パワー [編集]
→基本情報
→計算方法
パワー(基本情報) [編集]
クリーチャーの特性の一つ。
クリーチャーカードの左下に書いてある数字で、そのクリーチャーの基本的な強さを表す。
クリーチャー同士でバトルが行われた時の勝敗判定に使用され、この数字の高い方がそのバトルに勝ち、同じか低い場合は負けとなる。
多くは1000の倍数であり、一部の光のクリーチャーはパワーの最後の三桁が「500」になることがある。
例外的に500の倍数でないカードもあるが、それらがいない限りは基本的に500刻みで計算する。詳しくは後述。
パワーは能力で増減することがある。パワーアタッカー、パンプアップ、パワー低下などがその例。
ルールによって、パワー0以下になったクリーチャーは即時破壊されてしまう。元からパワーが0のクリーチャーも存在し、そちらもそのままではすぐに破壊されてしまう。
また、クリーチャーの破壊や他の効果の際にパワーを参照することもある。例として、パワーによって除去対象を決める火力、パワーによって攻撃制限をする《予言者マリエル》など。
また前述のパワー0が破壊されるルールを利用し、パワー低下を火力同様の除去として使うこともできる。
能力を持ったクリーチャーは、その能力の強さに応じてパワーが低く設定される。このパワーの差し引きを考えたものをコスト論という。
低いパワーの代償によって得た能力が(例えば確定除去を搭載するなどで)パワー差を覆すこともよくあること。また後述のようにパワーよりも能力の方が活躍の機会は多いため、単純なパワーだけではカードそのものの強さは決まらないと言っていい。
- 上述のパワー0のルールから、基本的な下限は実質500である[1][2]。
- パワーの上限は「∞」である。《∞龍 ゲンムエンペラー》のように元からそのパワーを持っているか、∞パワーアタッカーや《絶頂神話 カツムゲン》といった直接的な指定で得ることが可能。
- 無限ループではパワー∞にすることはできない。ゲームでの選択肢のある無限ループは「定義上終わりがない回数の処理が作れる」だけであり、無限そのものではない。ループの省略で認められているのは宣言した自然数だけ繰り返し、その回数を終えたらゲームに復帰することであり、自然数の足し算や掛け算によるパンプアップでは∞より小さい数しか生み出せない。
パワーの扱い [編集]
デュエル・マスターズにはパワーに関係なくバトルゾーンからクリーチャーを退場させられる確定除去が存在する。
コスト3あたりからでもバウンスや選ばせ除去があり、高コスト帯になると選んでの破壊やその連発も飛んでくる。
このため、「パワーが高い」というだけで高いコストを支払っても、すぐに退場させられて損をする可能性が高い。
パワーが活きるのは基本的に攻撃時であり、その攻撃をするにはたいていは召喚酔いのせいで1ターンかかる。
同じコストなら何らかの能力、特にcipなど即効性のある能力を持つクリーチャーを出したほうが、退場させられる前に活躍しやすい(=支払ったコストに対して損をしにくい)ということになる。
もし攻撃をしても、相手のシールドをブレイクしにいくのならば、参照されるのはブレイカーによるブレイク数であり(パワーラインによって素のブレイク数が設定されている部分はあるが)、こちらもパワード・ブレイカーのような能力を持っていない限り、パワーの高さは絡んでこない。
さらに、同じ能力や打点を持つカード同士であるなら、パワーの高さを求めてコストの高いカードを選ぶよりも、パワーはある程度度外視して、よりコストの低いカードを優先して入れた方が良い。
初動が早くなったり、上述のコストに対する損失が少なくなったりするメリットがあるため。パワーが低いことによるデメリットは、これに比べれば微々たるものである。
このように、勝ちを目指すデッキにおいて、パワーの高さは能力やコストに比べて軽視されやすい。
一応、能力のお膳立てによって相手をパワー勝負に引き摺り込むこともできる。相手の攻撃を止めるブロッカー、相手クリーチャーへの攻撃の機会を増やすアンタップキラー、確定除去が効かなくなるアンタッチャブル、直接バトルを発生させる効果バトルなどが例。
一通り能力を使った後にクリーチャー同士の殴り合いになることもあるため、能力やコストの次くらいには意識した上で、可能な限りパワーの高いクリーチャーを採用するに越したことはない。
- ある程度メタデッキが決まってくると、「『そのデッキの主力となるクリーチャー』を突破するために必要なパワー」のボーダーラインが決まってくることもある。これをクリーチャーを選ぶ指標の一つにしても良いだろう。
パワーの傾向 [編集]
パワーの設定は文明ごとに偏りがあり、光は標準よりやや高め、水と闇は低めに設定される傾向がある。
