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天海の精霊シリウス SR 光文明 (11) |
クリーチャー:エンジェル・コマンド 12000 |
ブロッカー |
T・ブレイカー |
DM-05で登場した重量級エンジェル・コマンド。
ブロッカーの中でもトップクラスのパワーとコストを持つファッティ。
このカードが登場したDM-05の時点ではコスト11のクリーチャーを出すことは困難であり、いわゆるネタカードとして扱われていた。
しかし、転生編でブロッカーをサポートする《デジロン》と《ヘブンズ・ゲート》が登場。このサイズのブロッカーが6マナの段階でバトルゾーンに現れるのはさすがに驚異的なことから一目置かれたが、《デジロン》に関しては、能力が受動的かつ除去されやすいことからこのカードも腐りやすく、結局見向きもされなかった。
【ヘブンズ・ゲート】では当時としては破格の大型ブロッカーとして名を馳せたのだが、T・ブレイカーとブロッカー以外は特に能力を持たない準バニラであり、これが最高出力なのは心許ないため、【ヘブンズ・ゲート】と共に環境で活躍することはほぼなかった。
後にカードパワーのインフレもあってバトルや攻撃時のパワー12000を超えるフィニッシャーも増え、より多くの敵を討ち取れる《白騎士の精霊アルドラ》の登場以降は専らそちらが優先された。さらにはとどめを刺すかの如く、《九極 デュエンジェル》や《新・天命王 ネオエンド》など種族も能力もパワーもこのクリーチャーより優秀な上位互換が登場した。
自身の過剰なまでのコストの高さを利用した《転生スイッチ》の種として《白騎士の精霊アルドラ》と共に選択肢とされたり、《天使と悪魔の墳墓》対策として使えないこともなかったが、そちらの需要も《D2J ジェルヴィス》や《聖審絆官 シェムパザーレ》等に奪われることに。
初期のカード故に代替わりを余儀なくされることは残念だが、《ヘブンズ・ゲート》によってT・ブレイカーが2体並ぶというロマンのある豪快な戦法を可能にし、【ヘブンズ・ゲート】の主力を務めつつ人気を集めた功績は大きい。今後はファンデッキで活躍させてやりたい。
また、一見使い辛そうなカードでも新たなカードによって飛躍する可能性をその身で示した先駆者及び具体例でもある。そういった視点では《グラディアン・レッド・ドラゴン》と同様に、本当に偉大な準バニラと言えるだろう。