マナ基盤(きばん) [編集]

デッキカードを回すために、必要なマナ(特に文明)をマナゾーンに揃えること。
もしくは、そのために投入される多色カードのこと。
色基盤と呼ばれることも多い。


デュエル・マスターズカードマナコストを払ってプレイするには、マナ数の合計に加えて、そのカードと同じ文明カードがなければならない。よって、ゲーム開始後はできるだけ早期にそのデッキの主要文明マナゾーンに揃える必要がある。

そのため、マナ基盤を安定させる目的であえて文明を多く持つカードを投入する場合がある。極端な例では、青黒赤デッキでは《虚空の力 レールガン》よりも《惨劇のアイオライト》を入れた方が、文明の他のカード使用できない状況に陥る確率が減る、といった具合。

3色4色カードは、マナに置く際のデメリット2色と大差ないため、マナ基盤として非常に優秀である。
一方で5色マナ数が0であり、色の基盤以前にテンポアドバンテージが損なわれるため、優秀なマナ基盤と言われることはほとんどない。

当然、マナゾーンにタップインで置かれる多色カードデッキに入れすぎると、テンポアドバンテージを損ないやすくなってしまう。また、ただマナゾーンに置くだけでプレイしないようなカードを、が多いというだけで投入するのはデッキ自体の強さを損なってしまうなど、調整が難しい。中〜上級者向けの概念と言える。

3つ以上の文明を使用するデッキでは色事故の問題が生まれるため、マナ基盤を用いて必要な文明を確保するのが望ましい。
逆に単色デッキにおいては、たとえ無色が入ったとしてもマナ基盤の考え方を適用するケースは少ない。

伝説呪文サイクル《新世界王の○○》、その他一部のカード[1]は多色にもかかわらず(疑似)アンタップインする能力を持ち、マナ基盤向けのカードとしてデザインされている。

マナ基盤の変遷 [編集]

聖拳編にて多色が初登場するまでは単色のカードしか存在しなかった。
ただし、混色デッキを組むとその分のマナの色が必要になるのは今も昔も同じであるため、マナ基盤に相当する考えは最初の頃からあったと言える。
マナの色を埋められる効果を持つ《レインボー・ストーン》の登場もDM-02と極めて初期。

聖拳編にて多色が登場。2色カードは2つの色を賄えるため優秀だが、タップインするため大量に入れにくいという駆け引きが生まれる。

DM-25にて3色のカードが初登場。3色デッキはもちろん、【5色コントロール】など全文明を網羅した5色デッキの構築も現実的となり、本格的にマナ基盤の考え方が発展していくこととなる。

  • ただし、それぞれの3色の組み合わせにはカードの枚数や性能に格差があった。友好色による組合せの3色レインボーは選択肢が広く、敵対色による組合せの3色レインボーは選択肢が狭い傾向にあった。
    • 特に白黒赤白青赤についてはDMR-04に入るまでそれぞれ1種類しか存在せず、どちらも非常にクセが強いスーパーレアカードであるなど、長らく貧弱あるいは癖の強いカードしかいない組み合わせも目立った。これらの色で実用的な3色デッキを組むならば、2色カードの組み合わせでマナ基盤を埋めざるを得なかった。
  • それ以降の登場頻度も多くなく、当時は枚数の多い方だった白青黒白赤緑などは後のインフレに取り残されることになる。

また、同シリーズのDM-27では5色レインボーも登場。

エピソード1では極神編以来の多色プッシュにより、3色のカードが再登場。各組み合わせが最低1枚は登場した。

エピソード2ではキング・コマンド・ドラゴン黒赤緑を主要文明としたことで、同組み合わせのマナ基盤がカードの実用性と相まって大幅に強化された。
同時期には無色も登場している。

DMBD-10では《天災 デドダム》《SSS級天災 デッドダムド》という強力な青黒緑カードが収録され、同色が強化を受ける。

DMEX-14では多色ながら自力でアンタップインが可能な伝説呪文サイクルが登場。2色ながら強力なマナ要員として扱われる。

王来篇に入ると、極神編では冷遇気味だった敵対色の3色レインボーがディスペクターを通して大々的にプッシュ。《聖魔連結王 ドルファディロム》《Disノメノン》《龍風混成 ザーディクリカ》など扱いやすく強力なカードが大量に登場した。

DM23-EX2にて(メインデッキに入る)4色《魅惑のロイヤル・エイリアン》で初登場。

デュエパーティーの成立からは友好色にもテコ入れと思われる改善が見られ、白青黒《電磁魔天イエス・ザナドゥ》《サファイア・ペンダット》などが登場していった。
特にカードパワーに恵まれなかった白赤緑の3色には2024年7月〜8月にかけて《ピザスターのアンティハムト》《王道の革命 ドギラゴン》が登場し、3色カードの格差は比較的埋まって来ている。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

マナゾーンにあるアンタップしたカードをタップして文明を支払うという概念がなくなり、チャージによって生み出せるマナの色を追加していく方式になっている。
これにより、多色カードがマナ基盤としてかなり強化されている。

具体的には

参考 [編集]


[1] 《妖精 ミンメイ-1》など
[2] 《メンデルスゾーン》は厳密には『ドラゴン山札に多いと、マナブースト枚数の期待値が上がる』のであって、『マナゾーンにドラゴンを要求する』わけでも『散らばっているドラゴンを局所的にマナに揃えられる』わけでもないため、この記事で言うマナ基盤とはだいぶ離れた意味になる。が、『デッキに特定のカテゴリのカードを要求する』『結果的に目的のカードがマナに置かれる』という大筋は共通してるからか、「ドラゴン基盤」と言った場合はおおかた《メンデルスゾーン》の名前が挙がる