無双恐皇(むそうきょうこう)ガラムタ》 [編集]

無双恐皇ガラムタ SR 闇/自然文明 (6)
クリーチャー:ダークロード/アース・ドラゴン 5000
シンパシー:デスパペットとビーストフォーク(自分のデスパペットまたはビーストフォークのクリーチャー1体につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただしコストは1以下にはならない)
このクリーチャーが攻撃する時、そのターン中、誰も「S・トリガー」を使えない。
※殿堂入り

DM-13で登場したダークロード/アース・ドラゴン

息の長い軽量種族二つのシンパシーを持ち、アタックトリガーでそのターン中のS・トリガーの使用を封殺する。

6マナでありながらW・ブレイカーを持たないが、シンパシーコスト軽減できるので、その点はあまり気にならない。
対象となるデスパペットビーストフォークには《解体人形ジェニー》《次元流の豪力》のような使いやすいものが多く、恩恵を受けやすい。

アタックトリガーは各プレイヤーのS・トリガーの使用をそのターンの間封じるというもの。《呪紋の化身》プレミアム殿堂となったのを見て分かる通り、S・トリガーの封殺は言うまでもなく強力であり、相手の逆転の芽を摘み取ることができる。
常在型能力には即効性と持続性には負けるものの、アタックトリガーという条件は非常に達成しやすく相性の良いデッキなら採用候補になる。

誘発型能力による継続的効果なので、このクリーチャー自身が除去されても効果が持続するのは利点。仮に《威牙の幻ハンゾウ》などのニンジャ・ストライク除去されてしまっても、そのターン中は問題なくS・トリガーを防ぐことができる。

文明も優秀であり、コントロールの中核を成す自然を併せ持つ。初手に来たならば自然マナの確保にマナゾーンに埋めてもいい。

序盤から終盤まで活躍する非常に無駄が少ないカードである。派手さは無いが、聖拳編らしい強力な多色クリーチャーと言える。

ルール [編集]

他のカード・デッキとの相性 [編集]

環境において [編集]

聖拳編末期での登場当時、同コスト単色クリーチャーには《呪紋の化身》が存在した。あちらがW・ブレイカー持ちである点、相手だけに効果を及ぼす点、常在型能力であるため出した瞬間からトリガーを封じられる点で勝っており、単純な使いやすさでは今一歩劣るといった印象であった。

しかし当時は【除去ボルバル】メタゲーム上で大流行しており、

といった理由から高い採用率を誇っていた。

また、転生編期にはこのクリーチャーととそのシンパシー元と《機怪人形ガチャック》でデッキを組んだ【ガチャムタ】なるデッキもあるぐらいであった。

その後、2006年3月に《無双竜機ボルバルザーク》プレミアム殿堂入りしたことで、《呪紋の化身》との差別化を図るにはシンパシーを上手く使うことが鍵と言えた。
しかし《呪紋の化身》殿堂入りし、更にプレミアム殿堂に昇格したことで、《呪紋の化身》に代わるトリガー封じとしての活躍が期待された。

エピソード1に入ると《永遠のリュウセイ・カイザー》という相棒を得、【Nエクス】フィニッシャーを務めたほか、エピソード2では【エザワカンタービレ】フィニッシャーとして採用された。

エピソード3環境では詰め重視の【シューゲイザーワンショット】に投入される場合があった。《お騒がせチューザ》《呪紋のカルマ インカ》と異なり1体でロックとして完結していたが、出す方法がほぼほぼ素出ししかなかったのが難点であった。

《デビル・ドレーン》無制限時代末期には《聖霊王アルファディオス》型の【ヒラメキドレーン】が対策された影響で、そちらとはロック範囲の異なるこちらをカウンター封じに利用した型が流行。

ドラゴン・サーガに入ると、シンパシーから【グレンモルト】での採用が検討されたり、【ドミティウス】【イメンループ】フィニッシャーとして一躍有名となる。特に【イメンループ】では《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》を使った《霞み妖精ジャスミン》の無限使用によるアンタップマナ生成や、デッキの基盤に偶然にも優秀なビーストフォークがある程度採用された結果シンパシーを活かして余ったマナから出しやすく、そうしたことから確固たる地位を築き上げた。
ここにきてS・トリガー封じで逆転の芽を封じるという強みが一気に凶悪さを増し、規制されると予想する声も目立つようになった。

