CRYMAX(クライマックス) ジャオウガ》 [編集]

CRYMAX ジャオウガ KGM 闇文明 (7)
S-MAX進化クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 13000
鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のシールドゾーンにあるカードを3枚ずつ選び、残りを墓地に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。その後、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。

DMRP-22で登場したデモニオ/鬼レクスターズS-MAX進化クリーチャー

cipでお互いに自身のシールドゾーンからカード3枚を選ばせて、その選ばれた3枚以外を全て焼却し、事実上のスピードアタッカーから一気にアタックトリガーで相手のクリーチャー1体と手札2枚を墓地送りにしつつ、3打点を叩き込める。

cipは、互いのシールドを強制的に3つまで減らす[1]ことができ、シールド数が多いほど墓地に置かれるカードも多くなる。
《極幻空 ザハ・エルハ》などでの妨害を加味しなければ、強制的に鬼タイムが発動するデザインであり、自身のT・ブレイカーが決まれば鬼エンドの発動も視野に入る。

また、バトルゾーンにあるカードを犠牲にする事で除去耐性と敗北回避能力も発揮する。
自分に対するシールド焼却デメリット軽減に役立てるので有用。展開力のあるデッキなら鬼S-MAX進化による耐性や敗北回避能力を発揮するためのコストは用意しやすいだろう。

最後の攻撃時における除去と2ハンデスは強力ではあるが、能力は強制のため《シン・ガイギンガ》といった選びたくないクリーチャーや各種マッドネスには注意。

を含まないクリーチャーでありながら、出すだけでcipT・ブレイカーで相手のシールドを0にでき、さらにアタックトリガーの除去によってブロッカーも突破できる。
加えてハンデスによりニンジャ・ストライク革命0トリガー逆転撃をはじめとした手札からの防御手段すら刈り取ってしまう。おまけに13000というパワーを誇り、ハンデスを逃れた《ボルシャック・ドギラゴン》での防御すら許さない。
万が一ゲームエンドに至らなくとも、シールドをすべて失わせていながら3枚のブレイクと2枚のハンデスによって差し引き1枚しか相手に手札を与えず、ついでのようにクリーチャーも除去しているため優位を保てることが珍しくない。
高パワーと除去耐性を併せ持つことから相手としては処理にも手を焼く方であり、処理できなければ2度目の生存は望めない。
このように、7コストとしては破格のフィニッシャー性能を持っている。

ここまでゲームエンド性能が高いとEXライフギャラクシールドなど自身へのシールド追加を無に帰す相性の悪さや、S-MAX進化クリーチャー共通の2体目以降が場に残らないデメリットすらそこまで気にならない。守りが薄くなったせいで負ける前に勝ちきってしまえば問題ないのである。

種族はコマンドドラゴンも持たないため、侵略《メンデルスゾーン》基盤の適性は低い。基本的にはデメリットではあるが、逆にそれらへのメタになる《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》などで縛られないメリットになることもある。

  • 《極幻空 ザハ・エルハ》のような例外を除いて)出すだけで確実に鬼タイムに入るという独自性から何かしらのコンボを考えたくもなるが、《CRYMAX ジャオウガ》が着地して勝利が目前になった上でさらに相手を制圧しようとするのは完全にオーバーキルである。単体でゲームエンド目前まで持ち込めてしまう性質上、コンボの中継点とすることは難しく、むしろコンボやゲームの終着点が《CRYMAX ジャオウガ》となってしまう。デッキを乗っ取る勢いの暴力的なスペックはある意味考え物である。

他のカード・デッキとの相性 [編集]

環境において [編集]

