【青白マーシャル】 [編集]概要 [編集]DM24-EX1で光のスプラッシュ・クイーンが参戦したことで成立した【マーシャルループ】系デッキ。 なお《マーシャル・クイーン》は2025年3月10日に殿堂入りしたが、以下の記述には環境で活躍した当時の、《マーシャル》が2枚以上ある前提の記述もあることを注意されたい。
主要カード [編集]
候補カード [編集]
ループ手段 [編集]このデッキは構築の柔軟性が高く、【マーシャルループ】系のほとんどのループを導入できる。
長所 [編集]初動を担う水光複合の進化元クリーチャーが非常に優秀。キャントリップ付き進化元が複数存在するため、ループデッキにしては安定性が高い。 攻防一体のキーカード《マーシャル・プリンス》が強力。 《マーシャル・クイーン》からの暴発軸という点だけ守ればよいため自由枠がとても広い。 短所 [編集]手札要求値こそ低いものの、バトルゾーンの要求値が高い。 そのため、《マーシャル・プリンス》に依存し過ぎないような構築が必要。 また、最序盤は手札が不安定なため、考え無しにコスト2進化元を最速でポン起きするとデッキの動きが悪くなる場合も。 環境において [編集]DM24-EX1発売と同時に成立。【青黒COMPLEX】に有利が取れ、【赤白黒ファイアー・バード】にも遅れを取らないデッキとして一定の活躍を収めたが、環境の中心に食い込むほどではなかった。 DMGP2024-2nd-Day1では、この基盤の【マーシャルデリート】が準優勝を果たした。 しかし、以下の【白青黒マーシャル】が広まるにつれ純粋な【青白マーシャル】は見かけなくなっていった。 【白青黒マーシャル】 [編集]DM24-RP3にて参戦した《逆転の影ガレック》を最大限活用する派生型。【ガレックマーシャル】とも呼ばれる。 キーカードとなる《マーシャル・クイーン》が2025年3月10日付けで殿堂入り。
主要カード [編集]
候補カード [編集]
ループ手段 [編集]クリーチャー面がコスト3以下であるツインパクトの呪文側を使用して自壊する場合 [編集]バトルゾーンに《マーシャル・クイーン》が1体、墓地または《マーシャル・クイーン》の進化元にコスト3以下の進化元スプラッシュ・クイーンが1枚、手札に《逆転の影ガレック》、《深海の伝道師 アトランティス》、自軍を破壊させるカード(ここでは、《背理の振り子鎌》とする)がそれぞれ手札に1枚ずつ必要。
《学校男/ゾンビ・カーニバル》を自壊手段とする場合 [編集]自壊手段である《学校男/ゾンビ・カーニバル》は墓地にあってもよいが、ここでは手札にあるものとして説明する。この場合必要パーツは、上記のものに加えて墓地にもう一枚《マーシャル・クイーン》を要する。
その他 [編集]上記の型と進め方が大差なく、かつ採用率が比較的低いループは、大雑把にここへまとめる。
これらのループにより、任意の進化元スプラッシュ・クイーンのcipを好きな回数使用できる。 ループ手段に《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を用いる場合(クリック型) [編集]この型は、《アトランティス》を使用する上記3つと比較してループ工程が大きく異なる。 山札に任意のカードが1枚以上2枚以下存在する(これをXと仮称する)。墓地は、《逆転の影ガレック》A、《邪魂転生》Aのみである。手札には、《邪魂転生》B、《アルカディア・スパーク》、《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》、《逆転の影ガレック》Bがある。
