モード [編集]
モードとは、「次のうちいずれかひとつを選ぶ」と指示された能力の持ち主が選ぶ項目のことである。
超次元呪文や爆進ダブル呪文など一部の呪文が持つことが多いが、クリーチャーにも存在する。
狭義には各モードが右向き三角のアイコンで示されるもののみを指すが、現在では「○○するか、○○する」というテキストでも処理はほぼ変わらない。
競技イベント運営ルールでは、「選択肢を持つ能力」と表記される。(同ルール4.8)
ジャスティス・ジャミング R 光文明 (3) |
呪文 |
バトルゾーンにあるすべての闇のクリーチャーか、すべての火のクリーチャーどちらかをタップする。 |
蒼狼(せいろう)の始祖アマテラス R 水文明 (6) |
クリーチャー:ナイト/サムライ/オリジン 5000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次のうちいずれかひとつを選んでもよい。 |
▶自分の山札を見る。その中からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文をコストを支払わずに唱える。 |
▶自分の山札を見る。その中からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをコストを支払わずにジェネレートする。 |
※プレミアム殿堂 |
ルール [編集]
- 複数の呪文を同時に唱え、それらにモードを持つ呪文が含まれる場合、そのモードを持つ呪文それぞれの能力の解決時にモードを決定する。(唱える参照)
- 爆進ダブルなどによって両方選んだ場合、上から解決する(呪文能力参照)。
- 《知識と流転と時空の決断》のように2回モードを選択する能力の場合、予めモードの選択を2回行ってからその選択した能力の解決に入る。1回目の能力を選んでそれを解決してから、2回目の能力を選んでそれを解決するということはできない。
また、呪文の解決はテキストの上から順に行うため、モードを複数選択した場合は上から順番に解決しなくてはいけない。
- 誘発型能力の場合も、その能力の解決時にモードを選択する。複数の能力が同時に誘発した場合であっても、それら各能力の解決時に使うモードを選択できる。
- モードを持つ誘発型能力を解決する時点でその能力を持つクリーチャーがバトルゾーンに既に存在しないあるいは進化して別のクリーチャーに変わっている場合でも、誘発した誘発型能力はそのクリーチャーから独立して存在しており、またその能力にはモード文もふくまれるため、モードの効果が生成される。
- かつては「モードを参照できないため実行できない」という裁定が出された時期があった。
- 三角のアイコンで示されるモードは、解決の直前にどのモードを使うか(モード両選択が可能な場合は、両方の効果を使うかどうかも)選ぶ必要がある。
一方、「○○するか、○○する」という三角のアイコンが使われていない形式の場合、どちらの効果を使うかは解決中に選ぶ。
- この違いが顕著に現れるのが《蒼狼の始祖アマテラス》で、「山札を見る」部分がモードの一部として含まれるため、山札を見る前にモードを選択しなければならない。
+
| | 2022年6月24日裁定変更前
| - 呪文の場合、唱える段階でモードを決定する。
したがって、複数の呪文を同時に唱え、それらにモードを持つ呪文が含まれる場合、そのモードを持つ呪文だけでなくいずれかの呪文を解決し始める前にモードを決定しなければならない。(唱える参照)
- 誘発型能力の場合、その能力が誘発した時点でモードを選択する。複数の能力が同時に誘発した場合であっても、それら全ての能力の解決に入る前に使うモードを選択する必要がある。また、カードの能力・効果の解決中に誘発した場合、その能力の処理に割り込んで、モードの選択を行う。なお、この際実際に選んだ能力を処理するのは、先に発動している能力の解決が完了した後。
- ただし、《フェアリー・トラップ》のように、モードを選択するタイミングが指示されているものは、その通りに従う。(山札を見る前にモードを選んでおく必要はない。)
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その他 [編集]
- 神化編から増えた表記であるが、《蒼狼の始祖アマテラス》のように再録されたときにモード表記に変わったカードもある。それによって機能が若干変わることもある。
- 《アマテラス》の場合、どちらのモードを選んでも「山札を見る」ところまでは同じだが、テキスト上山札を見る前にモードを選ぶ必要がある。そのため、クロスギアモードを選んで山札を見た時、使いたいクロスギアがなかったので呪文に切り替える、といったことが再録でできなくなった。
- かつては、モードはそのモードを持つ能力や呪文の解決より前に選択しなければならないので、《フェアリー・トラップ》のように何らかの処理を行ってから選択するものはモードを使わない表記がルール上は正しかった。ルール改定により、モードを使っていてもそちらが正しく解決できるようになった。
参考 [編集]
公式Q&A
Q.《超次元フェアリー・ホール》を唱えた際、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いた後、「次のうちいずれか1つを選ぶ。」の能力でどちらの選択肢を選ぶかを決定できますか?
A.いいえ、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く前に、選択肢を選ぶ必要があります。《超次元フェアリー・ホール》を唱えたらまず選択肢を選び、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いた後、その選んだ選択肢の条件に合うサイキック・クリーチャーを、超次元ゾーンからバトルゾーンに出します。(総合ルール 700.2.)
A.はい、山札の上から1枚目をマナゾーンに置いた後で、選択肢を選びます。
引用元(2022.6.24)
Q.《邪眼の祈祷師ザビ・ミラIV世》の「出た時」の能力で、自分のクリーチャーを3体破壊しました。上の能力を2回、下の能力を1回使うことを選択した場合、コスト4以下のクリーチャーを1体墓地から出してから、相手の手札を2枚捨てさせることはできますか?
