絶望と反魂と滅殺の決断(パーフェクト・ダークネス) [編集]

絶望と反魂と滅殺の決断 SR 闇文明 (5)
呪文
この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の下に置く。
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
►相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
►コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地から出す。
►相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。

DMRP-12で登場したパーフェクト呪文

モードとして相手に1枚セルフハンデス、コスト4以下のクリーチャーオーラリアニメイト、相手クリーチャー1体に4000のパワー低下の3つの中から2回選んで実行できる能力を持つ。
さらに、唱えた後置換効果山札の下に置かれる代わりに墓地からこの呪文を唱える能力を備えている。

1つ目のモード能力のセルフハンデスは、2回選べば《デモニック・バイス》と同等の効果を得られるため、それだけであちらの上位互換となる。[1]
墓地からも唱えられることからこのカード1枚で計4枚のハンデスが可能。手札補充が苦手なデッキにはこの方法だけで手札を枯らせることができる。

2つ目のモード能力のリアニメイトは、の4コスト以下のクリーチャーオーラを出せる。
進化も対象になるので、2回ともこのモードを使うことで、進化元がいない状態からでも、進化元を用意してそのまま進化クリーチャーを出すというプレイングも可能。

同時に2体出すことによるコンボも考えられる。【デ・スザーク】では《追憶人形ラビリピト》無月の門を起動させるための魔導具クリーチャーを同時に出すことで確実にオールハンデスを行える。

《生命と大地と轟破の決断》の2つ目のモード能力と比較すると、踏み倒せるコストの範囲が1下がり、文明も闇に限定されてしまったが、あちらの性能が異常なだけである。オーラも出すことができる点、マナを減らさないためリスクが少ない点では優れており、こちらも十分に魅力的。

リアニメイトは通常墓地が上手く肥えていなければ腐ってしまうデメリットがあるが、その場合でも上下のモードを選べるため腐り辛いのも強み。

3つ目のモード能力の4000のパワー低下は、大体のシステムクリーチャーを除去する事が可能。《九番目の旧王》の全体パワー低下と違って、《U・S・A・BRELLA》《とこしえの超人》を倒しつつ、1つ目のハンデスも使える点が優秀。
パワー低下を重ね掛けすれば、パワー8000までのクリーチャーを破壊できるため汎用性が高い。
パワー8000というと登場時の環境では《エモG》が主な例となる。

ただし、下記にもあるようにコスト踏み倒しメタパワー低下除去してからリアニメイトするという動きは取れないので注意。

さらに墓地からこの呪文を唱えることができる。この能力は強力で、単純にこのカード1枚で2枚分の働きをすることができる。
このカードをディスカードにしても、墓地から唱えられるので実質的にはアドバンテージを失わなずに済む。手札から唱えてからリサイクルのようにもう一度墓地から唱えることができる。ランダムな墓地肥やしでたまたま墓地に送られても手札にあるかのように唱えられるので、とても使い勝手がいい。

墓地にこのカードが見えている場合、相手はハンデスされることを恐れて不用意な手札の使用、または温存をためらうようになるので、プレッシャーをかける効果も期待できる。

また、墓地からカードが離れることになるため《ナーガの海黒環》能力トリガーさせることができる。

このカードを2枚以上を採用しており、山札がこのカード複数枚のみ、マナが10マナ以上ある場合、この呪文を毎ターン手札墓地から唱え続けることでライブラリアウトすることなくゲームを続けることができる。コントロール同士の長期戦になるとゲームが膠着して山札が残り少くなることも多々ある。そのため、パワー低下ハンデスで妨害し続け、最終的にライブラリアウトさせるというプランを取れるのは注目すべき。特に強力なS・トリガーを採用しているデッキが相手の場合はこの勝ち筋を考慮に入れるべきだろう。

相性の良いカードの例としては《天災 デドダム》が挙がる。マナブーストで3→5と繋がり、リアニメイト対象にもなりながら手札補充、墓地肥やしによりこのカードおよび別のリアニメイト対象のカードも探すことができる。

アドバンス限定にはなるが《斬罪 シ蔑ザンド》《乱罪 ダイパ殺デー》を使いまわせば、盤面や手札を荒らしつつGRクリーチャーで大量のアドバンテージを得られる。同じGR召喚を行うカードでは《“魔神轟怒”万軍投》で捨てるカードとして手頃。

ルール [編集]

他のカード・デッキとの相性 [編集]

環境において [編集]

超天篇環境終盤から十王篇環境序盤にかけては【4色ドッカンデイヤー】で活躍。このデッキの視点で考えると、合計-8000のパワー低下なので《リツイーギョ #桜 #満開》を、コスト4を超える呪文なので《U・S・A・BRELLA》を除去できるというメリットがあった。