いずれの時期もあらゆる意味で自己完結した性能から、直接的なフィニッシャーないしはサブフィニッシャーとして専用デッキに近いものが組まれている。

  • 【青黒COMPLEXコントロール】では初期型で一瞬使われただけで「なくてもフィニッシュには困らない」という点が浮き彫りになり、すぐに廃れた。
  • 【白青黒ギャラクシールド】においてフィニッシャーとして採用される場合もある。《「本日のラッキーナンバー!」》との複合で安全に詰めるのが狙いである。シールド追加ギミックと現在シールド枚数に関わらず自軍のシールドを3枚に減らすこのカードのデメリットはアンチシナジーだが、にもかかわらず採用される辺りこのカードのフィニッシュ性能の程が分かるだろう。なお、積極的に《魔王と天使のカナシミ》でシールド回収する場合もあるため、自分のシールドを2つ以上焼却してしまうとは言い切れない。
  • 2022年9月に入ると、《パクリオ》との相性に着目してそちらを採用した【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】も結果を残した。
  • 2023年の正月明けにはこれをサブフィニッシャーとして採用した【5色マッド・デッド・ウッド】オリジナルのチャンピオンシップで優勝した。着地するタイミングでは大体相手がS・トリガーを踏んでいるはずなので、自己シールド焼却は実質的にはアンチシナジーにならない。系の【ギャラクシールド】にも、ギャラクシールドで仕込んだシールドだけ無事ならそれらを使っていくらでも耐久出来るため、採用される場合がある。
  • 変わったところではDM23-RP3発売日のアドバンスのチャンピオンシップで、これをフィニッシャーにした【トリガービート】が優勝している。これが出るころには自軍シールドが3枚以下になっていることが殆どなので、自己シールド焼却はデメリットになりづらい。【トリガービート】ではこれただ1種類が非・S・トリガーとして採用される構築もあり、如何に圧倒的なフィニッシュ力であるかが分かる。

このカードがこれだけのシェアを誇るのは、シールド焼却確定除去ハンデスで大量のアドバンテージを刈り取り、状況の有利・不利に関係なくあらゆる場面から即死を狙えるフィニッシュ性能はもちろん、7コスト・パワー13000という絶妙な数値のおかげで《灰燼と天門の儀式》《グレート・グラスパー》などこのカードにアクセスできるコスト踏み倒し札が多数存在する事や、《ヨビニオン・マルル》など近年現実的になりつつある2→4→7のマナカーブで比較的早期に到達できるコストであることが大きい。鬼S-MAX進化による耐性も盤面を並べるデッキでは馬鹿にならない点も強みである。

背景ストーリーにおいて [編集]

《モモキング-MAX》《MAX・ザ・ジョニー》に追い詰められた《終来王鬼 ジャオウガ》が、無数の鬼の巻物を取り込み、鬼S-MAX進化を果たした姿。
の歴史にある力は、当然の歴史にも存在する力であったため、《モモキング》達がパワーアップする事は即ち、鬼の歴史を背負う《ジャオウガ》も強化される事を意味していたのである。
《終来王鬼》の時点ですら立ち上がっただけで《神聖十二神騎》と配下である《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》を全滅させたにもかかわらず、《夢幻の無》の無限の概念すらタマシード化させて掻き消し、無限のパワーを持つ《ゲンムエンペラー》を一撃で龍頭星雲の彼方まで吹き飛ばすほどのパワーを持つ。

時空が歪む程の大咆哮で激震を起こし、「世界をつなぐ柱」を倒壊させ、鬼の歴史で龍の歴史を押し潰そうとした。
《ゲンムエンペラー》の敗北に驚くモモキングとジョニーを《邪王極限怒号掌》で吹き飛ばし、《MAX-Gジョラゴン》が加勢に加わっても互角以上に戦った。
やがて鬼の歴史が世界を押し潰すにつれて、ジョニージョラゴンも鬼化させていき、世界を完全に鬼化する直前にまで追い詰めた。

しかし、モモキング、ジョニー、ジョラゴンの3体が力を合わせたことで、龍の歴史を具現化した虹の柱が現れる。
モモキングと共に虹の柱と融合し、新たな「世界をつなぐ柱」として鬼の世界と龍の世界を隔てる存在となった。

果てしなくパワーアップしてしまうが故に倒しきる事は出来なかったが、最後は捨て身の手段で封印されるという前代未聞の結末を迎えた。
望みどおり世界は《ジャオウガ》のものになったが、自身は世界に干渉する事が出来ない存在になってしまったのは悔しい限りだろう。

  • 「元々鬼札王国は闇文明がメインであった」と紹介されていたが、最終弾で満を持して闇単色のジャオウガが登場することとなった。

メディアにおいて [編集]

  • このように王来MAXが終了した後も登場する機会が多く、人気が高いことが分かる。
  • DMRP-22のCMではこのクリーチャーの頭部がリアル劇画調のアバクになっているというシュールな部分が見られた。

その他 [編集]

