エピソード3期以前
【モールスプルート】など、《カラフル・ダンス》と《盗掘人形モールス》を用いた【墓地ソース】は存在したが、大会で目立った成績を残す程の強さを備えたデッキではなかった。
エピソード3期
初期は【メルゲループワンショット】に近い構成だったが、《アクア・メルゲ》の殿堂入りに伴い、【ガネージャ墓地ソース】が台頭。そちらの現役時代は個別記事で解説するものとする。
DMR-11で《天災超邪 クロスファイア 2nd》が登場してからは、【メーテル墓地ソース】が成立。このデッキの現役時代についてはそちらの項に詳しい。
2014年3月に《盗掘人形モールス》が殿堂入りに指定される。
ドラゴン・サーガ期
だが、【メーテル墓地ソース】が強力すぎたためか、2014年5月24日付けで《疾封怒闘 キューブリック》が殿堂入り。それからは【ガネージャ墓地ソース】に回帰し、ドラゴン・サーガ環境でも結果を残している。DMR-13で登場した超強力フィニッシャー《熱血星龍 ガイギンガ》を《百万超邪 クロスファイア》で殴り返せるところ、ドラグナーやサイキック・クリーチャーのほとんどを《暴走龍 5000GT》で封殺できるところも環境にマッチしていた。
基本的には墓地肥やしが主戦術であるため、墓地を更地にする《お清めトラップ》や《サイバー・N・ワールド》、《埋没のカルマ オリーブオイル》を使われると展開が遅れてしまい厳しくなる。また、《疾封怒闘 キューブリック》が殿堂入りしてからは相手クリーチャーの除去手段が乏しくなったため、殲滅返霊持ちの《時空の封殺ディアス Z》に完封されることが増えた。
しかしながら、デッキ全体としてビートダウン力が非常に高いために、《百万超邪 クロスファイア》さえ出せれば物量で押し切れてしまうこともよくあるのが、このデッキが環境に残った理由だろう。
革命編期
DMD-22で殴れるホネンビーとも言える《夢幻騎士 ダースレイン》が登場し、最速で4ターンキルが可能なまでに速効性が増した。進化元になれる闇のクリーチャーであり、墓地肥やしも行える《オタカラ・アッタカラ》も注目されている。(>【ダースレインビート】)
当時全盛を極めていた【レッドゾーン】に対しては、後攻でも《学校男》や《勇愛の天秤》で初動2コストクリーチャーを処理できる、《百万超邪 クロスファイア》が進化ソニック・コマンドをパワーアタッカー+1000000を活かして殴り返せるなど、明確に有利であった。
革命ファイナル期〜新章デュエル・マスターズ期
DMR-23期には【ワルスラ墓地ソース】が成立。当時の歴史はそちらを参照されたい。
双極篇期
2018年7月14日には《プラチナ・ワルスラS》が殿堂入りし、【ワルスラ墓地ソース】が消滅。手札を貯めこみつつ墓地を肥やす戦法は困難になった一方、それによって空いた3ターン目に《埋葬の守護者ドルル・フィン》《終焉の開闢》等を使用することでいかに早く墓地を肥やすかが重要になった。《戦略のD・H アツト》や《【問2】ノロン⤴》を進化元にする必要性も薄れたことで、《暗黒鎧 ダースシスK》も注目されている。
また、手札の消費が激しいことを逆手にとって《“轟轟轟”ブランド》が採用されるようになった。
他にはツインパクトと言う特性上、呪文を唱えることでクリーチャーも確実に1枚墓地に送り込める《「アフロ行きま〜す!!」》が《勇愛の天秤》にはないメリットを持った新たな墓地肥やしとして注目されている。 また、《龍装者 バルチュリス》が登場し、1ショットキル打点形成が容易になった。《5000GT》と《クロスファイア》でシールドを割り切った直後に《バルチュリス》を出せば、そのままダイレクトアタックが決まるからだ。
このように主に黒赤型が模索されておりそうしたリペア型のチャンピオンシップ上位入賞が相次いだが、2018年8月11日の超CS IIでベスト8入賞を果たした構築は青黒赤構築であり、《終焉の開闢》や《追憶人形ラビリピト》などの闇単色、《龍装者 バルチュリス》や《“乱振”舞神 G・W・D》のような火単色を組み込みつつも、基本は《プラチナ・ワルスラS》殿堂入り以前のように水のカードを中心としたものであった。当該プレイヤーは《龍装鬼 オブザ08号》によるコントロールという意味合いがあったと話している。
しかしDMEX-02で登場した《ポクチンちん》の存在は重く、これ1枚によって環境からますます遠のいたデッキとなってしまった。そんな中でも2019年1月のチャンピオンシップ優勝が報告されている。《爆撃男》で《奇石 ミクセル》を始めとするウィニーに干渉できる上に、《暴走龍 5000GT》をひとたび着地させれば起点となる《“龍装”チュリス》ごとデッキを完封できるなど、【白青赤ドギラゴン剣】に対して非常に有利なのが大きく、この明確な有利があるおかげで地雷として活躍できたのである。
《ほめほめ老/ホメホメ老句》が登場するとデッキの墓地肥やし能力が格段と上がり、墓地リセットを受けた後に一気に墓地肥やしすることで《ポクチンちん》の影響をある程度克服することが可能になった。2019年1月から2月にかけてはチャンピオンシップ優勝も目立つようになった。
超天篇期
【クラッシュ“覇道”】が勢いを伸ばすと、カウンター札がクリーチャー中心のそちらのデッキに《暴走龍 5000GT》が刺さるということで中々環境でも見かけるデッキとなった。ところがDMRP-11期に【青赤緑ミッツァイル】が環境を席巻して以降はしばらく勢いが衰えた。
