敗北回避能力 [編集]
自分がゲームに敗北する、あるいは相手がゲームに勝利することを無効にすることができる能力の総称。
不敗のダイハード・リュウセイ SR 火文明 (8) |
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000 |
自分のドラゴンが攻撃する時、相手のシールドを1枚選び、持ち主の墓地に置く。 |
W・ブレイカー |
自分がゲームに負ける時、または相手が勝つ時、かわりにこのクリーチャーを破壊する。 |
このクリーチャーが破壊された時、そのターン、自分はゲームに負けず、相手は勝てない。 |
ダイレクトアタック等のゲームにおける決まり手をピンポイントで回避できるため、防御系の能力としては最上位の性能にあたる。
とはいえ決まり手以外には効果を発揮しないため、シールドが十分残存している序盤では腐りやすい。ただし、その場合でもシールドに関係なく勝利するエクストラウィンに対して効果を発揮する場合がある。
変わったところでは、味方のデメリットとして設けられている特殊敗北効果などを帳消しにする目的で使われることもある。
ルール [編集]
「自分がゲームに負ける時」と「相手がゲームに勝つ時」の片方しかないテキストでも、持っていない方の条件を達成できる。
具体的には《大魔王 ウラギリダムス》は敗北回避には「自分がゲームに負ける時」しか誘発条件を持っていないが、相手の《終末縫合王 ミカドレオ》といった「自分はゲームに勝つ」という効果を置換することができる。(公式Q&A)
敗北回避能力の種類 [編集]
デュエル・マスターズにおける敗北のパターンは何種類かあるが、敗北回避能力を持つクリーチャーも何種類か存在し、条件によって回避できる敗北のパターンは変わってくる。
置換効果によって敗北を置換するものか、継続的効果で自分の敗北そのものを封じるカードが多い。
『攻撃による敗北を置換』タイプ [編集]
シールドが1つもない状態で相手によるダイレクトアタックが自分に通った場合、敗北自体を置換して回避できる。
《究極銀河ユニバース》などの「アタックトリガーによるエクストラウィン」は、単に攻撃でトリガーして「カードの能力で勝つ」だけで、攻撃そのもので勝つわけではないので回避できない。
このタイプに属するカードは以下。
『攻撃クリーチャーによる敗北を置換』タイプ [編集]
基本的には上の分類と同じ。
このタイプに属するカードは以下。
■補足
「攻撃クリーチャー」とは、総合ルール506.の項より、攻撃クリーチャー指定ステップで攻撃を開始した1体のクリーチャーのことを指す。バトルゾーンを離れない限り、攻撃終了まで「攻撃クリーチャー」であり続ける。
したがって、上記と同じダイレクトアタックによる敗北に加え、《究極銀河ユニバース》などの「攻撃宣言したクリーチャーが発生源で、攻撃中に効果を解決するエクストラウィン」による敗北も置換して回避できる。
ただし、《メッチャ無敵なじーさん》の敗北回避は、1ターンの間続く継続的効果ではなく、置換効果で1回の敗北回避が起こり、それから攻撃制限と遅延誘発する特殊敗北の継続的効果を生成する。
攻撃中止は行わないため、エクストラウィンを防いだ後、攻撃によるダイレクトアタックがある場合はそれも別のカードで防がないとゲームは続行できない。
また、《「忍」の鬼 ジライヤ齋》が入れ替える効果で《お目覚めメイ様》に攻撃を引き継がせた場合、攻撃クリーチャーはあくまで《「忍」の鬼 ジライヤ齋》なのでサボタージュ能力の敗北回避はできない。
『攻撃以外による敗北を置換』タイプ [編集]
相手の勝利を置換する事で回避できる。単発的な特殊勝利/特殊敗北が該当する。
ライブラリアウトおよび継続的効果による特殊勝利/特殊敗北は、一度置換しても敗北条件を満たし続けるため結果的に回避できない。
このタイプに属するカードは以下。
『無条件で置換』タイプ [編集]
攻撃かどうかによらず自分が敗北する場合にその敗北を置換して回避できる。上記の2タイプで回避できる状況すべてと単発的効果としての特殊勝利/特殊敗北は回避する事ができる。
