大樹王(だいじゅおう) ギガンディダノス》 [編集]

大樹王 ギガンディダノス KGM 闇/自然 (12)
クリーチャー:ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国 50000
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
このクリーチャーが出た時、相手は自身の手札をすべてマナゾーンに置く。
自分は、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーに攻撃されない。
<フシギバース>[闇/自然(14)](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、[闇/自然(14)]からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[闇/自然(2)]より小さくならない)

DMRP-13で登場した/自然ジャイアント・ドラゴン/不死樹王国

フシギバースと、マナ送り型のオールハンデスを放つcip、このクリーチャーよりパワーが低いクリーチャーの自分への攻撃を制限する能力を持つワールド・ブレイカー

cipオールハンデスを撃てるので、相手を今引きの状態に追い込める。全ハンデスの強さは《ロスト・ソウル》が証明しており、相手のアドバンテージを一気に奪い去ることができる。

ただし、相手のマナを一気に増やすことになる点には注意。ワールド・ブレイカーを凌がれてしまうと増えた手札マナから逆転を許すこともあるので、S・トリガーのケアなどに努め確実なフィニッシュを決めたい。

攻撃制限能力により、自身よりもパワーの低いクリーチャーからプレイヤーを守ることができる。パワーはなんと50000もあるため、ほぼ全てのクリーチャーの自分への攻撃を阻止できる。卑近な例だと《ロールモデルタイガー》攻撃先誘導を行うために攻撃することを阻止できる。

クリーチャーに対しての攻撃までは制限できないが、このクリーチャー自身のパワーは高いため、バトルで倒されることも早々ない。返しのターンで相手が今引き《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》《勝熱英雄 モモキング》のような強力なスピードアタッカーを召喚してきても、脅威になることはほとんどないため、制圧力はトップクラスであるといえる。

除去耐性は持たないが、オールハンデスによって除去手段がほとんど今引きに委ねられ、除去された場合でもフシギバース墓地から戻ってこれるため、ある程度カバーできる。ただし、このクリーチャーのオールハンデスによってマナが増えたことで、その今引きでの逆転を許してしまうことリスクも高まってしまう恐れはある。

また、パンプアップでもしない限り相手の《大樹王 ギガンディダノス》の自分への攻撃を止められない点には注意。尤も、それは相手も同じことだが。

コストは12と重量級なため、基本的にフシギバースで召喚したいところだが、それでも始値は14と重い。《ライマー・ランサー》のような他の出しやすいフシギバースを前もって挟む、《罠の超人》《深海の伝道師 アトランティス》のような重量級S・トリガー獣と組み合わせるなど工夫したい。

素のマナコストが12なので《流星のガイアッシュ・カイザー》ジャイアント・ドラゴンなので《西南の超人》コスト軽減できるのは覚えておきたい。

フシギバースで召喚することばかり目が行きがちだが、コスト踏み倒しで出すのも良い。このクリーチャーのスペックフシギバース抜きにしても、《勝利宣言 鬼丸「覇」》《古代楽園モアイランド》《龍世界 ドラゴ大王》などのファッティと比較しても見劣りしない領域。【連ドラ】【ミステリー・キューブ】に入れたり、《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》《神羅ケンジ・キングダム》などで呼び出すのも1つの手。

種族もジャイアントドラゴンを持っているため、入るデッキは多いだろう。

  • このクリーチャー以上のパワーを持つクリーチャーこちらで確認できる。2021年現在、単体でこのクリーチャーの攻撃制限を突破できるクリーチャーは《ギガンディダノス》自身を含めて12体いる。しかし王来篇時点で、環境でよく使われているのはその中でも半数ほどであり、《ギガンディダノス》の攻撃制限が突破されることはほとんどない。そもそも、《ギガンディダノス》の壁を乗り越えるようなクリーチャーの降臨を許した時点で手遅れ同然な事が多い。

環境において [編集]

不死樹王国のマスターとして十王篇で登場。しばらくは【青黒緑デッドダムド】で使われたが、DMEX-12期に【青黒緑デッドダムド】が《轟く革命 レッドギラゾーン》軸の中速ビートダウンに変貌すると需要が衰えた。

その後、DMBD-13DMBD-14期から2020年12月18日殿堂レギュレーション改訂までにかけて、【連ドラグナー】系統におけるハンデス手段として活躍。この当時は高価であった《ニコル・ボーラス》に代わり大量ハンデスを持つドラゴンとして採用されることがあった。
この他に、ビッグマナではグッドスタッフ性を買われてたまに使われる事がある。

