【ボルフェウス・ヘヴン】 (デュエプレ) [編集]

概要 [編集]

DMPP-09EXで登場した《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》を中心としたデッキ。
《インビンシブル・フォートレス》《ティラノ・リンク・ノヴァ》等の大型呪文を踏み倒してダイレクトアタックを狙う。

採用するカードによってビートダウンコントロール等、デッキの方向性が変わる。

New Divisionでは、再録がない限りDMPP-15が実装される前まで《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》が使用可能である。

超聖竜ボルフェウス・ヘヴン SR 光/火文明 (6)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/アーマード・ドラゴン 13000
進化V−自分のエンジェル・コマンドまたはドラゴンのいずれか2体
バトルゾーンに出た時、自分の手札にある光または火の呪文1枚を、コストを支払わずに唱えてもよい。そうしなかった場合、カードを1枚引く。
攻撃する時、相手のクリーチャーを、パワーの合計が6000以下になるように好きな数選び、破壊する。
T・ブレイカー

主要カード
光、火文明候補カード
他文明候補カード
デッキの種類
 ├・【白赤ドラゴン】型
 ├・【白赤ヘブンズ・ゲート】型
 └・【白青赤ヘブンズ・ゲート】型
このデッキの回し方
長所
短所
デッキの変遷
その他
サンプルレシピ

主要カード [編集]

カード名文明概要
《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》光/火主力の進化Vクリーチャー。
《聖霊竜騎ボルシャリオ》光/火《ボルフェウス》を意識した種族、文明、効果をもつ優秀なクリーチャー。おそらくどの型でも4枚積みされる。
《翔天幻風ラルック》光/火こちらも《ボルフェウス》を意識した文明、効果をもつ。パワーの低さと上記2種と一部以外にはコスト軽減が1しかないことが難点。
エンジェル・コマンドかドラゴンのどちらかに偏重するならば不採用もありえる。

光、火文明候補カード [編集]

A:エンジェル・コマンド D:ドラゴン

クリーチャー [編集]

カード名文明AD概要
《聖騎士ヴォイジャー》キャントリップエンジェル・コマンドコスト軽減効果をもつ。
パワーも3000とそれなりで《ラルック》や《ルピア》と違い除去され難い点が魅力。
《光輪の精霊 ピカリエ》キャントリップもちで腐りづらい進化元。
《神門の精霊エールフリート》山札から呪文を探索して手札に加える。
《清浄の精霊ウル》S・トリガーのブロッカー。メタモーフで1タップのcipもある。
《連珠の精霊アガピトス》光2コスト以下のクリーチャーをリクルートする。状況に合わせて候補を選択したい。以下「●」はリクルート候補。
《アシガ・ルピア》《ゼロ・フェニックス》やミラー時の《フォートレス》対策。
《宣凶師ベリックス》マナに置いた呪文を回収する。ブロッカーのため水採用時は《ロードリエス》で大量ドローも狙える。
《霊王機エル・カイオウ》光/水水文明採用時の候補。2コストでパワーの高いブロッカー。《ロードリエス》で大量ドローも狙える。
《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》強力な除去耐性をもち、サブフィニッシャーも務まるブロッカー《烈流神》が環境から消えて活躍がしやすくなった。
《奇跡の精霊ミルザム》強力な5枚シールド化をもつブロッカー。高コストだが《ヘブンズ・ゲート》との併用で強力なビートダウン耐性が得られる。また、シールド回収進化元にする事で無視できる。
《聖霊王アルカディアス》呪文対策。他の呪文メタに比べればコストは低いが進化クリーチャー故に手札事故の危険が伴う。
《光神龍ベティス》S・トリガーのブロッカー。《ウル》とは種族が差別点。
《龍聖霊ウルフェウス》《ボルフェウス》と似た呪文踏み倒しができる。《武者・ドラゴン》と友情タッグのファンデッキを組むのも一興だろう。
《超電磁工兵バ・キーン》クロスギア対策。S・トリガーブロッカーで、手打ちでも《マッハアーマー》を狙いやすい。
《天雷の聖霊ユリウス》クロスギア対策。cipアタックトリガーで何度もクロスギアを除去でき、種族シナジーもある。
コスト6のため《マッハアーマー》に仕事をさせる時間を与えてしまうのが難点。
《コッコ・ルピア》定番のドラゴンサポート。
《ボルシャック・バディ・ドラゴン》《ラルック》や《ルピア》をサーチする。
《センチネル・ドラゴン》ドラゴンを継続的に出すことができる。【アポロヌス・ドラゲリオン】でも見られた動きは単純かつ強力。
《闘龍鬼ジャック・ライドウ》《ボルフェウス》をサーチできる。
《超竜騎神ボルガウルジャック》進化クリーチャー。《ボルフェウス》と違い、進化元が1体でも相手の盤面の制圧を狙える。
《バルケリオス・ドラゴン》G・ゼロで打点を一気に揃えられる。
《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》場に出せれば1枚で決着が狙えるDP殿堂カード。採用するなら《ヘリオライズ・ドラゴン》も候補となる。
《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》光/火小型除去とブロッカーをもつS・トリガー獣。効果は優秀だが種族が合わない。
《血風聖霊ザーディア》光/火《ヘブンズ・ゲート》を採用するなら。