自分のライブラリアウトによる敗北や、継続的に発生する特殊勝利/特殊敗北は、一度回避しても敗北条件を満たし続けるため結果的に回避できない。
ただし、置換先が山札回復である《始虹帝 ミノガミ》と《大魔王 ウラギリダムス》は、ライブラリアウトに限り回避することが可能。また、ループによって無限に敗北を置換できる場合、その敗北を無視してゲームを続行するという特殊裁定が出ている(通常は敗北効果が発生し続けるためゲームの続行自体が不可能になる)。
このタイプに属するカード・能力は以下。
『自分の敗北・相手の勝利を禁じる』タイプ [編集]
継続的効果により、自分がゲームに負ける、もしくは相手がゲームに勝つ事が封じられた状況を作り出す。この効果が有効である間に達成したいかなる自分側の敗北・相手側の勝利も完全に無効化される。
上記のタイプで回避できるものに加え、自分のライブラリアウトや継続的な特殊勝利/特殊敗北も効果が続く限り回避でき、そのままゲームが続行できる。(ただし、特定の負け方にしか反応しないカードも存在する)
このタイプはさらに常在型能力型と単発型に分かれる。
常在型能力型は指定された条件を満たし、かつそのカードがバトルゾーンに存在している間は常に敗北を回避できる。
単発型は呪文なら唱える、誘発型能力なら誘発させる必要があるが、一度発動すればたとえそのカードがバトルゾーンを離れたとしても、指定されたタイミングが来るまでの間、いかなる敗北も回避できる。
このタイプに属するカードは以下。
その他特殊なもの [編集]
ルール変更の可能性 [編集]
- 2020年2月時点で、敗北回避能力の発生効果が状況起因処理に置き換わる可能性が事務局から指摘されている。
その他 [編集]
- 敗北回避能力が機能するのは、あくまでゲーム内の処理で発生した敗北を回避する事ができる能力であり、反則・非紳士的行為による失格処分、または投了などの競技ルール上における敗北は回避することはできない。
関連項目 [編集]
公式Q&A
Q.相手が《水上第九院 シャコガイル》の「自分の山札の最後の1枚を引く時」の効果で勝つ際、《CRYMAX ジャオウガ》の「鬼S-MAX進化」の置換効果で、負けを置換できますか?
A.いいえ、できません。《水上第九院 シャコガイル》の特殊勝利効果は、置換効果です。置換効果に対してさらに置換効果を適用することはできません。
引用元(2022.6.24)
Q.自分の《竜魔神王バルカディア・NEX》が相手のシールドをすべてブレイクした時、相手は《SMAPON》を「スーパー・S・トリガー」で召喚しました。「スーパー・S・トリガー」によって相手はこのターン中ゲームに負けませんが、自分はクリーチャーで相手を攻撃できますか?
A.はい、攻撃できます。その攻撃がブロックされなかったとしても相手はゲームに負けませんが、「攻撃した時」の能力など、攻撃によってトリガーする能力をを解決することはできます。
引用元(2022.7.22)
Q.自分の山札が5枚の状況で、自分は《闇王ゼーロ》を唱えました。
その効果で山札の上から4枚を墓地に置いた後、墓地から《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を出そうとしたのですが、この時、山札の最後の1枚が「EXライフ」でシールド化されることで、自分はゲームに負けてしまいますか?
A.いいえ、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を出してもゲームに負けません。
「EXライフ」は状態定義効果ですので、クリーチャーが出るのと同時に処理されます。シールド化により山札が0枚になるのと《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》が出るのは同時ですので、自分は「自分の山札が0枚でも、自分はゲームに負けない。」の能力により、ゲームに負けません。
引用元(2022.9.20)
このタイプで回避する場合、そもそも《シャコガイル》の置換自体がが行えないため、ゲームは続行できず《シャコガイル》側がライブラリアウトで敗北になる