(ひかり) [編集]

特性である文明の1つ。背景ストーリーにおける光文明についてはそちらを閲覧されたし。
黄色い色と光輪のようなマークで表される。MTGに対応させて「白」とも呼称される。

文明の特色 [編集]

ブロッカー《ヘブンズ・ゲート》とコンボできることやクリーチャーのタップアンタップなどが特徴。
《曙の守護者パラ・オーレシス》《光陣の使徒ムルムル》など自分のクリーチャー全体をパンプアップさせることも交えながら、統率の取れた強固な軍団を築く。

また、攻撃制限を無効化したり、逆に相手の攻撃や呪文の使用をロックすること、コスト加重で相手に呪文を使わせにくくしたりすることも光の得意な分野である。これは法を信奉する者として「ルールの制定・変更」を担っているからであると思われる。

のように相手のクリーチャーを直接破壊する手段はほとんどないが、タップキル戦術を取れるため、よりは破壊を行いやすい。自然も今やマッハファイターを手に入れたため、文明中2番目に破壊が苦手と言える。
今はシールド送りという回収が難しい除去手段を持ったカードが増えていっているため、そちらが主な除去手段になっていくだろう。

《聖霊王エルフェウス》は相手が新たに出したクリーチャーがタップ状態の隙を晒すという強固な展開阻害を持つ。これはタップインという俗称があるが、決して光だけに許された効果というわけではなく、光を持たない《永遠のリュウセイ・カイザー》《無修羅デジルムカデ》などでも発揮できる。

MTGの白は平等の色で、デュエマにも相手の抜け駆けを対策する《グローリー・スノー》《ゲット・レディ》、均等化する《アポカリプス・デイ》《オリオティス・ジャッジ》で面影が見られる。

タップキルを意識してか、《予言者クルト》のように他の文明のクリーチャーよりもパワーが500ぶん高めに設定されたクリーチャーが一部に存在する。
黎明期の背景ストーリーにおいて光が支配的な地位にあったのもその設定の一因であった。
しかし、タップキル戦術が下火になっているのか、この傾向はだんだん薄まってきており、いまではマッハファイターを持つ自然の方が高パワーが目立ってきている。形骸的に光には500の端数がありうるということだけが残った。

かつては呪文の扱いに長ける文明だった。一度使用不可になった呪文を、《宣凶師ベリックス》(マナゾーン→手札)や《暁の守護者ファル・イーガ》(墓地→手札)などが再利用可能にさせることで表現している。
数は多くはないが、《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》《神羅サンダー・ムーン》《ラッキー・ダーツ》と、著名なコスト踏み倒しカードも有する。
時代の流れで、今や呪文を使う文明はに譲っており、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》《ソーシャル・マニフェストII世》など、文明不問で手札・マナゾーン・墓地からコストを支払わずに唱えている。マナ回収墓地回収も、前者は自然全般(《白米男しゃく》など)と一部の(《ストーム・クロウラー》《セイレーン・コンチェルト》など)、後者はごく一部の(《アイアイサー・チャージャー》など)と(《フェンス=カドゥッセンス》など)と、光の特権ではなくなってしまった。

シールドに関する能力が豊富。シールド追加能力を持つカードが多く、除去能力も前述の通りシールド送りが多く、「シールドゾーンにカードが置かれた時」に誘発する能力も多い。しかし、シールド追加EXライフの登場で特異性は薄れてきている。
シールド送りによる除去もシールド回収手段が年々増えて来ているため、最高峰の除去は封印ないしは超次元送りではないかと意見が分かれることになっている。

シールド・セイバーというキーワード能力はあるが、光の固有能力ではない。

《光器ペトローバ》が初出の「相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。」と、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》が初出の「バトルゾーンを離れる時、(ノーコストで)かわりにとどまる」、《無法神類 G・イズモ》の「バトルゾーンを離れない」から繰り出す支配はいかにも光らしさを持っているが、実際にはゲーム的に汎用的な強能力ということで、《破壊神デス》《異端流し オニカマス》《零龍》《DARK MATERIAL COMPLEX》など光とは全く関係ないクリーチャーにも配られることになっている。

《天海の精霊シリウス》のように、ブロッカーブレイカー能力(≒攻撃制限がない)を兼ね備えるものがいるのも光の特徴だったが、今や単色にも単色にもその特徴を持つブロッカーは当たり前のように登場している。

初のエクストラウィンは光単色の《究極銀河ユニバース》。光が支配的な地位にある表現として説得力のあるものであったが、特に光の特権とは発展せずあらゆる文明でエクストラウィンは登場した。

すべてのバトルに勝つ」効果は原則光の固有能力だが、∞パワーアタッカーや「攻撃中/バトル中、パワーを+1000000」とよく比較される。相性関係ではその2つが衝突すると光のほうが必ず勝つが、実戦ではその2つがかち合うことは少なく、事実上相互互換効果として扱われがち。
また《零龍》は「数字の0を体現する」かつ「数字の大小関係を無視して最強クラスの存在である」というデザインのため、にしてすべてのバトルに勝つテキストを持っている。

これらをまとめて、かつて光のカラーパイだったものが、後年別の文明にお株を奪われることが多い不遇な文明と言える。
しかし光文明がゲームバランスを無視して特色を出せばスピードアタッカーの完全上位互換となる「召喚酔いにも適用するダイヤモンド状態」、ゲーム性を損ないかねない召喚制限「《時の法皇 ミラダンテXII》」、実際に別文明との組み合わせが凶悪すぎてプレミアム殿堂となった「《ヘブンズ・フォース》」となってしまうので仕方ない部分もある。

