非公開ゾーン [編集]
ゲーム中、自由に確認ができないゾーンのこと。
非公開ゾーンのカードは何らかの能力を使わない限り見ることはできない。
以下のゾーンが該当する。
また、能力によって自他を問わず一時的、ないしは恒常的に公開される場合がある。例として表向き、ピーピングなどが存在する。
例えば、《鳴動するギガ・ホーン》のcipで自分の山札を見たり、《解体人形ジェニー》のcipで相手の手札を確認することが可能。
非公開ゾーンのカードを見ることで情報アドバンテージを得て、後のプレイングに活かしていくことは重要な戦略の1つである。
ゲームの際は覚えておきたい。
なお、「見せる」という指示のないカードをあえて見せるという行為は、厳密にはルール違反である。
たまに、ブラフ等の目的で相手の任意で手札を見せることは適正なプレイと思っている人がいるが、デュエル・マスターズ総合ゲームルールおよびデュエル・マスターズ競技イベント運営ルールには「不用意に見せてもよい」といった記述はどこにもなく、むしろ見せないように「努力する義務がある」と明記されている。
非公開情報を公開するプレイはただの利敵行為にすぎず、真剣勝負最中なら自主的に行うメリットは何も存在しない。それどころか共謀・買収や賭博行為によりあえて負けようとしているとみなされたりする恐れもある。
ただし、あくまでも努力義務があるだけで、手札を誤って落とすなどして意図せず相手に見せてしまった場合などは、1度や2度であれば失格になることは早々ない。無論、努力義務は必要なため、そのような失敗を繰り返さないように心がけるのは言うまでもない。
一方、カジュアルプレイなら違反による悪影響はささいなものであるため、ゲームを盛り上げるためなら厳密には誤りであってもそれが咎められることはないだろうが、相手に理解があるかは確認したい。
デュエル・マスターズ競技イベント運営ルールでの定義 [編集]
3.10 非公開情報
非公開情報とは、ゲームのルールやフォーマットが見ることを認めていないカードやその他のオブジェクトの表面のことである。
マッチ、ドラフト、ゲーム開始前の手順の間、プレイヤーは自分のカードをプレイ面よりも上に保ち、非公開情報を他のプレイヤーに見られないように努力する義務がある。
デュエル・マスターズ総合ゲームルールにおける非公開ゾーンのカードの扱い [編集]
本当にないとき、証明の義務がないという趣旨
- 400.2d 非公開ゾーンのカードを参照する能力を使ってその参照先がなかった場合、相手にその非公開ゾーンを見せて確認する必要はありません。
あったとしても、それを選択しなくても良いという趣旨
- 701.10b 特定のカード・タイプ、文明などの何らかの条件を満たすカードを非公開ゾーンから探す必要がある場合、存在してもそのすべてを見つける必要はありません。
Wiki注:《ドンドン吸い込むナウ》や《五番龍 レイクポーチャー ParZero》のような効果は、特性はなんでもよく強制で手札に加える。相手にも「裏向きで非公開だがカードは間違いなくある」ということは共有情報のため、効果を任意化扱いして可能なことを実行しないことは許されていない。見た数枚から正しい枚数を抜き取る必要があって、《飛ベル津バサ「曲通風」》で見る枚数が手札に加える枚数未満になったら、効果は可能な限り実施される原則のため、その1枚を必ず手札に加える。
裁定不明 [編集]
701.10bの「探す」という文言はMagic:The Gatheringから熟慮されずに移入された文言であり、デュエル・マスターズのルール文章では全く用いられていないキーワード処理である。
そのため、どのカードの効果が「存在してもそのすべてを見つける必要がない」のかが不明確な問題がある。
- 《ラグーン・マーメイド》の常在型能力で、自分の山札に光か水か闇か火を含むコスト2以下のクリーチャーが山札に少なくとも1枚はあることが相手に確認されてしまっている。ここで自分が《ベイビー・バース》を唱えると、通常なら山札に該当するカードがあっても「なかった」と申告できるが、この場面ではそれが事実ではないことが証明されてしまう。なので強制の《ベイビー・バース》で踏み倒しをしなくてはならないのではないか。
- 上の派生で、《アリゾナ・ヘッドショット》のような一番下の山札送りなら、シャッフルが行われない限り山札内に送ったカードがあることは確実だが、ここでも強制の《ベイビー・バース》で踏み倒しをしなくてはならなくなってしまうのか。
- 総合ルール400.2bの「そのゾーンにあるカードの表が全て公開されていたとしても、ゾーン自体は非公開のままです。」をそのままの意味で解釈すれば、おそらくは前者であり、非公開ゾーンの性質が適応されると解釈できると考えられる。
- MTGでは山札全体を見てその中から選び出す操作は通常「探す」のキーワードが使われるので、MTGのテンプレートを参照するなら、上記のケースで《ベイビー・バース》の踏み倒しを行う義務はないと推定できる。
- 《マインド・リセット》を唱えて非公開ゾーンである相手の手札を見た。相手の手札の呪文は《ハラグロX☆行っくよー!》1枚だけだった。このケースで、「相手の手札には呪文はなかった」と申告してマッドネスを不発させることができるか。
