【ヘブンズ・ゲート】 [編集]
【天門】とも。《ヘブンズ・ゲート》で光の大型ブロッカーを踏み倒し、盤面を制圧するクリーチャーコントロールデッキ。
光のブロッカーのカードプールの広さから非常にカスタマイズ性が高く、様々な派生型がある。
歴史が古く、多数のメディアで人気キャラ達が使用してきた反面、トップメタに食い込むのはドラゴン・サーガを待たなければならない。
ヘブンズ・ゲート R 光文明 (6) |
呪文 |
S・トリガー |
進化クリーチャーではない光の「ブロッカー」を持つクリーチャーを2体まで、自分の手札からバトルゾーンに出す。 |
《ヘブンズ・ゲート》とそれで呼び出すブロッカーを擁する光と、ドローを行うための水を中心に構成され、闇がタッチされる場合もある。
また、ドラゴン・サーガ以降は光単色での構築も可能となった。以下の表のように、《ヘブンズ・ゲート》で出せるクリーチャーの種類は非常に多彩であり、構築の自由度は高い。
主要カード [編集]
ブロッカーの選択肢 [編集]
高パワー・大量ブレイク [編集]
追加展開 [編集]
シールド関連 [編集]
ドロー、回収 [編集]
ダイヤモンド状態発生 [編集]
離れにくいブロッカー [編集]
その他のブロッカー [編集]
その他の候補 [編集]
手札補充呪文 [編集]
チャージャー呪文 [編集]
シールド関連、その他 [編集]
進化クリーチャー [編集]
超次元関連 [編集]
このデッキの使い方 [編集]
《知識の精霊ロードリエス》でドローしながら大型ブロッカーを出していくのが基本戦術。ブロッカーの選択肢は多く、環境やコンセプトに合わせて様々なものを選べる。
サポートには激しい手札消費を補うドローが必須。特に《エナジー・ライト》や《コアクアンのおつかい》はよく使われる。
ビートダウンに対してより確実に《ヘブンズ・ゲート》をシールドゾーンに埋められる《エメラル》、《アクア・スーパーエメラル》、《超次元ブルーホワイト・ホール》もしばしば使われる。
いずれにせよ、大型ブロッカーを一度に2体出せる豪快さが魅力である。手札が残っていれば、S・トリガーからの《ヘブンズ・ゲート》も期待できるのが心強い。
メタカードで固めた構築が環境に多い十王篇期では、《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》などの墓地利用メタ、《洗脳センノー》などのコスト踏み倒しメタを投入し、《*/弐幻サンドロニア/*》などの初動手札交換オーラを採用した型が模索された。
このデッキの弱点 [編集]
定番のブロッカー破壊が怖い。《メガ・ブレード・ドラゴン》、《熱血龍 GENJI・XXX》、《黄昏地獄拳》のような全体除去、《剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI・XX》、《クリスタル・スーパーパラディン》のような何度も効果を使えるカードは非常に厄介。特にこれらのカードを大量に投入している【ディアブロストコントロール】とは相性最悪。とはいえ《爆竜 GENJI・XX》や《超次元シューティング・ホール》であれば一体しか破壊されないのでそれほど脅威にはならない。
直接手札から出せないようなサイズのブロッカーを手札にため込む傾向にあるため、ハンデスにも弱い。《聖鐘の翼 ティグヌス》や《墓守の鐘ベルリン》で対策したい。
また、攻めを大型ブロッカーに頼るため、【除去コントロール】も厳しい相手となる。
コスト踏み倒しメタ全般が厳しい。S・トリガーで出せれば無視出来るものもあるが、《ウソと盗みのエンターテイナー》のようなターンを問わないタイプのものは回避できない。
特に《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》は呪文面の《ジャミング・チャフ》でも《ヘブンズ・ゲート》を封じられるので、同じ光文明でありながらこのデッキの存在を否定するような性能である。
環境において [編集]
デッキ成立からこれと云った活躍が無い状況が続いたが、神化編環境に【ロードリエスコントロール】が登場したことで最初の活躍を果たした。
ドラゴン・サーガ環境から革命編環境にかけては【白単天門】が一定の勢力を保った。
そして革命編環境から革命ファイナル環境では【天門ループ】が猛威を振るった。