革命編からは高速化に伴い、このカードが入るループデッキは陰りを見せているにもかかわらず、2016年2月28日に殿堂入りを果たす。さらに、上記のようにビートダウンフィニッシャー以外にも、ループデッキなどの用心棒として1枚積みされることが多いこのカードにはそれほど影響が大きくなかった。
そのため、殿堂入りした理由としては、後に登場した《蒼き団長 ドギラゴン剣》踏み倒し圏内であり、逆転を封じる強力なシナジーを生成することを危惧した処置だったという考察がある。

王来篇期のDMEX-17では《呪紋の化身》を元ネタとする《超神龍バイラス・カースド》が登場。存在を意識する必要がある。

その後の環境では、DMRP-22期のオリジナル【5色ガイアハザード退化】が進出し、《新世界秩序》でのフィニッシュの際に呼び出すカウンター封じとして注目された。《新世界秩序》スピードアタッカー化するため死活問題となるタイムラグが気にならない。実際には自然単色ドラゴンの《超神龍バイラス・カースド》のほうが多色過多対策に優れていた。

DMGP2024-1st』Day1個人戦(アドバンス)優勝デッキである【黒緑アビスロイヤル】《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》から呼び出す前提で採用されていた。一緒に《ヴォルグ・イソレイト》で《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を呼び出して《ヴォルグ・イソレイト》を砕いて組み建て直せば、このクリーチャーによるロックが働く前の状態で《ヴォルグ・イソレイト》でブレイクせずに済む。
山札掘削力は《ドミー=ゾー》《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》(墓地装填)、《ア:エヌ:マクア》《フォック=ザ=ダーティ》(マナ装填)とある程度は揃っているおかげで、殿堂入りのハンデを感じづらい確率で現実的なターン数の内に着地できる。

コスト上限なく3体踏み倒しできSA1ターン選ばれないで出たらほぼ勝ちになる《ヴォルグ・イソレイト》と併用した理由には、第一に使用者が多いことが予想される【ムザルミ天門】の詰め札になれることと、第二にカードの色がマナ基盤に適していることが考えられる。
【天門】系の刺さりでは緑単色のカードでも《地封龍 ギャイア》を出しておくことで詰みレベルの札として機能することが知られているが、《無双恐皇ガラムタ》のは継続的効果でバトルゾーンから離れても効果が続くことと、《ヴィオラの黒像》《ド浮きの動悸》など非クリーチャーS・トリガーすらも使わせない部分が評価された形となるか。
《蒼き覚醒 ドギラゴンX》へも革命チェンジ可能のため、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》に革命チェンジしたこちらでS・トリガーを封じながら3ブレイク、ハイパー化した《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》で2ブレイク、適当なクリーチャーダイレクトアタックと、思わぬ形でリーサルを組める。

グランプリ終了後は《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》の拡張性が高すぎて、あらゆる凶悪クリーチャーが候補に挙がる状態となり、現時点ではオリジナルアドバンス問わず《無双恐皇ガラムタ》がテンプレパーツになるかどうかは未知数という状態である。

オリジナルでは《邪幽 ジャガイスト》展開で「ハイパー化用に使う1体」「マッハファイター付与の発生源である《アビスベル=覇=ロード》」「このターンメインステップに出た《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》」「あと2打点+ダイレクトアタック要員」、「墓地に《無双恐皇ガラムタ》」が揃えば手札誘発以外にジャスキルが成立する。

1体を寝かせ《ヤバーダン》がMFで安全にアタックトリガー使用、墓地から召喚酔いでもプレイヤー攻撃可の《ガラムタ》登場。《ガラムタ》1点《覇=ロード》2点、あと2打点+ダイレクトアタックで勝ちという寸法である。

前述のグランプリではTOP16に【水闇自然ザビ・ミラ】という聞き慣れないデッキの使用者が1名報告されている。TOP16【水闇自然ザビ・ミラ】+優勝【黒緑アビス】2つからアイデアを拝借したのかは定かではないが、基盤が【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】でありながら《CRYMAX ジャオウガ》《復活の祈祷師ザビ・ミラ》に総入れ替えとなり、《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》とこちらでフィニッシュする【青黒緑ザビ・ミラ】のチャンピオンシップ上位入賞も確認された。

6月に入ると既にアドバンス【黒緑アビス】《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》型が主流化し、殿堂入りかつメインデッキに入れなければならず、《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》とちぐはぐな関係のこちらを採用した型は既に退潮していた。オリジナルでも《聖魔連結王 ドルファディロム》で十分。