王来篇環境になると全盛期を迎えた【5色コントロール】が環境を支配するようになったが、この頃になるとそちらのデッキの主要コスト踏み倒し手段に悉く引っ掛からないことから、一見相性が良いにもかかわらず採用を見送られることが激増した。

ところが《零獄接続王 ロマノグリラ0世》が登場すると一転、終盤にはそちらで十分コスト踏み倒しできるコスト帯であることから、【4色ロマノグリラ天門】で独特の需要を得るに至った。

4コストものコスト軽減ができる《流星のガイアッシュ・カイザー》が登場したのも追い風となった。

DMBD-18期には《樹食の超人》【墓地ソース】【グルメ墓地ソース】)でフィニッシャーとして採用率が増加した。ただ、ハンデスマナ送りなので《ブラキオ龍樹》フシギバース元の個体に次ぐ2体目の《暴走龍 5000GT》などで蓋をしないと、今引きから増えたマナを利用されてしまう恐れがあり、過信は禁物。

【青黒緑退化】が流行し出すと、【我我我ブランド】対策として重宝されるようになった。相手の《こたつむり》が立っていると《竜魔神王バルカディア・NEX》が腐りやすいため、このカードは《こたつむり》を出された際の正しい退化先と言える。

【超神星DOOM・ドラゲリオン】が発祥すると《超神星DOOM・ドラゲリオン》フシギバースコストに活かせることに着目してこれをサブフィニッシャーとして1枚積みした型も見られるようになった。

アビス・レボリューション環境時点では青黒緑基盤のコントロールや【4色ディスペクター】など《流星のガイアッシュ・カイザー》採用型の重量級デッキが主な採用先。

DM23-EX3期には【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】に採用される場合もある。予め《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》のロックを活かして安全に《超神星DOOM・ドラゲリオン》でブレイクし、次のターンに《超神星DOOM・ドラゲリオン》フシギバースコストに着地させて手札誘発をケアするのが主な使い道。よしんば耐えらえれても《超神星DOOM・ドラゲリオン》フシギバースによりマナ送りにしたことで増えたマナで追撃も可能。

他のカード、デッキとの組み合わせ [編集]

【青黒緑デッドダムド】 [編集]

《SSS級天災 デッドダムド》にすれば6コストで召喚でき、フシギバースマナゾーンに送られても簡単に出し直せる。オールハンデスと攻撃制限が、殿堂入りした《禁断機関 VV-8》追加ターンの代わりの能力として機能するだろう。このクリーチャーはコマンドを持たず、侵略元になれないが、進化しないほうが強いので大した問題ではないだろう。

【ドルゲーザ】 [編集]

ジャイアントといえばこのデッキ。これまでの【ドルゲーザ】は詰めに欠けていたので、それを補うことができる。コスト軽減コスト踏み倒しで召喚できる《剛撃戦攻ドルゲーザ》《終の怒流牙 ドルゲユキムラ》などをにしたい。《怒流牙 佐助の超人》手札から捨てられ、《西南の超人》でさらなるコスト軽減ができる。これを組み込んだデッキは【不死樹ドルゲーザ】を参照。

【ミステリー・キューブ】 [編集]

前述した通り、踏み倒しで出しても強いため、《ミステリー・キューブ》《ホーガン・ブラスター》の踏み倒し先としては申し分ない。
他にも【ブライゼシュート】【青黒退化】【青黒闇王ゼーロ】【神羅ケンジ・キングダム】などまたは自然が入る踏み倒し系デッキならまず採用を検討できる。

【連ドラ】 [編集]

ドラゴンなので各種コスト踏み倒しをはじめとした様々な恩恵を受けられる。が入るならばまず投入を検討してもいい。
《ニコル・ボーラス》と比較すると、攻撃制限能力で守りの薄さを補えること、自然マナ基盤になることが強みとして挙げられる。
反面、を含まないので《ボルシャック・モモキングNEX》に対応しないのがややネックか。

【5色蒼龍】 [編集]

フシギバースはハンデス対策と割り切り、《蒼龍の大地》でのコスト踏み倒し素出しがメイン。登場時点のカードプールで組むと不足しがちだったマナになるのも大きい。
狙ってできる物ではないが、《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》スーパーS・バックでこのカードを捨て、返しのターンで《デッドブラッキオ》をフシギバースの弾にすれば最高のカウンターとなる。スーパーS・バックをした時点で5マナは貯まっているはずなので、返しのターンに単色を置ければ丁度6マナになる。

【墓地ソース】 [編集]