しかし新章デュエル・マスターズ以降普及したコスト踏み倒しメタに手を焼くように。色的にこれらを除去できる軽量カードを多く積みにくく、ゲーム序盤から「詰み」になることが多いためコスト踏み倒しメタが急増した環境から姿を消してしまった。
しかし、DMEX-16で《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》が登場すると、除去への耐性を持ったそちらを軸にした白青赤型の【ヘブンズ・ゲート】が環境に舞い戻った。DMEX-17でネロ・グリフィス型が大幅強化され、ループにより《アルカディア・スパーク》を連打する型も程無くして結果を残した。
【絶望神サガループ】が環境に登場すると、そちらに対してメタ張りしながら安定して3ターンキルを狙える【我我我ブランド】に強いという事で立場が向上。《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》や《凶鬼98号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ》の呪文面で【絶望神サガループ】対策ができれば尚良い。この頃には優秀なギャラクシールドや《サイバー・ブレイン》を扱える白青型や《凶鬼98号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ》や《∞龍 ゲンムエンペラー》を足した白青黒型の活躍が目立つ。事前にリソースを稼いでおけばカウンターによって10体近くのブロッカーをぽんと並べることができ、そうなると【我我我ブランド】にとっては詰みに等しい状況となる。
型分け [編集]
ヘブンズ・ヘブン型 [編集]
《龍覇 セイントローズ》から《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》を呼び出しさらに展開をサポートするタイプ。《蒼華の精霊龍 ラ・ローゼ・ブルエ》や《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》、《高貴の精霊龍 プレミアム・マドンナ》など、種族サポートが多く強力なブロッカー持ちエンジェル・コマンド・ドラゴンを中心とし、耐久力・展開力・制圧力が非常に高い。
詳しくは「【白単天門】」を参照。
ガチンコ・ジャッジ型 [編集]
《偽りの名 オレオレ・ライオネル》や《真実の名 タイガー・レジェンド》の能力で大型ブロッカーを踏み倒すタイプ。
展開力もさることながら、《知識の精霊ロードリエス》とのシナジーも期待できる。
元々大型の多いデッキタイプなのでガチンコ・ジャッジには勝ちやすいだろう。
アルメリック型 [編集]
《神託の精霊アルメリック》と《奇跡の精霊ミルザム》を利用するタイプ。やや特殊な構成になることが多く、「【アルメリック天門】」として区別される。
ハンター型 [編集]
ハンターで固め、《光器セイント・マリア》でシールド追加を行ったり、《破滅の女神ジャンヌ・ダルク》でハンデスするタイプ。
《超次元シャイニー・ホール》から《光器セイント・アヴェ・マリア》を出せば《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》などの攻撃とブロックの両立が可能。
置きドローとしてよく使われる《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>》もハンターなので活用することができる。
ただし、エンジェル・コマンドがあまり入らないので《時空の霊魔シュヴァル》の覚醒は狙いづらい。
ネロ・グリフィス型 [編集]
ナイトが破壊されると手札から呪文を唱えられる《魔光大帝ネロ・グリフィス》を主軸にしたタイプ。S・トリガー呪文である《ヘブンズ・ゲート》が唱えられるほか、強力なドローソースである《魔弾オープン・ブレイン》が活用できる。詳細は「【ネロ天門】」を参照。
ハッチャキ型 [編集]
小型サイバーロードの《ハッチャキ》を活用するタイプ。
そちらを利用して《知識の精霊ロードリエス》や《我牙の精霊 HEIKE・XX》などの中型ブロッカーを並べていく。それらは大抵相手プレイヤーを攻撃できないデメリットを持っているので、《偽りの名 オレワレオ》や《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》などでダイヤモンド状態を生み出して止めを刺す。
DMD-06はこのタイプである。
ヴァルハラナイツ型 [編集]