- MTGでは「探す」とそれ以外は明確に区別されており、「探す」でない場合は上記の「探す」際のルールが適用できない。かつ、《マインド・リセット》のような相手の手札から特定条件のカードを捨てさせる能力は、MTGではいずれも「選ぶ」で書かれている。MTGのルールとテンプレートを参照するなら、上記のケースで《ハラグロX☆行っくよー!》を捨てない選択を取ることができない[1]。
- 《アクア・スペルブルー》が出た時に、非公開ゾーンである自分の山札から1枚目を表向きにした。そのカードは今は唱えたくないが手札に持っておきたい呪文だった。このケースで「山札の上は呪文ではなかった」と申告しながら手札に加えられるか。
- MTGでは、「山札の上からn枚を表向きにする」系のサーチカードは、「探す」のキーワードを使っていない。したがって、明確に「好きな枚数手札に加え」と書かれていないと上記の挙動はできず、山札の一番上に留め置かれてしまう。今日の一般的なルール解釈でも上記の処理は認められない。
- 墓地肥やしや呪文詠唱回数カウントを目的に「非公開ゾーンである自分の手札からテキスト上強制で踏み倒しを行う呪文(例えば《ドラゴンズ・サイン》)」を唱えた。非公開ゾーンである自分の手札には踏み倒し対象のカードがあるが、踏み倒しは行いたくない。このケースで「手札には対象のカードがない」と申告して強制の踏み倒しを不発させることができるか。
- MTGでは、手札からの踏み倒しには原則として「探す」のキーワードを使っていない[2]。したがって、MTGのルールを参照するなら、上記のケースで踏み倒ししない選択肢は取れないことになる[3](本当にないなら400.2dに従って開示義務まではない)。一方、そのようなルール解釈は一般的ではない。上記の通り、デュエマのルール文章中に登場しない「探す」を総合ルールで用いているがために、どの効果を実質任意にでき、どの効果は名実ともに強制なのかがデュエマのテキストでは判別できない問題がある。
上記を踏まえると、《ベイビー・バース》のような山札から踏み倒し等を行うカードは
自分の山札から、光、水、闇、または火の、コスト2以下のクリーチャーを1体探し、それを出す。その後、山札をシャッフルする。 |
か
自分の山札を見る。その中から、光、水、闇、または火の、コスト2以下のクリーチャーを1体出してもよい。その後、山札をシャッフルする。 |
のようにエラッタが行われるべきであるし、《ドラゴンズ・サイン》も
光の、コスト7以下の進化ではないドラゴン・クリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーに「ブロッカー」を与える。 |
のようにエラッタが行われるべきである。
ルール [編集]
- 各非公開ゾーンのカードの枚数は、すべてのプレイヤーがそこに何枚あるのかを確認可能でなければならない。
- 非公開ゾーンのカードは、通常は自由に確認することができない。(「手札」は非公開ゾーンのひとつであり、その扱いに対するルールは共通だが、自分自身の手札は常に見ることができるという追加のルールがある。)
- ただし、カードの効果で一時的あるいは継続的に非公開ゾーンのカードの中身を見ることができる場合がある。
- 非公開ゾーンを確認できる単発的効果は、シールドを裏返すもの以外、効果が終了次第裏向きに戻す。一度公開・閲覧された経験があるカードであっても、非公開ゾーンに裏向きで加えられた・戻された後は勝手に見てはいけない。
例えば、手札から《プロテクション・サークル》の効果を使ったり、バトルゾーンから《魂と記憶の盾》の効果を使ったりしてシールドに置いたカードを、効果を解決し終わった後で確認することはできない。
- 公開ゾーンから非公開ゾーンにカードを移動させる場合、公開ゾーンからなので相手は移動するカードを把握できる。
- 例として《超神類 イズモ》で墓地のカードをシールドに追加する場合や、《フォーチュン・スロット》などで見せたカードを山札の下に置く場合は、それらのカードを確認できる。
- ただし、一度に複数移動する場合、移動先でのそれらの順番を相手に教える必要はない。逆に、あえて教えてもルール違反ではない。
- 手札を除き、非公開ゾーンのカードは勝手に並び替えることはできない。
総合ルールにおいては、「山札やシールド、超GR内のカードを勝手に並べ替えてはいけない(意訳)」「他のゾーンのカードは、タップ・アンタップなどの状態をはっきりさせれば自由に並べ替えてよい(意訳)」と決められている。
- 「手札を並べ替えてはいけない」というルールは存在しない。
- 例えば、ランダムハンデス等で手札の特定のカードを選ばれないように、裏向きのままシャッフルするのはルール違反にはならない。
ゲームにおいて [編集]
その他 [編集]
- 互いの墓地や超次元ゾーンは公開情報なので、ゲーム開始時からいつでも好きなタイミングで確認できる。もちろん、相手のカードを手に取る際は一度断ってから丁寧に行うべきである。
関連用語 [編集]
余談だが、相手の手札から特定条件のカードをピーピングハンデスする能力はMTGでは「見る」ではなく「表向きにする」で行う。デュエパーティーに相当する多人数戦などで《マインド・リセット》を唱えた側・唱えられた側以外の第三者が「強制であるはずのハンデスだが、呪文が1枚も手札にないからハンデスできなかった」ことを確認できるようにするためである。
手札と山札の好きな方から踏み倒せる一部のカードを除く
そもそも非公開領域から「探す」ことも公開することもせずにテキスト上強制で踏み倒すカードがMTGには存在しない。ここに書いてあるような問題が発生してしまうためである。