【青黒緑マルル】 [編集]

DM24-RP3で登場した《ヨビニオン・マルル》から《天災 デドダム》につなげ一気にマナを伸ばし、多種多様なフィニッシャーを叩き付ける【ビッグマナ】

一般的には、【アナカラーマルル】と呼ばれる。

このデッキ名を名乗る必須パーツは2tブースト、コスト4ヨビニオン《天災 デドダム》で完結しており、残りは自由枠となるため、流行やカードプールの拡大によって立ち回りやフィニッシュ手段が大きく異なる。
【青黒緑マルル】基盤の中にも、【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】や【青黒緑XENARCH】や【青黒緑インターステラ】or【青黒緑月ノ美兎】など別称が存在するタイプが存在する。

ヨビニオン・マルル SR 自然文明 (4)
クリーチャー:スノーフェアリー 5000
ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
各ターン、自分の2体目のクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを手札に加えるか、タップしてマナゾーンに置く。
天災 デドダム P(R) 水/闇/自然文明 (3)
クリーチャー:トリニティ・コマンド/侵略者 3000
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。

主要カード [編集]

《ヨビニオン・マルル》ヨビニオン&各ターン2体目が出た時山札の上を見て手札に加えるかマナにタップイン
このデッキの場合ほぼ《天災 デドダム》1択
《天災 デドダム》ドローマナブースト、封印外し、侵略元を1体でこなす

候補カード [編集]

マナブースト [編集]

《フェアリー・Re:ライフ》G・ストライク付きの定番初動
《フェアリー・ライフ》S・トリガー付き。《地龍神の魔陣》との選択だが、2→4の動きをする際のマナチャージ多色濁りを避けたいこのデッキでは《地龍神の魔陣》より優先される
《配球の超人/記録的剛球》第三の単色マナブースト、クリーチャー面がリアニメイトの弾になる
《地龍神の魔陣》G・ストライク付き初動マナブーストサーチ多色なのが玉に瑕
《蒼狼の豊穣 ワクムテラス/オリジナル・ライフ》cipで2ドロー/シンプルなマナブースト こちらもカード単位では多色
《雷撃の冥将クーゼン/ダーク・ライフ》フシギバースマッハファイタースレイヤーになる《ダーク・ライフ》 多色
《ジャスミンの地版》ヨビニオンを邪魔しないタマシード。単純な性能では《フェアリー・ライフ》に負けるので、シンカライズや場に残るエレメントとして活かすカードを採用する場合に。
《呪烏竜 ACE-Curase/繁栄の鏡》互いの手札マナを枯らす/2マナブースト&マナ回収
《九番龍 ジゴクバンカー Par459》シンパシー:自分のマナゾーンにあるカード
cip《白米男しゃく》&マッハファイター
《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》墓地リセット&自身のターン中1体マナ召喚アタックトリガーで相手1体をマナ送り&最大2マナブースト

展開系 [編集]

《フェアリー・ギフト》クリーチャーを大幅にコスト軽減
《母なる星域》《ジャオウガ》専用の踏み倒し手段
《ティンパニ=シンバリー》5枚目以降の《マルル》。各ターン2体目が出た時自壊&選ばせ除去
《哀樹神官 グリッファ》cipで相手クリーチャー2体にプリン効果を付与するジャストダイバー
ハイパー化で攻撃時マナから踏み倒し
《ブレイン・スラッシュ》3ドロー1捨てorコスト8以下をリアニメイト、自軍にが揃っていれば両方使える。墓地利用寄りの型に
《流星のガイアッシュ・カイザー》相手の踏み倒しに反応して踏み倒し。2ドロー、コスト10以上4軽減、速攻メタとてんこ盛り
《アーテル・ゴルギーニ》リアニメイトパワー低下墓地肥やしの中から2回使える上に耐性持ちのブロッカー

防御・妨害系 [編集]