  • 「コスト7の(実質)スピードアタッカー」「場に攻撃可能なクリーチャーが1体いれば場に出すだけでジャスキルに届く」「原則的に同カードを複数体横に並べられない」「とどめを刺しきれなかった場合自身にもデメリットが及ぶ」という点で《無双竜機ボルバルザーク》と使用感が近い。登場時期に大きな違いがあるため当然だが、シールド焼却アタックトリガーにより決定力は勝り、自身へのデメリットも小さい。
  • 冠詞の「CRYMAX」は、「cry(英:叫ぶ)」と「climax(英:最高潮, 最高点)」とを組み合わせた造語。
    • 「cry」には叫ぶという意味はあるが、どちらかと言うと「泣き叫ぶ」「泣き喚く」といった、涙を伴った慟哭を指す事が多い。が泣く物語といえば童話「泣いた赤鬼」が有名である。しかし、このクリーチャーのスペックの凶悪さから考えると、「相手が恐怖で泣き叫ぶ」という意味がこめられているのかもしれない。
    • アニメ『デュエル・マスターズ!』には第3期エンディングテーマに『CRY MAX!!』というタイトルの曲が存在しているが、このクリーチャーの名前とは関係ない。
    • エピソード3の締めくくりに登場した《絶頂神話 カツムゲン》も「クライマックス」の名を持っており、またこのカードの対となる《MAX-Gジョラゴン》はカツムゲンの対となる《無法神類 G・イズモ》と同じ「G」の名を持っている。
  • DM23-RP4では金トレジャーとなって再録。イラストは褐色肌で半裸に《一王二命三眼槍》を模した鎧を纏った男性が描かれている。
    • 半裸なためアニメ『キングMAX』および漫画『キング』での使用者である鬼札 アバクの影響を受けていると思われる。

サイクル [編集]

DMRP-22S-MAX進化クリーチャーサイクル

関連カード [編集]

背景ストーリーのラスボス [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

Q.相手が《水上第九院 シャコガイル》の「自分の山札の最後の1枚を引く時」の効果で勝つ際、《CRYMAX ジャオウガ》の「鬼S-MAX進化」の置換効果で、負けを置換できますか?
A.いいえ、できません。《水上第九院 シャコガイル》の特殊勝利効果は、置換効果です。置換効果に対してさらに置換効果を適用することはできません。
引用元(2022.6.24)

Q.《CRYMAX ジャオウガ》の「鬼S-MAX進化」の置換効果で、《零龍》など、バトルゾーンを離れないカードを破壊しようとすることはできますか?
A.いいえ、できません。置換効果は、置換後のイベントが実行できない場合は使えません。《零龍》の構成カードは墓地に置くことができないので、破壊するカードとして選べません。
引用元(2022.6.24)

Q.《CRYMAX ジャオウガ》の「鬼S-MAX進化」にある置換効果で、封印されているクリーチャーを破壊できますか?
A.いいえ、封印されているクリーチャーは無視されているので、破壊できません。ただし、封印されているクリーチャーに付いているオーラやウエポンは無視されていないので、破壊できます。
A.いいえ、封印されているクリーチャーは無視されているので、破壊できません。また、封印されているクリーチャーに付いているオーラも、クリーチャーの構成カードですので、破壊できません。
ただし、封印されているクリーチャーに装備されているクロスギアやウエポンは無視されていないので、破壊できます。
引用元(2022.7.22)

Q.《CRYMAX ジャオウガ》の「鬼S-MAX進化」にある置換効果で、どのようなカードを破壊できますか?
A.表向きでバトルゾーンに存在するカードを破壊できます。クリーチャー、フィールドなどに加え、進化クリーチャーや《卍 デ・スザーク 卍》の下にあるカードや、《卍 新世壊 卍》の下に置かれているカードも墓地に置けます。また、クリーチャーに付いているオーラやウエポンも破壊できます。
引用元(2022.6.24)

  • 3つ目の能力について

Q.自分のシールドが5つあり、その内1つは城が要塞化している状況で、相手は《CRYMAX ジャオウガ》をバトルゾーンに出しました。「出た時」の能力でシールドゾーンのカードを墓地に置く際、城も1枚として数えますか?
A.はい、要塞化している城もシールドゾーンにあるカードですので、1枚分になります。城を残したい場合、城と要塞化されているシールドを両方残す必要があります。要塞化されているシールドを墓地に置いて城を残した場合、城も墓地に置かれてしまいます。

+  (総合ルール 304.3.)

引用元(2022.6.24)

Q.《CRYMAX ジャオウガ》の「出た時」の能力は、どのような順番で処理しますか?
A.ターン・プレイヤーから順に、シールドゾーンにあるカードを3枚選びます。その後、選んだシールド以外のシールドゾーンのカードをお互い同時に墓地に置きます。
引用元(2022.12.16)


[1] 城を要塞化していなかったり、シールドが2枚以上の束になっていない場合の話。そうなっていた場合は選択次第で2つ以下になることがある。
[2] 使用しなかった《終来王鬼 ジャオウガ》を含めば6枚目。