1枚積み [編集]

デッキ内に特定のカードを1枚だけ採用すること。
プレイヤー間での呼称は多く、1枚積みの他には「1枚挿し」「ピン積み」「ピン挿し」「ピン投(=投入)」などの呼称が使われることもある。

1枚積みしたカードゲーム中に引く確率が最も低い。基本の流れとしては他の有用なカード《フェアリー・ライフ》のような潤滑油となるカードなど)を引きたいが、そうでない場合の保険として投入しておきたい、というカードに対して用いられる事が多い。(→銀の弾丸

マナカーブのことを考えるとフィニッシャーに向いていそうに見えるが、1枚積みしたカードシールド埋まる可能性があるため、基本的なフィニッシャーは2〜3枚の投入にした方が良い。
もしフィニッシャーを1枚積みするなら、基本的なフィニッシャーを投入した上で、それよりさらにコストが高い、ハイリスク・ハイリターンなものを選ぶことになるだろう。

また、マナコストを生み出せない5色レインボーもなるべく多くは積みたくないため、1枚積みにした方が良い事が多い。

シールド埋まってさえいなければ、1枚積みのカードでもサーチを用いることである程度安定して取り回すことができる。

1枚積みを生かした構築 [編集]

1枚積みのカードが多いデッキの場合、その択の多さから相手に次に何をプレイするか読まれづらい。相手が事前にデッキタイプを知っていなければ猶更である。

【ボルメテウスコントロール】【5色フェアリー・ミラクル】など、個々のグッドスタッフ性による幅広い対応力を重視したデッキは1枚積みを行うカードが多くなる傾向にある。またゼニスドルスザクのように同じコスト踏み倒しシステムで使えるフィニッシャーが複数存在する場合、同じカードで固めるよりも、なるべく異なる種類のものを投入させた方が、状況に応じた対応や墳墓避けなどに有用。

  • 同じ性能でも、異なる名前のカード同士を分散して投入することで、《天使と悪魔の墳墓》には強くなる(→墳墓避け)。ただし、相手が同じカードを使っていた場合は巻き込まれることもある。
  • デッキ内のすべてのカードを1枚積みにしたものは「ハイランダー」と呼ばれる。

その他 [編集]

  • 初心者が陥りがちなのは、意味もない1枚積みである。コンボのキーカードは4枚積みしても引けないことがままあるため、対応力をプレイングで発揮することが難しい初心者の場合、サーチ手段があったとしてもなるべく1枚積みは避けたい。
  • 単純に、カード資産不足で本当は複数枚入れたいカードを確保できず仕方なく1枚積みしているという事もある。

商品展開における1枚積み [編集]

  • 構築済みデッキデッキビルダーなどの商品では看板となる大型カードが1枚しか収録されていないことが多く、複数枚集めることに苦労するパターンも珍しくはない。

メディアによる1枚積み [編集]

初期のアニメ・マンガなどでは強力なカードをまとまった数投入する表現が根付いていなかったため、フィニッシャーを1枚積みにする描写もあった。

参考 [編集]