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魔光王機デ・バウラ伯 R 光文明 (4) |
クリーチャー:グレートメカオー/ナイト 4000 |
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい) |
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 |
このクリーチャーが出た時、呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。 |
相手プレイヤーを攻撃できないブロッカーで、cipにより自分の墓地から呪文を1枚サルベージする。
貴重な呪文サルベージでありながら、4コスト・パワー4000・ブロッカーと優秀な基礎スペックを持つ。単純なコスト論では《暁の守護者ファル・イーガ》等と互角ではあるが、同コストの《天雷霊騎サルヴァティ》や《黙示聖者ファル・レーゼ》と見比べると頭一つ上回るコストパフォーマンス。
《暁の守護者ファル・イーガ》と比較して4コストであるのは非常に大きく、初動の《フェアリー・ライフ》や《エナジー・ライト》とマナカーブを形成し、中盤へつなぐ潤滑油としても重宝された。パワーが高いため火力を受けにくく、ブロッカーを持つため序中盤のビートダウンへの対策にもなる。
ナイトであるためナイト・マジックを発動要員となることも出来、【ナイト】の中核となる存在である。中でも《魔弾ソウル・キャッチャー》とは強いシナジーを形成し、お互いをサルベージし続けることで粘り強く盤面を支えた。【ナイト】デッキ以外の【除去コントロール】にも、《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》や《魔弾ストリーム・サークル》などと共に出張した。
呪文サルベージの中では高いグッドスタッフ性を備えており、DM-28のカードの中でも屈指の汎用性を持つカードである。序中盤を潤滑油として動きを繋ぎ、ブロッカーでビートダウンを耐えしのぎ、後半をリソース回収と広い選択肢によって力強く支える。総合的に、持久性に優れたカードであるといえる。
しかし高速化して以降の環境下では持久力は求められにくく、デッキ回転を重要視するものがほとんどである。同時に、能力が呪文サルベージでないにせよ、カードパワーの高い潤滑油も多く登場しているため、環境デッキで採用されることはそうそうなくなった。
とはいえ高い汎用性を持つことは確かであり、少なくとも覚えておいて損のないカードだろう。
また、【ボルメテウスコントロール】などのハイランダーやファンデッキでは採用されている。
DM-28に登場するとその汎用性が注目を集め、主にコントロール、グッドスタッフ、コンボデッキ等で採用された。ファンデッキなど環境デッキ以外でも多くの採用余地があったため、需要は非常に高く、レアであるのもあって集めるのが難しいカードの1つであった。
戦国編環境・神化編環境でグッドスタッフやコントロールデッキが活躍出来た背景には《魔光王機デ・バウラ伯》 の存在があり、【ギャラクシーコントロール】や【ゼン&アク】、【キング・アルカディアス】、【ロマネスクリアニメイト】、5色、【ナイト】などのデッキ達を、その汎用性と持久力をもって支え続けた。
需要の高さからDMC-57で3枚収録され、多くのプレイヤーに流通していった。またそちらの構築済みデッキの完成度が非常に高かったため、DMC-57を練り込んだ【ゼン&アク】も公認大会に見られた。
主にグッドスタッフやコントロールに投入されたことから様々なカードと組み合わされ、トリックプレイも演じられた。以下例として
などがあり、効率こそ悪いが消費せずにアドバンテージを稼ぎ続けることが出来た。非常にプレイングが多岐にわたるカードであり、玄人にも好まれた。
ギャラクシーマスターリーグ2008優勝デッキである【ギャラクシーコントロール】に1枚投入される実績を残した。
覚醒編環境以降は超次元呪文をサルベージするカードとして重宝された。【白青黒超次元】への採用率はいまいちであったものの、超次元を使ったグッドスタッフやコントロールの中で採用されていった。
エピソード1ではライバルとなる《黙示護聖ファル・ピエロ》が登場し、自前で自壊能力を持つことから《超次元リバイヴ・ホール》と高いシナジーを発揮。【白青黒超次元】では主にそちらが採用された。一方、【クリーチャーコントロール】のような動きを取る【白黒緑超次元】では、ブロッカーが付いていることから採用されていた。一応《復活の祈祷師ザビ・ミラ》で《ヴォルグ・サンダー》を射出する型の【白青黒超次元】では、プレイヤー攻撃不能がデメリットになりづらいという事で、使われることもあるにはあった。
エピソード2以降はゼニスがレイトゲームを支配するようになり、《魔光王機デ・バウラ伯》を採用するようなデッキ達は環境から姿を消していった。
これ以降も全く採用余地がない訳ではないが、高速化した環境は持久性を武器とする《魔光王機デ・バウラ伯》とは相性が悪い。
また、潤滑油としてもサルベージはあくまでリソースの回収であり、ゲームを加速させる効果はない。3,4ターン目に切り札が飛んでくるような状況下では、より能動的なカードを使って勝ち筋に近づきたいというのが本音である。
同じような立場のカードとして《スペース・クロウラー》や《白骨の守護者ホネンビー》が挙げられる。