タップイン [編集]

カードタップ状態でバトルゾーンまたはマナゾーンに置かれること。稀に、アンタップ状態で出たカードがすぐさまタップされる時にも使われる。

マナのタップイン [編集]

全ての多色カードは、マナゾーンにタップして置かれる

カードタップしてマナゾーンに置かれると、マナの使用が1ターン遅れてしまう。
多色がメインのデッキでも単色カードを入れることによって、デッキマナカーブどおりに動かない事故色事故)を回避するのはよくある事。

逆に言えば、このタップインを多色に限らず意図的に、相手に対して要求できれば、疑似的なランデスのように働きテンポアドバンテージを奪うことができる。
《停滞の影タイム・トリッパー》《勝利のリュウセイ・カイザー》などがこの類の能力を持つ。

また、一部のマナブーストカードにおいて、ブーストするマナをタップインするものも存在する。置いたマナがそのまま使えると強力になりすぎる場合の調整だろう。《社の死神 再誕の祈》《トップ・オブ・ロマネスク》など、殿堂入りカード調整版は特にこれになりやすい。

  • 多色カードは、1枚で複数の文明マナを出し分けられ、かつ単色よりスペックが高めに設定されているため、このルールによってバランスを取っている。
  • 多色カードのタップインはルールによるものである。多色でないカード文明追加によって多色になった場合はタップして置かれ、逆に文明を失うことによって多色でなくなった場合はアンタップして置かれる。
    • ただしタップインするかどうかは『マナゾーンに置かれる前のゾーンでチェックされる』という点に注意。
      マナゾーンに文明追加(染色)してもタップインするようにはならない《薫風妖精コートニー》などでマナゾーンだけ文明追加しておく事で、元が多色でないカードは『タップインしない多色マナ』として使える。
      逆に、マナゾーンに置く前のゾーンで多色化していたカードは、たとえマナゾーンで多色にならなくてもタップインする点には注意。
    • DMRP-08発売以前は、多色タップインは多色カードに設けられた能力という扱いであり、それまで能力テキストの欄に「マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く」という記載があった。しかし、DMRP-08発売以降のカードではタップインの記述がマナ数の位置に移り、能力としての記載はなくなった。
      この変更により、「マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く」という能力だけを持っているため準バニラであった一部多色クリーチャーがバニラとなった。
      • DMRP-08で初めて多色ツインパクトが登場しており、そのための変更とも言われている。能力として記載していてはただでさえ狭いツインパクトのテキスト欄を更に圧迫する。

バトルゾーンのタップイン [編集]

マナのタップインと違い、特定のカードをバトルゾーンにタップインさせるようなルールはない。
だが、バトルゾーンにタップインさせる能力を持ったカードは存在する。

《緊縛の影バインド・シャドウ》ミルクボーイのようにデメリットととして扱われるものもあれば、《星龍グレイテスト・アース》《黒神龍オドル・ニードル》のように自身の能力をサポートするためのものもある。後者は特に攻撃誘導によってプレイヤーや他のクリーチャーを守る性能のものが大部分を占め、それ以外はアンタップを別の動作として使うものや攻撃曲げのためなど個性的なものが揃う。

相手のクリーチャーをタップインさせる能力はさらに強力である。相手のスピードアタッカーブロッカーがそのメリットを打ち消されるだけでなく、次のターンでの殴り返しを許してしまう。結果、クリーチャーを出しても、攻撃できずに、すぐに殴り返しに合い、戦線の維持が困難となる。
こちらは《永遠のリュウセイ・カイザー》《閃光の神官 ヴェルベット》《聖霊王エルフェウス》などが有名。殴り返しができなくなるものの、《スベンガリィ・クロウラー》は手軽で使いやすい。

自分のクリーチャーコスト踏み倒しする際にタップインさせるタイプのものも存在する。《ロック“SPK”スピーカー》などは大量展開であるためにスピードアタッカーと組み合わせると強力すぎるというところから取られた措置だろう。一方で《オヴ・シディア》のように攻撃曲げなどと相性が良くメリットとして利用できるものもある。