小型クリーチャーの比率を増やして《支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ》でのフリーズを狙う型。
《激天下!シャチホコ・カイザー》と《黙示護聖ファル・ピエロ》のコンボで《ヘブンズ・ゲート》を使い回したり、各種超次元呪文で小型サイキック・クリーチャーをばら撒いたりする。大型は《ピュアキャット》でアンタッチャブルに出来るので非常に打たれ強い。
その他、相性のいいカードについては「【ヴァルハラナイツ】」を参照。
マーシャル・クイーン無限ループ型 [編集]
ループ機構に《マーシャル・クイーン》を採用した型。
毎回、《クール・ビューティー》、《ヘブンズ・ゲート》、《転生スイッチ》を踏み倒すことで、何度も《マーシャル・クイーン》cipを誘発させるデザインとなっている。
詳しくは【ヘブンズマーシャル】を参照。
暴発ミルザム無限ループ型 [編集]
革命編環境で猛威を振るった型。
《奇跡の精霊ミルザム》と《音感の精霊龍 エメラルーダ》のコンボ(>【暴発ミルザム】)を用い、ウルトラシールド・プラスされたシールドをS・トリガーを使いつつ回収し、シールド追加をすることでS・トリガーの《フォース・アゲイン》や《ハイドロ・コミューン》、《ヘブンズ・ゲート》などで《奇跡の精霊ミルザム》と《音感の精霊龍 エメラルーダ》を使い回しこれを繰り返す。
使ったS・トリガー呪文は《埋没のカルマ オリーブオイル》や《目的不明の作戦》で山札に戻すことでウルトラシールド・プラスで再利用する。このため最終的に山札及びウルトラシールド・プラスされたシールドの中身はほぼループに必要なS・トリガーだけとなり、ループは途切れることがなくなる。
《音感の精霊龍 エメラルーダ》などのシールド追加を連打し《転生スイッチ》などから出した《光霊姫アレフティナ》でのエクストラウィンや、【パクリオループ】でライブラリアウトを狙うなど、ループに入ってしまえば相手に左右されずにほぼ勝利できるのが特徴。反面、処理にはかなりの時間を要するので注意。
好みの分かれるところだが、《フォース・アゲイン》より《目的不明の作戦》を優先する構築もある。こちらは墓地をリソースに使える分、【黒単ヘルボロフ】に対して比較的強気に挑めるのが特徴。
詳しくは【暴発ミルザム】【天門ループ】を参照。
九極侵略型 [編集]
DMD-28の侵略側をアーキタイプとした型。
光のコスト9のエンジェル・コマンド/侵略者を中心に採用し、《極まる侵略 G.O.D.》や《超九極 モモタルス》でコスト踏み倒しを狙う。
詳しくは【九極侵略】を参照。
聖霊王アルファリオン型 [編集]
DMD-32の《聖霊王アルファリオン》をフィニッシャーにした型。
基本的な動きは通常のヘブンズ・ゲートと同じであるが《聖霊王アルファリオン》のG・ゼロを考慮しなければならないため、使える大型ブロッカーがエンジェル・コマンドとエンジェル・コマンド・ドラゴンに限られてしまう。しかし、ひとたび《聖霊王アルファリオン》をバトルゾーンに出すことができれば、強力なロックと大量の大型ブロッカーが盤面に並ぶことになる。
白青黒型 [編集]
いわゆる「【ドロマー天門】」。革命ファイナル環境最終盤に【天門ループ】が事実上消滅したことをきっかけに構想が練られ、「デュエル・マスターズグランプリ-6th」でベスト8入賞して有名になったアーキタイプ。【ドロマーミラダンテ】をそのまま【ヘブンズ・ゲート】に置き換えたタイプだが、件の大会でベスト8入賞した型にはブロッカーへのチャンプアタックを強要するための《ファントム・ベール》と《導師の精霊龍 マホズン》のアタックトリガーで唱えて打点補強することに使える《攻守の天秤》が各2枚投入されていた。
ハイオリーダ型 [編集]
《音奏 ハイオリーダ/音奏曲第3番「幻惑」》のGR召喚で盤面を広げ、そのまま《帰還の精霊シュマヌマージ》と《真実の聖霊王 レオ・ザ・スター》2体による不死ブロッカー軍団で敗北回避能力を延々と享受したり、《ヴァリアブル・ポーカー》や《奇跡の精霊ネオ・ミルザム》で爆発的にシールドカードを追加することで一気にGR召喚を連発して《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》のメガメテオバーン10に繋げたり、と様々な型がある。
GR召喚を軸とするためコスト踏み倒しメタに強いが、《ヴァリアブル・ポーカー》や《奇跡の精霊ネオ・ミルザム》はその性質上速攻に弱い。
