかわらず当カードを1枚制限にする理由として挙げている。
ただし、New Divisionでは問題視しているデッキタイプの使用率は6.1%、勝率は47.9%と、このカードについては対戦バランスに問題がない範囲であるどころか『あまり高くない数値』であることが前置きとして書かれている。

定型文として、「今後登場するカードとの組み合わせを考慮した結果」とも書かれている。ただし、このセリフは《インビンシブル・テクノロジー》DP殿堂でも登場していたが結局特に危険なコンボを生むカードは(少なくともNew Divisionで残っている間)1枚も実装されずじまいなので、漠然とコスト7以下の何かしらで悪さをしないように程度の意味合いだろう。

環境において [編集]

探索廃止前は、無限ループ型の【M・R・C・ロマノフ】において《魔光蟲ヴィルジニア卿》《魔龍バベルギヌス》を釣り上げるループパーツ兼始動札や、《バベルギヌス》と《呪英雄 ウラミハデス》チェイン・コンボで盤面を誂え、最後に《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を呼び出す【黒緑ザビミラ】の上振れ要員兼防御札として採用された。
探索廃止後の環境デッキでの用途を大別すると、「コスト7のクリーチャーの早出しを主眼に、下準備が必要だがリターンが大きい防御札としても扱う」「《秘拳カツドン破》と同じように一発逆転を狙える強烈な受けがメイン、手打ちでも広い用途を担う」の2種類に分かれる。
前者は【黒緑ヘルボロフ】、【黒緑ザビミラ】といった強力なコスト7クリーチャーを採用し、かつマナ加速墓地肥やしを並行して行えるデッキでの用途。
これらのデッキでは2→4→6《サイン》で理論上4ターン目に7コスト獣を立てられる。また、そこまで上振れずとも、墓地肥やしで落ちてしまった7コスト獣をサルベージのテンポロスなく扱えるのが強力。
後者は【トリガーロージア】【サインシューゲイザー】での用途。
【トリガーロージア】では《龍覇 セイントローズ》《真・龍覇 ヘブンズロージア》を踏み倒して《真聖教会 エンドレス・ヘブン》を呼び出す、《埋没のカルマ オリーブオイル》を呼び出して山札回復《終末の時計 ザ・クロック》を呼び出してのターンスキップなど、防御力の要として活躍していた。
【サインシューゲイザー】では《神聖麒 シューゲイザー》《龍素記号Sr スペルサイクリカ》、そして《ザ・クロック》を呼び出し、防御と打点形成を両立できるS・トリガーとして活躍した。

その他 [編集]

2024年4月25日〜2024年5月23日の期間、本来なら分解できないプライズ[1]《インフェルノ・サイン》も分解可能状態になる。このような措置は《連珠の精霊アガピトス》以来。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 2つ目の効果について

Q.相手のターン中、《インフェルノ・サイン》の効果で《凶鬼04号 ビビム》をバトルゾーンに戻そうとしましたが、相手に《単騎連射 マグナム》がいたのでかわりに墓地に置かれました。どうなりますか?
A.何もおこりません。このクリーチャーが墓地からバトルゾーンに出るということを墓地に置くということに置き換えられており、墓地から墓地に置くことはずっと墓地にあったとみなされます。
引用元(2019.7.2)

Q.自分と相手のシールドの数が合計6つ以下になっており、「鬼タイム」が発動している状態の時、《インフェルノ・サイン》を唱え、召喚コストが5少なくなった《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》を墓地からバトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、出せません。《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》の能力は、召喚する際にコストを5少なくできるだけです。何らかの能力によってコストを参照する際には、カードの左上に書かれた元のコストが参照されます。
引用元(2020.3.27)


[1] DMPS-05収録、公式サイトでは元々DMPS-07収録と書かれていたが、現在は修正されている