《飛翔龍 5000VT》場のクリーチャーの数だけ軽減されるジャストダイバーT・ブレイカー
cipで相手のパワー5000以下を全てバウンス出せないロックをかける
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》リソース確保と除去がこれ1枚に
《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》大量展開へのカウンター、《ガイアッシュ》下なら正規召喚もしやすい/バウンスとはいえパワーやコストに関係なく3面除去する優れ物S・トリガー
《超楽識 フミビロム》クリーチャー手札クリーチャーの下に置く特殊な除去
《悪魔龍 ダークマスターズ》cipで3枚までピーピングハンデス
《闇参謀グラン・ギニョール》S・トリガームゲンクライムで出て来られるバウンス墓地肥やし墓地回収手段。《ラビリピト》の誘発剤や《ミカドレオ》のエクストラウィン元にもなる
《爆藍月 スケルハンター》cipで2ドロー&に速攻メタ&連続攻撃メタ
《魔誕の斬将オルゲイト》cipを撃ち返す
《修羅の死神フミシュナ/「この先は修羅の道ぞ」》歩く《ブレイン・タッチ》/カウンターで2ドロー、2バウンス、1ドロー1バウンスのいずれかができる
《追憶人形ラビリピト》大規模ハンデス手段
《絶望と反魂と滅殺の決断》セルフハンデス、コスト4以下リアニメイトパワー低下-4000から2回選択。墓地からも使える
《深淵の逆転撃》逆転撃[闇(3)]でEXライフ貫通の確定除去
《自由の逆転撃》逆転撃[水(2)]で相手のクリーチャー最大2体にプリン効果

汎用フィニッシャー [編集]

《CRYMAX ジャオウガ》比較的低コストでシールド焼却と強烈なアタックトリガーの除去とハンデスで高い決定力を持つお手軽強力フィニッシャー
《水上第九院 シャコガイル》ライブラリアウトを勝利に代えるフィニッシャー
《SSS級天災 デッドダムド》除去封印外し、侵略ビートダウン。《デドダム》で墓地に置いても平気
《大樹王 ギガンディダノス》オールハンデスと大規模な攻撃制限をかける大型フシギバース
《ロスト・Re:ソウル》GSコントロール環境刺さるオールハンデス
《∞龍 ゲンムエンペラー》コスト5以下の呪文・クリーチャーの能力をすべて無視

《流星のガイアッシュ・カイザー》軸 [編集]

《流星のガイアッシュ・カイザー》コスト10以上を4軽減。ここから大型を射出
《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》cipで相手のクリーチャー1体をバウンスしそのコスト以下のクリーチャーをリアニメイト。cip全般を封殺する常在型能力
《終末縫合王 ミカドレオ》召喚時限定cip山札から最大4体踏み倒す。自分のターン開始時に自分のコスト8以上のクリーチャーが4体以上いればEXウィン
《終末の監視者 ジ・ウォッチ》バウンスとターンスキップの強力ロックで相手を妨害する
《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》攻撃誘導と除去耐性、友軍に攻撃時6000パンプアップパワード・ブレイカー付与
《逆転の剣スカイソード》マナ送り&マナからコスト踏み倒しS・トリガー

《ブラックXENARCH》軸 [編集]

《インターステラ》軸 [編集]

《偽りの月 インターステラ》ジャストダイバーブロッカー
cip墓地または手札からコスト7以下のまたは呪文踏み倒しアタックトリガーでは超次元ゾーンから呪文を無条件に踏み倒す
《ブレイン・スラッシュ》この型では確定枠。《インターステラ》を出しつつ再利用で各種フィニッシャーにアクセス
《英知と追撃の宝剣》2除去と2ランデス
《超躍の絆》1枚のランダムハンデス、2枚のドロー、3体の選ばせ除去、4枚以上アンタップさせないマナロックを同時に行うG・ストライク持ち呪文
《ロスト・Re:ソウル》G・ストライク。《インターステラ》で打てるオールハンデス
《聖魔連結王 ドルファディロム》《ブレイン・スラッシュ》から出すフィニッシャー単色呪文ロック&単色クリーチャーを一掃
《覚醒連結 XXDDZ》同上。こちらは呪文ロックと全体スピードアタッカー付与
《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》同上。こちらも全体スピードアタッカー付与だが他の効果はハンデス全体除去

アドバンス [編集]

このデッキの回し方 [編集]

基本的な動きは初動の2コストマナブースト《ヨビニオン・マルル》召喚→ヨビニオン《天災 デドダム》を呼び出す→6or7マナ到達。
そこから《CRYMAX ジャオウガ》+《マルル》+《デドダム》のリーサル+1打点で雑殴りしたり《ロスト・Re:ソウル》コントロールしたりと相手に合わせて柔軟なプランが取れる。
《流星のガイアッシュ・カイザー》が着地していれば《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》などコスト10のフィニッシャーにもアクセスできる。

