マナロック [編集]

マナゾーンのカードを枚数を減らすわけではないが、使えるマナの数を減らす効果の総称。
妨害戦術としてのマナロックはDM-16《ガイアクラッシュ・クロウラー》が初出であるが、DMR-17《メガ・マナロック・ドラゴン》がよく知られている。

マナゾーンにカードがあっても、それらがタップされていたり、マナ数を0にされてしまえばコストを支払えなくなるため、時限的なランデスのように機能する。
ターン経過やシステムクリーチャーの除去により効果が終了するが、反面軽いコストで多くのマナを疑似ランデスできるためテンポアドバンテージを稼ぎやすく、非常に強力。

ただし実際にマナゾーンにあるカードの枚数を減らすわけではない。したがって、ニンジャ・ストライク《母なる大地》のようなマナゾーンにあるカードの枚数を参照したりする効果を無力化することができない点でランデスに劣る。

メガ・マナロック・ドラゴン SR 火文明 (6)
クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを各文明1枚ずつ選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、それらのカードはアンタップしない。
※殿堂入り

類型 [編集]

いくつかある類型がまとめて「マナロック」と総称されている。

いかなる方法でもマナのアンタップをできなくする [編集]

ガイアクラッシュ・クロウラー VR 水文明 (7)
クリーチャー:アースイーター 6000
誰も、自分自身のマナゾーンの呪文カードをアンタップできない。
W・ブレイカー

《ガイアクラッシュ・クロウラー》《害悪のカルマ スタバック》が該当する。
マナ回復を使ったとしてもマナをアンタップできないため効果は絶大である。
しかし、そもそもマナ回復ギミックを持つデッキはそれほど多くないため、後述の2つの類型と与えられる被害はそれほど変わらない。
また、現在までに登場しているこの類型はマナゾーンに置かれているカードタイプに依存しており、そのカードタイプを使わないデッキには刺さらない。

マナをタップした上で、次の相手のアンタップステップにアンタップできなくする [編集]

エンドレス・フローズン・カーニバル VR 光/水/自然文明 (15)
呪文
コストを支払うかわりに、自分の手札からスノーフェアリー・クリーチャーを5体捨て、この呪文を唱えてもよい。
バトルゾーンにある相手の、クリーチャーではない表向きのカードをすべて破壊し、相手のシールドゾーンにある表向きのカードをすべて持ち主の墓地に置く。
相手のクリーチャーすべてと、相手のマナゾーンにあるカードをすべてタップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。

《邪王極限怒号掌》《エンドレス・フローズン・カーニバル》などが該当する。
前述の《メガ・マナロック・ドラゴン》もこの類型である。

効果自体は1ターンのみの時限的なものだが、能力を毎ターン使えれば実質的に恒久的なランデスをしているのと変わらない。
《メガ・マナロック・ドラゴン》革命チェンジを活用し3ターン以上マナロックでき、《エンドレス・フローズン・カーニバル》も毎ターン唱えられるループを搭載したデッキが存在する。

相手のアンタップステップでアンタップできるマナを制限する [編集]

卍月 ガ・リュザーク 卍 MDS 闇文明 (9)
クリーチャー:マスター・ドルスザク/マフィ・ギャング 11000
無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
相手のターンのはじめに、相手は自身のマナゾーンのカードを3枚までしかアンタップできない。
W・ブレイカー
卍・獄・殺 MDS 闇文明 (9)
呪文
クリーチャーをすべて破壊する。
すべての墓地にあるカードの合計が13枚以上で、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文に「S・トリガー」を与える。

《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》のクリーチャー側などが該当する。
《卍月 ガ・リュザーク 卍》なら、実質的に相手のマナゾーンのカードが3枚になるようにランデスしているのと変わらないため、非常に強力。

相手のマナのマナ数を0にする [編集]

悪魔世界ワルドバロム OR 光/水/闇/火/自然文明 (8)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 15000
超無限進化:デーモン・コマンド・クリーチャー1体以上の上に置く。
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
このクリーチャーが出た時、3枚以上のカードの上に進化していれば、相手は自身の手札をすべて捨てる。5枚以上のカードの上に進化していれば、次の自分のターンのはじめまで、相手のマナゾーンにあるすべてのカードのマナの数字を0にする。
このクリーチャーが攻撃する時、文明を1つ選び、その文明を持つ相手のエレメントをすべて破壊する。

《悪魔世界ワルドバロム》が該当する。
《不知火横綱ニバイ・ニバーイ》水晶ソウルといったマナ数を変更する能力に弱いのが欠点である。

使用可能マナを少なくする [編集]

焦土と開拓の天変 UC 火/自然文明 (5)
呪文
次の自分のターン開始時まで、相手の使用可能マナは1少なくなる。
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

マナのタップ/アンタップの概念がないデュエル・マスターズ プレイスに存在する。

デュエプレでは文明開放システムにより、マナロックで相手の色事故を誘うことができなくなっており、相対的に弱体化している。
一方で使用可能マナを、マナゾーンにあるマナを生み出すカードよりも多く減らす効果が適用された場合、マナチャージしても使用可能マナが増えない、すなわち超過分は実質マナタップインとして扱えるようになっている。
そのため、限定的ながらTCG以上の効力を発揮する場面も存在する。

参考 [編集]