A.いいえ、できません。今回の場合、上の能力を2回解決した後で、下の能力を1回解決します。
《邪眼の祈祷師ザビ・ミラIV世》の「出た時」の能力は、クリーチャーを破壊し、その数だけ選択肢を選び、選んだ効果をすべて解決し終えるまでが一連の効果です。1つの効果の中で複数回選択肢を選んだ場合、その効果は上から解決していきます。
引用元(2021.10.22)
Q.《邪眼の祈祷師ザビ・ミラIV世》の「出た時」の能力で、自分のクリーチャーを5体破壊しました。相手の手札を4枚捨てさせてから、5枚目を捨てさせるか、コスト4以下のクリーチャーを墓地から出すかを選べますか?
A.いいえ、選べません。5体破壊した時点で、選択肢を5回分選ぶ必要があります。
引用元(2021.10.22)
Q.バトルゾーンに相手の《ナゾの光・リリアング》がいる状況で、自分は《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えました。まず、「相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。」効果で相手の《ナゾの光・リリアング》のパワーを0にし、相手が「エスケープ」を使うかどうかを確認してから2回目の効果をどれにするか選べますか?
A.いいえ、選べません。《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えて、能力を解決し始める時点で、選択肢を2回選ぶ必要があります。また、選んだ選択肢は、上に書かれているものから解決していきます。
引用元(2022.6.24)
Q.自分の《星装者 バーナイン》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《スロットンの心絵》を出しました。
《星装者 バーナイン》の「自分のタマシードが出た時」の能力でカードを1枚引いてから、《スロットンの心絵》の「出た時」の能力でどちらの選択肢を選ぶかを決定できますか?
A.はい、先にカードを引いて、そのカードが何か確認してから選択肢を選べます。
引用元(2022.6.24)
Q.《終絶電融 パワーロビン》の「自分が呪文を唱えた時」の能力にある選択肢を選ぶのは、呪文の効果を解決してからですか?
A.はい、呪文の効果を解決し終えた後、《終絶電融 パワーロビン》の能力を実際に解決するタイミングで、相手のクリーチャーを手札に戻すか、カードを引くかを選びます。
引用元(2022.6.24)
モード両選択 [編集]
次のうちいずれか1つを選ぶ。(条件)、両方選んでもよい。 |
モード両方選ぶこと。ほとんどが特定の条件を満たさないと選べない。
轟壊!切札MAX R 火/自然文明 (5) |
呪文:ジョーカーズ/チーム切札 |
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) |
次のうちいずれか1つを選ぶ。バトルゾーンに自分の火のクリーチャーと自然のクリーチャーがそれぞれ1体以上あれば、両方選んでもよい。 |
▶︎相手のクリーチャーを2体まで、コストの合計が6以下になるように選び、破壊する。 |
▶︎火または自然の、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。 |
古くは爆進ダブルを持つものがこれに該当する。
そちらに倣ってか、DMR-04の爆熱サイクル、DMR-12の一極両得サイクル、十王篇のMAX呪文など、モード両選択を持つカードが登場する際はサイクルの形で登場する事が多い。
- モード両選択を行うかは、モードを選ぶタイミングで先に決めておく必要がある。
一つ目のモードを使ってから、二つ目のモードを解決するかどうか決めることはできない。
- 競技イベント運営ルールより、大会等ではモード両選択が可能な能力の宣言について、以下のように定義される。
選択肢を持つ能力のうち一部は、条件を満たした場合にその選択肢をすべて選べる。
これらの能力を、選択肢をすべて選ぶための条件を満たしている状況で解決する際、選択肢を選ぶプレイヤーがどの選択肢を選んだか相手に伝えておらず、かつ選択肢の一番上の効果から解決しはじめた場合、選択肢をすべて選んだものとしてゲームを進行する。どの選択肢を選んだか相手に伝えておらず、かつ選択肢の一番上以外の効果から解決しはじめた場合、選択肢のうち、解決しはじめた効果のみを選んだものとして扱う。
条件を満たした《ブレイン・スラッシュ》を例に挙げると、相手に選んだモードを宣言する前に「カードを3枚引き、その後、手札を1枚捨てる」を解決した場合、「コスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す」の使用も宣言したものと見なすということ。
逆に「コスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す」を先に解決した場合、上の効果は使わなかったものと見なす。
参考 [編集]
公式Q&A
Q.バトルゾーンに自分の水と闇のクリーチャーがいる状態で《ブレイン・スラッシュ》を唱えました。
その時点では、墓地に出したくないクリーチャーしかいなかったのですが、3枚引いて1枚捨てる効果を解決した後で、墓地からクリーチャーを出すかどうか選べますか?
類似例:《デーモン・スパーク》《怨念スクラッパー》《フェアリーの闇の子祭》
A.いいえ、上の効果を使った後で下の効果を使うかどうか決めることはできません。水と闇のクリーチャーやタマシードがある場合、選択肢の効果を解決しはじめる前に1つ使うか両方使うか決める必要があります。
両方の効果を使いたい場合は、カードを3枚引く前に、両方の効果を使うと相手に伝えるようにしてください。
引用元(2023.4.10)