《流星のガイアッシュ・カイザー》《逆転の剣スカイソード》などのカウンターも豊富なため逆転撃との相性もよく、使えるマナが減っても確実に次のターンまで持ち堪えられるのも特徴。

仮に《ヨビニオン・マルル》がなくとも《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》マナブーストしつつメタを焼いたり、《飛翔龍 5000VT》《深淵の逆転撃》《超楽識 フミビロム》で場を整えることで序盤の小型メタにも非常に器用に立ち回ることができる。

《デドダム》以外の小型クリーチャーは《マルル》のハズレになるため採用出来ない。そのため序盤の制圧力では遅れる部分はあるが、早い段階で6~7マナ帯に到達できるため選択肢は非常に広い。

ただし、これらの動きは2ターン目のマナ加速がないと一手遅れてしまうため、2コストマナブーストは多めの採用が推奨される。DM24-EX2期の環境では、《ヨビニオン・マルル》が引けない時の《天災 デドダム》→2コストマナブーストのルートにも使うため多めに10枚程採用された[1]構築が主流である。

長所 [編集]

手札を整えながらの2→4→7の動きが安定しているため、《CRYMAX ジャオウガ》+《マルル》+《デドダム》でリーサル+1の打点となり4ターンキルが狙える。また、コントロールに対しても4ターン目の《ロスト・Re:ソウル》が安定しやすい。

4tジャオウガで雑殴りする挙動は上手く回った時の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】を彷彿とさせるが、ジャオウガ本体に加えブーストまたはコスト軽減も3枚必要で要求値が高いあちらに対しジャオウガ+ブースト+マルルで済むこちらは要求値が低くより安定して4tジャオウガを狙える。

単純に2→4→7の動きを行いながらクリーチャー2体を並べ1ドロー1墓地肥やしを行えるのは今までの2→4→7よりも格段に出力が上がっている。マナブーストしている間盤面が手薄になるか、速度を落として盤面を整えるかのトレードオフだった【ビッグマナ】において速度と戦力を両立できるようになった。

初動を手厚く取り、2コストマナブースト×10、《マルル》×4、《デドダム》×4、と採用しても18枚しかスペースを取らず、残りのスペース《飛翔龍 5000VT》《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》《流星のガイアッシュ・カイザー》といったパワーカード《CRYMAX ジャオウガ》といったフィニッシャーを積み込める。

初動で2コストマナブーストの動きが本線であり他のデッキより一足早く《深淵の逆転撃》を構える事が出来るため、【白黒赤ファイアー・バード】が先攻かつ最速で走り出したとしても出鼻を挫く事が出来る。

型によっては《ティンパニ=シンバリー》《死神覇王 ブラックXENARCH》も採用するため、そうなるとパワーコストを問わない選ばせ除去のスペシャリストの集まりとなる。つまり、《キール・ロワイヤル》のようなジャストダイバー《異端流し オニカマス》のようなアンタッチャブルには滅法強くなる。

ヨビニオンギミックこそ活用しているがデッキとしては単純な【ビッグマナ】なので、色が合えばフィニッシャー候補は数多く存在する。現状はカードパワー的な観点から《CRYMAX ジャオウガ》が優勢だが、デッキ開拓や新規カード次第ではフィニッシャーが更新されていく可能性もあり、拡張性、将来性も高い。《流星のガイアッシュ・カイザー》型や《死神覇王 ブラックXENARCH》型、《偽りの月 インターステラ》型などの登場が証左と言える。

短所 [編集]

《ヨビニオン・マルル》からの《天災 デドダム》踏み倒しに依存しているため、コスト踏み倒しメタに引っかかる。cipを使わせてくれるタイプなら問題無いが、出す事そのものを止められると厳しい。
このデッキ成立時の環境は3〜4ターンキルを平然と行ってくる【白黒赤ファイアー・バード】【白赤緑ドリームメイト】かそれらを強烈にメタった各種メタデッキかに大分されており、最速でも4ターンキルで速度負けしているのにコスト踏み倒しメタの巻き添えは喰らい、《マルル》の邪魔になる軽量コスト踏み倒しメタも搭載出来ずメタデッキ側に回る事も難しくなっている。

