新章デュエル・マスターズ(正式名称:デュエル・マスターズ) [編集]
デュエル・マスターズ16番目のシリーズ。正式名称は「デュエル・マスターズ」。
ブロックマークは「DM」(=Duel Masters)。
革命編、革命ファイナルと売上を回復させていった「デュエル・マスターズ」だが、さらなる頂を目指し、「原点回帰」をテーマに設計されたエキスパンションである。
正式名称「デュエル・マスターズ」は開発のかなり早い段階で決定していた事項である。参考
当wikiでは、TCG名との混同を避けるため、エキスパンションシリーズの「デュエル・マスターズ」を指す場合は「新章デュエル・マスターズ」と表現する。
ただし、このシリーズ中に小学館から発売された書籍では「デュエル・マスターズ 新時代フルコンプリート BOOK[1]」となっており、正式なシリーズ名としては「新章」よりも「新時代」が適切である。《新時代の幕明け》もこのシリーズへの移行に合わせて登場したカードである。
また2017年から放送開始したアニメ新シリーズのタイトルも「デュエル・マスターズ」だが、そちらも原作第1部やアニメ第1シリーズ(無印)と区別するために「新章デュエル・マスターズ」や「デュエル・マスターズ(2017)」などと呼ばれている。
6年間続いた「勝太編」が終局を迎え、新たなる主人公「切札 ジョー」が誕生したことで彼にバトンタッチ。ジョーが描いて自作したジョーカーズ軍団と、ライバルたちとの戦いを描いている。
このセットに当てはまるエキスパンションは
の5つ。
特徴としてエピソード3以来の無色が全面に押し出されたシリーズである。しかし、かつてのゼニスよろしくどの文明でも使えるカードというよりは第6の文明として無色のみでデッキを固められるものとなっている。事実、多くのジョーカーズがバトルゾーン/マナゾーンにジョーカーズが一定枚数あることを条件とする能力を持っており、その影響で無色の呪文もサブタイプとしてジョーカーズを有する。
一方で既存の種族はほとんど登場せず、各文明のメイン種族もメタリカ(光)、ムートピア(水)、マフィ・ギャング(闇)、ビートジョッキー(火)、グランセクト(自然)と新たなものに入れ替わっている。特にドラゴンは全て絶滅したことになっており、代わりにドラゴンの化石を身に纏ったドラゴンギルドが各文明に結成されている。このように背景ストーリー・収録カード共に新時代の幕明けを意識させるものとなっている。
また、特殊種族としてスペシャルズが登場。コロコロコミックで読者公募されたクリーチャーイラストをカード化したものにつく種族で、名前やイラストも元の種族とは異なる個性的なものになっている。なお、採用されたものがそのままカード化されるわけではなく多くが文明・種族の異なるものだが、その反面能力・特徴はよく再現されているので、アイデアが蔑ろにされていることはない。特にイラストは読者の絵を元に描き直されたものである。
最高レアリティが革命編と革命ファイナルにあったレジェンドカードに代わり、マスターカードがこのエキスパンションシリーズより登場。
このレアリティを持つクリーチャーは必ずではないものの特殊な能力を持ち、背景ストーリーにおけるその文明の代表者の側面を持つ。
- 今シリーズでフィーチャーされた種族は以下の通り。それまでのシリーズと比べても純粋な新種族の比率が高い。
- 非ドラゴンの主要種族が5文明(と無色)にそれぞれ配置されるスタートは不死鳥編を彷彿とさせ、メインとサポートに分離すること無く、単種族で統一されている点はエピソード3を彷彿とさせる。背景ストーリーではドラゴンが絶滅したことになってはいるものの、やはり新規ドラゴンを全くリリースしないのは危険と判断されたためか、ドラゴンの化石を身にまとってドラゴンの力を得るという設定のドラゴンギルドを特殊種族として登場させている。
- その一方ティラノ・ドレイクやアウトレイジなどドラゴンでなくてもメインになる主役側の種族がドラゴンのような爬虫類の姿を持っていたが今シリーズでは存在しないなど異例の展開である。
- 例年だと5〜6月に新シリーズが始まりがちだったデュエル・マスターズのエキスパンションシリーズだったが、革命ファイナルが極端に短くしたこともあり、当エキスパンションでは3月スタートに是正された。これも小学生を意識した施策と見られる。
- 初めて大規模なルール変更が実施された。2017年3月25日ルール改訂の頁で詳しく解説されている。またゲーム以外でも公式HPの大規模な改変やデュエマTV終了など全体的に見直しが行われている。
- 地味にベリーレアの封入率が1BOXあたり1枚分増加して7枚封入確定となっている。
- 「2017年度戦略発表会」を踏まえて商品展開したエキスパンションだったが、上記の状況や勝太で6年続き前作で最終章と大々的に宣伝した為に卒業者が多発した事や、新主人公の使うカード群がエピソード1・2と同じかそれ以上に賛否の分かれるネーミング&キャラクターデザインである事、新種族や新キャラクターの受けが全体的に悪かった事もあってか、前年度に比べて売上が落ちており「遊戯王」など他TCGも同年に不調な事も重なり2017年度のTCG界隈全般が低迷する要因になった。
- 上記の新種族の誕生とドラゴン絶滅の背景ストーリーも考えると、過去の不死鳥編の売上低迷を彷彿とさせる。デュエル・マスターズにおいてドラゴンが如何に重要な存在であったかがよく分かる事だろう。また、多色プッシュでもあった革命ファイナルとは打って変わって単色かつ新種族ばかりだったというのも大きい。革命ファイナルで高過ぎたカードパワーを見直したかのようなデフレシリーズと言える(そもそもの革命ファイナルが史上最大級のインフレシリーズであったのだが)。
- 販売月を前倒しにした事や前年度より商品数が多い影響で昨対91%と全体売上そのものはそこまで落ちていないが、パック販売数やシングルカード価格も前エキスパンションらと比較して総じて低く実際には数値以上に落としており、小売店や中古屋泣かせの商材である。
このシリーズに発売された商品 [編集]
※= ブロックマークなし
参考 [編集]
このシリーズの書籍はその後も「デュエル・マスターズ 双極編フルコンプリート BOOK」や「デュエル・マスターズ 超天篇フルコンプリート BOOK」などの名称で展開されている。