呪文 [編集]

《聖霊竜騎ボルシャリオ》探索を確定サーチにするため、採用する光・火文明を含む呪文は3種以内にする事が望ましい。

カード名文明概要
《ホーリー・スパーク》防御札だが、《ボルフェウス》で踏み倒せばそのアタックトリガーを活かすことができる。
《ヘブンズ・ゲート》エンジェル・コマンドのブロッカーを多く採用するなら採用候補となる。
《奇跡の精霊ミルザム》の登場で《ボルフェウス》による呪文踏み倒しの有力候補となった。
《インビンシブル・フォートレス》《ボルフェウス》で踏み倒す呪文候補。相手のシールドを3枚墓地に送り、逆転の目を与えない。
《ティラノ・リンク・ノヴァ》踏み倒し候補。相手のシールドを全てブレイクするが、S・トリガーは使われてしまう。使用感覚は《アポロヌス》に近いか。
《コメット・チャージャー》ブロッカー対策のチャージャーだが、範囲外の大型ブロッカーも増えたのでチャージが主目的となる。
《ヘヴンとバイオレンスの衝撃》光/火S・トリガーと優秀な効果をもつ防御札。《クイーン・アルカディアス》《アルファディオス》のロックを突破できる。
《ボルフェウス》で踏み倒す呪文として見るとアタックトリガーが無駄となり相性が悪い。
《ラスト・バイオレンス》5色《ボルフェウス》で踏み倒すことが前提の5色レインボー呪文。踏み倒せれば絶大なアドバンテージが得られる。

他文明候補カード [編集]

水文明 [編集]

+  闇、自然文明の候補

デッキの種類 [編集]

  • 《翔天幻風ラルック》のコスト軽減を活かす2種族混成デッキも良いが、《ルピア》や《ヴォイジャー》と比較すると展開速度が遅くなってしまうことが難点か。
    とはいえ《ラルック》は《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》の進化元となれるので《ボルフェウス》を召喚して攻めるターンに差はあまり無い。

【白赤ドラゴン】型 [編集]

優秀なドラゴン群で展開し、《ボルフェウス》で盤面を制圧を狙う。
上振れた場合は5ターン目にダイレクトアタックが狙え、【ボルフェウス・ヘヴン】の型としては速度重視の型といえる。
《インビンシブル・フォートレス》手打ちを視野に入れた【準赤単】構築も見られる。
【アポロヌス・ドラゲリオン】とデッキパーツがほぼ共通することから【アポロヌス】のリペア気味に組まれることもある。
DMPP-09EX期の終盤ではこのデッキカラーが主流であった。

【白赤ヘブンズ・ゲート】型 [編集]

DMPP-10EX期で《奇跡の精霊ミルザム》が登場し、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》と合わせた白赤の【ヘブンズ・ゲート】型が誕生した。
これは《烈流神》の下方修正や《竜極神》DP殿堂によってブロッカーが活躍し易い環境となったためと考えられる。
DMPP-10EX期より前のエンジェル・コマンド軸【ボルフェウス・ヘヴン】は白青赤が基本であったが、
上記の《奇跡の精霊ミルザム》等が単色であるため水文明を採用する必要性が薄まり、白赤の【ボルフェウス天門】が誕生した。
また、水文明を足しても積極採用したいカードが《知識の精霊ロードリエス》くらいしかなく、水マナに困窮することも白赤天門型誕生の一因である。

【白青赤ヘブンズ・ゲート】型 [編集]

水文明の優秀な置きドロー《知識の精霊ロードリエス》を採用した型。
《烈流神》《竜極神》が幅を利かせていた時期はマイナー気味のデッキであったが、DMPP-10EX期頃から数を増やしていった。
水文明の候補が《エナジー・ライト》《アクア・サーファー》等の定番くらいしかなく、水マナの確保が悩みの種であったが、
ランクマッチの上位プレイヤーが《超神星ネプチューン・シュトローム》を採用し、注目された。
《ヘブンズ・ゲート》で並べた《奇跡の精霊ミルザム》を進化元に活用すると《ボルフェウス》と同じくシールド回収を無視できるため相性が良い。
しかし進化GVの《ネプチューン・シュトローム》や、進化Vの《ボルフェウス》、高コストのエンジェル・コマンド《インビンシブル・フォートレス》等、
状況次第では(特に序盤)使えないカードが多くなるので《ネプチューン・シュトローム》の採用はデッキビルディングプレイングの難易度を高める。

その他 [編集]

  • 光火自然型
    《龍仙ロマネスク》を筆頭に、マナに関する優秀なドラゴンを有する。
    《G・A・E》サーチ進化元に使えるのも良い。
    しかし、マナを伸ばしても《ボルフェウス》で勝負を決めるなら6マナくらいで十分であること、踏み倒す呪文候補が増えないことが懸念点だろうか。
    そのため、デッキとして組めない事はないが、アーキタイプは存在しない。

