カード指定除去 [編集]
「カード」を対象にする除去のこと。
通常の除去はクリーチャーを○体、クロスギアを○枚などと対象のカードタイプが指定されている。
しかしカード指定除去はその条件がなく、クリーチャーだけでなくフォートレスやウエポン、タマシードも対象にすることができる。
龍脈術 落城の計 C 水文明 (3) |
呪文 |
S・トリガー |
バトルゾーンにあるコスト6以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。 |
カード指定除去はカードタイプの指定がない分、通常の除去よりも格段に汎用性が高い。
特にフォートレスを除去できる点は非常に重要であり、ドラゴン・サーガ以前の多くの除去では対処することができなかったそれらのメタカードとして注目されることとなった。
もちろん既存の除去が完全に退いたわけではなく、スペックの違いに合わせて使い分けていくことが大切である。
カード指定除去の難点としては、ゲームでの実用性云々よりもルールの難解さが挙げられる。進化クリーチャー、G・リンクしたゴッド、サイキック・スーパー・クリーチャーのような「複数枚のカードで構成されたオブジェクト」を狙った場合の処理が従来の除去とは異なるため、その点に注意する必要がある。
以下のルールを熟読し、ゲームの進行に支障を来たすことのないように心がけたい。
ルール [編集]
- 「◯◯ゾーンのカードを1枚選ぶ」など「カード」を指定する効果では、基本的にはカードタイプに関係なく指定ゾーン内のどのカードでも選ぶことができる。封印や構成カードでも対象内。
- 2014/01/17の裁定変更に伴い、テキスト中における「カードを○○枚」の扱いが変更された。バトルゾーンやシールドゾーンにおけるオブジェクトを指定し、移動を強要した場合、まるまるそのオブジェクトすべてを移動させるのではなく、そのオブジェクトを構成するカードから直接カードを指定枚数選んで移動させることになった。
- 2015/7/15の裁定変更に伴い、複数枚数で構成されるクリーチャーの扱いが変更された。変更前は、複数枚数で構成されるクリーチャーの一部のカードだけがカード指定除去によって移動した場合、いかなる場合でもクリーチャーとして離れたとは扱われなかった。変更後は以下のとおりである。
- 《ルナ・ミステリーマンション》などコストを参照している効果の場合、オブジェクトのコストではなく構成要素それぞれに記載されているコストを参照して移動させる。
- 非常にややこしいが、「複数枚で構成された対象はそれぞれのカードを別個に数える」「進化元とセルはクリーチャー扱いでない」というのが原則である。この2点を覚えておきたい。
バトルゾーン以外のカード指定除去 [編集]
バトルゾーンのほかには、シールドゾーンにおいてカード指定の除去とそうでない除去が区別される。
それ以外のゾーンでは、カード単位での除去しか存在しない。
その他 [編集]
バトルゾーンでのカード指定除去:DMPP-27以降 [編集]
P'S封印を外すこともできるエレメント除去といった立ち位置になっている。
- TCG版で「n枚を対象とするカード指定除去」の能力はいずれもエレメント指定除去へとエラッタされた。したがって、それらのカードでP'S封印を外すことはできない。
- これは恐らく、バランスというよりもゲームの仕様それ自体が原因となった措置だろう。
デュエプレにおいて、バトルゾーンのカードを選択するUIはエレメント単位にのみ対応しており、カードの下や上を個別に指定する手段が実装されていない[1]。よってカードをプレイヤーに選ばせることが物理的に出来ず、一方で前述した例のようにその必要がない処理ではカード指定になったものと思われる。
バトルゾーンでのカード指定除去:DMPX-01以前 [編集]
すべての処理で、「選択時はオブジェクト、移動はオブジェクトまるごと」、バトルゾーンとシールドゾーン以外には「カード単体」として行われる。
- 《時空の支配者ディアボロス Z》などがTCG版と同様のテキストで収録されたが、TCG版のカード指定除去が再現されておらず、いずれもオブジェクトの除去になっている。
カード指定除去の概念を取り入れると、再構築ロジックを導入する必要が生じ、これを嫌ったのかもしれない。
バトルゾーン以外 [編集]
代表的なカード指定除去 [編集]
無色
光
水
闇
火
自然
多色
参考 [編集]
公式Q&A
Q.封印の付いた《Black Lotus》を《龍脈術 落城の計》などのカードを選ぶ効果により手札に戻しました。この場合、《Black Lotus》に付いていた封印はどうなりますか?
