《バキューム・クロウラー》 [編集]

バキューム・クロウラー R 水文明 (5)
クリーチャー:アースイーター 5000
ブロッカー
このクリーチャーは攻撃できない。
自分のターンのはじめに、自分のクリーチャーを1体手札に戻す。その後、カードを1枚引いてもよい。

DM-28で登場したアースイーター

ターンバトルゾーンにある自分のクリーチャー手札に戻すことにより、追加ドローができる。

その効果を利用すれば手札補充した上でcip能力を使い回せるので、ハンデスドローロックcipクリーチャーと組んで凶悪なロックをかけることができる。

例えば《封魔アドラク》と組み合わせると、毎ターンお互いのマナ山札の上に戻すことができる。
その際、戻すマナを「今の状況では完全に役割を失っているカード」にすれば、相手はそのカードマナに置かざるを得ず、結果的に毎ターン同じカードを引くことになる。
仮に無理にそのカードを使われたとしても、他の役割を失ったカードを戻せばまた同じ状況が再現されることになるので、ロック強度はなかなか高い。

特にハンデスなどで手札を0にした状態でこのロックをかければ、相手はそのロックから抜け出すことができなくなる。これを目的としたデッキ【バキュームロック】である。
《コーライル》でも同様に凶悪なロックが可能だが、単純に《解体人形ジェニー》などの効果を使い回すだけでも十分に強力。

コントロールデッキにおいてドローカードがあと少しだけ欲しい、守りをあと少し固めたい、大量に積み込みたいcip能力があるけどデッキスペースがきつい、などの様々な状況ですんなり入る高い汎用性を持ったカードである。

ただし、現在は《勝利のガイアール・カイザー》《父なる大地》をはじめとした手軽な除去手段が非常に豊富である。
ブロッカーであることも災いして《爆竜 GENJI・XX》などにひっかかる可能性もあるので、使用の際には相手の除去を何とか掻い潜る必要がある。

他のシステムクリーチャー同様、デッキコンセプトと言うよりは、中盤以降の搦め手として使う方が誤算がないか。能力自体は魅力的なので、上手く使いたいところである。

環境において [編集]

当時から自軍バウンスはcip再利用に使えるメリットとして認識され、パワーラインも評価され、戦国編環境から【黒ランデス】【ドルゲーザ】【ヘヴィ・デス・メタル】【キング・アルカディアス】【ギャラクシーコントロール】【カウンターバイケン】【5色フェアリー・ミラクル】など、あらゆる水系のコントロールに採用された。
特に【ギャラクシーコントロール】の場合、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》本体のシールド・フォース保護も然ることながら、原則離れないクリーチャーであることを活かしてこのカードの自軍バウンス対象に選んで場の損失を防ぎながら置きドロー効果だけ享受するという使い方もできた。

その後も、神化編環境では【シノビドルゲーザ】【ボルメテウスコントロール】などでも活躍した。

ところが覚醒編環境になると高速化により出す暇がなくなり、型落ちとなった。

その他 [編集]

  • DM-28に収録されて以来再録されておらず長らく絶版だったが、DMD-24でようやく再録された。デッキの方向性から1枚しか入っていないのが残念だが、これで少しは入手しやすくなったといえるだろう。
  • バキューム(Vacuum)の本来の意味は「真空」。大気圧中に真空を作るとそこに向かって空気が流れ込み、これを利用してゴミを吸い込むのが掃除機。フレーバーテキストも掃除機をイメージしている。

デュエル・マスターズ プレイスでは  [編集]

バキューム・クロウラー UC 水文明 (5)
クリーチャー:アースイーター 5000
ブロッカー
攻撃できない。
自分のターン開始時、自分のクリーチャー1体を手札に戻す。その後、自分の手札が5枚以下なら、カードを1枚引く。

DMPP-18で実装。アンコモンに降格したほか、ドロー効果に自分の手札が5枚以下という条件が付き、強制化した。

自分の手札が5枚以下という条件はデュエプレの置きドローのお約束だが、このカードの場合直前にセルフバウンスを行うため、基本的にはターン開始時の手札が4枚以下[1]でなければドローを行えない。そのため他のカードよりやや厳しい条件と言える。強制化はライブラリアウトが近くなった時に厄介だが、5枚以下という条件を逆手にとって手札の枚数を維持することで回避するか、いっそこのカード自身をバウンスしてしまえばいいためそこまで問題にはなりづらいか。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DM-28DMPP-18
    何かを吸い込まずにはいられない。それが、呑み込む者の悲しきサガ。

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


[1] バウンスするのが進化元がある進化クリーチャーサイキック・クリーチャー、除去置換効果持ちならその限りではない。