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不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー VR 光文明 (7) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 9000 |
W・ブレイカー |
シールド・フォース(このクリーチャーを出す時、自分のシールドを1つ選んでもよい。そのシールドがシールドゾーンにある間、このクリーチャーは次のSF能力を得る) |
SF−このクリーチャーに「ブロッカー」を与える。 |
SF−このクリーチャーが離れる時、離れるかわりにとどまる。 |
DM-28で登場したエンジェル・コマンド。
シールド・フォースによりブロッカーとなり、置換効果でバトルゾーンを離れなくなる。
非常に強力な除去耐性を持ち、これは封印や置換効果といった一部を除くあらゆる除去を無効化する。その上除去耐性の代替えとなるコストもないので、多くの除去は全く効かず完全に腐ってしまう。
条件はともかく、得られる除去耐性の質は逸品である。
シールド・フォースを維持できればゲームのイニシアチブをとり続け、《パーフェクト・ギャラクシー》を軸に攻撃を算段しゲームエンドまでもっていく、非常に手堅いクリーチャーとなる。その上パワー9000とそこそこ大きく、ブロッカーでもあるため、散発的な攻撃は延々と防ぐことができる。
複数体並び始めるとお互いのシールド・フォースを守り始めるため、殿堂入りの経歴が示す通り相当強固な盤面となる。
また、多くの除去が効かないのでアタッカーとしても優秀。S・トリガーや革命0トリガーを気にせず、安心して攻め込むことができる。特にラストパンチャーとしては強烈で、ブロッカー、シールド追加以外では止める術がない。
除去耐性は能動的に活かすこともでき、《邪魂創世》や《魔刻の斬将オルゼキア》など、自分のクリーチャーをコストにするカードの負担を一切なくすことができる。他にも《母なる星域》、《獰猛なる大地》、《斬隠オロチ》など相性のいいカードは多く、カスタマイズ性の高いカードに仕上がっている。
ただしこれらはシールド・フォースを割られなければの話であり、1、2体の犠牲を厭わずにウィニーでごり押しされると案外簡単にシールドを割られてしまう。このクリーチャーを出す時は相手のアタッカーと自分のブロッカーの数に注意するべきだろう。
また、スパークなどの全体タップを使われると、ブロッカーでシールドを守れなくなるので、あっさりシールド・フォースを解除される。
除去耐性を過信しすぎると、タップを絡めて片手間に一掃されてしまったり、せっかく重いコストを払って出したのに《勝利のプリンプリン》やフリーズで棒立ちにさせられた挙句シールド・フォースの破壊をいともたやすく許しまったりと、逆に相手に勝機を与えかねない。特に封印は天敵であり、バトルゾーンに存在しない扱いにするため置換効果が無意味となる。
このように対策手段も増えており、かつてのように出せばアドバンテージを稼げるクリーチャーではなくなっている。強力なカードには違いないが、そのポテンシャルやアドバンテージを引き出すにはしっかりとしたプレイングが必要となる、玄人向けの1枚と言えよう。
少なくともシールド・フォースの死守は必須であり、見た目以上に運用が難しいカードになっている。逆に割られなければ対処方法は限られているため、うまく使ってやりたいところ。
戦国編では登場して以来トップメタレベルのフィニッシャーとして活躍。当時のカードプールではタップ以外のろくな対策手段がなく、またそれも気軽に積めるものは少なかったため《パーフェクト・ギャラクシー》を処理するのは極めて難しかった。シールド・フォースを破るには複数のクリーチャーの犠牲はほぼ必須であり、加えて登場したばかりの《光牙忍ハヤブサマル》や《威牙の幻ハンゾウ》などのシノビが4枚使えたため、シールドを守りやすかったのも大きい。犠牲覚悟でクリーチャーを突っ込ませてもシールド・フォースを割れないことも多く、結果的に相手を自滅に陥らせた。
複数の《母なる紋章》や《インフェルノ・サイン》が使えた当時は様々なゾーンから呼び出すことができ、対処に追われた相手の戦意をことごとく削いでいった。
【ギャラクシーコントロール】や【ロマネスクリアニメイト】のフィニッシャーとして詰まれるのが主流であり、文明が合うならそれ以外のデッキでも積極的に採用された。シールド・フォースを維持できればゲームのイニシアチブを握り続けることができることから玄人にも好まれ、戦国編環境においても流行することとなる。
《パーフェクト・ギャラクシー》の対策としてシールド焼却の《冥府の覇者ガジラビュート》や《執拗なる鎧亜の牢獄》が注目されたのもこの時期の特徴だった。