A.墓地に置かれます。《Black Lotus》のみが手札に戻り、封印は単体でバトルゾーンに存在できないため、状況起因処理によって墓地に置かれます。《Black Lotus》が他のゾーンへ移動した場合も同じで、封印は墓地に置かれます。
引用元(2020.2.10)
Q.《不夜城艦 クランヴィア》の下に呪文が置かれている状態で、《不夜城艦 クランヴィア》が封印された場合、《龍脈術 落城の計》などのカード指定の効果によって、《不夜城艦 クランヴィア》の下に置かれている呪文は選ぶことができますか?
A.いいえ、選べません。《不夜城艦 クランヴィア》の下にある呪文も無視されている状態です。
引用元(2020.7.10)
Q.2枚の進化元を持つ《暗黒凰ゼロ・フェニックス》に、2枚のオレガ・オーラが付いています。《トンギヌスの槍》など、カードを対象とする効果によって《暗黒凰ゼロ・フェニックス》のみがバトルゾーンから移動し、進化元のクリーチャー2体が再構築される時、付いていたオレガ・オーラはどうなりますか?
A.再構築を行う際、残した2体のクリーチャーのうち、いずれかに2枚のオレガ・オーラが付いた状態でバトルゾーンに残します。オレガ・オーラのみをクリーチャーに付けずに墓地へ送ることは出来ません。
引用元(2020.7.10)
Q.《龍脈術 落城の計》のように、カードを対象とした効果で進化クリーチャーのカードが離れ、再構築でクリーチャー以外のカードが残った際、進化クリーチャーにクロスされていたクロスギア、装備されていたウエポンはどうなりますか?
A.クロスギアは外れてバトルゾーンに残り、ウエポンは超次元ゾーンに置かれます。
引用元(2022.4.8)
Q.自分の《蒼き熱剣 デカベッタ》の「タップした時」の能力で、相手の《大魔王 ウラギリダムス》の下にある《超七極 Gio/巨大設計図》を、コスト4以下のカードとして手札に戻せますか?
A.はい、手札に戻せます。カードの下にあるツインパクトカードを、カードを選ぶ能力で指定する場合、両側のコストを持つものとして扱います。《超七極 Gio/巨大設計図》の呪文側のコストは2ですので、《蒼き熱剣 デカベッタ》の能力で手札に戻せます。
+
| | (総合ルール 200.3a 808.1.)
| - 200.3a
- 進化などによってカードの下に置かれているカードは通常のゲーム中は特性が無視されています。ただし、カードを指定する場合、特性は参照されます。カード以外を指定する場合は参照されません。
例:光と水文明を持つクリーチャーの上に進化した水のクリーチャーは水のクリーチャーであり、パワーも種族も下のカードから影響されません。ただし、《テック団の波壊 Go!》の効果を受けた場合、下のカードもコストを参照し、適正であれば効果を受けます。 例:《卍月 ガ・リュザーク 卍》の無月の門・絶は魔導具を参照しているため、《卍 デ・スザーク 卍》の下にあるカードは参照できません。
- 808.1
- ツインパクトカードは1枚のカードに2つのカードタイプを内包した新たなカードの種類です。2つの異なるコスト、カードタイプを持ちますが、カードとしてそれらの特性を参照される時には常に正しい情報が参照されなければなりません。
|
引用元(2022.9.16)
確認することは出来るが、その際は選択UIを一度非表示にして通常の画面に戻す必要がある。