このデッキの回し方 [編集]

《翔天幻風ラルック》等のシステムクリーチャーを召喚し、相手の除去が追いつかない物量で展開する。
展開する際に、《聖霊竜騎ボルシャリオ》を召喚して踏み倒す呪文をサーチする。
準備が整えば《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》に進化し、呪文踏み倒しを含めて致死級のダメージを相手に与える。

しかし《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》が進化Vであるが故に進化を急ぎすぎると《ボルフェウス・ヘヴン》が除去された際に息切れを起こしてしまう。
時には場を整えることを優先するのも大事だろう。

長所 [編集]

《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》と、それを意識した(デザイナーズコンボ)《聖霊竜騎ボルシャリオ》《翔天幻風ラルック》の組み合わせが良好であり、
《ボルフェウス・ヘヴン》の召喚と大型呪文の踏み倒しの難易度は高く無い。
早ければ5ターンで決闘を終わらせる様は、《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》を彷彿とさせる。
《ボルフェウス・ヘヴン》の呪文踏み倒しに目が行きがちだが、アタックトリガーの6000割り振り火力と呪文を唱えなかった場合の1ドローも優秀であり、
単体でも盤面を制圧できるカードパワーがある。

最低でも《ボルフェウス・ヘヴン》、《ボルシャリオ》があれば良い[2]ので、デッキの自由度は高い。
種類の多いエンジェル・コマンドドラゴンを進化元にしている点も、デッキ構築の自由度を高めている。

短所 [編集]

他の進化V進化GV等のクリーチャーと同じく《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》を召喚すると、クリーチャー1体減ることになる。
《ボルフェウス・ヘヴン》が除去されるとフィールドアドバンテージを一気に失うので、そのケアができるように手札を最低限確保しておく等のことは重要だろう。

展開の軸である《翔天幻風ラルック》《コッコ・ルピア》《聖騎士ヴォイジャー》が除去されると展開が遅くなってしまう。
同様に、進化元が除去され続けると非常に厳しい戦いとなる。
採用率の高い《魂と記憶の盾》は勿論、【サバイバー】《暗黒凰ゼロ・フェニックス》対策となる《超竜騎神ボルガウルジャック》に場を制圧されると立て直しが難しい。

【ドルバロム】には、一度《悪魔神バロム・エンペラー》等で盤面を破壊されると《悪魔神ドルバロム》の召喚までに逆転することが難しくなる。

デッキの変遷 [編集]

DMPP-09EX初期、【ボルフェウス・ヘヴン】のデッキカラーは基本の白赤、優秀なドローとブロッカーが多い白青赤《崩壊と灼熱の牙》のコンボが注目された白黒赤が主流であった。
その後は《烈流神》や《竜極神》が修正とDP殿堂指定前ということもあり、比較的速度重視の白赤ドラゴン型が主流となった。
次点で白青赤型も見られ、この頃の白青赤型はドラゴンデッキも開発されていたが、やがてはエンジェル・コマンド型が白青赤の主流となった。
一方で《崩壊と灼熱の牙》《ボルフェウス》のコンボが注目された白黒赤型はほとんど見られなくなった。

DMPP-10EX期では有力な進化元として《奇跡の精霊ミルザム》が登場した。
《ボルフェウス》で唱える《ヘブンズ・ゲート》《ミルザム》を出したり、先に出しておいた《ミルザム》を進化元に《ボルフェウス》を出すことで《ミルザム》のシールド回収をキャンセルできることから相性が良い。
この頃は【武者・ドラゴン】等の【サムライ】系ビートダウンが流行している事もあり、カウンターが期待できる【ヘブンズ・ゲート】型が増加した。
環境にマッチしていたこともあってか【ボルフェウス天門】(または【天門ボルフェウス】)という俗称で呼ばれることも少なくない。
そんな中DMPP-10EX配信直後のNew Divisionランクマッチシーズンで1位を獲得したデッキは《超神星ネプチューン・シュトローム》を採用した白青赤エンジェル・コマンド型の【ボルフェウス・ヘヴン】であった。

その他 [編集]

DMPP-10EXリリース直後、バトルゾーンに出た時に「呪文を唱えられない」状態でも呪文が唱えられてしまうバグが存在していた。
例えば、《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》《聖霊王アルファディオス》が立っていても、赤単色の《インビンシブル・フォートレス》が打ててしまう。
利用規約14条の26に違反する恐れがあるため、呪文ロックを持つクリーチャーがいるときに本来唱えられない呪文は唱えないようにすることが望ましい。

  • なお、2021年11月11日のメンテナンスにて修正予定とアナウンスされている。

サンプルレシピ [編集]

公式のDMPP-09EX期サンプルレシピより。

参考 [編集]


[1] 【アポロヌス】のリペアで【ボルフェウス】が組まれることもある。
[2] 《翔天幻風ラルック》は抜ける場合もある