2017年3月25日ルール改訂 [編集]
2017年3月25日より適用された新ルールのこと。
これまで裁定変更やエラッタこそあったが、ここまで大々的なルールの変更はデュエル・マスターズでは初の試みである。
公式な発表があったルールは以下の通り。
- シールドブレイクルールの改訂
- S・トリガーの使い方について
- 「ターンのはじめ」に行われる効果はアンタップの後に行われる
シールドブレイクルールの改訂 [編集]
これまで2つ以上のブレイクはひとつずつ順に行われていたが、全て同時にブレイクをする形に変更となる。処理の手順は以下の通り。
- 相手プレイヤーへの攻撃がブロックされず、シールドブレイクが決定される
- 能力によってブレイクする数だけ、シールドを選ぶ。(同じシールドは選択できない)
- 選んだシールドをブレイクする。相手プレイヤーはそれらのシールドを同時に手札に加える。
- 2つ以上ブレイクされた時に手札に加えるタイミングが同時になっただけであり、内部処理としては1つずつブレイクされていることに変わりはない。全体破壊の墓地送りは同時だが、破壊されているのは1体ずつである。それと同じ現象が発生する。この裁定は置換効果の適用等に大きく関わる。
- 《ハッスル・キャッスル》等の他のシールドを身代わりにするブレイク置換効果やシールド・セイバー、《S級宇宙 アダムスキー》等は同時ブレイクの前に適用される。例えば全体除去される時にセイバーを適用する場合、全体除去は一時的に保留される。それと同じような処理がブレイク置換効果で発生する。
- したがって、ブレイク置換効果の適用結果としてシールド回収が適用される場合、見かけ上同時ブレイクが同時ブレイクではなくなり、S・トリガー処理等のタイミングがズレることになる。
- ブレイク置換効果持ちの城が要塞化しているシールドAと通常のシールドBが同時ブレイクされる場合、Aのブレイクに対してBを身代わりの対象にすることが可能であり、実質ブレイク数を減らすことができる。ただし、ブレイク置換効果持ちの城が要塞化されているシールドC・Dの2つが同時ブレイクされる際、CとDの身代わり対象を他のシールドE1つだけに集約して押し付けることはできない。これも、セイバーと同じような処理であり、CをEに押し付けた後でDをEに押し付けようとしても、すでにEは手札に行ってS・トリガー処理等まで終わってしまっているからである。
- この新ルールとスーパー・S・トリガーの登場で、ワールド・ブレイカーは弱体化したと言える。この能力はなるべく、相手のシールドが沢山ある状態で使いたい能力だが、それをしてしまうとスーパー・S・トリガーを誘発してしまう可能性が格段に高くなってしまうためである。
S・トリガーの使い方について [編集]
上記に関連する話として、S・トリガーやS・バックの使い方も変わる。処理の手順は以下の通り。
- ブレイクされたシールドに「S・トリガー」がある、またはブレイクされたシールドで手札にある「S・バック」の宣言ができる場合、それら全ての使用宣言を行う。使用宣言を行った段階で「S・バック」のコストとなるシールドカードは墓地送りされる。
- 「S・バック」のコスト以外のブレイクされたシールドを一旦手札に加える。
- 使用宣言した「S・トリガー」「S・バック」を使う。呪文は唱えるまで、クリーチャーは召喚するまでを行う。
- 使用宣言した「S・トリガー」「S・バック」は、後述のゾーン移動のケースを除き、必ず使わなければならない。
- 「S・バック」使用宣言を行う度にコストとなるシールドカードは墓地に置かれるため、異なる「S・バック」が同一のシールドカードをコストにすることはできない。
「ターンのはじめ」に行われる効果はアンタップの後に行われる [編集]
読んで字のごとくである。これまでは自分のターンに回った時カードのテキストに「ターンのはじめ」と書かれた誘発型能力を処理してからアンタップという流れであった。しかし、新ルールではこれが逆の順となる。処理の手順は以下の通り。
- ターン開始ステップに、ターン・プレイヤーはバトルゾーンとマナゾーンにある自分のカードを同時にアンタップさせる。
- ターンのはじめの誘発型能力をすべて解決する。
- 「『ターンの初めにタップされている』のが前提であるサイレントスキル、《神託のメシア 鑑真》等にとっては、存在意義そのものが失われかねないルール変更である」と思われがち。
だが、後者は「タップした状態でターンを迎えることがトリガー条件である」ので、適用タイミングが変わっただけで問題なく能力を適用できる。前者はルール改定前の総合ルールの時点で「ターンの初めに効果の使用/不使用を決定し、アンタップ後に適用される」とあるため、同様に問題は無い。
全ての効果適用のタイミングが、サイレントスキルと同じタイミングになったと考えるのがわかりやすいだろう。
参考 [編集]
ルール改訂当時の番号