4tジャオウガの基本ルートを行う場合1ターン目にしか多色チャージする機会がなく、ダブついた《魔陣》や《ガイアッシュ》をチャージに充てられない。

山札利用メタである《飛ベル津バサ「曲通風」》《カレイコの黒像》を出されると《マルル》も《デドダム》も機能停止する。

環境において [編集]

最初は《CRYMAX ジャオウガ》を1~2枚積みのサブプランとした型が主流で、《流星のガイアッシュ・カイザー》とシナジーするコスト10ファッティの運用をメインに据えたプランが多かった。その後、徐々に《CRYMAX ジャオウガ》で4ターンキルを狙ったプランの強力さが知られ始め、DM24-RP3発売1週間後にはコスト7に寄せて《CRYMAX ジャオウガ》を4枚積みした型が目立つように。

《アクア・ギャクテンポインター》エラッタ直前の時点では、【シールドプリズン】対策のエクストラウィン目的のため《終末縫合王 ミカドレオ》1枚積みした型も散見されるようになった。中には《水上第九院 シャコガイル》【シールドプリズン】対策として入れた型も見られるように。

9月4週のチャンピオンシップ(オリジナル)上位入賞ランキングでは、2位の14.9%を記録し、1位で19.1%の【白黒赤ファイアー・バード】に善戦した結果となった。《ハッター・ルピア》《ベイB セガーレ》などマナ枚数より大型の展開を規制するタイプのコスト踏み倒しメタが流行する中、それに引っかからない【青黒緑マルル】が隙を突いた形となった。この時点では1つのチャンピオンシップのベスト4のうち3人がこのデッキを握っていたという報告もそれなりの数聞かれるようになった。

DM24-SP2期には《母なる星域》を採用して《ジャオウガ》用のマナを浮かし、浮かしたマナで更なる行動を行う型も確認された。《ジャオウガ》着地の前ターンに《深淵の逆転撃》を使用していてもテンポを落とさず《ジャオウガ》を着地させられる。また、マナを伸ばしきれていなくても《ジャオウガ》にアクセスできるため手札事故の緩和にもなる。
要求値は高いが、2ターン目に《フェアリー・ギフト》《ヨビニオン・マルル》で4マナに到達していた場合、チャージマナブースト→《星域》で3ターンジャオウガも狙える。
《ロスト・Re:ソウル》の嵩増し、あるいは色のバランスの調整として《ロスト・Re:ソウル》と枚数を散らしての採用で《ソーシャル・マニフェストII世》を2枚程度挿した型も確認された。1枚積みの《戦武の無限皇 ジャッキー/「俺たちの夢は終わらねぇ!」》【青魔導具】に対策を打った型、《蔑如と覚悟》をマナ回収感覚で1枚積みした型も上位入賞構築として存在する。ファッティの選択肢としては《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》でロックできない呪文に干渉できる《海龍神クリスド》《古代楽園モアイランド》(フィールドに干渉できる分【シールドプリズン】系統にも強い)を採用した型も報告され、《光開の精霊サイフォゲート》《砕慄接続 グレイトフル・ベン》《霊宝 ヒャクメ-4》と繫ぎ、ブロッカー戦術でファッティが上がるまで凌ぐというタッチ白型も開拓されるなど、ビッグマナ特有の構築の柔軟さを遺憾なく発揮して環境に喰らいついている。

DM24-EX2《呪烏竜 ACE-Curase/繁栄の鏡》《蒼狼の豊穣 ワクムテラス/オリジナル・ライフ》《神歌の悪夢 ナイトメア・キリコ》を獲得。《呪烏竜 ACE-Curase/繁栄の鏡》は早速4コスト2マナブーストの増量兼サブフィニッシャーとして1枚積みされるケースが見られるようになった。《蒼狼の豊穣 ワクムテラス/オリジナル・ライフ》多色ではあるものの、単純に《マルル》を邪魔しない2コストマナブーストの新たな候補になる他、クリーチャー側のドローのおかげでフィニッシュ専用パーツである《CRYMAX ジャオウガ》の枚数を削り、デッキの汎用性を高められるという利点もある。《神歌の悪夢 ナイトメア・キリコ》今引き打開札として1枚積みされる場合がある。
同時期には、隠し味に《Dの機関 オール・フォー・ワン》を盤面補強手段として1枚積みした型も報告された。

