よくあるルールの勘違い [編集]デュエル・マスターズでよく見られる「ルールの勘違い」について纏めたページ。 ゲームを始めたばかりの初心者や、あいまいにルールを覚えただけのプレイヤー等に多い。 ここに書かれてあることは、上級者・ヘヴィユーザーですら勘違いしている(以前は適切な処理だったがルールや裁定の変更によって違反になったケースも実際にある)ルールもあるため、ぜひ万人に目を通して欲しいところである。 攻撃の中断 [編集]アンタップキラーでないクリーチャーがタップ状態のクリーチャーを攻撃した時、何らかの理由でバトル前に相手クリーチャーがアンタップしても、攻撃は中止されない。同様にアンタップキラーがアンタップ状態のクリーチャーを攻撃した時、何らかの理由でバトル前にアンタップキラーを失っても、攻撃は中止されない。 例えば、自分のクリーチャーで相手のクリーチャーに攻撃した時、相手がニンジャ・ストライクで《光牙忍ソニックマル》を召喚し、攻撃対象をアンタップしたとする。この場合でも攻撃は続行され、そのまま攻撃対象のクリーチャーとバトルを行う。この時、攻撃が中止される、あるいは別の正しい攻撃対象を選びなおすなどといった処理は行われない。 攻撃対象が適正かどうかは攻撃宣言時にのみ確認し、その後に攻撃クリーチャーや攻撃対象のクリーチャーがタップしたりアンタップしたり、進化したりG・リンクしたり、あるいはそれによって攻撃対象が適正でなくなっても、場を離れない限りは攻撃は続行され、バトルも行われる。 例としては以下
例外として革命チェンジが存在する。これは攻撃クリーチャーを交換する能力であり、元々かかっていたパンプアップやパワー低下などは攻撃クリーチャーから引き継がれないが、攻撃及びブレイク、バトルは革命チェンジ後のクリーチャーで続行される。 なお、攻撃中に攻撃対象となったクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合はその時点で攻撃終了となる。たとえば、《死神明王ガブリエル・XENOM》のアタックトリガーで攻撃対象のクリーチャーを破壊した場合、対象を破壊した時点で攻撃の処理を中止する。 シールドとブレイク [編集]クリーチャーの攻撃またはカードの効果によってシールドがブレイクされるとき基本的にはそのカード(発生源)の持ち主が決める。その為ブレイクされる側は、相手がブレイクするシールドを決定するまでシールドを確認してはいけない。 多色カードのコストの払い方 [編集]マナゾーンの多色カードが生み出せるマナの色は、そのカードが持ついずれか1つの文明のみ。 例えば水/闇の《腐敗電脳メルニア》を召喚する際、マナゾーンにある水/闇の《腐敗電脳メルニア》と火の《めった切り・スクラッパー》をタップするのは間違い。 また2015年7月15日ルール改訂により、軽減後のコストがカードの文明数を下回ってしまい色が足りないときにのみマナの過剰支払いが認められるようになった。 例えば《一撃奪取 トップギア》がいる状態で2コスト火/自然の《風の1号 ハムカツマン剣》を召喚したいとき、今まではマナゾーンの《風の1号 ハムカツマン剣》1枚をタップしても召喚できなかった(前述の通り1つのマナは1色しか生み出せないため)が、その際に《めった切り・スクラッパー》を1枚余分にタップして文明の支払いに使用することで召喚が可能になった。 このルール改正により、コストを支払う時の下限はそのカードの持つ文明の数と“ほぼ”同じとなった。
メインステップと攻撃ステップ [編集]デュエルマスターズにおけるターンの進行はアンタップ→ドロー→チャージ→メイン→アタック→ターンエンドと6つのステップに分かれているが、このうちメインステップと攻撃ステップの順序はしばしば混乱される。 具体的には、
などという行動はいずれも不可能である。 カードのプレイ(クリーチャーの召喚、呪文の詠唱、クロスギアのジェネレート&クロス、城の要塞化)はメインステップにしか行えず、クリーチャーによる攻撃とタップ能力の起動は攻撃ステップにしか行えないため、一度クリーチャーで攻撃すると、そのターン中は新たなカードのプレイは一切できない。 他のカードゲームでは攻撃後に「2回目のメインステップ」を行えるものがしばしば存在するため、勘違いしないよう注意。 詳細はステップのページおよび各ステップへのリンクを参照のこと。 ターンのはじめの能力の解決 [編集]「ターンのはじめ」と書かれた能力はターン開始後アンタップの後ドローの前に解決する。