墓地に落ちても問題のないこのクリーチャーと、墓地が溜まっていれば軽いコストで出せる《暴走龍 5000GT》の相性が良い。召喚ロックと攻撃制限を選択出来るという利点はかなり大きい。
ただし、墓地ソは黒赤タッチが基本なので、自然文明を入れるなら従来とは構築を大きく変える必要がある。
《鬼札アバクと鬼札王国》軸の黒赤緑構築なら比較的無理なく採用できるか。

【轟破天九十九語】 [編集]

1ショットキル型の場合、1ショットキル失敗時の保険として優秀。《ドルツヴァイ・アステリオ》マナを伸ばすなら素出しの機会も十分ある。《轟破天九十九語》による疑似ランデスのおかげで返しのターン除去も怖くない。

アニメ・漫画において [編集]

  • 第1期オープニングテーマである「キンキラKING!」およびエンディングテーマである「みんながいるから」の映像では《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》と共に登場した他、第3期エンディングテーマ「スタート!」の映像にも登場した。
  • 漫画『キング』前半ではアニメ版と同様に大長老が使用した他、別個体が回想シーンにおいて龍頭星雲を襲撃したドラゴンの1体としても登場した。

背景ストーリーでの活躍 [編集]

《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》によって復活されたドラゴン。人質にされたを助け出さないように大長老を見張っている。
その後、を助けに来た《勝熱英雄 モモキング》と交戦。と死、2つのエネルギーを併せ持つ事で通常の攻撃は一切通用しない性質を活かし《モモキング》を追い詰めるが、駆け付けた《イッスン・スモールワールド》の助言を受けた《モモキング》に再生と破壊の刃を同時に打ち込まれ敗れた。

しかし、《モモキング》は《ギガンディダノス》が《ジャオウガ》に操られているだけだと気付き、峰打ちで済ませていたため一命をとりとめた。そして戦いの中でも相手の命を大事にする《モモキング》に共感した《ギガンディダノス》は、《モモキング》が《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》との戦いで助けを求めていることを《ライマー・タロウ》の占いで知り、獄鬼夜城に参上した。
最期は獄鬼夜城の爆発を抑えるために、他の3王国のキングマスターと共にその身を犠牲にした。

王来篇背景ストーリー中盤にて、不死の力によって復活。
同じく不死の力を持つ《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》と共に《月と破壊と魔王と天使》《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》を復活させ、4人で《零獄接続王 ロマノグリラ0世》の能力に苦戦するレクスターズの救援に現れた。

《零獄接続王 ロマノグリラ0世》戦後は《バラギアラ <ヴェロキボアロ.Star>》と共闘し、《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》を倒した。

その他 [編集]

  • 名前の由来は「ギガント」+「ティターン」のもじりか。
  • 書籍『デュエル・マスターズ 十王篇フルコンプリートBOOK』では呪文面でこのカードを墓地肥やしできる《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》との相性の良さについて触れられている。
  • DMRP-19にてイラストレーターコラボの20thレアとして抜擢され、秋★枝氏がイラストを担当した。
    • イラストでは緑色の服を着て、ベレー帽を被っている少女の姿で描かれている。元のカードを彷彿とさせる角も生えており、背景との比較から体長がかなり大きいこともわかる。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.バトルゾーンに相手の《大樹王 ギガンディダノス》がいる場合、自分の《轟速 S》はどこに攻撃できますか?
A.どこにも攻撃できません。《轟速 S》《大樹王 ギガンディダノス》の能力で相手プレイヤーに攻撃できず、自身の能力でクリーチャーにも攻撃できません。
引用元(2021.8.6)

Q.相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、自分の《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》の「Dスイッチ」を使って、手札から《ホーガン・ブラスター》を唱えました。効果で《大樹王 ギガンディダノス》がバトルゾーンに出ましたが、相手の攻撃は中止されますか?
A.いいえ、中止されません。攻撃中に「攻撃されない」状態になっても、攻撃は継続されます。
引用元(2021.9.24)

Q.相手の《大樹王 ギガンディダノス》がバトルゾーンにいる状況で、自分が《ダイヤモンド・ソード》を唱えた場合、《大樹王 ギガンディダノス》よりパワーが小さいクリーチャーでも相手を攻撃できるようになりますか?
類似例:《金剛の断ち 那暮/ダイヤモンド・カッター》の呪文側
A.はい、攻撃できるようになります。
引用元(2021.9.24)


[1] シールドは《一王二命三眼槍》と《「是空」の鬼 ゲドウ権現》2枚と《「陰陽」の鬼 ヨミノ晴明》《グレンマ入道》だった。