《逆転の影ガレック》Aは、《転生スイッチ》でも成立する。ただし、こちらの場合は墓地ではなく手札に必要。 長所 [編集]ループの過程内で《マーシャル・クイーン》の暴発枠や《ガレック》のモードが1回分余ることが多く、型によっては相手に選ばせ除去や全体除去を仕掛けることもできるため、ループのついでに相手の墓地利用メタやコスト踏み倒しメタを処理できる。 スプラッシュ・クイーン以外のループパーツは、その多くが除去S・トリガーとしても機能する。そのため、ループデッキでありながらビートダウン系のデッキに対して比較的打たれ強く、メタクリーチャーへの対策もしやすい。 《マーシャル・クイーン》を射出できるS・トリガーを複数搭載しており、またループの過程がすべてcipのみで進行するため、相手ターン中の即死ループが現実的に狙える。 すべての処理がcipで進むため、自分ターン中なら《異端流し オニカマス》や《ハッター・ルピア》など除去させるタイプのメタや、受け札を兼ねる強力な山札回復である《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を無視できる。 《ゾンビ・カーニバル》の存在により、ハンデスが他のループデッキよりは致命傷になりにくい。 圧倒的なドロー力のおかげでコンボ専用の1枚積みのカードの種類を増やしやすく、コンボに幅広い可能性が生まれる。 短所 [編集]自力で墓地を肥やす手段があまり多くない。《影世界のシクミ》が引けなかった場合は、一度出してから《邪魂転生》で破壊するか、S・トリガーで出た《逆転の影ガレック》の効果を使うくらいしかない。 実際のゲーム上コンボ始動に4ターン程度かかるため、その前に対策カードを使われると大体負けに等しくなる。特に《ピッピ・修・ピヨッコ》と《鬼星の絆 フウジン天&ライジン天》はコスト2なので、どんなにこちらが速く始動しようとしても間に合わない上に、出されたらその瞬間除去しない限り負けがほぼ確定する。 環境において [編集]DM24-RP3にて《逆転の影ガレック》が参戦すると同時に成立。当初は、【青白マーシャル】にループパーツとして《逆転の影ガレック》と《奇石 バリアン/背理の振り子鎌》を入れただけの派生デッキのひとつ程度のものであった。 成立当初はちらほらと入賞報告が上がる程度で他の強力なデッキに押され気味だったが、DM24-EX2前後における【青黒緑マルル】の増加に伴い不利対面だった【白赤緑ドリームメイト】が勢力を弱めたことで徐々に頭角を現し始める。また、この頃から従来の青白型で用いられていた【ライベルモットループ】パーツの大半が《影世界のシクミ》や《邪魂転生》など闇文明のパーツへと入れ替わり、元の【青白マーシャル】とはかなり違った顔ぶれになった。 DMGP2024-2nd-Day2では、【マーシャルループ】名義のデッキが【青白マーシャル】と【青白黒マーシャル】を合算してBEST128まで15名が通過。その後のBEST8時点では3名と最多母数のデッキになる。最終的に、そのうちの1名が第3位に輝いた。 グランプリ後には【青黒赤マーシャル】なる派生型が56人参加のアドバンスのチャンピオンシップを優勝。《邪心臓の魔法陣》をマナ基盤兼手札交換として採用し、《鬼火と魍魎の決断》のハンデスで妨害する構築となっており、当然青赤を含む暴発デッキ、墓地利用デッキとあって《氷柱と炎弧の決断》も採用される。 以下、特記ない限り【白青黒マーシャル】についての記述とする。 2024年11月初頭からマナ回収手段として《ニアピン・モスキート》が流行し、自壊用ループパーツ兼メタ除去札として《ボルザード・スーパーヒーロー/超帝王タイム》が開拓されている。 11月初週末明けの平日には《ジェラシー・ベル》型も報告されており、早期にカウンターの《絶対華麗!マーシャル歌劇団》で踏み倒せば特定の呼び出し先クリーチャーに依存しないcipエンジンとして使えるとして《ブルー・モヒート》を2枚挿した型も結果を出した。 2024年11月の中頃には、露骨にオールハンデスで対策してくるデッキへの返しとして《貝獣 パウアー》を1枚積みした型も見られるように。同じ頃から注目されるようになったマナ回収としては《黙示賢者ソルハバキ》の名前を挙げることができる。S・トリガーを持たないことは弱点だが、《逆転の影ガレック》でリアニメイトできるのは当然の事、アンタップマナ生成により《マーシャル・クイーン》を再召喚できるのも利点。