などがある。 特に《鬼面超人エル・アンドレ》など、何らかの選択を伴うカードの場合、通常ドローよりも前に選択しなければならないので要注意。 「召喚」と「出す」 [編集]クリーチャーを出すことを全て「召喚」と呼ぶのは厳密には誤りであり、「召喚」と「出す」は異なる。 具体的には《獰猛なる大地》や《ヘブンズ・ゲート》で出したクリーチャーや、ドラゴンが破壊された時に墓地から出てきた《黒神龍グールジェネレイド》は「召喚」ではない。 ただし、テキストに「召喚」と書いてあれば、手札からでなかったり、コストを支払わなかったりしても「召喚」扱いになる。具体的にはS・トリガー獣、ニンジャ・ストライク、《死皇帝ハデス》や《超神星ビッグバン・アナスタシス》の能力などが該当する(ただしS・トリガーは注釈文が省略されて実際のカードには「召喚」と書かれていないこともある)。 「バトルゾーンに出した時」能力(いわゆるcip)は「召喚」を含む「バトルゾーンに出す」全般で発動するが、「召喚した時」能力は「召喚」以外の「出す」では発動しない。 「召喚」にしか反応しないカードの例としてはヨビニオンやフォートE、O・ドライブ、《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》などのゼニス類、《要塞の覚醒者ルナ・アレグリア》、《キリモミ・ヤマアラシ》、《神秘と創造の石碑》、《神羅パンゲア・ムーン》、《イチバンの覚醒者オーシャン・G・ホーガン》などがある。
破壊に関する勘違い [編集]破壊の定義 [編集]「破壊」とはテキストの短縮のために「カードがバトルゾーンから墓地に置かれること」を書き換えたものである。よくランデスを「マナ破壊」、ハンデスを「手札破壊」などと言ったりするが、あくまで俗語であり、ルール上の「破壊」には該当しない。 また、進化元はクリーチャーとして扱わないため、カード指定除去で墓地に置かれても、クリーチャーとして破壊された扱いにならない。詳しくは「カード指定除去」の項を参照。 「破壊する」と「破壊された」の違い [編集]「破壊する」とは「バトルゾーンから墓地に置こうとする」という意味であり、「破壊された」とは「実際にバトルゾーンから墓地に置かれた」という意味である。 「破壊する」カードの例としては《邪魂創世》や《復活の祈祷師ザビ・ミラ》などがある。これらは自分のクリーチャーをコストとして「破壊する」ことを求めているが、「実際に破壊された」という結果を求めているわけではない。そのため、《光器パーフェクト・マドンナ》が置換効果で破壊を免れた場合でも、問題なく条件を満たした扱いとなる。 「破壊された」ことで誘発する効果を持つカードの例としては《封魔妖スーパー・クズトレイン》や各種pigクリーチャーがある。これらは実際に「破壊された」という結果を求めているので、バトルに負けた《飛行男》を《絶望の魔黒ジャックバイパー》で手札に戻してしまうと、pigによるハンデスはできなくなる。これは、《飛行男》の能力が「実際に墓地に置かれた」という結果を求めているためである。 なお、サイキック・クリーチャーがバトルゾーンと超次元ゾーン以外のゾーンに置かれた時に超次元ゾーンに戻るのは置換効果ではない。サイキック・クリーチャーが《デーモン・ハンド》などで狙われた場合、一瞬だけ墓地に置かれてから超次元ゾーンに戻ることになり、「破壊された」扱いになる。 「相手プレイヤーを攻撃できない」に関する勘違い [編集]光文明のブロッカーの多くは「相手プレイヤーを攻撃できない」というデメリットを持っている。これは、「プレイヤーへのダイレクトアタックのみができない」と捉えられがちだが、実際には「シールドのブレイク」と「ダイレクトアタック」の両方ができないという意味である。 これは、クリーチャーの攻撃目標は常にプレイヤー、もしくはタップされているクリーチャーであり、シールドが残っていればプレイヤーが攻撃される代わりにシールドがブレイクされるという解釈のためである。 詳しくは「シールド」の項を参照。 ただし、ブレイクするシールドを選ぶのは攻撃しているプレイヤーである。