タマシード [編集]
DMSD-20およびDMSD-21で登場した新たなカードタイプ。
「カードを使う」ことでバトルゾーンに出される。cipやシンカライズ、その他常在型能力などにより、ゲームを有利に進める働きをする。
カーネンの心絵 C 光文明 (3) |
タマシード:ジョーカーズ/レクスターズ |
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。 |
このタマシードが出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から、進化クリーチャー1体とタマシードを1枚手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。 |
ルール [編集]
- バトルゾーンに表出しているタマシードにはアンタップ・タップの位相がある。(105.4a)
- 何らかの事情で継続的効果が付与されている間は、たとえ特性が不適であってもその効果はリセットされない。
- それがクリーチャーのカードタイプを含んでおらず、バトルゾーンにあるタマシードがシンカライズ能力が適用される間のみ「クリーチャー1体分」として数えることができる。それ以外の場面ではすべて「枚」で数える。
フィールドやクロスギアのようにバトルゾーンに出す事ができる非クリーチャーでありながら、「シンカライズ」能力によりその上に進化クリーチャーを重ねる事ができる。
また、種族カテゴリのレクスターズを必ず持っているため、究極スター進化という例外を除けば、すべてのスター進化の進化元に使うことができる。
ただし、クリーチャーと違って攻撃出来ない為、進化クリーチャーを採用しないデッキでは使い捨ての呪文に近くなる他、《我我我ガイアール・ブランド》を始めとした速攻デッキには採用しづらい弱点もある。
近年の進化クリーチャーは文明指定のものが多く、「タマシード」というカードタイプが重要ではない場合は一部の例外を除いてクリーチャーのほうが進化元として汎用性が高い。
なお、その例外とは「クリーチャーだと存在し得ない低コスト高スペックのカード」。《ヘルコプ太の心絵》や《ゲラッチョの心絵》は当該ページの通り、手札を減らさない軽量進化元として唯一無二の性能を持つ。
あとはS・トリガーで出す進化元として(S・トリガー獣の「召喚酔いしない打点」としては度外視している場合)なら明らかにクリーチャーより優秀という部分もある。《ヴィオラの黒像》は《凶殺皇 デス・ハンズ》より高性能なcipを持ち、レクスターズなどの種族で《凶殺皇 デス・ハンズ》よりも圧倒的に進化先が豊富。
バトルゾーンにある間のみシンカライズが働くため、バトルゾーン以外から進化元を確保する進化には使うことができない。つまり、手札進化や墓地進化などにはタマシードではなくクリーチャーを必要とする。
付与されていない限りタマシードはブロッカーを持たないのでブロッカー進化にもクリーチャーが要求される。
カード名の法則について [編集]
現時点で判明している命名ルールは《「既存のカードの名前の一部」の「文明に対応する文字」》。
基本の5種はそれぞれ、五龍神から1文字ずつ継がれている。(《天龍神アークゼオス》、《海龍神クリスド》、《黒龍神モルナルク》、《炎龍神ヴォルジャアク》、《地龍神バラフィオル》)
種族にジョーカーズまたは鬼レクスターズを持つ場合、文明とは無関係にそちらの命名ルールが優先される。
分類 | コスト | 文明 | 命名ルール | イラストに見られる特徴 | 主な使用者(アニメ『キングMAX』・漫画『キング』終盤) | 主な使用者(アニメ『デュエル・マスターズ WIN』) |
基本 | 光 | ○○の天宝 | 水晶に写っている | キラ(アニメ『キングMAX』のみ) | なし |
水 | ○○の海幻 | 投影されたクリーチャーのホログラム | ハイド(アニメ『キングMAX』のみ) | 最上川 イッサ |
闇 | ○○の黒像 | クリーチャーを模したチェスの駒 | なし | 斬札 ウィン、チバカブラ |
火 | ○○の炎霊[2] | 炎で構成されたクリーチャー | ボルツ(アニメ『キングMAX』のみ) | なし |
自然 | ○○の地版 | デフォルメされたクリーチャーの描かれた粘土板 | なし | 喝 叱咤 |
種族にジョーカーズを持つ | 自然・光 | ○○の心絵[3] | 半透明のクリーチャーと 自身の描かれたスケッチブック | 切札 ジョー | なし |
種族に鬼レクスターズを持つ | 3以上 | 闇・火 | ○○の封 | 巻物に描かれたクリーチャーの水墨画 | 鬼札 アバク(アニメ『キングMAX』のみヒミコも使用) |
2以下 | ○○の巻 | 鬼札 アバク |
多色タマシードの場合はカード名に若干統一性がない。五龍神の1文字が使われるのは共通している。
環境において [編集]
