電脳の女王(ハックイーン) アリス/不埒な再侵入(プラチナ・ハッキング) [編集]

電脳の女王 アリス P 水文明 (3)
クリーチャー:アウトレイジMAX 3000
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、残りを1枚ずつ、墓地と山札の上に置く。
不埒な再侵入 P 闇文明 (7)
呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。

DMBD-17で登場したアウトレイジMAX呪文ツインパクト

クリーチャー面は、cip山札操作手札補充墓地肥やしを行う。
コスト的に見ると、マナブーストの代わりにデッキトップを固定するようになった《天災 デドダム》というべきか。

《デドダム》との最大の差は単色であることであり、安定して3ターン目に着地できるのがポイント。こちらの面だけを使う目的なら【青単】や【赤青覇道】にも入れられる点で汎用性に優れる。《無重力 ナイン》G・ゼロを達成できる点も見逃せない。
山札操作も侮れない効果であり、手札の質を高める他、ビビッドローの発動や《無限皇 ジャッキー》などのコスト踏み倒しと非常に相性が良い。
その分、自然マナ基盤にはならない他、マナ加速が出来ない、コマンドを持たない、等の点で一長一短。こちらは呪文面で受け札になることも意識したい。

呪文面は《デビル・ハンド》相互互換
クリーチャー参照が可能なものを使いたいなら、ツインパクト化《骨折人形トロンボ/デビル・ハンド》がある。
ハンド名称カテゴリの有無や、水のマナ基盤になるという大きな違いがあるため、呪文側を重視して採用するならデッキ構成と要相談といったところ。

両面ともに墓地肥やし能力を持ち、更にツインパクトの恩恵で呪文面を唱えつつ墓地クリーチャー数を増やせる。
よって墓地クリーチャー数を参照する【墓地ソース】とは極めて相性が良い。【墓地ソース】の初動3コストとしては墓地に落とせるカードの枚数が少ないのが気がかりなので、呪文面をメインとした防御札としての運用が主になるだろう。《戯具 ヴァイモデル》《ツルハシ童子》などの防御と墓地肥やしを同時に行うS・トリガーと枠を争うことになる。こちらは上手く初動カードを引き込めなかった場合にクリーチャー面を無理なく手打ちできる点で優れる他、序盤に欲しいマナを生み出せる点も差別化要素になる。

【ベンゾビートダウン】【起源神】でも序盤のパーツ探しや暴発用として活躍が見込める。

呪文面が全く同じ能力である《デビル・ハンド》【カリヤドネループ】に採用された実績を持つため、そちらにも適性がある。
クリーチャー面は自分の呪文コスト加重効果を受けた時のとりあえずのアクションに使える。

クリーチャー面でリソースを稼いでから《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》シールド化して呪文面のS・トリガーでのカウンターを構えることができるため、【白青黒退化】のパーツとしても優秀。

ルール [編集]

  • 余談だが、もしもテキストが「自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を手札に加え、1枚を墓地に置く。」と書かれていたとしても、処理は全く変わらない。「山札を順番を変えずに見る」効果は、その効果が終了した時点ですぐに山札の元の位置に裏向きで戻すという原則(総合ルール401.5.)があるからである。
    • 山札の一番上のカードの特性を参照するカードの場合、他に何も書かれていなければ、「そうでなければ、裏向きで山札の上にとどまる」処理を行うが、そういったテキストは省略される。
      そうでない場合は、山札の上3枚をすぐに利用する《禁断機関 VV-8》、再録時に注釈文によって処理が明確化された《ザ・ユニバース・ゲート》ぐらいに限られる。
    • 山札の上数枚からカードを移動させる能力の大半は、残りのカードを山札の下に置く処理を行うため、それらのカードと異なる処理を行うことを明記する必要があるのである。
    • 同じようなテキストを持つカードの例として、例えば《シークレット・クロックタワー》がある。

環境において [編集]

登場から【カリヤドネループ】【白青黒退化】などの墓地肥やしによるカウンターを重視するデッキに使われることがある。

登場直後、テスタ・ロッサ軸の【墓地ソース】で使われたり、DM22-EX1期のアドバンスでは、これを採用した【クランヴィアデリート】チャンピオンシップ準優勝を果たしたりした。

その後しばらくは《キユリのASMラジオ》との相性や、手打ちでも《天災 デドダム》に似た質の高い手札補充墓地肥やしをこなせる受け札として評価され、【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】【青黒緑ゲンムエンペラー】に使われることもあったが、環境カードとは認識されていなかった。

しかし、DM23-RP4期に【青黒COMPLEXコントロール】が制作されると、《DARK MATERIAL COMPLEX》との相性の良さが評価され、【青黒COMPLEXコントロール】に4投されることが多くなり遂に環境入りを果たした。
具体的には、山札の上にカードを置く能力で《DARK MATERIAL COMPLEX》の下に入るカードをある程度選択できる上側と、S・トリガーを持っている単体除去として《DARK MATERIAL COMPLEX》のカウントを進めることが出来る下側の両方が評価され、当該デッキにおけるほぼ確定枠として扱われた。
DM23-BD4DM23-BD5DM23-BD6DM23-BD7発売同日に行われた超CS in 福岡ではこのカードが4投された【青黒COMPLEXコントロール】を使用したプレイヤーが2人、TOP8(片方は4位)に入賞し、ついに大型大会での結果を残すこととなった。

2024年5月下旬時点でも【青黒COMPLEXコントロール】に大概4枚、減らされても3枚は入る札として重宝され続けている。上側は《DARK MATERIAL COMPLEX》《奇天烈 シャッフ》を探せること、下側はこの時点で環境最上位とされる【青赤マジック】《単騎連射 マグナム》を除去できる受け札であることが評価され続ける理由である。

だがDM24-EX1《冥土人形ヴァミリア・バレル》が登場すると立場は急変。そちらを優先してこちらを2枚程度に減量したレシピが続出。

その他 [編集]

  • カード名の呪文面は「不埒な(ふらちな)」と「プラチナ」が掛かっており、さらに「プラチナ=白金(はっきん)」と「ハッキング」が、そしてクリーチャー面の「ハックイーン (Queen)」と「ハッキング (King)」が掛かっている。アウトレイジらしい秀逸なネーミングである。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

  • DMBD-17
    その情報の対価は、アリスの命。
  • プロモ(P61/Y23)
    プラチナのように輝くキングを目指せ!

収録セット [編集]

参考 [編集]


[1] このクリーチャーの能力はコスト踏み倒しを行う能力ではないので、2021/10/22裁定変更の影響は受けない。