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凶戦士ブレイズ・クロー C 火文明 (1) |
クリーチャー:ドラゴノイド 1000 |
このクリーチャーは、可能なら毎ターン攻撃する。 |
数少ない、毎ターン相手シールドをブレイクしていくことのできる1コストクリーチャー。火の速攻性能の高さを体現しているカード。
他の多くの1コストクリーチャーと同じくデメリット能力が付いているが、【速攻】の先陣を切って活躍するにはそれほど妨げとならないため、他の1コストクリーチャーに比べれば格段に使いやすい。
速攻の申し子と呼べるドラゴノイドであり、火絡みの【速攻】で4枚積みされることが多い。
ブロッカーを置かれればすぐ破壊されてしまう上火力にも弱いが、速さで圧倒するデッキならば、そのために相手がマナを使ってしまった=テンポアドバンテージを得たと考えることもできる。
もしも相手が1ターン目に出されたこのクリーチャーに対処できなかった場合は、【速攻】側に大きく形勢が傾くだろう。
登場から20年経つ現在、《スチーム・ハエタタキ》や《ツクっちょ》など、インフレで1コストにも上位互換が多数登場している中、このカードの上位互換は未だ出ておらず、まだまだ現役のカードといえるだろう。
先攻1ターン目にこのカード、後攻が1マナのブロッカー、というプレイングはDM創生期からよく繰り返されてきた伝統的な展開。いわゆる光系【クリーチャーコントロール】と【速攻】がデュエルした場合の典型的な流れと言える。昔は、そこに《火炎流星弾》が飛んでくるのもお約束だった。
ところがカードプールの増加に伴い、水系・光系・闇系の【速攻】も組めるようになったため、必ずしも【速攻】に必須のカードではなくなった。特に【サイバー青単】が環境上位にあった神化編環境、【黒緑速攻】対策の《ローズ・キャッスル》が流行していた覚醒編環境では比較的評価が低かった。
革命編では【赤単ガトリング】を中心に【赤単速攻】で使われた。
なお、アニメ『VSR』でバサラが【赤単レッドゾーン】での3ターンキルを実演すると、3ターンキルに必須なパーツとして広く認知されたが、DMR-17期には侵略元不足が深刻であった上に3打点侵略元の数も決定的に不足しており、再現性が非常に低かったため、環境における【赤単レッドゾーン】ではこのカードはあまり採用されなかった。
新章デュエル・マスターズの環境では1ターン目にこれを出さなくとも3ターンキルできるようになった。当時の【赤単ブランド】など1ショットキルと速攻戦略を両立できるデッキでは、むしろ1ターン目に出して2ターン目にごり押しするのは悪手と見做されていた。
超天篇のDMRP-10、DMRP-11期では、《GIRIGIRI・チクタック》登場後は2ターン目に1枚シールドを割っておくことが戦略的に重要となる場面が増えたため、【赤単ブランド】での活躍も見られるようになった。
十王篇では、キリフダッシュ、鬼タイムといったビートダウンを強く勧める能力が登場したため、そのためのアタッカーとして再び活躍が期待できる。
王来篇でも、【我我我ブランド】などで活躍の機会を得た。このシリーズになると、1ターン目に出て2ターン目から積極的に攻撃し、ワンショットする前にG・ストライクを踏んでおく係としての役割を得た。このシリーズでもいまだに火の1コストウィニーとして最優先クリーチャーと一般に看做されている。