出せない [編集]

1.ルールによる禁止事項のこと。
進化クリーチャーの進化元が存在していない状況(デッキ進化や手札進化など、召喚手順の中で条件を満たすか否か決定する場合を除く)が該当する。

2.カードテキストにある「出せない」のこと。
ルールに影響を及ぼす継続的効果であり、1.に加えて指定されたオブジェクトの移動が禁止される。
十王篇までは、「バトルゾーンに出せない」というテキストだったが、王来篇からは「出せない」と簡略化されている。

ルール(2021年4月14日以降) [編集]

厳密には、「『出る』という結果を不発に終わらせるロック」である。「キーワード処理ロック」ではない。
よって、カードをバトルゾーンに出すための使用宣言はすることができる。呪文の「唱えられない状態では、カードの効果で唱えようとする宣言(S・バックなど)すらできない」という裁定とは異なるので注意。

ロックではないことから、一部のカードが持つ「出す(出してもよい)。そうしたら〜」という後半部分を使うことができてしまう。(公式Q&A1
そのうち《灼熱連鎖 テスタ・ロッサ》ではエグザイル・クリーチャーの性質で能動的に出せない効果を発揮させながら、手札にあるすべての灼熱ドロン・ゴーを使って大量に墓地肥やしテスタ・ロッサ踏み倒しができるコンボがある。(公式Q&A2

2021年4月14日以降も、原則その部分は変わらないが、そのカードを出すのにマナの支払いまたは代替コストの伴いがあった場合、その支払いを行われなかったことにするという処理だけが追加される。
【ゾンビパルテノンループ】で無限に召喚することや、手札を消費せずに《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》で破壊だけを行うというルールの穴を突いたリソースを封じる目的である。

  • S・トリガー進化クリーチャーを召喚しようとする場合は「1.ルールにより出せない」状況に該当しない。出せないならば召喚を試みることも同時に禁ずるという裁定変更の影響を受けていない。
  • カードの下に、バトルゾーン以外のゾーンからカードを置く行為は、バトルゾーンに出す扱いにはならないため、「出せない」の効果の対象にならない。

以下のような使用宣言は制限されない [編集]


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  • 召喚しようとする能力 例:《終末の時計 ザ・クロック》などのS・トリガー
    • 「出す」と「召喚する」は区別するという裁定のため、出せないクリーチャーに「召喚する使用宣言」をすることができる。
    • これは、元来「出せない」と「召喚できない」は別の処理が行われていたことに由来する。以前の裁定では《バリバリ・ケドケド》がいる状態で《陰陽の舞》マナ爆誕を使おうとすると、「総合ルール 301.2. クリーチャーは、召喚したらバトルゾーンに出ます。」を上書きして「出せないクリーチャーは、『召喚した』という事実だけが残り、カードは元のゾーンにとどまる」という処理になっていた。裁定変更により、「出せないクリーチャーが召喚されそうになった場合、コストを支払う前まで巻き戻し、『召喚できなかった』として処理を終える」こととなった。
    • その裁定の名残で、クリーチャーをバトルゾーンに出せない状況で「S・トリガー」や「ニンジャ・ストライク」など、クリーチャーを召喚する能力の使用宣言をすることは可能となっている。
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  • 「出せない」とは書かれていない能力が働いている 例:《封鎖の誓い 玄渦》墓地召喚
    • 特定のゾーンを「離れない」効果によって結果的に出せない場合は、召喚の完了まですることができる。《封鎖の誓い 玄渦》の効果で、クリーチャーが墓地から離れない場合でも、結果的に出ないが召喚をすることはできる。

その他 [編集]

  • 2021年4月14日の裁定変更前は出せないクリーチャーも召喚できた。
    • これにより、バトルゾーンにクリーチャーが出ることはないが、召喚したことによって起こるイベントが発生することがあった。具体的には《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を外すことや【ケドケドベラドマイ】などのコンボがある。変更後は「クリーチャーをバトルゾーンに出せない」=「クリーチャー・カードを使用することができない」と定義された結果、召喚そのものが不発となる扱いになり、それらができない挙動となる。

参考 [編集]


公式Q&A

Q.《ジェイ-SHOCKER》の「Jトルネード」でコスト6のジョーカーズを手札に戻しました。次のターン、相手が《りんご娘はさんにんっ娘》を唱えた場合、効果で《スゴ腕プロジューサー》をバトルゾーンに出すことは出来ますか?
A.はい、バトルゾーンに出すことが出来ます。クリーチャーをバトルゾーンに出す際、ツインパクトカードであってもクリーチャー側のコストのみが参照されます。
引用元