デュエパーティーでは [編集]

凶悪なマナ加速性能を持つ《「覇道」の頂 シュラ・ベートーベン》パートナーゾーンから召喚して、デッキ内に組み込んだ召喚扱いの軽量ドラゴンを大量にマナ召喚し、マナブーストと展開を繰り返してこれを含む大量のドラゴンによってそのターン中に参加者を全員なぎ倒すデッキが知られている。

デュエマ妄想構築録 vol.63-5でもこの構築が紹介されている。そちらでもレベル3(ガチ)向けのデッキとされている通り、制圧とワンショットキルを狙うデッキなので、カジュアルレベルだと使いにくいのが欠点。

流通・再録について [編集]

  • DM-13スーパーレアの中では、他4種全てが勝舞編の間に再録されたのに対し、このカードだけ勝太編ジョー編を経ても一切再録されなかった。そのため、能力の有用性もあり長期に渡り入手の困難な1枚であった。デュエル・マスターズの逆転要素であるS・トリガーを封殺出来る点が好まれなかったのであろうか、【イメンループ】での活躍期も、殿堂入りとなった後も絶版状態は続いた。
    • 時は流れ、DM23-EX2にて実に18年半ぶりとなる待望の再録を果たした。しかし封入率の低いWINNER MAXカードとしての収録であり、容易に集められるようになった訳ではない。

その他 [編集]

  • イラストレーターは獅子猿(Shishizaru)氏。能力もさることながら、鍛えあげられた体躯に自身よりも長い刃渡りの刀を持つ武将のようなイラストを愛するファンは多く、コレクション需要も高い。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

無双恐皇ガラムタ SR 闇/自然文明 (6)
クリーチャー:ダークロード/アース・ドラゴン 5000
シンパシー:デスパペット、ビーストフォーク
相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、このターン、自分の闇と自然のクリーチャーがブレイクしたシールドの「S・トリガー」を相手は使えない。

DMPP-04で実装。能力の発動条件が相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時となり、効果対象が自分の闇と自然のクリーチャーに限定された。
大きな弱体化を受けややデッキを選ぶようになったものの、強化された《無双竜機ドルザーク》《神滅竜騎ガルザーク》らは効果対象であり、自身も闇のドラゴンであるので彼らのサポートを受けることができるメリットは大きい。シンパシーを駆使すれば《青銅の鎧》から3→5→6と繋がり一気に畳み掛けることができる。

  • 一見すると【黒赤緑ドラゴン】 (デュエプレ)の強さをさらに押し上げるクリーチャーに思えるかもしれないが、実のところ既存の【黒赤緑ドラゴン】とは相性が良いわけでもない。
    • 《ガラムタ》自身はパワーが5000で除去されやすく、スピードアタッカーも持たないが故に出たターンは召喚酔いサボタージュ能力を使えないため、ビートダウン寄りである【黒赤緑ドラゴン】とは性質が噛み合っておらず今引きでの強さはイマイチ。さらに、《ガラムタ》で安全にフィニッシュする戦術は、裏を返せば《ガラムタ》が相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時まで、他の闇や自然のクリーチャーがシールドブレイクするのは控えるということになる。
  • テキストだと効果対象が闇/自然の多色クリーチャー限定に見えなくもないが、実際は闇または自然を含んでいるクリーチャーすべてが対象である。もし闇かつ自然のクリーチャーのみが対象だったのなら、「自分の闇/自然のクリーチャー」と書かれていたはずである。>《極頂秘伝ゼニス・シンフォニー》
  • この能力は、相手プレイヤーを対象としているため、このクリーチャーの攻撃後に出てきた闇または自然のクリーチャーも、恩恵を受けられる。
  • 登場演出は画面一帯を吹きすさぶ風を斬り、の竜巻となり現れる物となっている。また、の竜巻は効果発動時にも使われている。

環境において [編集]

サイクル [編集]

DM-13シンパシーを持つ敵対色クリーチャー

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 2つ目の能力について

Q.《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》が持つ「相手は「G・ストライク」を使えない」とは、どういう意味ですか?
類似例:《無双恐皇ガラムタ》
A.「G・ストライク」の使用宣言自体ができない、ということです。クリーチャーであっても呪文であっても、能力の使用宣言そのものができないため、相手に見せることもできず、《ミノガミ <サガ.Star>》の「「G・ストライク」で相手に見せた時」なども使えません。
引用元(2022.10.28)