禁呪と聖句の決断(パーフェクト・オラトリオクルス) [編集]

禁呪と聖句の決断 VR 光/闇文明 (6)
呪文
このターン中に自分のクリーチャーが出ていれば、自分のシールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
▶「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の手札から出す。
▶自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚をシールド化し、もう1枚を墓地に置く。

DM23-RP3で登場した/パーフェクト呪文

1体破壊ブロッカーコスト踏み倒しシールド追加墓地肥やしの3つのモードから2回選ぶ。さらにこのターン自分のクリーチャーが出ていればS・トリガーを得る。

1つ目のモードは相手のクリーチャー破壊。単純ながら使いやすい効果で、メタクリーチャー破壊した後、2つ目のモードの踏み倒しに繋げることもできる。

2つ目のモードブロッカーコスト踏み倒し
文明の制限がないため《∞龍 ゲンムエンペラー》なども出せる。実用性のあるカードは少ないが非進化の制限もない。

既存カードで例えるなら、【ヘブンズ・ゲート】ギミックにおいて《闘門の精霊ウェルキウス》を経由したものと同等だが、《ウェルキウス》を噛ませないため要求カードが1枚少なく済み、相手のコスト踏み倒しメタが1体だけなら、6マナ+手札に《ゲンムエンペラー》、わずか2枚で瀕死レベルの盤面を作り出せてしまう。
踏み倒しを2回選んだ場合のボードアドバンテージは、数では《ヘブンズ・ゲート》と同じで質はそれ以上な反面、白黒2色カードであることやS・トリガーが条件付きなことなど、こちら特有の弱点もある。

3つ目のモードは山上2枚を見て割り振るシールド追加墓地肥やし

上記の2つのモードとは違い直接アドバンテージを稼げる効果ではないが、状況を選ばず使える効果なので余ったモードをこちらに割り振れる。
2回使った場合はある程度狙ったカードをシールドに仕込めるので、防御力を大きく上げられる他、《マーシャル・クイーン》などの暴発系のカードとのコンボも考えられる。
処理順的に、《神楯と天門と正義の決断》ではできなかった《音奏 ハイオリーダ》を出してからシールド追加効果を使うことも可能である。

S・トリガーを持つ条件は、《砕慄接続 グレイトフル・ベン》のように相手ターン中にもクリーチャーを呼べるクリーチャー、ブレイクされた後に出せるS・バック持ちクリーチャー、ニンジャ・ストライクニンジャ・チェンジなどブレイクの前に出せるクリーチャーで確実に達成できる。やや賭け気味だが《邪王来混沌三眼鬼》の能力を用いてブレイク前にクリーチャーを出してもいいだろう。また《音感の精霊龍 エメラルーダ》などで自分のターン中に暴発させてもS・トリガーを発動できる。

ただし、相手ターン中に自分のクリーチャーを出していても、シールドチェックで《禁呪と聖句の決断》が見つからないと意味がない。やはり《光牙忍ライデン》《裏斬隠 カクシ・レシピ》などニンジャ・ストライク条件が極限まで緩いものを使って序盤から博打を打つより、ニンジャ・チェンジで攻撃をいなしつつ、なお貫通してくる攻撃には受け札が発動するかもしれないという二段構えの流れが望ましいだろう。

同弾の《堕カオスマントラ》はニンジャ・チェンジ3とcip攻撃強制を持ち、相手がこの呪文を警戒して攻撃を控えてくる可能性をケアできるので相性が良い。

【ヘブンズマーシャル】では《ヘブンズ・ゲート》と合わせて8枚体制とすることができる。そうすることで、いざという時に野生のS・トリガー暴発するプレイングも現実的に行える。《ヘブンズ・ゲート》とこれの合計2枚以上、《サイバー・ブレイン》《龍脈術 水霊の計》などのドローソースを合わせて暴発することで、後攻3ターン目に4体ものブロッカーが並ぶ。

環境において [編集]

登場から【白青黒天門】【4色ロマノグリラ天門】などの色の合う【ヘブンズ・ゲート】に採用されるに至ったが、S・トリガー化条件が若干厳しいため、引いて手打ちするための《ヘブンズ・ゲート》枠として1枚積みにして依存度を下げた型もそれなりに見られる。

一方、3枚投入と《裏斬隠 カクシ・レシピ》と併用した型の【白青黒天門】も結果を出している。《音感の精霊龍 エメラルーダ》といったシールドゾーンに《禁呪と聖句の決断》があることを確信できるギミックはなく、ニンジャ・ストライクからS・トリガーになることは低確率であるものの、《カクシ・レシピ》自体が《我我我ガイアール・ブランド》自壊ワンショットから1ターン延命する実用性もある。
《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》メテオバーンで走ってきた際に約33.8%[1]で1枚以上ヒットする計算となるので自分のシールドの中身が未確定でも試す価値はある。この場合、《禁呪と聖句の決断》がシールド追加モードを持っているため、耐えた以降のターンに進化速攻からダイレクトアタックという負け筋も潰すことができる。

その《禁呪と聖句の決断》3枚採用型では《「合体」の頂 アクア・TITAAANS/「必殺!ジェット・カスケード・アタック!!」》も4枚採用されていた。《∞龍 ゲンムエンペラー》と同じく光指定のないブロッカー踏み倒しで参照できるクリーチャーである。

ルール [編集]

  • 《禁呪と聖句の決断》を含みW・ブレイク以上された場合、クリーチャーを出すS・トリガーを含んでいたとしても、「自分のクリーチャーが出ていれば」は達成さていない。S・トリガーとして宣言するには、シールドチェックの時点でこのターン中に自分のクリーチャーが1体でも出されている必要がある。
  • 着地置換効果は「出るかわりに」であり、クリーチャーを出したことにはならず《禁呪と聖句の決断》のS・トリガー化に貢献できない。

その他 [編集]

  • カード名の「聖句」とは聖書の一節のこと。「オラトリオ」は教会音楽の1種。また、「オラトリオクルス」を縮めるとオラクルになる。
    • 「クルス」の由来は定かではないが、ポルトガル語で十字架を意味するcruzという説がある。
  • デュエチューブで明かされた話によると、S・トリガー付与条件については開発段階で揉めに揉めたという。参考

サイクル [編集]

DMRP-22以降に登場した多色パーフェクト呪文サイクル。自己コスト軽減またはコスト踏み倒し能力を持つ。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


[1] 40枚デッキから無作為に5枚シールドにして、3枚積みの《禁呪と聖句の決断》が少なくとも1枚は含まれている確率