- 神化編あたりからは背景ストーリーでの主役またはラスボスに当たるクリーチャーがやたらに大きなパワーを持つことが多い。その強大な力を数字の大きさで表現するためだろう。それ以外では特に自然の大型クリーチャーのパワーが高めに設定される傾向がある。
パワーランキング [編集]
現在までにおける、全クリーチャー中の最高基礎パワーの順位は以下の通り。
25000以下は多数あるので割愛。
その他 [編集]
光以外にもパワーの最後の三桁が「500」のクリーチャーが一部存在する。これらのクリーチャーは光文明こそ持たないものの、何らかの光文明の特徴を持っている。
パワー0〜20000までの間は、パワー500ごとに、その基礎パワーのクリーチャーが存在する。
パワー20000〜27000までの間は、パワー1000ごとに、その基礎パワーのクリーチャーが存在する。
基礎パワーが0、もしくは0未満のクリーチャーも存在する。DM23-EX2までのリストは以下の通り。
- 《紅神龍オグリストヴァル》
- 《緑神龍アンリストヴァル》
- 《黒神龍イゾリストヴァル》
- 《無敵悪魔カースペイン》
- 《黙示聖霊ラグナシア》
- 《超神龍バリアント・バデス》
- 《モエルグレンオー》
- 《命運の守護者ティオス》
- 《ポンズ・DE・オイシイタケ》
- 《勇気の爪 コルナゴ》
- 《フォー・ユー》
- 《零龍》
- 《ゾンビポンの助》(パワー-5000)
- 《ウマキン☆プロジェクト》
- 《刻一黒の成長 グレートブリテン》
- 《夢幻なる零龍》
- 《試作品 クロコギア》
- 一部を除き、パンプアップ能力を持ち合わせている。条件に合致せずパワーが0以下になるとルールによって即破壊されてしまう。
基礎パワーが500の倍数でないクリーチャーの一覧は以下の通り。
- そのカードにまつわる事柄をもじっているもの、そのカードの発行年をそのままパワーにしたものが存在する。ジョークカードとしてデザインされたものも多い。
また、禁断に関係するクリーチャーは、500の倍数でない基礎パワーとなっている。
パワー(計算方法) [編集]
以下デュエル・マスターズ公式HPQ&Aから引用
まずカード左下に表記されているパワーの数字を見ます。それに、呪文やクロスギア、クリーチャーの能力で得た(+)パワーをすべて足します。(そのクリーチャー自身のパワープラス能力も含まれます。)次に、(−)パワーをすべてそこから引きます。最後に、「パワーが2倍になる」という効果があればこれを2倍します。パワー計算は必ずこの順番を守ってください。どの効果や能力が先に発生したかは関係ありません。
普通の数学の計算式とは順序が逆なので注意。効果が発生した順番は関係ないため、常に足し算→引き算→2倍という手順になる。
また、新たな効果が適用された場合再度計算がなされる。
例えば《パワード・スタリオン》をクロスしてパワー2000になった《青銅の鎧》は、タップすると《古の羅漢バグレン》の効果で破壊されてしまう。
計算中はパワー0以下のルールで破壊されることはない。計算が終わってからルールによる破壊が開始される。
例えば《爆竜凰ドラギリアス》に《エメラルド・クロー》がクロスされていて、《S級不死 デッドゾーン》の-9000のパワー低下を使うと、
( 5000 + 2000 - 9000 ) * 2 = -4000
となるので、パワー-4000の状態で破壊される。2倍する前の-2000になった時点で破壊されるわけではない。
パワー計算のルール [編集]
- パワー0以下のカードが特殊な状況で場に存在できる時、パワーは0と見なされる。よって《スーパー炎獄スクラッパー》などのパワーの合計を参照する効果によって選ばれた時、マイナスとして計算してより多くの対象を巻き込むことはできない。
- パワーという特性は、クリーチャーのみが持つ。クリーチャーでないカード(オレガ・オーラやタマシード)の左下に書かれた数値は、パワーではない(パワーとして扱わない)。
パワーを参照する能力がクリーチャーでないカードを参照する場合、この数値を参照することはできない。
パワーを修整する継続的効果がクリーチャーでないカードを対象にした場合、対象がクリーチャーでない間はその継続的効果は何もしない。
参考 [編集]
公式Q&A
Q.自分は《最終龍覇 グレンモルト》を出し、その「出た時」の能力で《邪帝斧 デッドアックス》を装備しました。
バトルゾーンに他のドラグハートは1つもない状況ですが、《最終龍覇 グレンモルト》のパワーはどうなりますか?
A.パワーは18000になります。
デュエル・マスターズのゲームで数字の増減が行われる場合、足す、引く、掛ける、割るの順番で行います。
+
| | (総合ルール 108.2.)
| - 108.2.
- デュエル・マスターズのゲームで数字の増減が行われる場合、足す、引く、掛ける、割るの順番で行います。
|
引用元(2023.10.20)