ところが2020年1月1日殿堂レギュレーション改訂を機に【ドッカンデイヤー】に有利であることが発覚し、【零龍墓地ソース】のチャンピオンシップ優勝が報告された。以降の歴史は【零龍墓地ソース】に詳しい。
王来篇期 (オリジナル)
王来篇に入るや否や《ツルハシ童子》や《一王二命三眼槍》が投入された型が流行。【ドギラゴン閃】系列の場合、過剰打点を作るのはあまり得意でないため、《一王二命三眼槍》で案外1ターンを凌ぐことができる。墓地肥やしと墓地回収を駆使すれば、複数枚構えることも苦ではない。《一王二命三眼槍》の場合は《終末の時計 ザ・クロック》と異なり《暴走龍 5000GT》存在下でも防御札として利用可能。
一方で、《一王二命三眼槍》は高額なカードであったためデッキの構築難易度は上昇した。
DMBD-16・DMBD-17期には【テスタ・ロッサ】型、DMBD-16ベース型、従来のツインパクト墓地肥やし呪文主体の黒赤型が環境に錯綜した。
いずれの型であっても、【5色コントロール】は《お清めシャラップ》を標準搭載している上に、1ターンを凌ぐ防御札であるこちらの《終末の時計 ザ・クロック》を《地封龍 ギャイア》で封じ、EXライフなどで呪文S・トリガーによる単体除去をケアするため不利対面となった。呪文にリソースを依存する型の場合《聖魔連結王 ドルファディロム》の呪文ロックも怖く、こちらも呪文や手札からの踏み倒しまではロックできないため《ナウ・オア・ネバー》からのカウンターも要警戒であった。ワンショットが失敗すれば《聖魔連結王 ドルファディロム》の全体除去の方も厄介。
一方で、【ゼロ・ルピアループ】や【鬼羅.Star】のようにロック持ちが着地すればゲームエンド級の打撃を相手に与えることができる対面も存在しており、デッキごとの有利不利が激しい環境だったと言える。
DMBD-16・DMBD-17期は【5色コントロール】への警戒が高まり、頭数を減らしていた時期だったのでその隙を突いて入賞するケースも報告された。
この時期にはミラーマッチもそこそこあったため、《一王二命三眼槍》ケアのために頭数を多めに並べてからワンショットするケースもそれなりに目立った。それと前後して、DMRP-18で《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を獲得。これに伴い、黒赤緑構築では《リツイーギョ #桜 #満開》と最大8枚体制にするメタビート寄りの構築を組むことができるようになった。特にDMRP-19期には《とこしえの超人》も対策されすぎて数を減らしたため、フシギバース軸の型が再び上位入賞するようになった。
2021年12月初頭には【グルメ墓地ソース】が流行。以降の歴史はそちらの項に詳しい。
ゴッド・オブ・アビス期 (オリジナル)
DM22-RP1期に入ると《鬼札アバクと鬼札王国》軸でフシギバースを取り入れた型が浮上。(>【アバク墓地ソース】)メタカードに《若き大長老 アプル》を取り入れてあるのが【グルメ墓地ソース】では真似できない持ち味。
「DMGP2022」オリジナルでは《龍頭星雲人/零誕祭》のコスト軽減のため《反逆龍 5000typeR/無法頂上会談》、《龍装者“JET”レミング/ローレンツ・タイフーン》を採用した青黒赤型が結果を残した。《斬隠蒼頭龍バイケン》や《一王二命三眼槍》、《ハンマ=ダンマ》で受けが厚く、《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》は選んでもランデスが墓地肥やしになるため然程痛手にはならない。《龍頭星雲人/零誕祭》の呪文面は《自然の四君子 ガイアハザード》への返し手として役立った。
アビス・レボリューション期
《一なる部隊 イワシン》の殿堂入りにより大幅弱体化。
2023年8月11日殿堂レギュレーション改訂により昔ながらの【墓地ソース】を食ってしまった【絶望神サガループ】が消滅すると、元々の【墓地ソース】が救済された。この頃になると、4ターン目辺りに《暴走龍 5000GT》と《龍頭星雲人》を溜めてから5ターン目に《超神星DOOM・ドラゲリオン》と《反逆龍 5000typeR/無法頂上会談》を着地させてジャスキル+1、2体程度の打点とロックで詰める型が主流化。言い換えると《一なる部隊 イワシン》の殿堂入りにより早期にある程度の枚数の墓地肥やしが難しくなったことを受けての変化である。
だがDM23-RP4期には完全に死滅と言うべき悲惨な状況に陥った。《若き大長老 アプル》や《とこしえの超人》を始めとする墓地利用メタ、《ボン・キゴマイム》のような速攻メタ、《キャディ・ビートル》(偶に《ベイB セガーレ》)などのコスト軽減メタが跋扈し、それらでデッキを固めた完全な不利対面の【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】が環境を支配したのが大きい。軽量級呪文を伴うツインパクトを採用すれば対策はできたが、それだと環境的にデッキパワーが既に足りなくなったのもある。
【グルメ墓地ソース】消滅以降も、DM23-BD4・DM23-BD5・DM23-BD6・DM23-BD7期辺りは《暴走龍 5000GT》をカットして《超神星DOOM・ドラゲリオン》を軸とした【アバク墓地ソース】が一部で見られるように。《暴走龍 5000GT》を採用するにしてもデッキパワーを増強できる《超神星DOOM・ドラゲリオン》は半ば必須となっている。
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