2コストマナブーストの採用については、《フェアリー・Re:ライフ》《フェアリー・ライフ》をそれぞれ4枚、《地龍神の魔陣》を2枚の計10枚体制の構築がDM24-EX2期現在の主流である。《ロスト・Re:ソウル》《CRYMAX ジャオウガ》等にアクセス出来るコスト7を最速で目指すと多色マナチャージ出来るタイミングが1ターン目にしかないため、マナチャージ濁らない単色《フェアリー・ライフ》《地龍神の魔陣》より優先されるようになった。
デッキ成立時点の初期型では、《フェアリー・Re:ライフ》《地龍神の魔陣》がそれぞれ4枚の8枚体制が多かったが、デッキが洗練されるにつれて《フェアリー・ライフ》単色である強みが見直された形になり、《フェアリー・ライフ》が軽視されてきた近年の2コストマナブースト評価に一石を投じた形となる。

DMGP2024-2nd』Day2のオリジナル部門では予選突破のベスト128進出者12人を記録し、予選実績4位。しかしベスト8進出は逃している。Day1のアドバンス部門でもベスト128進出者が2人。

2024年11月の初週末明けには《マンハッタンの心絵》型が流行。相手の盤面を一掃しつつ、そのまま相手にクリーチャー回数制限ロックがかけられる。
苦手な【ガレックマーシャル】や使用率の高い【白黒赤ファイアー・バード】などを筆頭に、この時点で環境の大半を占めるクリーチャーの連続展開が主軸のデッキに対して非常に有効。6コストの非クリーチャー系エレメントをどかす手段が少ないというのも大きい。
【ガレックマーシャル】対面では《マンハッタンの心絵》を1枚立てると1枚目を除去された頃には大抵相手が手遅れになっており、後は悠々過剰打点《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》を立ててワンショットするだけである。

DM24-BD4《修羅の死神フミシュナ/「この先は修羅の道ぞ」》を獲得。このカードのおかげで防御力やデッキの汎用性が上がったこともあって、《CRYMAX ジャオウガ》が2枚から3枚程度でも《CRYMAX ジャオウガ》プランがメインの動きとして十分成り立つようになった。

12月上旬頃には採用枚数次第で中速以下のコンボデッキ刺すことができる上に1枚積みでも【シールドプリズン】にある程度有効であるとして、《∞龍 ゲンムエンペラー》を1枚から2枚程度挿した型が見られるように。クリーチャーがある程度並ぶので現実的には5ターン目には着地できる。同月中旬には、《配球の超人/記録的剛球》《ブレイン・スラッシュ》を各3枚以上積んで《配球の超人/記録的剛球》墓地リソース化する型が散見されるようになった。それをキッカケに次第に墓地利用に寄せていない型ですら《配球の超人/記録的剛球》が入るようになり、《地龍神の魔陣》と地位が入れ替わった。

DM24-RP4《魔誕の斬将オルゲイト》を獲得。
《魔誕の斬将オルゲイト》はまとまった数入った構築が一瞬だけ流行し、後にこれを採用する場合は相手依存なcipタダ乗りをオマケと捉え、《闇参謀グラン・ギニョール》の墳墓避けとして、あるいはマナとの相談で1枚積みから2枚積みするレシピが主流。一部でミラーマッチ対策に3枚以上のまとまった数投入する構築がないわけではない。

元々5枚目以降の《ヨビニオン・マルル》として《ティンパニ=シンバリー》を使う型自体は存在していたが、DM24-RP4期時点では《ヨビニオン・マルル》《ティンパニ=シンバリー》の8枚体制の型もざらになった。

