【青白マーシャル】 [編集]

概要 [編集]

DM24-EX1で光のスプラッシュ・クイーンが参戦したことで成立した【マーシャルループ】系デッキ。
【マーシャルループ】系の例に漏れず本デッキも拡張性が高く、構築次第で様々に分岐する。
基本型である《マーシャル・プリンス》型を基盤に、他の型を合体させる形で組まれる例が多い。

なお《マーシャル・クイーン》は2025年3月10日に殿堂入りしたが、以下の記述には環境で活躍した当時の、《マーシャル》が2枚以上ある前提の記述もあることを注意されたい。

マーシャル・クイーン R 水文明 (3)
進化クリーチャー:スプラッシュ・クイーン 5000
進化:スプラッシュ・クイーン・クリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーが出た時、自分の手札を3枚までシールド化する。その後、同じ数の自分のシールドをブレイクする。
※殿堂入り

主要カード [編集]

《マーシャル・クイーン》デッキコンセプト
《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》《マーシャル・クイーン》殿堂入り後のキーカード
《エメラルド・クーラー》水光複合。2コストで1ドローできる破格の進化元。下ともども、現状を入れる最大の理由と言っても過言ではない
《キール・ロワイヤル》水光複合。手札補充とジャストダイバーを持つ進化元。メクレイドでの見切り発車やワンショットプランにも
《マーシャル・プリンス》スプラッシュ・クイーンすべてにS・トリガーを与える展開の要にして複数打点を止める受け札でもある万能札

候補カード [編集]

《深海の伝道師 アトランティス》大半の型でループパーツに使われる、ほぼ確定枠。受け札にも
《カシス・オレンジ/♥応援してくれるみんなが元気をくれ〜る》山札操作付き進化元/S・トリガー付きドローソース
《サイバー・ブレイン》S・トリガー付き3ドロー
《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》パーツのデッキボトム落ちとミラーマッチを対策
《転生スイッチ》《マーシャル・クイーン》の出し直しに。構築次第ではループパーツにも
《B.F.F. モーメント》手札枚数に依存した全体バウンス効果のS・トリガー
《ブルー・ハワイ》S・トリガーのスプラッシュ・クイーン。ドロー山札操作ができる進化元
《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》S・トリガー墓地回収マナ回収
《ミスティック・クリエーション》S・トリガー付きマナ回収
《セイレーン・コンチェルト》
《サイバー・I・チョイス》S・トリガーを手札から即暴発
《絶対華麗!マーシャル歌劇団》ドローとスプラッシュ・クイーンの射出を同時にこなす。S・トリガーで相手ターン中にループ突入も狙える
《理想と平和の決断》水光複合。大量手札補充・除去・シールド追加から2回選べる、水光基盤の万能札。S・トリガーとするには革命2が条件なので注意
《ポジトロン・サイン》運任せに、S・トリガーを山札から直接暴発。《カシス・オレンジ》とのコンボや、山札圧縮にも
《腐敗麗姫ベラ》フィニッシャー候補1。受け札にならないが進化元になる
《冥土人形ウォカンナ・ピエール》フィニッシャー候補2。マナに埋めやすい青単色で、不安定だが低コストな除去札にもなる
《聖斬のコード アシッド》フィニッシャー候補3。無色なうえコストも高いが《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を貫通する
《アルカディア・スパーク》フィニッシャー候補4。呪文。受け札にもなる
《時の秘術師 ミラクルスター》《転生スイッチ》型におけるループパーツ
《時の法皇 ミラダンテXII》無限ドローループのパーツだが、《ライベルモット・ビターズ》からビートダウンする選択も
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》水ドラゴン系デッキの王道フィニッシャー、ビートダウンプランに
《完璧問題 オーパーツ》《クール・ビューティー》型における無限ドローループの鍵
《クール・ビューティー》S・トリガーで自分も含めた進化クリーチャーを戻せる進化元。主にループに
《アドミラル・クイーン》サブフィニッシャー。攻撃を2ランデスに差し替える
《龍后麗姫マーシャル・プリンセス》ビートダウンプラン向け
《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》シールドすべてをS・トリガー化。専用構築向け
《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》横並びデッキへの対策札/3面除去かつ自軍を戻して再利用も出来る万能S・トリガー