従来、には特徴的なキーワード能力がない時期があったが、王来篇ジャストダイバーが配られ始め定着した。光には未だ確固たるキーワード能力は得られていない。ブロッカーエスケープが代替として使われやすいが、実際には他文明にもその能力は配られている。真・エスケープは元々《真・天命王 ネバーエンド》の専用能力だったので光固有を死守しているが、単純に性能が高すぎて安易に配れないことから定番能力としては普及していない。

環境において [編集]

ブロッカーロックシールド追加など、コントロール向きな能力は他の文明より目立つものの、光だけでは除去手札補充手段が乏しいため、だいたい他の文明のサポートが必要になることが多く、光単色のコントロールデッキは実はあまり多くはない。

白単や準白単となると、コントロールのイメージよりもビートダウンコンボ方面をイメージする人も少なくないだろう。
アタッカーには《予言者クルト》《希望の親衛隊ラプソディ》といったコスト1がおり、《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》《正義の煌き オーリリア》などで、相手の防御札を封じてリーサルを安定させるカードもある。

2ターン目から《ミラクル1 ドレミ24》《ナゾの光・リリアング》などで《超次元サプライズ・ホール》《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》を唱えて一気に2面展開するなど、序盤から優れた展開力を見せることもある。

特にを交えて2色にした【赤白速攻】環境で何度も頭角を現している。

溜めるタイプでは《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》メタリカを使うことでクリーチャーが横並びする。
最速3ターン目にリソースを爆発させる呪文では、《転生ノ正裁Z》から《煌世主ノ正裁Z》など各種サバキZに繋げる動きがある。非公開ゾーンを利用するため安定性は低いが《クリスティ・ゲート》も決まれば強力。
このように、クリーチャー・呪文共に自身の動きを押し付ける動きを大幅に補強するカードは多数である。

高い汎用性を誇る《天災 デドダム》《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》がマナを伸ばすデッキ全般で使われるようになってからは、そのどちらにも共通色がない光はグッドスタッフとして組み込みにくい不遇文明とされることが多かった。《ヘブンズ・フォース》も2020年12月にプレミアム殿堂し、速度目的の光採用もできなくなった。目立った活躍は【ヘブンズ・ゲート】亜種か、単体性能がずば抜けた《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》《龍風混成 ザーディクリカ》ディスペクター目的の混色デッキ、水ドラゴンを利用して革命チェンジする《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》《時の法皇 ミラダンテXII》ぐらい。

来たるDM23-EX2、光にとって汎用カードになりうる《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》が登場した。これによりエンジェル・コマンドの価値が急上昇。デッキのほとんどを光単色か光入り多色で組む【白赤カウンター】と呼ばれるデッキが誕生することになる。
同パックの《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》も単体性能がずば抜けたディスペクターのひとつであり、こちらも白を含むあらゆる混色デッキで採用されている。【ヘブンズ・ゲート】亜種も《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》の獲得で強化された。

DM23-EX3《水晶の王 ゴスペル》DM24-RP2《理想と平和の決断》DM24-EX2《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》《頂上混成 BAKUONSOOO8th》と、そのカードが登場したおかげでアーキタイプが成立するパワーカードもたびたび見られる。

光を含むデッキが環境トップになることはある。しかし【白黒赤ファイアー・バード】では《アリスの突撃インタビュー》《ハンプティ・ルピア》には光要素が全く無い[1]《龍后凰翔クイーン・ルピア》白黒赤3色でファイアー・バードをフィーチャーするという前提があり、マナ基盤として光を掴まされているだけと思われる。
【白黒赤ファイアー・バード】に限らず、光単色の層の薄さは大きな弱点で、光を含む多色カードの評価には「色が弱い」「色以外は強い」(例:《最終龍覇 グレンモルト》)と、あたかも光であるせいでデッキ構築のデメリットになっている、デメリットの光が入っているからその性能が許されているかのような意見が見られることが多い。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

盤面制限のルールから、特定条件下でフリーズが他の追随を許さないほどの性能を持つ。効果をかけて動きを止めてもアンタップ状態には戻られてしまうプリン効果とは違い、タップ状態で固めるため攻撃の的を1〜2ターン保持できるのが有用で、アタックトリガーの誘発や自爆特攻で自分の盤面整理に使える。仕様変更で[無色(5)]を支払えば能動的に復帰できるようになったP'S封印よりも凶悪な側面さえある。

その他 [編集]

  • 光文明と呼ばれることも多いが、あちらは正式には背景ストーリーの用語である。
    • カードの能力テキストでは「文明」「光」という単語は使われているが、「光文明」という単語は使われていない。これは他の文明にも言えることである。
  • 超次元呪文自然と並んで平凡である。サイキック・クリーチャーもトリッキーであり、デッキのコンセプト(例:相手にロックをかけるデッキ、【ヘブンズ・ゲート】のような元々大量のブロッカーを召喚するデッキなど)に応じて使い分ける必要がある。

光の種族 [編集]

参考 [編集]


[1] 《インタビュー》はディスカードコスト火力リアニメイト黒赤要素のみ。《ハンプティ》もピーピングハンデスコスト火力黒赤要素のみ。