  • pig持ちのリクルーターや大量展開は、クリーチャーをタップインする能力持ちに対する返しとなる。タップイン能力持ちを出された後にこのようにクリーチャーを出せば、相手のタップキルが間に合わなくなってそのままとどめまで持って行けることもある。
    侵略ZEROリベンジ・チャンスといったエンドステップでのコスト踏み倒しも返しとしては優れており、この場合は攻撃ステップが終わった後のタイミングでバトルゾーンに出るため、ルール上タップキルをそのターン中にもう行うことはできない。

その他 [編集]

いずれにせよ基本的なルールに干渉するものなので、タップインが戦局に与える影響は決して少なくないと言えるだろう。

  • アニメ「デュエル・マスターズ キング」3話でこの用語が使われた。半ば公式用語になったようである。
  • 横向き置きの非公式の用法は、見た目はタップインに似ているがタップインには該当しない。
    • 裏向きでシールド追加するものをシールドゾーンにカードを横にして置かれる場合がある。特に《エメラル》などの仕込みやEXライフシールドのように、何らかの情報を含んでいる場合はその区別は重宝される。
    • ツインパクトカードを呪文として使う場合、横向きにしてゲーム台に乗せて公開することはよくある。タップイン効果が働いていないのに横向きにしてカードを置くという行為が、クリーチャーとして出したわけではないという意思表明になるからだろう。

カードをタップインさせる能力を持つカードの例 [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • マナのタップインについて

Q.相手の《グーゴル <XENOM.Star>》と自分の《幻獣妖精ユキゴン》がバトルゾーンにいる状況です。自分の多色カードをマナゾーンに置く際、どうなりますか?
A.タップして置きます。多色カードは元々タップして置かれるので、まず《幻獣妖精ユキゴン》の置換効果が適用されます。それによりアンタップして置かれることになるので、次に《グーゴル <XENOM.Star>》の状態定義効果が適用され、最終的にタップして置かれることになります。
引用元(2022.4.22)

Q.自分の《天災 デドダム》を進化元にした《S級原始 サンマッド》をマナゾーンに置く際、進化元だった《天災 デドダム》はアンタップ状態でマナゾーンに置かれますか?
類似例:《卍 新世壊 卍》の下にある《凶鬼98号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ》
A.いいえ、タップ状態でマナゾーンに置きます。
バトルゾーンでエレメントの下に置かれていた多色カードは、マナゾーンに置く場合はタップ状態で置きます。
引用元(2023.11.17)

  • バトルゾーンのタップインについて

Q.バトルゾーンに相手の《「非道」の鬼 ゴウケン齋》がいて、お互いのシールドが6つ以下です。 この状況で、タップしてバトルゾーンに出た《天神兵ユーアイ》の「タップした時」の能力を使えますか?
A.いいえ、使えません。
バトルゾーンに出た時にタップされるのではなく、タップされた状態でバトルゾーンに出ます。

+  (総合ルール 110.4f)

引用元(2020.6.26)

+  類似裁定(2022.4.22)

Q.自分の《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》の「出た時」の能力で、バトルゾーンにいる相手の《永遠のリュウセイ・カイザー》を破壊した場合、この《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》はアンタップ状態でバトルゾーンに出ますか?
A.いいえ、タップ状態で出ます。《永遠のリュウセイ・カイザー》の状態定義効果によって、《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》はタップ状態でバトルゾーンに出てから、「出た時」の能力で相手のクリーチャーを破壊します。
引用元(2022.5.20)

Q.相手の《卍 デ・スザーク 卍》と、自分のアンタップ状態の《機械神類 ヨミ》がバトルゾーンにいる状況です。
自分が《聖霊左機 コットン》をアンタップ状態の《機械神類 ヨミ》とリンクして出す場合、リンク状態の《聖霊左機 コットン》《機械神類 ヨミ》はアンタップしたままですか?それともタップしますか?
類似例:《アルカディアス・モモキング》
A.タップします。《卍 デ・スザーク 卍》の能力で《聖霊左機 コットン》がタップして出ようとするため、リンク後の2体はタップ状態になります。
状態定義効果は複数ある場合、そのすべてが適用されます。「G・リンク」と「タップして出る」が両方適用されるため、リンクしたゴッドはタップ状態になります。

+  総合ルール 110.4f

引用元(2023.7.21)