ループ手段 [編集]

このデッキは構築の柔軟性が高く、【マーシャルループ】系のほとんどのループを導入できる。
ここでは、この基盤で組む【マーシャルループ】系デッキ全般がおおよそ共通で使用できる《マーシャル・プリンス》型を汎用ループとして解説する。
それ以外のループ方法は以下を参照。

  1. 《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》のアタックトリガーまたは《マーシャル・クイーン》のcipを解決。《エメラルド・クーラー》《マーシャル・クイーン》《深海の伝道師 アトランティス》暴発
  2. 《エメラルド・クーラー》のcipでドロー
  3. 《深海の伝道師 アトランティス》《マーシャル・プリンス》以外をバウンス
  4. 《マーシャル・クイーン》のcipを解決。1.に戻る
    これで、カードを無限に引くことができる。
    十分にパーツが揃ったら、各々のフィニッシュ手段へ移行する。
  1. 《マーシャル・クイーン》のcipを解決。任意の非進化スプラッシュ・クイーンと、《マーシャル・クイーン》2枚を暴発
  2. 《マーシャル・クイーン》1体目のcipで《冥土人形ウォカンナ・ピエール》《深海の伝道師 アトランティス》暴発
  3. 《冥土人形ウォカンナ・ピエール》で相手の山札を減らす。
  4. 《深海の伝道師 アトランティス》《マーシャル・プリンス》以外をバウンス
  5. 《マーシャル・クイーン》2体目のcipを解決。5.に戻る。
    これにより、《冥土人形ウォカンナ・ピエール》のcipを無限回発動し、相手をライブラリアウトに追い込むことができる。

長所 [編集]

初動を担う水光複合の進化元クリーチャーが非常に優秀。キャントリップ付き進化元が複数存在するため、ループデッキにしては安定性が高い。

攻防一体のキーカード《マーシャル・プリンス》が強力。

《マーシャル・クイーン》からの暴発軸という点だけ守ればよいため自由枠がとても広い。
ひとつひとつのループの要求パーツの枚数が少ないため、単純に再現率が高いだけでなく複数の型を組み合わせることで容易に冗長性を確保できる。

短所 [編集]

手札要求値こそ低いものの、バトルゾーンの要求値が高い。
幸い要求される《マーシャル・プリンス》S・トリガーを持つため《マーシャル・クイーン》1体から準備を終わらせることもできなくはないが、その場合ループに移行するために再度《マーシャル・クイーン》《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》を出す手段が必要となり、手札要求値が跳ね上がる。
また、《マーシャル・プリンス》を維持する必要があるため、即座にループに移行できない場合コスト踏み倒しメタや除去に弱くなる。

そのため、《マーシャル・プリンス》に依存し過ぎないような構築が必要。

また、最序盤は手札が不安定なため、考え無しにコスト2進化元を最速でポン起きするとデッキの動きが悪くなる場合も。

環境において [編集]

DM24-EX1発売と同時に成立。【青黒COMPLEX】に有利が取れ、【赤白黒ファイアー・バード】にも遅れを取らないデッキとして一定の活躍を収めたが、環境の中心に食い込むほどではなかった。
この頃は【ライベルモットループ】に光スプラッシュ・クイーンを足したデッキとして運用され、主に《クール・ビューティー》型と《転生スイッチ》型に二分されていた。

DMGP2024-2nd-Day1では、この基盤の【マーシャルデリート】が準優勝を果たした。

しかし、以下の【白青黒マーシャル】が広まるにつれ純粋な【青白マーシャル】は見かけなくなっていった。

【白青黒マーシャル】 [編集]

DM24-RP3にて参戦した《逆転の影ガレック》を最大限活用する派生型。【ガレックマーシャル】とも呼ばれる。

キーカードとなる《マーシャル・クイーン》が2025年3月10日付けで殿堂入り
デッキコンセプト上《マーシャル・クイーン》の複数枚採用が前提であり、またコスト5の《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》では代替が不可能であるため、同日を以て当デッキは事実上崩壊した。