2024年の年末には、《ドミー=ゾー/「倒したいか?」》を1枚から2枚程度コスト2初動の嵩増しに利用し、あわよくば墓地をクリーチャー側の墓地肥やしでリソース化して《ブレイン・スラッシュ》を活かす型が見られるようになった。
また、《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》対策(特に《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》などのフィニッシャー無効化からの復帰)として《∞龍 ゲンムエンペラー》を1枚積みした型も散見されるように。実際の対戦上、順当に山札を掘って盤面を並べることができれば、1枚積みであっても、メタカードや盾落ち等を考慮しない場合、5ターン目程度には《∞龍 ゲンムエンペラー》を引っ張り込んで着地させることができる。ヨビニオン8枚体制型なら3ターン目に《ヨビニオン・マルル》を召喚できた場合、2体目のヨビニオン持ちで盤面とマナが《∞龍 ゲンムエンペラー》のムゲンクライム条件を達成できる。採用枚数を増やし、尚且つ《流星のガイアッシュ・カイザー》の早期着地が実現できれば、4ターン目着地も夢ではない。相手を制圧すれば2枚以上同時ブレイクからのコスト6以上のS・トリガー呪文《逆転の影ガレック》の複合による負けパターン(プレイングミス)以外では負けなくなる。
《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》の採用は《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》の登場を機に激減している。

2025年1月に入るとフィニッシャー格の巨大ファッティの枠を《∞龍 ゲンムエンペラー》2枚に圧縮し、《流星のガイアッシュ・カイザー》も2枚まで減らした型が増加。《流星のガイアッシュ・カイザー》ヨビニオン8枚体制で《天災 デドダム》を連打することで、2枚でも事足りる。フィニッシャー格の巨大ファッティの枠を《∞龍 ゲンムエンペラー》2枚に一任したのは、【白青黒マーシャル】【白黒赤ファイアー・バード】を始めとして《∞龍 ゲンムエンペラー》が余りに環境に刺さるため。
DM24-EX3発売前最終週末には、《魔誕の斬将オルゲイト》2枚、《∞龍 ゲンムエンペラー》3枚を採用し、4枚積みの《死神覇王 ブラックXENARCH》を活かす型が41人参加のオリジナルのチャンピオンシップで4位入賞。次第にこのような【青黒緑マルルXENARCH】なる型が散見されるようになり、《陰陽の舞》《魔龍バベルギヌス》《ドマンモ龍樹》などより墓地利用に寄せた型も見られるように。
【青黒緑マルルXENARCH】は【白青黒マーシャル】対面なら大体慌てなくともじわじわハンデスすれば後は《∞龍 ゲンムエンペラー》で勝ち確定盤面に持っていくだけである。
《死神覇王 ブラックXENARCH》は素出しも十分視野に入るが、《死神覇王 ブラックXENARCH》が素出しで強いのは多くのプレイヤーにとって予想外であった。
《陰陽の舞》に関しては、ヨビニオンの邪魔にならない実質0マナの墓地肥やし要員兼ムゲンクライム元として採用される場合もあった。3ターン目にヨビニオン持ちを召喚し、尚且つ4ターン目に手打ちで《天災 デドダム》を召喚すれば、《∞龍 ゲンムエンペラー》を呼び出すためのマナと盤面が整い、そのまま同じターン中に着地させることができるためである。但し3ターン目《ティンパニ=シンバリー》ルートの場合、3ターン目の《ティンパニ=シンバリー》自壊させてはいけない上に、4ターン目に《天災 デドダム》cip単色マナサーチして用意しなければいけない。

DM24-EX3発売1週間後には、《爆翠月 アカネ》《銀河竜 ゴルファンタジスタ》のセットを出張させた【青黒緑アカネマルル】なる型が53人参加のオリジナルのチャンピオンシップで準優勝。
DM24-EX3発売前最終平日には、《ア:ニーオ:マクア》を2枚投入した型がオリジナルの60人参加のチャンピオンシップを3位入賞。

DM24-EX3期になると一部で4ターン目の《母なる星域》《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》のセットによって《CRYMAX ジャオウガ》プランに寄せた型が見られるように。構築次第で実質《母なる星域》《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》の2枚要求で成立するプランであるのが強み。