神化編に突入してもその勢いは止まらず、場に留まる性質を利用して《エンペラー・キリコ》で大量展開したり、《黙示賢者ソルハバキ》を得た【白黒緑コントロール】などグッドスタッフで相変わらず猛威を奮い続けた。
こうした経緯もあって、2009年12月19日に殿堂入り。《パーフェクト・ギャラクシー》を並べることができなくなり、彼にフィニッシャーを丸投げしていたデッキ達は崩壊することになる。続けるように《大邪眼B・ロマノフ》の台頭やシノビの相次ぐ殿堂入りで多大な向かい風を食らう。もはや主軸は担えなくなったが依然としてポテンシャルは高く、【ゼン&アク】や【5色コントロール】、【ドルゲーザ】などといったシールド・フォースを維持しやすいグッドスタッフには積極的に積まれ続けた。
覚醒編に入ると大型サイキック・クリーチャーの登場により、環境が高速化。5マナの超次元呪文から手軽に大型クリーチャーが出せるようになったことで、使う側でも使われる側でも、絶対的だった脅威度に大きな陰りが差すことになる。置換効果で除去できる《恐気の覚醒者ランブル・レクター》の登場もあり、完全だった除去耐性に風穴が空き始める。
問答無用のパワーカードの立場は大きく失墜したが、やはり除去耐性とカスタマイズ性の高さは変わらず評価され続け、さらなる連携に需要が見いだされていくことになる。【サイバー・G・ホーガン】などコスト踏み倒しの対象としてそれらに積まれたり、《時空の支配者ディアボロス Z》との相性の良さからサブフィニッシャーとして投入されたりした。超次元を主軸にしたグッドスタッフも数多く生まれ、マナブースト能力をもつそれにはやはり採用された。その背景には、攻撃と共に除去を放つ《爆竜 GENJI・XX》や《最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z》を止める優秀な壁として大きな需要があった。
特に【不滅オロチ】のコストおよびコスト踏み倒し先として非常に強力であり、《斬隠オロチ》の殿堂入りまでは暴れ続けた。
ここからエピソード1をまたいで台頭していく5色【ロードリエスコントロール】や【白黒緑超次元】にも積極的に積まれ、《知識の精霊ロードリエス》や城との相性は勿論、《時空の支配者ディアボロス Z》のコスト軽減や大型進化エンジェル・コマンドの進化元などで尚活躍を続ける。
エピソード1の頃には採用するデッキも少なくなるが、前述した5色【ロードリエスコントロール】や【白黒緑超次元】はこの頃最盛期を迎え、その関係で顔を見る機会自体は多かった。
しかし、DMR-04で《勝利のプリンプリン》が登場すると突然「狩られる側」に立場が急転。当時のカードプールではこの弱点を補うことは出来ず、環境から姿を消す大きな要因となった。それでも尚、上記2つのデッキでは採用され続けたが、エピソード2でのビッグマナや【ミラクルとミステリーの扉】の台頭によりデッキごと姿を消していくことになる。
これ以降は、度々顔を見かけることはあれど環境に名をはせることはめっきりなくなった。ついには2017年1月30日に殿堂解除が決定し、同時に単体運用に縛られることもなくなった。
殿堂解除直後の環境では、侵略や革命チェンジによってT・ブレイカー級ファッティが頻繁に飛び交っており、単体ではフィニッシャーとしても壁としても、ままならない状態に陥っていた。
その除去耐性も封印には通用せず、さらに増加したタップやフリーズ能力によって傷はますます広がった。《終末の時計 ザ・クロック》や光の革命0トリガー等のさらなる防御手段が生まれたことで、攻撃時も確実性に欠ける場面が増えた。
殿堂解除直前の大会報告では稀に【ヘブンズ・ゲート】の隠し味としてピン挿しされていた程度の活躍であり、殿堂解除後も似たような立ち位置から動けずにいた。手軽な踏み倒し手段が乏しく、せっかく出しても相手の大量展開に押し負けてしまうので、環境における運用性は悪かった。
新章デュエル・マスターズ期には同コスト・同文明で同じく除去耐性を武器にする《煌龍 サッヴァーク》が出現。シールドを守って除去耐性を得る点は非常に似ているが、裁きの紋章などサポートが豊富な上に万能な除去を持っていた。
対するこちらは、除去耐性の質の高さで勝り、ブロッカーとして壁になれる点が優れるものの、能力の能動性に欠ける上にサポートも足りていない。並べば頑丈になるが、さすがに1体ずつ出していくには効率が悪い。
一応十王篇ではフシギバースのコストとして再評価されたが7コストと重く、何らかの自己コスト踏み倒し持ちで十分なのが痛い。
王来篇ではEXライフの登場によって耐性付きブロッカーとして実質的に差別化しづらくなった。
