王立(おうりつ)アカデミー・ホウエイル》 [編集]

王立アカデミー・ホウエイル C 水文明 (4)
呪文
カードを3枚引く。

DMRP-01で登場した呪文

4マナで3枚ドローできる。
《トリプル・ブレイン》《プリズム・ブレイン》《ジェスター・ブレイン》上位互換
かつてのプレミアム殿堂カード《サイバー・ブレイン》からS・トリガーを差し引き、ドロー効果を強制したもの。あるいは《サイバー・ブック》のハンドディスアドバンテージ1枚がS・トリガーで相殺されたとも考えられる。

環境において [編集]

能力が判明すると、手打ちすれば当時プレミアム殿堂に指定されていた《サイバー・ブレイン》と同等のカードということでインフレを象徴する1枚としてそれなりに騒がれた。

しかし、新章デュエル・マスターズ環境は高速化の真っただ中にあり、テンポアドバンテージが重要視されていた。ドローしかできないこのカードは、《ドンドン吸い込むナウ》《デモンズ・ライト》《フェアリー・シャワー》といった手札補充テンポアドバンテージを同時に補う汎用性の高い強豪達の枠を奪えなかった。
少なくとも、かつての《サイバー・ブレイン》のように、このためだけにタッチする風潮は無くなっており、純粋なドローソースの立場を露呈させてしまった。
ハンデスでも相手にしない限り、上記のカード群だけで手札不足に悩まされることはほとんどなくなっていたのだ。

双極篇環境後期においては殿堂入りパーツが増えた【白青赤ドギラゴン剣】ドローソースとしてたまに使われた。予めウィニーさえ展開していればノーコストで《蒼き団長 ドギラゴン剣》に繋げられる《龍装者 バルチュリス》の存在があったため、このカードにマナを割く余裕があったと言える。

環境の速度がそれまでより遅くなった超天篇環境では、徐々にドローソースとしての価値を見いだされ、速度を落とした型の【クラッシュ“覇道”】などで使われることがあった。
DMSD-13期の【青白スコーラー】 では「クリーチャーを除去されて《ジャスト・ラビリンス》の種に困った際の無条件ドロー」として使われる場合もあり、このカードを入れたチャンピオンシップ4位以内入賞が目立った。

だが、DMRP-11《天啓 CX-20》が登場すると立場が無くなった。《BAKUOOON・ミッツァイル》を1コストで出したついでに3ドローできるあちらと比べると、どうしてもコストパフォーマンスが劣るためである。まとまったドローは何かのついでにできると強いのであって、ドローのみの行動は小回りが効かないという弱点が浮き彫りになった。

2022年7月1日付で《サイバー・ブレイン》の殿堂解除が施行。とうとう完全下位互換となってしまい、完全に立場が無くなったと言えるだろう。

目覚しい活躍に恵まれないまま御役御免となった不遇なカードではあるが、かつてプレミアム殿堂だった《サイバー・ブレイン》に肉薄するスペックだったからこそ、プレイヤーと開発陣に純粋なドローソースの立場の弱さを強く意識させることになったと言える。このカードが登場していなければ、《サイバー・ブレイン》の殿堂入りへの降格、及び殿堂解除は遅れていたかもしれない。

その他 [編集]

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DMRP-01
    文明には、魚人でも貝獣でもない巨大生物もいる。ホウエイルをはじめとした文明の重要施設はその上に建設されている。

収録セット [編集]

参考 [編集]