逆転の影ガレック R 闇文明 (10)
クリーチャー:ゴースト 5000
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。(パワーが0以下のクリーチャーは破壊される)
▶自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
▶コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

主要カード [編集]

《マーシャル・クイーン》デッキコンセプト
《逆転の影ガレック》デッキコンセプト2。S・トリガー前提だが、メタ除去・展開・ループなんでもござれのパワーカード

候補カード [編集]

《エメラルド・クーラー》手札が減らない進化元。下ともども、ほぼ確定枠
《キール・ロワイヤル》手札が減らない上にジャストダイバーも持つ進化元
《深海の伝道師 アトランティス》各種パーツをごっそり手札に戻す。《アトランティス》型ではループパーツとして確定枠
《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》比較的融通の利くメタ除去札。《学校男》を墓地に送る過程の《ゾンビ・カーニバル》で回収すればループにおける《アトランティス》の代役に
《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》《マーシャル・クイーン》の5枚目以降。この型ではループに関われないため必要性が薄い
《マーシャル・プリンス》この型では確定枠ではないが、汎用性は変わらず高い
《カシス・オレンジ/♥応援してくれるみんなが元気をくれ〜る》山札操作付き進化元/S・トリガー付きドローソース
《転生スイッチ》《マーシャル・クイーン》の出し直しに
《影世界のシクミ》墓地肥やし後、手札と墓地の好きな方から《マーシャル・クイーン》を射出
《絶対華麗!マーシャル歌劇団》ドローとスプラッシュ・クイーンの射出を同時にこなす。上ともどもS・トリガーで相手ターン中のループ突入が狙える
《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》パーツのボトム落ちを回避するS・トリガー。ループパーツ
《テック団の波壊Go!》敵軍のコスト5以下のカードをすべて吹き飛ばす豪快な除去札。S・トリガー
《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》相手のコスト・パワーを問わない3面除去。S・トリガーエスケープも貫通する上に破壊置換効果も発動しない
《ポジトロン・サイン》運任せに、S・トリガーを山札から直接暴発。《カシス・オレンジ》とのコンボや、山札圧縮にも
《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》S・トリガー墓地回収マナ回収
《ニアピン・モスキート》S・トリガーマナ回収墓地にはノータッチだが墓地回収なら《ゾンビ・カーニバル》がある
《黙示賢者ソルハバキ》マナ回収S・トリガーはないが単色で便利
《セイレーン・コンチェルト》最小コストのマナ回収S・トリガー
《クラゲン》《マーシャル》確定サーチ
《フォース・アゲイン》《マーシャル・クイーン》を即座に出し直し
《サイバー・I・チョイス》S・トリガーを手札から即暴発。《学校男/ゾンビ・カーニバル》の上面をいきなり出してループ短縮にも
《奇石 バリアン/背理の振り子鎌》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その1。光マナを産めるが多色なのが難点
《神豚 ブータンPUNK/ブータン両成敗》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その2。上と異なりタップクリーチャーも破壊できる
《学校男/ゾンビ・カーニバル》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その3。ループの要求値は少し上がるが、呪文側がリソース回復手段として有用
《爆暗黒 ブラックアイラ》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その4。ループが最も分かりやすいのが強み
《ボルザード・スーパーヒーロー/超帝王タイム》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その5。色は全く合わないが自壊パーツの中では相手への除去として最も上質
《邪魂転生》自軍を好きな数破壊し、その数×2だけドロー。《逆転の影ガレック》《ゾンビ・カーニバル》と合わせて凄まじいリソース確保力を発揮する
《【クリック】》型ではそのまま自壊用ループパーツとなる
《腐敗麗姫ベラ》フィニッシャー候補1。進化元になる
《冥土人形ウォカンナ・ピエール》フィニッシャー候補2。マナに埋めやすい単色で、不安定だが低コストな除去札にもなる
《アルカディア・スパーク》フィニッシャー候補3。防御札にも。《【クリック】》型か、《ベル・ヘル・デ・スカル》とあわせて
《偽衒学者の交渉》フィニッシャー候補4。シールド化なので全ての山札破壊対策を貫通する上にドローソースを兼ねる