Q.《ジェイ-SHOCKER》の「Jトルネード」でコスト2のジョーカーズを手札に戻しました。次のターン、相手は《卍 新世壊 卍》の下にコスト2の魔道具を持つ呪文を置くことが出来ますか?
A.はい、置くことが出来ます。カードの下にカードを置く行為は《ジェイ-SHOCKER》の能力で制限されません。
引用元

Q.相手の《ジェイ-SHOCKER》の効果で、自分はコスト4のクリーチャーをバトルゾーンに出せなくなっています。この状況で《暗黒鎧 ザロスト》の「自分のターンのはじめに」の能力を使えますか?
A.はい、使えます。ただし、シールドを墓地に置くことはできても、《暗黒鎧 ザロスト》をバトルゾーンに出すことはできません。
「そうしたら」とある能力の後半部分を行うことが禁止されていても、前半部分を行うことが禁止されていなければ、能力を使いはじめることはできます。
引用元

Q.相手の手札は3枚です。相手の《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》が攻撃し、自分のシールドを3枚ブレイクした際、自分は《終末の時計 ザ・クロック》《スパイラル・ゲート》の「S・トリガー」を宣言しました。先に《スパイラル・ゲート》を唱えて《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》を手札に戻してから《終末の時計 ザ・クロック》を召喚できますか?
A.はい、召喚できます。
引用元

Q.相手の手札は3枚です。相手の《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》が攻撃し、自分のシールドを3枚ブレイクした際、自分は《終末の時計 ザ・クロック》《ゴースト・タッチ》の「S・トリガー」を宣言しました。先に《ゴースト・タッチ》を唱え、相手の手札を1枚捨てさせてから《終末の時計 ザ・クロック》を召喚できますか?
A.はい、召喚できます。
引用元

Q.バトルゾーンに自分の《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》があり、相手は《封鎖の誓い 玄渦》が1体います。自分が墓地にいる《恒河沙 ベゴマ壊ン》の「ムゲンクライム」能力を使用する場合、《封鎖の誓い 玄渦》の能力でバトルゾーンに出すことはできませんが、コマンドを持つ闇のクリーチャーを召喚したことによって、封印を1つ外しますか?
A.はい、封印を外します。
引用元

Q.相手は《ジェイ-SHOCKER》のJトルネード能力でコストが7のジョーカーズ・クリーチャーを手札に戻しました。自分は、次の相手のターンのはじめまでコスト7のカードをバトルゾーンに出せませんが、コストが7の《ボルシャック・ドギラゴン》の「革命0トリガー」能力の宣言はできますか?
A.はい、宣言できます。山札の上から1枚目がコスト7以外の火の進化ではないクリーチャーだった場合、そのクリーチャーをバトルゾーンに出し、《ボルシャック・ドギラゴン》は手札に残ります。
引用元

Q.《検問の守り 輝羅》がバトルゾーンにいる状況で、自分のクリーチャーに封印は付きますか?
A.いいえ、付きません。バトルゾーンにあるカードの上に置くことは、カードを出すことです。
引用元

Q.《検問の守り 輝羅》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《時空工兵タイムチェンジャー》を使って、山札から進化クリーチャーの下にカードを重ねられますか?
Aはい、重ねられます。
カードの下にカードを置いても、そのカードはバトルゾーンに出たことになりません。ですので、《検問の守り 輝羅》がいても問題なく進化クリーチャーの下にカードを重ねられます。
引用元

Q.相手が《キャンベロ <レッゾ.Star>》を出した次の自分のターンに、自分は《絶望神サガ》Aを出し、「出た時」の能力でカードを1枚引き、手札を1枚捨てました。その後、墓地にある《絶望神サガ》Bを出そうとすることはできますか?
また、できる場合、結果的に墓地から《絶望神サガ》Bは出ませんが、《絶望神サガ》Aは破壊されますか?
A.はい、《絶望神サガ》Bを墓地から出そうとすることができます。また、出そうとした場合、結果的に《絶望神サガ》Bは出ませんが、バトルゾーンの《絶望神サガ》Aは破壊されます。
クリーチャーを出せない状況でも、出そうとすることはできます。そのため、《絶望神サガ》の能力を使った際、墓地にコスト5以下のゴッドかオリジンがいれば、結果的にそのクリーチャーを出せない状況だったとしても「そうしたら」以降の効果を解決できます。
引用元(2023.3.17)