ハンデス [編集]

ハンド・デストラクション(Hand Destruction)の略。

相手の手札墓地などのゾーンに移動させ、自由に使わせなくすること。
手札破壊」とも言う。

大多数が「捨てる(捨てさせる)」という表記のもので文明が得意とする。数は少ないが他の文明にも存在はする。

相手の手札を叩き落とすのがハンデスの定義なため、《パクリオ》《大邪眼B・ロマノフ》《大樹王 ギガンディダノス》など、墓地以外に送るものもハンデスと呼ばれる。
裁定により手札から直接墓地に置かせる《「呪」の頂 サスペンス》《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》などは、「捨てる」を行わせた扱いとなる。

解体人形ジェニー C 闇文明 (4)
クリーチャー:デスパペット 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を見てその中から1枚選び、捨てさせる。
ロスト・ソウル UC(R) 闇文明 (7)
呪文
相手は自分自身の手札をすべて捨てる。

デュエル・マスターズにおいて、ほとんどのカード手札から使用され、手札から離れてからも役立つものは少ない。ゲームのアドバンテージは基本的に手札から生み出されると言い換えることが言える。
そのため、その手札を奪う行為は有効な妨害行動の一つである。

バトルゾーンなどに置かれる前に干渉できるため、そのカードが生み出すcipバトルゾーンにある間に働く除去への耐性、呪文を唱えることで発生する効果を未然に防げるメリットがある。

また、カードを無力化するという意味では、コストパフォーマンスが良い。既に出たクリーチャーを《デス・スモーク》で無力化したら結果だけなら1枚のカードと4マナで行ったことになるが、《ゴースト・タッチ》なら理論上1枚と2マナだけで対処が済んだことになる。もちろん、実際にはそんなにうまくいくとは限らないのだが。

ハンデスは捨てさせるカードをどのようにして選ぶかによって、大まかに3通りに分かれる。「相手の手札を見て選ぶピーピングハンデス)」>「相手の手札を見ないで選ぶ(ランダムハンデス)」>「相手が選ぶ(セルフハンデス)」の順に効果的。

特に《解体人形ジェニー》《パクリオ》は、相手の手札を見た上で最も重要なカードを抜き取る事ができるため、非常に評価が高い。相手がマッドネスを握っていたとしても、それを回避することができる点も重要である。

《ロスト・ソウル》《「智」の頂 レディオ・ローゼス》のような、相手の手札を全てまたはほとんど叩き落としてしまうものも強力。相手は次のターン今引きで引いたカードしか使えなくなるので、プレイングの選択肢を大幅に狭められることになる。これらが1枚でもデッキに入っている場合、相手は突然手札を全て落とされることを見越したプレイングが要求される。

逆に「相手が選ぶ」セルフハンデスの場合は、相手にとって不要なカードもしくはマッドネスクリーチャーを選んで捨てることになることが多く、効果が低かったり逆効果となるリスクが高い。ただし、いくらセルフハンデスとはいえ、先述の《「智」の頂 レディオ・ローゼス》《ニコル・ボーラス》《裏切りの魔狼月下城》など、捨てる枚数が極端に多ければ、実質的に《ロスト・ソウル》と変わらない。基本的にオールハンデスを見越して積まれるケースがほとんどである。セルフハンデスゆえにコスト論として軽く見積もられているきらいすらある。

ハンデスの弱点 [編集]

しかしながら、常時環境でハンデスが蔓延しているわけではなく、以下の要因でハンデスが使いづらい・使うべきではない環境も少なくない。

  • 手札のない相手には意味がない
  • 今引きで逆転を許す
    • 【連ドラ】のようなデッキの多くが重量級で占められている相手の場合、今引きで逆転されることも時折発生する。(いわゆる「トップ解決」)いくら手札を叩き落しても次のターンには確実に1枚は補充されてしまう点は念頭に置きたい。
  • むやみに使ってもアドバンテージを稼げない
    • ハンデスに自身の手番を割いてしまうと、他の行動が疎かになることがある。の入るコントロールデッキであってもどの程度ハンデスを採用するかはよく考えたい。
      というのも、《ゴースト・タッチ》のようなシンプルなカードで顕著だが、それはお互いに1枚ずつカードを消耗することになるため、単なる痛み分けである。ハンデスだけしてフィニッシュ手段がないデッキが思ったほど強くないのはこれが原因。
      • 上の「手札のない相手には意味がない」と関連した話になるが、こちらがハンデスを行うことで相手が手札を持たなくなる状況が近づいてしまい、こちらが抱えるハンデスカードが腐る原因になる。

その他 [編集]

  • ハンデスに限らないが、相手の手札を選ぶ時には丁寧にカードを扱うべきである。最低限のマナーとして認識しておきたい。
  • 漫画・アニメでは選択の代わりに念力のように手札から弾かれる演出がなされていることが多い。
  • アニメ等のメディアでも、相手の手札を捨てさせる能力や戦術のことを「手札破壊」や「通称ハンデス戦略」と表現していたほか、「開発部セレクションデッキ 水闇自然ハンデス」が発売されるなど、半ば公式化した用語である。そうでなくても様々なカードゲームでハンデスの俗称は通用する。

著名なハンデスカードの例 [編集]

※重複あり。オールハンデスピーピングハンデスの具体例はそちらのページを参照のこと。

初動として使える軽量級 [編集]

1枚が複数のアドバンテージを生み出す中量級 [編集]

相手の手札とリソースに壊滅的な被害を与える重量級 [編集]

多色cipサイクル [編集]

黒単準黒単 [編集]

ハンデス系ゼニス [編集]

マイナーなカードタイプあるいはそれに類するのもの [編集]

殿堂入り [編集]

プレミアム殿堂 [編集]

参考 [編集]


[1] 公式サイトにて「《ゴースト・タッチ》《汽車男》といった手札破壊カードの使用率が高く、それがゲームの閉塞感を発生させる」ためナーフを実施したという経緯がある。>https://dmps.takaratomy.co.jp/news/724