ループ手段 [編集]

クリーチャー面がコスト3以下であるツインパクトの呪文側を使用して自壊する場合 [編集]

バトルゾーンに《マーシャル・クイーン》が1体、墓地または《マーシャル・クイーン》の進化元にコスト3以下の進化元スプラッシュ・クイーンが1枚、手札に《逆転の影ガレック》《深海の伝道師 アトランティス》、自軍を破壊させるカード(ここでは、《背理の振り子鎌》とする)がそれぞれ手札に1枚ずつ必要。

  1. 《マーシャル・クイーン》を出してその効果を発動。《逆転の影ガレック》《深海の伝道師 アトランティス》、《背理の振り子鎌》をそれぞれ暴発させる。
  2. 《背理の振り子鎌》で《マーシャル・クイーン》を破壊、進化元もろとも墓地へ送り込む。
  3. 《逆転の影ガレック》でコスト3以下の進化元スプラッシュ・クイーン、それを進化元とする《マーシャル・クイーン》、《背理の振り子鎌》の上面である《奇石 バリアン》をそれぞれ墓地から出す
  4. 《深海の伝道師 アトランティス》《マーシャル・クイーン》以外をすべて手札へ。
  5. 《マーシャル・クイーン》の能力が再び発動し、1.に戻る。

《学校男/ゾンビ・カーニバル》を自壊手段とする場合 [編集]

自壊手段である《学校男/ゾンビ・カーニバル》は墓地にあってもよいが、ここでは手札にあるものとして説明する。この場合必要パーツは、上記のものに加えて墓地にもう一枚《マーシャル・クイーン》を要する。

  1. 《マーシャル・クイーン》を出してその効果を発動。《逆転の影ガレック》《深海の伝道師 アトランティス》、《ゾンビ・カーニバル》をそれぞれ暴発させる。
  2. 《ゾンビ・カーニバル》を空打ちし、墓地へ送り込む。すでに墓地にあるなら不要。
  3. 《逆転の影ガレック》《マーシャル・クイーン》と《ゾンビ・カーニバル》の上面である《学校男》、2週目以降ならそれに加えて進化元スプラッシュ・クイーンをそれぞれ墓地から出す
  4. 《深海の伝道師 アトランティス》《マーシャル・クイーン》以外をすべて手札へ。
  5. 《学校男》の効果で《マーシャル・クイーン》を破壊。
  6. 《マーシャル・クイーン》の能力が発動し、1.に戻る。
+  詳細

その他 [編集]

上記の型と進め方が大差なく、かつ採用率が比較的低いループは、大雑把にここへまとめる。

+  ...

これらのループにより、任意の進化元スプラッシュ・クイーンcipを好きな回数使用できる。
《エメラルド・クーラー》《キール・ロワイヤル》なら無限ドロー、《カシス・オレンジ》なら山札を操作し機を見て《ガレック》の墓地肥やしなどで目的のカードを回収、《腐敗麗姫ベラ》ならそのままライブラリアウトさせて勝利できる。

ループ手段に《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を用いる場合(クリック型) [編集]

この型は、《アトランティス》を使用する上記3つと比較してループ工程が大きく異なる。

山札に任意のカードが1枚以上2枚以下存在する(これをXと仮称する)。墓地は、《逆転の影ガレック》A、《邪魂転生》Aのみである。手札には、《邪魂転生》B、《アルカディア・スパーク》《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》《逆転の影ガレック》Bがある。
バトルゾーンには、進化元《カシス・オレンジ》《マーシャル・クイーン》Bを持つ《マーシャル・クイーン》Aがおり、この3体すべてのcipが待機している。