2020年7月1日殿堂レギュレーション改訂の影響で相対数を増やした【チェンジザドンジャングル】【青黒緑デッドダムド】のパーツとしても存在感を示した。

双・超マーク2ブロック構築環境では【黒赤緑バーンメアジョーカーズ】で活躍。

オリジナル環境では【デ・スザーク】【青黒緑デッドダムド】【4色鬼羅.Star】【白青黒ギャラクシールド】で使われる。突出した汎用性の高さ、オリジナルにおける【青黒緑デッドダムド】の地位の高さなどから、王来篇になると殿堂入り候補の一角となった。この頃には、《天災 デドダム》《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》が呼び出し範囲内に入ることが活かされる形で、【5色コントロール】で使われるようにもなった。

DMRP-17後期からアドバンス環境【ダークネスコントロール】のメインエンジンとしても存在感を示した。《天災 デドダム》《虹速 ザ・ヴェルデ》《斬罪 シ蔑ザンド》《乱罪 ダイパ殺デー》などリアニメイト対象に恵まれているのも採用理由としては大きい。

【青黒緑退化】が成立してしばらくすると、これでコントロールプランを取る型も少しずつ見掛けられるようになった。

《神の試練》採用型の【ダークネスコントロール】が成立すると、ロングゲームにおいて《神の試練》追加ターン獲得を繰り返すための山札回復としての個性も生まれた。

王来MAXオリジナル環境【黒ガイアッシュ覇道】が進出したが、墓地戦術らしい墓地戦術がなく、ただ《天災 デドダム》が入るというだけのそちらにも採用される辺り、その汎用性の高さ、《天災 デドダム》との親和性の程が窺い知れよう。

《若き大長老 アプル》がいると墓地から唱えることができなくなるが、手札から唱えてパワー低下を行うことで処理できるため、そこまで問題とはならない。

ゴッド・オブ・アビス環境に入ると汎用ハンデス札の普及や《若き大長老 アプル》の増加などから【青黒緑キリコグラスパー】のような相性の良いデッキでもより汎用性の高い《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》を単採用とする型が目立ち、色の合うコントロールに不採用になるケースが増えた。【ダークネスコントロール】のオリジナル版と呼べる【青黒緑有象夢造】除去ハンデスをあまり重視せず、軽量コスト踏み倒しメタで盤面を固めてから早期に《CRYMAX ジャオウガ》などでワンショットする型が主流化し、このカードの採用はまばらになった。代わりに、DM22-RP2発売により別物レベルになるほどの強化を受けた【黒単アビスロイヤル】での活躍が目立つようになった。同じ頃、アドバンスでは【4色万軍投】のように除去に枠を割きやすいリソースデッキでの活躍が散見された。

【青黒緑オービーメイカー】にもメタカード対策になるというだけで採用される。メインの勝ち筋に関与せず、《原始 サンナップ》マナ武装の邪魔になる単色であるにもかかわらず採用される辺り、如何に諸々のメタカードが厄介かが分かる。同様の理由で【絶望神サガループ】に採用される場合があり、2体並んでも一斉に除去できるという利点がある。

【青黒魔導具】が環境に進出すると、《堕∞魔 ヴォゲンム》での大量墓地肥やしリソース化した墓地から詠唱するという動きが取れるようになった。

このカードのクリーチャー版的存在とも呼べる《アーテル・ゴルギーニ》が登場するとそちらに入れ替えられる、もしくは5枚目以降に降格するケースも増えたが、【青黒魔導具】では墓地詠唱という差別化点を考慮されて引き続き使われる。DM23-BD2DM23-BD3期時点では1枚積み20種類から24種類程度の【準ハイランダー青黒緑CRYMAX ジャオウガ】《アーテル・ゴルギーニ》とともに1枚積み枠として採用されることも。

2024年3月11日殿堂レギュレーション改訂により《「無月」の頂 $スザーク$》が殿堂入りに指定されると、【青黒魔導具】リペアにこれが投入ないし増量されるようになった。

DM24-BD1DM24-BD2期には【クイーンサイクル】にハンデス重視で汎用枠として3枚投入された事例が見られた(オリジナル、52人参加、4位)。《アーテル・ゴルギーニ》と異なり《クイーン・アマテラス》で直接アクセスできるのが利点。

【青黒緑マルル】が成立すると多くの場合で《ロスト・Re:ソウル》《悪魔龍 ダークマスターズ》が優先されるが、それらと異なり自己墓地詠唱があることから《天災 デドダム》での墓地肥やしによりリソース化でき、中盤以降は手打ちもしやすいことから2枚程度挿されるケースが偶に見られるようになった。