「シールドはダイレクトアタックから守ってくれるもの」という解釈だと、攻撃されているプレイヤーが選べるようにもとれるが、それは誤り。 尚「シールドのブレイク」のみができない場合、「シールドのブレイク」はできないが「ダイレクトアタック」はできる。詳しくは、《はずれポンの助》の能力を参照。 空撃ちに関する勘違い [編集]クリーチャーの能力や呪文の効果が一部しか実行できない場合でも、その能力や効果は使用できる。 例えば、自分のクリーチャーがいない時に《リーフストーム・トラップ》で相手クリーチャーだけをマナ送りにしたり、相手のブロッカーがいない時に《メテオ・チャージャー》でマナブーストだけしたりするプレイングはルール上何の問題もない。 極端な話、相手のクリーチャーがいない時に《デーモン・ハンド》を唱えるようなことも可能である。 また、「非公開ゾーンを参照し、特定のカードを探す」能力は、テキスト上強制で、かつ効果対象が存在する場合でも選ばなかったことにできる。例えば、《芸魔隠狐 カラクリバーシ》はテキスト上、能力を解決した場合は手札から呪文を唱えることが強制であるように見えるが、手札にコスト3以下の呪文があったとしても「手札にその呪文がなかった」ことにして効果を破棄してよい。もちろん、次の相手ターンに《解体人形ジェニー》を使われ、実は呪文があったと判明しても特にペナルティ等は存在しない。事実上任意ということである。 ただし、コストとの違いに注意。《邪魂創世》や《デッドリー・ラブ》のように「○○する、そうした場合××する」というテキストの場合、最初の条件が満たされなければその後の効果を使用することはできない。 これも他TCGとの齟齬が多いルールのため要注意。(空撃ちが認められないルールのものは少なくない) その他コストのルールに関してはそちらを参照のこと。 可能であれば攻撃する [編集]《凶戦士ブレイズ・クロー》など、クリーチャーの中には「可能であれば攻撃する」というデメリットを持っていたり、効果の対象にその状態を与えるものも存在する。 この効果の厳密な定義は「正当な理由がない限り、ターン終了ステップに進むことができない」ということ。
自分のプレイングによって攻撃できない状況を作り出すことはルール上問題ない。
また《諸肌の桜吹雪》のように「攻撃する時、可能であれば○○を攻撃する」というテキストもあるが、これはそもそもの意味合いが異なる。こちらの能力はあくまで攻撃対象を固定させるだけであり、攻撃しないという選択肢もある。 《龍神ヘヴィ》や《超獣軍隊 ゲリランチャー》のような攻撃を強要させる能力と勘違いしないようにしたい。 ツインパクトカードの参照 [編集]ツインパクトカードとは、一言で言えば「クリーチャーと呪文の2タイプを持つカード」である。クリーチャー側と呪文側は同一カード内ながらコスト・能力等は互いに独立しており、特性を参照される時には常に正しい情報を参照する。 プレイの際には好きな方を選んで使用することができ、《魔光王機デ・バウラ伯》で呪文側を参照してサルベージしたり、《鳴動するギガ・ホーン》でクリーチャー側を参照してサーチしたりとかなり融通が効く。 しかし注意しなければならないのは、「特性を参照される時には常に正しい情報を参照する。」という点である。「クリーチャー」「呪文」とはっきり明記されている場合には、異なる面を参照することはできない。「クリーチャー」を参照した場合には呪文が無視され、逆もまた然りである。
そしてツインパクト特有の強力かつ難解なルールとして、条件参照とカードのプレイが別々になっている場合に限り、条件を満たした側とは別の側のカードをプレイできるという点がある。該当カードをそのままプレイする効果とは異なるので注意。条件参照の時に条件を満たしたカードは、そのカード全体が適正なものと見なされ、プレイ時にどちらの側を使うかまでは制限しない、という裁定である。
このように一見屁理屈のような裁定もツインパクトならばまかり通ってしまう。 より詳細なルールについてはツインパクトのページに目を通して頂きたい。 バトルゾーン以外にあるカードの能力 [編集]カードのテキストに、能力をどのゾーンにある時に使用できるのかが記述されていないことによる勘違い。 公式ルールにはこう記されている。(2022.4.8時点)
ゾーンの指定が無いテキストには、「バトルゾーンにあるとき」という文が省略されており、バトルゾーンにある間にだけ作用する。 つまり、