DMSD-20およびDMSD-21、DMRP-21環境では、主に以下の3パターンで用いられた。
カードパワーにはばらつきがあり、使用率の偏りはかなり大きい。
- 1 使い捨てだが呪文の上位互換なS・トリガー感覚での採用
- 使った後墓地に置かれなかったり、呪文を指定した踏み倒し効果で選べなかったりする違いはあるが、それ以上に呪文ロックをすり抜けるという部分を重視されて採用される。呪文枠での採用なので、この場合のタマシードは進化先をデッキに用意する必要はない。
当該環境でのカードプールには《ヴィオラの黒像》、《ロマネス仙鬼の封》などが該当する。
- 2 他のクリーチャーや呪文ではマナカーブを描けない場合
- コスト1の《ヘルコプ太の心絵》と《ストリエ雷鬼の巻》、コスト2の《ジャスミンの地版》、《人形の裏技ペット・パペット》を採用した【デスパペット】での《ジェニーの黒像》などが該当する。
当該環境でのこのタイプの主要デッキには【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】がある。
- 3 専用デッキ
- 《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》と《スロットンの心絵》のシナジー、あるいは横並びさせたタマシードを前提条件とする《神ナル機カイ「亜堕無」》や《ドリル変怪 <サイバー.鬼>》などが該当する。
当該環境でのこのタイプの主要デッキには【ライオネル.Star】がある。
タマシードはクリーチャーロックや呪文ロックに引っ掛からないため、タマシードS・トリガーの登場はある意味で従来のカウンター封じ戦略が対戦ゲームとしての性質を損ねていた部分に対する反省とも取れる。
《暴竜爵の爪》など、従来のタマシードの最大の特徴であったシンカライズおよび種族を持たないものが主流となる。
進化元に使わせるという要素は薄れ、非クロスで能力を発揮するクロスギアやD2フィールド、Magic:The Gatheringで言えば「Artifact」のような、単純に「バトルゾーンに置ける新たなカードタイプ」という要素が強くなった。
カードタイプとしてできることは少ないが、シビルカウントなどの能力で、主に『クリーチャーとともに条件の頭数に数えることができる』方面でサポートされるようになっている。
《暴竜爵の爪》からも分かる通り、カード名の法則やイラストに見られる特徴も一新されている。
カード名の法則と思われるものは以下の通り。(「コイン」系、「ギフト」系、タマシード/クリーチャーは除く)
文明 | 命名ルール |
光 | そのパーツの性能を表す英語+パーツ名 |
水 | 俳句形式の「五七五」 |
闇 | 深淵の+アビスロイヤルのモチーフに関連する漢字2文字。読み方は「アビス・(カタカナ)」 |
火 | ドラゴンまたはドラゴンに関連するクリーチャーの名前+アイテムの種類 |
自然 | 漢字と数字6〜7文字+ゴルフ用品の名前 |
さらに、クリーチャーと違って攻撃出来ないという弱点を克服できる「タマシード/クリーチャー」も登場した。これは《ピカピカ・ジョーカーズ》などタマシードのみを指定していた効果にも恩恵が大きい。
こちらもMagic:The Gatheringの「アーティファクト・クリーチャー」に挙動が似ている。
通常弾ではシンカライズを持つものは1枚も収録されていない。
特殊弾のDM22-EX1やDM22-EX2では、《王家の秘宝》と《漆黒の深淵 ジャシン帝》を除き、カード名やシンカライズが王来MAXの法則で収録された。
タマシードを並べる最大の意味であるシビルカウントが未登場。
そのほか、「エレメント除去」という概念が登場した。タマシードは除去されづらいことを前提としてデザインされた《王家の秘宝》などには大きな痛手となる。
タマシードはDM23-RP4時点で《エル・セミファイナルのマスク》《ボルシャックの古代神殿》《ガイアッシュの海地図》の3枚だけが登場している。
その他 [編集]
- 鬼レクスターズのタマシードは、鬼の歴史に取り込まれジャオウガの軍門に下ったクリーチャーを巻物に封じてその力を凝縮した存在である。一方鬼レクスターズではないレクスターズのタマシードは、超獣世界が鬼の侵攻に対抗するために生み出した、各文明の歴史が刻まれた存在である。
- ゴッド・オブ・アビスに収録されたタマシードは、主に道具やアクセサリーとしてデザインされていることが多い。
- 由来は「魂」+「シード(英: seed)」だろうか。
seedは種という意味であり、進化元となることができる能力から連想された名前かもしれない。
- ただのミスだが、バトルゾーンに存在できるカードタイプが記された総合ルール403.1.が変更されておらず、タマシードがバトルゾーンに存在できないことになってしまっている。
参考 [編集]
公式Q&A
Qタマシードとはなんですか?
