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勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th UC 光/水/闇/火/自然文明 (15) |
サイキック・スーパー・クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 15000 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃する時、クリーチャーを合計3体まで、自分の手札、マナゾーン、または墓地から出す。 |
自分の他のクリーチャーに「ブロッカー」、「ジャストダイバー」、「スレイヤー」、「スピードアタッカー」、「マッハファイター」を与える。 |
覚醒リンク前⇒《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》(上)/《頂上の精霊 ミラクルスZ》(中)/《頂上龍素 サイクリタ》(下) |
DM23-EX2で登場した5色レインボーのサイキック・スーパーデーモン・コマンド・ドラゴン。
3つのゾーンから、クリーチャーを合計3体も特性問わずコスト踏み倒しできる凄まじいアタックトリガー能力に加え、他のクリーチャーに様々な能力を付与できる。
自身はその恩恵を受けられないが、リンク前の《頂上龍素 サイクリタ》がジャストダイバーを持っているため、それが出たのと同じターン中にGP覚醒リンクしていれば引き継ぎで《ヴォルグ・イソレイト》自身もジャストダイバーが生成した効果(相手に選ばれず、攻撃されない)を持っている状態となる。スピードアタッカーの未所持は、GP覚醒リンクが「覚醒」の一種であるため総合ルール804.6.[1]により即時攻撃が可能なので問題ない。
厳密にはこのクリーチャーが着地した時点では勝ち確定ではないが、専用デッキではこのクリーチャーからチェイン・コンボが始まり、勝ち確定まで持っていくことが可能。
多くの場合、《復活の祈祷師ザビ・ミラ》でほとんどのカウンター札をケアした状態まで整えてから殴る(またはライブラリアウトさせて殴らずに勝つ)ため、その場合はブロッカー付与の裏目も気にする必要はない。
何らかの事情でS・トリガーを承知でワンショットせざるを得ない場面、または《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》に通常覚醒リンクが成功するのを待つ1ターンで《超爆デュエル・ファイアー》や《メガ・ブレード・ドラゴン》の餌食にならないよう気を付けたい。
大型クリーチャーなのにリンク解除を持たないのも、《ザビ・ミラ》で簡単にアタックキャンセルができる利点と化す。
2024年5月現在、1枚のカードでリンク元を2体以上出せる可能性があるカードは、《復活の祈祷師ザビ・ミラ》《超次元ライデン・ホール》《ガイアール・ゼロ》《星龍王ガイアール・リュウセイドラゴン》《超覚醒ラスト・ストーム XX》の5枚が存在している。
流石に後ろの2枚はオーバーキル寄りだが、他のカードは使えば一気にGP覚醒リンクに近づけるので相性が良い。
純粋に、ハンデスを無限ループするだけでも詰めとして使える。相手の手札にクリーチャーが1枚もない状態ではシングル・ブレイクの《ヘブンズ・ゲート》と《光開の精霊サイフォゲート》が腐るため、無限《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》→SA《マーダン》1点→ループでハンデスしてから1点のループで【ムザルミ天門】の対策が可能。
概要通り1ターン完成時はデフォルトで《ヴォルグ・イソレイト》にジャストダイバーが引き継がれるため、《水雲の聖沌 5u170n》のタップ対象に選ばれてループが切れるという心配もない。
古からある《黒神龍ザルバ》ライブラリアウト戦術もできるし、マッハファイター&スレイヤー付与もあるため相手のクリーチャーが全滅するまで使い回せる。《ザビ・ミラ》で無限にpigも誘発できるので《ラルド・ワースピーダ/H.D.2.》のラスト・バーストでも相手のライブラリアウトが可能。
チャンピオンシップでは、GP覚醒リンク前の個々の3体は《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》/《蒼き覚醒 ドギラゴンX》ほどの押し付け力がなく、自力で超次元召喚できる性能に反して汎用性が低い。
超次元ゾーンの枠の面では【モルトNEXT】なら余裕がなく、公開領域の超次元ゾーンでは【モルネク】偽装するブラフにすら使えず、【赤黒バイク】系でもP侵略の《時空の禁断 レッドゾーンX》や《超次元キル・ホール》で出せる《STARSCREAM -ALT MODE-》《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》《時空の英雄アンタッチャブル》《魔導器プロテクト》と入れたいカードが多数ある。消去法で、本当に《復活の祈祷師ザビ・ミラ》でGP覚醒リンクを狙うデッキか、アドバンス環境にオリジナルデッキを微調整した流用デッキで挑み、ほとんどあるいは一切超次元ゾーンを使わない自由枠に採用されていることが多い。
登場2日目のアドバンスでは、これをフィニッシャーにした《CRYMAX ジャオウガ》抜きの【青黒緑ジ・ウォッチ】が準優勝(ただし32人規模のチャンピオンシップ)。覚醒リンク元は《復活の祈祷師ザビ・ミラ》で呼び出せるため、想像以上に用意しやすい。このカードの登場によって、殿堂復帰後に需要が皆無であった《超次元バイス・ホール》も入賞実績をまた作るようになった。
DM23-EX2発売2週目には、《音奏 ハイオリーダ/音奏曲第3番「幻惑」》と《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を採用した【80枚ディスペクター天門】なる【4色ロマノグリラ天門】の亜種がアドバンスで3位入賞。
気になる超次元ゾーンの枠は、《13番目の計画》4枚、《頂上の精霊 ミラクルスZ》《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》《頂上龍素 サイクリタ》各1枚、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》1枚の計8枚である。
DM23-EX2発売2週間後には、【白青黒緑ヴォルグ・イソレイト6th】なる専用デッキが3位入賞(ただし50人規模のチャンピオンシップ)。これで《砕慄接続 グレイトフル・ベン》と《水上第九院 シャコガイル》を呼び出してフィニッシュする型であった。
DM23-RP4発売直後のアドバンスでは、これで《龍月 ドラグ・スザーク》や《CRYMAX ジャオウガ》を呼び出し、過剰打点で押す型の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】の上位入賞報告が為された。
《復活の祈祷師ザビ・ミラ》で破壊カウントを稼げることを活かし、アタックトリガーで《禁断竜王 Vol-Val-8》を呼び出す場合もある。
DMGP2024-1stの優勝デッキは、【黒緑アビスロイヤル】のメインデッキに《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を入れてこのサイキック・スーパー・クリーチャーの着地を視野に入れたものだった。《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》経由で《ザビ・ミラ》を出す工夫、《ヴォルグ・イソレイト》から呼び出すフィニッシャーに《無双恐皇ガラムタ》を採用する工夫もあった。
【黒緑アビスロイヤル】の打点生成能力は余裕でリーサルを組めるものであるため、《ガラムタ》は【ムザルミ天門】対策の札である。
その後も《復活の祈祷師ザビ・ミラ》とのコンビを採用したデッキは、アビス系統や青黒緑基盤を始めとして、アドバンスの至るところで活躍した。
2024年8月17日付で《邪幽 ジャガイスト》が殿堂入りし、【赤黒テレスコ=テレス】系統や【黒単アビスロイヤル】が弱体化して以降は、往時ほど見かけなくなった。
Q.出たターンに覚醒したクリーチャーや、覚醒リンクしたクリーチャーは、そのターン中攻撃できますか?
類似例:《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》の「GP覚醒リンク」
A.はい、覚醒や覚醒リンクしたクリーチャーは、そのターン中に召喚酔いしていたかに関わらず攻撃できます。
(総合ルール 804.6.)
引用元(2023.10.20)