近年の大型クリーチャーの早期着地や、すばやい横展開に対抗できないため、運用性や弱点を一気に改善できなければ環境での活躍は難しい。
不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー SR 光文明 (7) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 9000 |
シールド・フォース:バトルゾーンを離れる時、パワーが0より大きければ、かわりにとどまる。 |
ブロッカー |
W・ブレイカー |
ブロッカーがシールド・フォースから基本能力となり、《ヘブンズ・ゲート》によるコスト踏み倒しの対象になる強化を受けた。
シールド・フォースはどのシールドが離れても効果を失うようになったが、少なくとも相手のメインステップには多くの除去を受け付けない。
デュエプレのオブジェクト7つ制限の存在で、小型でゴリ押ししてシールド・フォースを剥がすというプレイングも取りづらくなっている。シールド・フォースを剥がしてもブロッカーであることは失われない。
TCG版からパワー低下ではバトルゾーンにとどまれないように変更が加えられている。
特に《超神星 DEATH・ドラゲリオン》が天敵で、シールドを守るために並べた他のブロッカー諸共まとめて薙ぎ払われてしまう。
他には《吸魂バキューム》や同じ種族が3体以上存在する場合の《トラップ・コミューン》等でも破壊される。
シールド・フォースの除去耐性はcipの解決によって生成されるため、非ターン・プレイヤーだととどまることができない場合がある。
S・トリガーの《ヘブンズ・ゲート》や《インフェルノ・サイン》で《パーフェクト・ギャラクシー》だけがバトルゾーンにある状態にした場合、相手プレイヤーの《マグナム》による選ばせ除去の対象を《パーフェクト・ギャラクシー》以外に逃がすことができないので、まだ除去耐性を得ていない《パーフェクト・ギャラクシー》が出落ちしてしまうこととなる。
また、自分のシールドが0つのときに《ヘブンズ・ゲート》で《奇跡の精霊ミルザム》と《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》をその順番で同時に2体出すと、先に《ミルザム》がシールド追加してから《パーフェクト・ギャラクシー》がシールド・フォースの条件を満たして耐性を得られる。
デュエプレでは《聖騎士ヴォイジャー》のコスト軽減により4マナ→5マナの動きが可能。
DMPP-10リリース後のレンタルデッキ機能では「光水ヘブンズナイト」デッキのキーカード(切り札)になっている。
Q.自分の《ソウルフル・ズキンヘッド》の「出た時」の能力で、バトルゾーンにいる相手の《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》を選びましたが、置換効果によってバトルゾーンを離れませんでした。この場合、「その後」以降の能力はどうなりますか?
A.この場合でも、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》よりコストが小さいクリーチャーをマナゾーンからバトルゾーンに出せます。後半の効果は《ソウルフル・ズキンヘッド》によって選んだクリーチャーのコストを参照し、それが実際にマナゾーンに置かれたかどうかは問いません。
引用元
Q.自分の《暴筋の父豹》の「出た時」の能力は、相手の選べるクリーチャーが1体もいなかった、もしくはバトルゾーンを離れない能力によってマナゾーンに置くことができなかった場合でも、相手のマナゾーンから進化ではないクリーチャーを1体、バトルゾーンに出せますか?
A.クリーチャーを選べなかった場合は「そうしたら」以前が達成できていないので、相手のマナゾーンから進化ではないクリーチャーをバトルゾーンに出すことはできません。ですが《零龍》や《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》のような離れない能力を持ったクリーチャー選んだ上で置けなかった場合は出すことができます。
引用元
Q.《真・龍覇 ヘブンズロージア》の「マナ武装」の効果で「シールド・セイバー」を与えられた「シールド・フォース」状態の《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》が「シールド・セイバー」を適用した場合、どうなりますか?
A.その場合、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》は破壊され、墓地に置かれます。置換効果は1つしか適用できませんので、離れるかわりにとどまる置換効果を適用できません。
引用元(2021.10.22)