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巨大設計図 C 自然文明 (2) |
呪文 |
自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から、コスト7以上のクリーチャーをすべて手札に加え、残りを好きな順序で自分の山札の下に置く。 |
《進化設計図》と比べると範囲が「進化クリーチャー」から「コスト7以上のクリーチャー」になり、当たりの絶対数が増えた。
その代わりにS・トリガーがなくなり、表向きにできる数が6枚から4枚になっている。
期待値上は、最低でも1枚当てたいならば10枚以上は対象のクリーチャーをデッキに入れる必要がある。普通のデッキならばマナカーブの都合上それほど多くのファッティは入らないので、専用のデッキビルディングが必要だろう。
ドラゴン、コマンド、アンノウンといった重量級が多い種族のデッキと相性が良い。水無しで複数枚の手札補充が見込めるため、一考の余地がある。
また、性質上コストの高いクリーチャーが多くなりがちな【ヘブンズ・ゲート】や【ドルゲーザ】とも相性が良い。
ただし、マナブーストとしてよく使われる《フェアリー・ライフ》や《霞み妖精ジャスミン》とコストが被ってしまうのがやや難点か。
後にツインパクトの登場によって大きく強化された。
後述する【グルメ墓地ソース】が登場するまで、このカードが環境で使われた例は数えるほどしかない。
そもそもドローソースではなくコスト7以上のクリーチャーをサーチするための呪文というのが大勢の認識で、「特定のデッキでは、あるいは運が良ければ《未来設計図》よりアドバンテージになる」という程度の評価に長年甘んじていた。
白緑【九極侵略】が成立するとそちらで《進化設計図》と合わせて採用されるようになり、ようやくドローソースとして日の目を見る。しかしこの時点では《進化設計図》の5枚目以降といった立場であり、デッキのコンセプトを務めるには至っていない。
新章デュエル・マスターズでは《ジャンボ・ラパダイス》が登場。少しずつデッキの大半を大型クリーチャーで固めるという方針も研究されるようになる。パワー12000以上かつコスト7以上のクリーチャーというケースは多いため、《ジャンボ・ラパダイス》と合わせて初動手札補充8枚体制を取れるようになった。一方で効果でお互いを捲ってしまうと手札に加えられないというジレンマがあり、またデッキに高コストのクリーチャーを増やしすぎるとマナカーブの破綻という新たな問題が立ち塞がってくる。
双極篇でツインパクトが登場すると、軽量の呪文側とファッティなクリーチャー側の組み合わせのツインパクトを採用することで様々なコストのカードをバランス良く使えるようになった。
《進化設計図》や《メンデルスゾーン》と同じく、登場時のカードプールで高パフォーマンスになるようにデッキを組むとマナカーブが破綻するはずだ、という前提が崩れたために性能が上がったわけである。
そして、DMEX-17ではツインパクト化した《超七極 Gio/巨大設計図》が登場。《巨大設計図》に依存したデッキ構成ではそれを引けないと話にならないところ、にわかに8枚積みが可能になった。そうして【グルメ墓地ソース】のような《超七極 Gio/巨大設計図》と《巨大設計図》を基盤としたデッキが環境を荒らし、【ナウ・オア・ネバーループ】の基盤としてもその2枚が使われた。
2022年8月15日付でツインパクト版の《超七極 Gio/巨大設計図》が殿堂入りとなったが、こちらは殿堂ではないため4枚使用可能。ツインパクト版と合わせて合計5枚までデッキに入れられる。
その後もこれ4枚とツインパクト版1枚の基盤のデッキが散発的にチャンピオンシップで上位入賞している。
DM23-EX2期に【ムザルミ天門】(アドバンス)と【白緑巨大天門】が大幅強化を受けると、以降はその屋台骨を支える基盤カードとして再ブレイク。【アカシック3】や【ナウ・オア・ネバーループ】のようなツインパクトを多用する呪文コンボデッキでも活躍している。DM23-EX2での追加カードである《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》とも相性が良く、たとえ2ターン目に引けなくとも3ターン目に《ギャラクシー・チャージャー》を唱えてから4ターン目にコスト3チャージャー+こちらという動きでより安定して唱えることができる。このカードの解説からは外れるが、何なら《ギャラクシー・チャージャー》2回で《超七極 Gio/巨大設計図》の方を引っ張り込むという手もある。
2024年3月11日に相性の良い《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》が殿堂入り。【アカシック3】での実績を鑑みられての殿堂と思われる。
DMPP-25で実装、山札の下に置く順番がランダムになった。