  1. 《マーシャル・クイーン》Aのcip《アルカディア・スパーク》《逆転の影ガレック》B、《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》暴発
  2. 《アルカディア・スパーク》を唱える。★
  3. 《【クリック】》を使い、山札の下《逆転の影ガレック》A、《アルカディア・スパーク》《邪魂転生》A、《【クリック】》を送る。
  4. 《カシス・オレンジ》cipを使用し、Xを山札の下に移動。これにより、山札の上が先ほど戻した4枚で固定される。
  5. 《マーシャル・クイーン》Bのcip《邪魂転生》暴発《逆転の影ガレック》Bと《マーシャル・クイーン》Aを破壊することで、ぴったりちょうど4枚ドローできる。これにより《逆転の影ガレック》《邪魂転生》が墓地に戻ってくる。
  6. これにより、手札から使用した《逆転の影ガレック》A、《アルカディア・スパーク》《邪魂転生》A、《【クリック】》の4枚が手札に戻る。
  7. 《逆転の影ガレック》Bのcipを発動しリアニメイトを3回使用することで、《マーシャル・クイーン》A・《マーシャル・クイーン》B・《カシス・オレンジ》からなる1体の《マーシャル・クイーン》が復活。全員のcipが誘発する。
  8. 1.に戻る。
    これにより、★を無限に使用できる。

《逆転の影ガレック》Aは、《転生スイッチ》でも成立する。ただし、こちらの場合は墓地ではなく手札に必要。

長所 [編集]

ループの過程内で《マーシャル・クイーン》の暴発枠や《ガレック》のモードが1回分余ることが多く、型によっては相手に選ばせ除去全体除去を仕掛けることもできるため、ループのついでに相手の墓地利用メタコスト踏み倒しメタを処理できる。

スプラッシュ・クイーン以外のループパーツは、その多くが除去S・トリガーとしても機能する。そのため、ループデッキでありながらビートダウン系のデッキに対して比較的打たれ強く、メタクリーチャーへの対策もしやすい。

《マーシャル・クイーン》を射出できるS・トリガーを複数搭載しており、またループの過程がすべてcipのみで進行するため、相手ターン中の即死ループが現実的に狙える。

すべての処理がcipで進むため、自分ターン中なら《異端流し オニカマス》《ハッター・ルピア》など除去させるタイプのメタや、受け札を兼ねる強力な山札回復である《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を無視できる。

《ゾンビ・カーニバル》の存在により、ハンデスが他のループデッキよりは致命傷になりにくい。

圧倒的なドロー力のおかげでコンボ専用の1枚積みのカードの種類を増やしやすく、コンボに幅広い可能性が生まれる。

短所 [編集]

自力で墓地を肥やす手段があまり多くない。《影世界のシクミ》が引けなかった場合は、一度出してから《邪魂転生》で破壊するか、S・トリガーで出た《逆転の影ガレック》の効果を使うくらいしかない。

実際のゲーム上コンボ始動に4ターン程度かかるため、その前に対策カードを使われると大体負けに等しくなる。特に《ピッピ・修・ピヨッコ》《鬼星の絆 フウジン天&ライジン天》はコスト2なので、どんなにこちらが速く始動しようとしても間に合わない上に、出されたらその瞬間除去しない限り負けがほぼ確定する。

環境において [編集]

DM24-RP3にて《逆転の影ガレック》が参戦すると同時に成立。当初は、【青白マーシャル】にループパーツとして《逆転の影ガレック》《奇石 バリアン/背理の振り子鎌》を入れただけの派生デッキのひとつ程度のものであった。

成立当初はちらほらと入賞報告が上がる程度で他の強力なデッキに押され気味だったが、DM24-EX2前後における【青黒緑マルル】の増加に伴い不利対面だった【白赤緑ドリームメイト】が勢力を弱めたことで徐々に頭角を現し始める。また、この頃から従来の青白型で用いられていた【ライベルモットループ】パーツの大半が《影世界のシクミ》《邪魂転生》など文明のパーツへと入れ替わり、元の【青白マーシャル】とはかなり違った顔ぶれになった。

DMGP2024-2nd-Day2では、【マーシャルループ】名義のデッキが【青白マーシャル】と【青白黒マーシャル】を合算してBEST128まで15名が通過。その後のBEST8時点では3名と最多母数のデッキになる。最終的に、そのうちの1名が第3位に輝いた。