この間違ったルールがまかり通ってしまうと、例えばマナゾーンの《災厄秘宝ゲジラ》をタップするだけで毎ターン2ブレイクとなってしまい、ほぼノーリスクで3ターンキルが成立したり、1ターン目から《聖霊王アルファディオス》や《サファイア・ウィズダム》の能力が発動して相手が完全にロックされてしまったりと、あまりにも異様な状態に陥ってしまう。 バトルゾーン指定の省略は常在型能力やタップ誘発に多いので、トラブルを回避するためにも、カードの能力はしっかり確認しておこう。
マナゾーンへのタップイン [編集]多色カードがタップインでマナゾーンに置かれるのは、「タップしてマナゾーンに置く」というテキストによる効果ではない。 多色カードがマナゾーンに置かれるのは、「タップしてマナゾーンに置く」という効果ではなく、ルールとしてそう定められているからである。そのため、何かしらの文明追加効果によって、無色・単色カードが多色カードになり、それがマナゾーンに置かれる場合もタップインでマナゾーンに置かれる。(例:自分の《革命類侵略目 パラスキング》がいる状態で《ガイアズ・ソング》を唱えた時、マナに置かれるクリーチャーはタップされる。)
また、マナゾーンにタップインで置かれるかどうかは、マナゾーンに置かれる前の文明を参照する。
「同じ名前を持つカード」と「同じ名前のカード」 [編集]「同じ名前を持つ」というのは部分的にその名前のカードが含まれている(名前集合)ことを指し、「同じ名前」だとカード名が完全一致していることを指す。 例えば、バトルゾーンに《「正義星帝」》と《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》が1体ずついるとする。どちらも[『「正義星帝」(ルビも一致している)』の名を持っている。
「破壊されない」「バトルゾーンを離れない」についての裁定 [編集]この能力を持つカードはそもそも代替コストなどによる離れる対象に選ぶこと自体ができない。 例えば
「破壊できない」「離れることができない」と解釈するといいだろう。 こちらも2021年9月24日以前は選べる対象であり、コンボも可能という裁定だった為、勘違いと言うよりは、裁定変更がもたらした弊害と言える。
「ニンジャ・ストライク」のニンジャ・ストライクを使ってなかった場合について [編集]ニンジャ・ストライクにある「その攻撃中に」を「そのターン中」や「そのゲーム中」という勘違いをされる場合がある。 カードテキスト上の「自分」の対象について [編集]《大樹王 ギガンディダノス》や《零獄接続王 ロマノグリラ0世》などが持つ「自分は攻撃されない」という能力の「自分」は、発生源のクリーチャーではなく「自分というプレイヤー」を指す。 ここで、注意したいのは「自分の他の」となると発生源のクリーチャーが絡んでくるように見えること。 Magic:The Gathering含めた他TCGでの「あなた」に相当すると考えればすんなり理解できる人もいるだろう。 攻撃制限系能力のテキストによる違い [編集]「相手は○○を攻撃できない」「相手は○○しか攻撃できない」などの、所謂攻撃制限系の能力は、そのテキストにより封じられる攻撃の範囲が微妙に異なる。
※1:召喚酔いしている、もしくはクリーチャーを攻撃できないなら×。できるなら〇。 「選ばれない」「選ばれた時」の勘違い [編集]「このクリーチャーが選ばれた時、○○する」という能力や、「このクリーチャーを選ぶことはできない」という能力が存在する。これらの能力は、そのクリーチャーに対し攻撃することや、そのクリーチャーの攻撃をブロックすることは制限されない。 こちらにある一覧に詳しいが、デュエマにおける「選ぶ」行為は、「攻撃対象を選ぶ」行為などを含まない。《時空の英雄アンタッチャブル》は普通に攻撃もブロックもされるし、《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》を攻撃したり、《アポロヌス》の攻撃をブロックしたりしてもランデスされることはない。 あくまで、《デーモン・ハンド》や《ハンマ=ダンマ》のような「効果で選ぶ時」にのみ、選ばれなかったり、能力が誘発したりする。
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