オシオキムーン型 [編集]
《月と破壊と魔王と天使》を《至宝を奪う月のロンリネス》や《ヘブンズ・ゲート》で並べ、《ヴァリアブル・ポーカー》で一気にオシオキムーンを発動するのがメインの回し方。そのまま《月と破壊と魔王と天使》のオシオキムーンによるブレイクで1ショットキルを行い、そうしてブレイクしたシールドを適宜《偽りの月を盗むファントム》のハンデスで叩き落として反撃の芽を摘む。
5色型 [編集]
元々【ヘブンズロマネスク】を【5色コントロール】として組む場合にこの型となったが、《Disアイ・チョイス》の登場によって王来篇環境における【5色コントロール】の基盤を殆ど崩さずに組むことができるようになった。
《ヘブンズ・ゲート》と《Disアイ・チョイス》を交互に繋げてソリティアを行うのがこのデッキの使い方。マナさえ伸びていれば《蒼龍の大地》も駆り出してソリティアを継続させることが可能。
白青赤型 [編集]
一般的に【ラッカ天門】と呼ばれる。《S・S・S》や《T・T・T》のような白青赤の呪文などを《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》で活かす型。白赤のブロッカー枠として《紫天連結 ネバーシデンド》が同時採用される場合も多い。
ブロッカーではないが、《龍風混成 ザーディクリカ》を入れて呪文を再利用する場合もある。
《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》の呪文墓地回収とアタックトリガーによる呪文コスト踏み倒しを活かして盤面を広げ、最後に《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》と《ファイナル・ストップ》によるロックを活かして安全に詰める。
EXライフ持ちのおかげで着地置換効果以外のコスト踏み倒しメタには滅法強い。
《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》登場からしばらくの間、チャンピオンシップで上位入賞が散見された。DMEX-16期においては、【青赤緑ドギラゴン閃】が相手の場合《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》への対処さえ間違えなければブロッカー軍団で相手を沈黙させることができる。
DMEX-17で《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》を獲得。運と相手のデッキとの相性が良ければターンに関わらずS・トリガーにより《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》と《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》の革命チェンジ元を用意することができるようになり、そうしてカウンターで揃えた盤面で呪文とクリーチャーを封殺しながらワンショットできるようになった。そのことから、DMEX-17発売から2週間程度が経過した頃の環境で入賞が続出した。
DM22-RP1発売から1ヶ月余りが経過したオリジナルでは、ギャラクシールドや《斬隠蒼頭龍バイケン》なども使って耐久してから《神の試練》でフィニッシュする型がオリジナルのチャンピオンシップ準優勝を果たした。
白緑型 [編集]
《超七極 Gio/巨大設計図》と《巨大設計図》といった手札補充、自然のマナブーストでリソースを稼ぐ型。
それまで採用先に困っていた《我怒の鎖 パンサーベア》を、マナ基盤、打点、肉弾戦要員、ロックとして使っているのも特徴。そちらはブロッカーではないが《光の兄妹 るる&ルシファー》でのコスト踏み倒しの対象となるため、着地は比較的容易。
DMPCD-01・DMPCD-02末期からオリジナルでの上位入賞が散見された型。
『DMGP2022』Day2(オリジナル)ではベスト16に同じく《超七極 Gio/巨大設計図》と《巨大設計図》の基盤を採用した白青黒緑型が残った。
【絶望神サガループ】が環境に進出すると、そちらに対してメタ張りをしながら3ターンキルを狙える【我我我ブランド】や【赤緑“逆悪襲”ブランド】に対してリソースとブロッカーで勝負できるデッキとして環境に復帰。
その他 [編集]
参考 [編集]