グランプリ後には【青黒赤マーシャル】なる派生型が56人参加のアドバンスのチャンピオンシップを優勝。《邪心臓の魔法陣》マナ基盤兼手札交換として採用し、《鬼火と魍魎の決断》ハンデスで妨害する構築となっており、当然青赤を含む暴発デッキ、墓地利用デッキとあって《氷柱と炎弧の決断》も採用される。
そちらのレシピは一応厄介な受け系への対処として《腐敗麗姫ベラ》をフィニッシャーに1枚積みしてはあるが、4枚積みの《ブレイン・スラッシュ》で展開してから3枚積みの《復活の祈祷師ザビ・ミラ》《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》を用意してワンショットするプランが主体である。

以下、特記ない限り【白青黒マーシャル】についての記述とする。

2024年11月初頭からマナ回収手段として《ニアピン・モスキート》が流行し、自壊用ループパーツ兼メタ除去札として《ボルザード・スーパーヒーロー/超帝王タイム》が開拓されている。

11月初週末明けの平日には《ジェラシー・ベル》型も報告されており、早期にカウンター《絶対華麗!マーシャル歌劇団》で踏み倒せば特定の呼び出し先クリーチャーに依存しないcipエンジンとして使えるとして《ブルー・モヒート》を2枚挿した型も結果を出した。
同時点では《ボルザード・スーパーヒーロー/超帝王タイム》と異なり自壊はできないが暴発前提ならエレメント除去として上質な《グレート・流星弾》も選択肢に加わっている。

2024年11月の中頃には、露骨にオールハンデスで対策してくるデッキへの返しとして《貝獣 パウアー》1枚積みした型も見られるように。同じ頃から注目されるようになったマナ回収としては《黙示賢者ソルハバキ》の名前を挙げることができる。S・トリガーを持たないことは弱点だが、《逆転の影ガレック》でリアニメイトできるのは当然の事、アンタップマナ生成により《マーシャル・クイーン》を再召喚できるのも利点。光を含む軽量級進化元とのシナジーから《正義の逆転撃》を1枚積みし、大量ドローで引っ張り込んでから相手の見切り発車に備える型もこの頃に確認された。

DM24-BD3DM24-BD4発売日にはマナ要員兼暴発前提のメタカード除去要員として《サーヴァ・K・ゼオス》を1枚採用した型の上位入賞が確認された。そちらのレシピには《テック団の波壊Go!》《サーヴァ・K・ゼオス》の死角となる《異端流し オニカマス》着地置換効果方式のコスト軽減メタのケア手段として1枚積みされていた。

12月上旬に開催された58人参加のオリジナルのチャンピオンシップではベスト4を独占し、ベスト8にも1人残った。この頃には《シークレット・クロックタワー》《フォース・アゲイン》を採用した型も見られた。同時期には《緊急再誕》をスーパーサブとした型も確認された。

DM24-RP4《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》《魔誕麗姫ピカドール》を獲得。《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》はコスト踏み倒しメタや手札以外メタへの対策になる上に、いざという時のワンショットプランにも役立つ。《魔誕麗姫ピカドール》はコスト3と進化元としては重い上に耐性もないので、基本的にループパーツとしての運用となる。

DM24-RP4期には次第に相手デッキの対策も進み、デッキ自体が対【白青黒マーシャル】仕様と化す場合も少なくなくなった。
例えば、【白青天門】《ミラクル・ホーリー・スパーク》を採用するようになった代わりに、ブロッカーが何体並んでも【マーシャル】のループを妨害できないことから、頭数要員の《闘門の精霊ウェルキウス》がカットされるようになった。また、それまで用途が限定的過ぎて永らく環境に縁が無かった《鬼星の絆 フウジン天&ライジン天》が、【マーシャル】メタとして【青黒赤覇覇覇ジャオウガ】に投入されるようになった。
この頃から《完璧妖精ビスカX/「燃え燃えズッキュン!」》型が急増。クリーチャー側が《逆転の影ガレック》でのリアニメイト範囲内で、いざという時にそちらで釣り上げてから《邪魂転生》で砕けるのが利点。
シールド追加メタに関しては流石にそれだけなら抜け道があるが、《キール・ロワイヤル》でのメクレイドシールド追加メタを承知での《マーシャル・クイーン》での捨て身の暴発でフィニッシュに向かう前に、他の様々なメタカードや除去に圧殺されるのが関の山である。