DM24-BD5DM24-BD6発売2日目のオリジナルでは、《「祝」の頂 ウェディング》2枚採用型が44人参加のチャンピオンシップでベスト4入賞。《流星のガイアッシュ・カイザー》でコスト軽減できる上に、どんなにシールド送りにしても次のターンに《CRYMAX ジャオウガ》で残り3枚になるまでシールド焼却でき、残りのシールドも自身で安全に処理できるため好相性。
3月初頭には、メインデッキの約6割が【青黒緑マルル】の基盤である【青黒緑バロム】が73人参加のオリジナルのチャンピオンシップで4位入賞。
3月第2週末には、《♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな》フィニッシャー呪文として1枚積みした型がオリジナルの74人参加のチャンピオンシップを準優勝。ヨビニオンセットと《追憶人形ラビリピト》+《闇参謀グラン・ギニョール》のセットでハイパーエナジー元が4体揃い、それらが上手く生き残れば《♪ハックより 一時ずらして じゅうとなな》が5マナで唱えられ、後は諸々の1枚積みのフィニッシャーにアクセスして好き放題できる。

2025年3月10日殿堂レギュレーション改訂で一切打撃を受けなかったため、繰り上がりでTier1の一角となった。オリジナルでは【白黒赤ファイアー・バード】(リペア)に次ぐ入賞数がある。

DM24-EX4《偽りの月 インターステラ》《超躍の絆》《雷撃の冥将クーゼン/ダーク・ライフ》を獲得。
特に《偽りの月 インターステラ》の追加はデッキに目覚ましい発展を与え、特に《ブレイン・スラッシュ》とのコンボによって《聖魔連結王 ドルファディロム》《覚醒連結 XXDDZ》《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》《聖霊超王 H・アルカディアス》といった色の合わないフィニッシャーが次々とリアニメイト先として結果を出し、色の合うフィニッシャーにしても《ア:ニーオ:マクア》《黒豆だんしゃく/白米男しゃく》などの《ブレイン・スラッシュ》との摺り合わせを重視したものを入れたレシピが報告され、デッキ自体が《偽りの月 インターステラ》を中心に回っていると言っても過言ではない状況となった。
DM24-EX4発売2日目には47人参加のオリジナルのチャンピオンシップのベスト4を独占し、その内優勝・準優勝《偽りの月 インターステラ》型、3位が《超神龍バイラス・カースド》型、4位が《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》型と、デッキビルダー達の創意工夫が垣間見られた。
また、DM24-EX4発売辺りから《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》1枚積み型が散見されるように。

『全国大会2024』では参加者57人中7人使用と使用率3位で、その内2人が【青黒緑インターステラ】型、1人が【青黒緑デッドダムド】型であった。ベスト4に【青黒緑インターステラ】型が残っているが、マナブーストが豊富で《ハッター・ルピア》メタ能力を避けやすい点が功を奏したと見られる。《CRYMAX ジャオウガ》2枚、《覚醒連結 XXDDZ》2枚、《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》1枚を採用し、《流星のガイアッシュ・カイザー》を1枚に抑えるなど、《ブレイン・スラッシュ》での対応力に寄せた型であった。
しかし【青黒緑インターステラ】型が意外と少なかったのは、無理に色の合わないフィニッシャーを《ブレイン・スラッシュ》で呼び出すほど環境受けが厚くないとメタゲームが予想されたためとも見られる。
他にも【4色マルル】なる型を参加者57人中1人が使用したが、ベスト8進出は逃した。

『全国大会2024』開催辺りから、脇の《天災 デドダム》から《轟く革命 レッドギラゾーン》に革命チェンジすることでブロッカー対策と《偽りの月 インターステラ》のアタックトリガー即使用を狙い、時に《偽りの月 インターステラ》などのコマンドを《S級宇宙 アダムスキー》に侵略させる型が台頭。

アドバンスでは《復活の祈祷師ザビ・ミラ》型も使われる。特別に除去で頭数減らしをされなければ《復活の祈祷師ザビ・ミラ》で砕くコストには困らず、そのまま《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》を着地させて《CRYMAX ジャオウガ》《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》を踏み倒し、安全な安定5ターンキルが狙える。また、2024年11月に入ると中継ぎに《解罪 ジェ霊ニー》を採用した型が台頭。パーツの採用枚数に違いはあれど同様の構築が、同時期のオリジナルの61チーム参加のチャンピオンシップの4位入賞チームに見られた。

参考 [編集]


[1] 一般的には約81%の確率で初動を引ける「9枚積み」が広く採用されるが、これを10枚に増やすことで約85%となり、さらに4〜5%ほど安定する。