光を含む軽量級進化元とのシナジーから《正義の逆転撃》を1枚積みし、大量ドローで引っ張り込んでから相手の見切り発車に備える型もこの頃に確認された。 DM24-BD3・DM24-BD4発売日には白マナ要員兼暴発前提のメタカード除去要員として《サーヴァ・K・ゼオス》を1枚採用した型の上位入賞が確認された。そちらのレシピには《テック団の波壊Go!》が《サーヴァ・K・ゼオス》の死角となる《異端流し オニカマス》や着地置換効果方式のコスト軽減メタのケア手段として1枚積みされていた。 12月上旬に開催された58人参加のオリジナルのチャンピオンシップではベスト4を独占し、ベスト8にも1人残った。この頃には《シークレット・クロックタワー》や《フォース・アゲイン》を採用した型も見られた。同時期には《緊急再誕》をスーパーサブとした型も確認された。 DM24-RP4で《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》、《魔誕麗姫ピカドール》を獲得。《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》はコスト踏み倒しメタや手札以外メタへの対策になる上に、いざという時のワンショットプランにも役立つ。《魔誕麗姫ピカドール》はコスト3と進化元としては重い上に耐性もないので、基本的にループパーツとしての運用となる。 DM24-RP4期には次第に相手デッキの対策も進み、デッキ自体が対【白青黒マーシャル】仕様と化す場合も少なくなくなった。 【白青黒マーシャル】台頭の影響は大きく、それを機にこちらのデッキへの対策の巻き添えになる【シールドプリズン】や【ブレスラチェイン】が環境から脱落している。 2025年の1月上旬には《ライト・ブーメラン》をマナ回収に1枚採用した型がオリジナルの54人参加のチャンピオンシップでベスト4入賞。もっとも、光には《黙示賢者ソルハバキ》がマナ回収として存在するため、恐らくは初見殺し、相手のプレイング勘攪乱が目的だろう。同じ頃に、《オリオティス・ジャッジ》をパーツ循環手段に利用した型が見られるように。DM24-EX3発売前最終週末には、やはり初見殺しやプレイング勘狂わせを目的にマナ回収として《プロテクト・キューブ》を採用した型が50人参加のオリジナルのチャンピオンシップでベスト4入賞。 DM24-EX3期辺りからリソース確保手段ではなくループパーツとして《サイバー・ブレイン》を1枚積みする型が散見されるようになった。もっとも、基本的にはより汎用性の高い《龍脈術 水霊の計》の墳墓避けである。 DM24-BD5・DM24-BD6発売日のオリジナルでは、3面使用のチームが3人1チーム戦で95チーム参加のチャンピオンシップを優勝。 アドバンスでは《*/弐幻キューギョドリ/*》のようなS・トリガー付きギガ・オレガ・オーラをループさせて《ツタンメカーネン》を無限に出し入れする型もある。相手が何らかのライブラリアウトに対する敗北回避を発動している場合でも、並べたGRクリーチャーの大群と《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》によるカウンター封じを活かしてワンショットするという手もある。 【ガレックマーシャル】の登場以降長らく環境を席巻し続け、カウンター性能も高いトリガーデッキが最速3ターンでライブラリアウトループを始めるのは強力すぎると見られたか、2025年3月10日付で《マーシャル・クイーン》が殿堂入り。安定性を大きく削がれたのみならず、《クイーン》を2枚使用するルートが不可能になったことで大きく弱体化すると思われる。 殿堂レギュレーション改訂直前である3月第1平日には、《アクア・ギャクテンポインター》をループパーツに採用した型がオリジナルの38人参加のチャンピオンシップを優勝。 参考 [編集]タグ:
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