【白青黒マーシャル】台頭の影響は大きく、それを機にこちらのデッキへの対策の巻き添えになる【シールドプリズン】【ブレスラチェイン】が環境から脱落している。

2025年の1月上旬には《ライト・ブーメラン》マナ回収に1枚採用した型がオリジナルの54人参加のチャンピオンシップでベスト4入賞。もっとも、光には《黙示賢者ソルハバキ》がマナ回収として存在するため、恐らくは初見殺し、相手のプレイング勘攪乱が目的だろう。同じ頃に、《オリオティス・ジャッジ》をパーツ循環手段に利用した型が見られるように。DM24-EX3発売前最終週末には、やはり初見殺しやプレイング勘狂わせを目的にマナ回収として《プロテクト・キューブ》を採用した型が50人参加のオリジナルのチャンピオンシップでベスト4入賞。
同月下旬には、《失われし禁術の復元》《影世界のシクミ》《邪魂転生》といったコスト4以下の呪文の水増しやループパーツの1つとして1枚積みした型がオリジナルの31人参加のチャンピオンシップで準優勝。
同時期には《アポカリプス・デイ》を自軍破壊手段として採用した型が散見されるように。展開力の低いデッキが複数ターン使って積み上げたクリーチャーを一瞬で全て吹き飛ばすことができ、時間切れなどの都合でループが完成しない場合であっても妨害として強力。
2月上旬には《悪魔世界の閃光》型が開拓された。山札を調整すればヨビニオンでクリーチャー呼び出し系ループパーツに使える上に、雑にS・トリガーで《邪魂転生》の種を展開したり、《マーシャル・クイーン》を呼び出してループに入る運ゲーを狙ったりできる。

DM24-EX3期辺りからリソース確保手段ではなくループパーツとして《サイバー・ブレイン》を1枚積みする型が散見されるようになった。もっとも、基本的にはより汎用性の高い《龍脈術 水霊の計》墳墓避けである。

DM24-BD5DM24-BD6発売日のオリジナルでは、3面使用のチームが3人1チーム戦で95チーム参加のチャンピオンシップを優勝。

アドバンスでは《*/弐幻キューギョドリ/*》のようなS・トリガー付きギガ・オレガ・オーラループさせて《ツタンメカーネン》を無限に出し入れする型もある。相手が何らかのライブラリアウトに対する敗北回避を発動している場合でも、並べたGRクリーチャーの大群と《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》によるカウンター封じを活かしてワンショットするという手もある。
《最終龍覇 ボロフ》《獄龍刃 ディアボロス》を装備させて墓地回収したり、《百獣槍 ジャベレオン》を呼び出して《頂天聖 レオザワルド》まで龍解して敗北回避状態を作ったり、《革命槍 ジャンヌ・ミゼル》で足止めしたりする型もある。
2025年2月の第2週末までの1週間を対象としたアドバンスCS上位入賞の集計では、母数51件中入賞率29.4%で2位の【モルトDREAM】(13.7%)にダブルスコア以上の差を付けた堂々の1位。

【ガレックマーシャル】の登場以降長らく環境を席巻し続け、カウンター性能も高いトリガーデッキが最速3ターンでライブラリアウトループを始めるのは強力すぎると見られたか、2025年3月10日付で《マーシャル・クイーン》殿堂入り。安定性を大きく削がれたのみならず、《クイーン》を2枚使用するルートが不可能になったことで大きく弱体化すると思われる。

殿堂レギュレーション改訂直前である3月第1平日には、《アクア・ギャクテンポインター》をループパーツに採用した型がオリジナルの38人参加のチャンピオンシップを優勝。
また、3月第2週末に行われたあるチャンピオンシップではベスト4を独占。

参考 [編集]