A.新しいカードタイプです。使ったらバトルゾーンに出ます。出た後はバトルゾーンに残り続けますが、クリーチャーと違いパワーを持たず、攻撃はできません。
また、クリーチャーではないので、タップしていても相手クリーチャーから攻撃されず、《デーモン・ハンド》のようなクリーチャーを破壊する能力で選ぶこともできません。
引用元(2022.4.8)
Q.《ヴィオラの黒像》を手札からコストを支払って使う際、《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の封印は外れますか?
A.いいえ、外れません。タマシードはクリーチャーではありませんので、使っても召喚したことになりません。
引用元(2022.4.8)
Q.《終来王鬼 ジャオウガ》の「出た時」の能力で、相手の進化クリーチャーの下に置かれているクリーチャーやタマシードを破壊できますか?
A.いいえ、破壊できません。カードの下に置かれているカードは特性が無視されます。ですので、クリーチャーやタマシードを破壊する効果で、カードの下に置かれているクリーチャーやタマシードを選ぶことはできません。
引用元(2022.4.8)
Q.進化クリーチャーが離れ、再構築でタマシードが残った際、進化クリーチャーにクロスされていたクロスギア、装備されていたウエポン、付いていたオーラはどうなりますか?
A.クロスギアは外れてバトルゾーンに残り、ウエポンは超次元ゾーンに置かれます。
補足:オーラについての記載はない。
引用元(2022.4.8)
Q.《スロットンの心絵》の「出た時」の能力で《「楯騎士」 <アブソリュート.Star>》を《スロットンの心絵》の上に進化し、「ブロッカー」を与えました。
同じターン中に《「楯騎士」 <アブソリュート.Star>》がバトルゾーンを離れた場合、再構築で残った《スロットンの心絵》も「ブロッカー」を得ていますか?
A.はい、得ています。進化クリーチャーに何らかの効果が付与された後、そのクリーチャーが再構築によりタマシードになったとしても、その効果は失われません。
ただし、タマシードはクリーチャーではないので、「ブロッカー」を得ていてもブロックできませんし、「ブロッカー」を持つクリーチャーを参照する効果でも参照できません。
その後、《スロットンの心絵》が進化した場合、その進化クリーチャーも「ブロッカー」を得ます。
引用元(2022.4.8)
Q.自分の《アッカン・ペロケット》の「出た時」の能力で、相手の《「楯騎士」 <アブソリュート.Star>》の下にある《SMAPONの心絵》を選び、墓地に置けますか?
A.はい、墓地に置けます。進化クリーチャーの下に置かれているタマシードも、クリーチャーではないカードです。
引用元(2022.4.8)
Q.《SMAPONの心絵》を進化元にした《オーリリア <ペトロ.Star>》がバトルゾーンを離れる際、「スター進化」によって、かわりに一番上のカードが離れました。進化元となった《SMAPONの心絵》を、再構築によってバトルゾーンに残せますか?
A.はい、残せます。
+
| | (総合ルール 801.4a)
| - 801.4a
- 再構築する際、バトルゾーンを離れた進化クリーチャーのすぐ下にあるカードが単独でバトルゾーンに存在できるカードである場合、それをそのままバトルゾーンに残します。それ以外である場合は、墓地に置きます。
|
引用元(2022.4.8)
Q.《ボルシャック・モモキングNEX》の「出た時または攻撃する時」の能力で山札の上から《ジャスミンの地版》が表向きになりました。レクスターズのタマシードですが、バトルゾーンに出せますか?
A.はい、出せます。《ボルシャック・モモキングNEX》の能力は、種族がレクスターズであれば、クリーチャー以外のカードでも出せます。
引用元(2022.4.22)
Q.相手のタマシードがバトルゾーンにいる状況で、自分は《奇天烈 シャッフ》の「このクリーチャーが出た時または攻撃する時」の能力で「5」と言いました。その後、相手がバトルゾーンにあったタマシードの上にコスト5の進化クリーチャーを重ねた場合、その進化クリーチャーは攻撃できますか?
A.はい、攻撃できます。《奇天烈 シャッフ》の効果は、解決した時点でバトルゾーンにいる相手のクリーチャーのみに影響を与えます。その時点でバトルゾーンにあったタマシードが後から進化してクリーチャーになったとしても、新たに影響は受けません。
引用元(2022.5.20)
「1体でもあれば」だと不可
同じ漢字だが、読み方の違う冠詞をブレイブ・スピリットが使用している。
「心得(こころえ)」の当て字かつ「絵心(えごころ)」を逆に並べたもの