《修羅の死神フミシュナ/「この先は修羅の道ぞ」》の登場を境に、そちらとのくっつきのよさから【青黒COMPLEXコントロール】に入るケースが見られるようになった。

アニメにおいて [編集]

その他 [編集]

サイクル [編集]

超天篇から登場した単色パーフェクト呪文サイクル

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.《∞龍 ゲンムエンペラー》がバトルゾーンにいる状況です。自分は墓地から《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えられますか?
類似例:《生命と大地と轟破の決断》
A.はい、唱えられます。ただし、結果として効果は解決できませんので、何も起きません。山札の一番下にも置けません。
引用元(2021.12.17)

Q.《かぼちゃうちゃうちゃう》がバトルゾーンにいる状況です。自分は墓地から「ムゲンクライム」で呪文を唱えられますか?
参照:《夢幻の無》《絶望と反魂と滅殺の決断》
A.いいえ、唱えられません。墓地から呪文を唱えられない状況ではコストも支払えないので、「ムゲンクライム」によって自分のクリーチャーとマナゾーンのカードをタップすることもできません。

+  (総合ルール 601.1b)

引用元(2021.12.17)

  • 2つ目の能力について

Q.相手の《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えて、「コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地から出す。」と「相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。」を選びました。先に相手の《奇石 ミクセル》パワーを0にしてから、自分は墓地からコスト4以下の闇のクリーチャーを出せますか?
A.いいえ、出せません。呪文は能力に書かれている順番で効果を解決しますので、その選択肢を2つ選んだ場合、先にコスト4以下の闇のクリーチャーを1体自分の墓地から出した後、相手のクリーチャー1体のパワーを-4000します。
引用元(2021.9.24)

Q.自分のマナゾーンにカードが5枚あり、相手の《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》がバトルゾーンにいる状況です。自分のターン中、自分は墓地から《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えて、墓地から《乱罪 ダイパ殺デー》を出す際に《The ジョギラゴン・アバレガン》をGR召喚しました。《奇石 ミクセル》の能力で《The ジョギラゴン・アバレガン》を山札の一番下に置くのと《絶望と反魂と滅殺の決断》を山札の一番下に置くのはどちらが先ですか?
A.《絶望と反魂と滅殺の決断》を山札の一番下に置くのが先です。その後、《奇石 ミクセル》の効果で《The ジョギラゴン・アバレガン》が山札の一番下に置かれ、超GRの一番下に置き、《乱罪 ダイパ殺デー》を山札の好きな位置に加えます。
引用元(2021.9.24)

Q.《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えて、効果で「コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地から出す。」を2回選択しました。1回目の効果で《闇戦士ザビ・クロー》をバトルゾーンに出し、2回目の効果で《百発人形マグナム》を出した場合、この《百発人形マグナム》の効果は何回トリガーしますか?
A.1回です。墓地から《百発人形マグナム》自身がバトルゾーンに出たことで1回トリガーします。
引用元(2021.9.24)

Q.バトルゾーンに相手の《ナゾの光・リリアング》がいる状況で、自分は《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えました。まず、「相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。」効果で相手の《ナゾの光・リリアング》のパワーを0にし、相手が「エスケープ」を使うかどうかを確認してから2回目の効果をどれにするか選べますか?
A.いいえ、選べません。《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えた時点で、選択肢を2回選ぶ必要があります。
A.いいえ、選べません。《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えて、能力を解決し始める時点で、選択肢を2回選ぶ必要があります。また、選んだ選択肢は、上に書かれているものから解決していきます。
引用元(2022.6.24)

Q.自分は《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えて、効果で「相手は自身の手札を1枚選んで捨てる」を2回選択しました。
1回目の効果で捨てようとした相手の手札が《斬隠蒼頭龍バイケン》だったので、捨てるかわりに《斬隠蒼頭龍バイケン》がバトルゾーンに出たのですが、出た《斬隠蒼頭龍バイケン》の「そうしたら、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい」と、2回目の手札を捨てさせる効果は、どちらを先に解決しますか?
A.《斬隠蒼頭龍バイケン》の効果を解決するのが先です。
《斬隠蒼頭龍バイケン》の効果でクリーチャーを1体手札に戻してから、《絶望と反魂と滅殺の決断》の2回目の効果を解決します。
引用元(2023.5.19)


[1] 相手が《斬隠蒼頭龍バイケン》を持っている場合には、少なくとも他に1枚捨てさせられるあちらが勝るが、それ以外の総合的な性能を考慮するとこちらの方が上といえる。