1枚積み [編集]

概要 [編集]

デッキ内に特定のカードを1枚だけ採用すること。
プレイヤー間での呼称は多く、1枚積みの他には「1枚挿し」「ピン積み」「ピン挿し」「ピン投(=投入)」などの呼称が使われることもある。

1枚積みしたカードゲーム中に引く確率が最も低い。基本の流れとしては他の有用なカード(《フェアリー・ライフ》のような潤滑油となるカードなど)を引きたいが、そうでない場合の保険として投入しておきたい、というカードに対して用いられることが多い。(→銀の弾丸

初心者が陥りがちなのは、意味もない1枚積みである。手札事故や相手の速攻プレイングで乗り越えることが難しい初心者の場合、サーチ手段があったとしてもなるべく1枚積みは避けたい。

1枚積みの効果 [編集]

1枚積みのカードが多いデッキの場合、その択の多さから相手に次に何をプレイするか読まれづらい。相手が事前にデッキタイプを知っていなければ猶更である。

最初から相手のプレイング勘狂わせを目的に1枚積みを増やしたデッキも存在している。カードプールの増加に伴い類似スペックのカードが大量に登場しているため、多少1枚積みを増やしたくらいではデッキパワーが落ちにくい。

同じ性能でも、異なる名前のカード同士を分散して投入することで、《天使と悪魔の墳墓》に強くなる(→墳墓避け)。ただし、相手が同じカードを使っていた場合は巻き込まれることもある。

ゼニスドルスザクのように同じコスト踏み倒しシステムで使えるフィニッシャーが複数存在する場合、同じカードで固めるよりも、なるべく異なる種類のものを投入させた方が、状況に応じた対応や墳墓避けなどに有用。

1枚積みを活かした構築 [編集]

  • マナカーブを考えるとフィニッシャーに向いていそうに見えるが、1枚積みしたカードはシールド埋まる可能性がそうでないカードより高いため、基本的なフィニッシャーは2枚以上投入した方が良い。
    もしフィニッシャーを1枚積みするなら、基本的なフィニッシャーを投入した上で、それよりさらにコストが高い、ハイリスク・ハイリターンなものを選ぶことになるだろう。

その他 [編集]

  • すべてのカードを1枚積みにしたデッキは「ハイランダー」と呼ばれる。
  • 構築済みデッキデッキビルダーなどの商品では看板となる大型カードが1枚しか収録されていないことが多く、複数枚集めることに苦労するパターンも珍しくはない。
  • 初期のアニメ・漫画などでは強力なカードをまとまった数投入する表現が根付いていなかったため、フィニッシャーを1枚積みにする描写もあった。
    主人公がここぞという場面で1枚積みのカードをドローする、という見せ場を作りやすかったことも関係しているだろう。(→今引き

参考 [編集]