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赤い稲妻 テスタ・ロッサ C 火文明 (2) |
クリーチャー:アウトレイジ 2000+ |
バトル中、このクリーチャーのパワーを+2000する。 |
相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。 |
コスト2でありながら着地置換効果で墓地送りにするコスト踏み倒しメタ能力を持つ。火のコスト踏み倒しメタとしてはそれまで最軽量だった《撃速 ザ・グナム》のコストを下回った。
文明が違うため単純比較できないが、《マタドール・マルクーゼ》の上位互換のような能力となっている。
召喚以外のクリーチャーの着地を許さないカードには《洗脳センノー》がいたが、それよりさらに1コスト軽くなっており、メタとしてインフレしていると言っていい。
コストが1低くG・ストライクを持ち、GR召喚もメタれる汎用メタの《とこしえの超人》と比べるとやや見劣りするかもしれないが、相手のマナを増やさない点と手札からのコスト踏み倒しも対象である点で、差別化は容易。
登場時の環境なら《ナウ・オア・ネバー》による《龍風混成 ザーディクリカ》を始めとした踏み倒しや《蒼き守護神 ドギラゴン閃》を筆頭とした革命チェンジ、《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》の踏み倒しなど、環境でもよく使われるデッキを着地置換効果で妨害することで完封できるのは評価できる。
基礎パワーは2000と低めだが、バトル中パワーを+2000するので、タップキルやマッハファイターなどの殴り返しにはある程度は強い。マッハファイターはパワー5000以上のクリーチャーが増えていっているため安心はできないが、このコスト帯としては十分なパンプアップ量だろう。《麗泳者 マツバメモノ》ぐらいなら一方的に殴り返しできる。
流石に《異端流し オニカマス》のような耐性は持たず、火力にも弱いため、序盤の足止め程度の役割とおさえておくべきである。
コストが軽いのを生かして、《無重力 ナイン》を使ったアウトレイジを軸にした【赤単ブランド】などに採用するのもいいだろう。もっともアウトレイジを考慮しなくても、火のコスト踏み倒しメタの中ではかなり優秀な部類なので、単純に従来の【赤単速攻】、【赤緑速攻】、【赤黒速攻】などに投入しておくだけでも活躍は十分期待できる。
登場弾のDMRP-18発売直後、【我我我ブランド】や白青赤構築の【鬼羅.Star】で活躍。【ドギラゴン閃】系列などこれが立っていると大きく速度が下がるデッキに対しては有利であり、たとえワンショットのための打点が足りなくてもこのカードの能力に任せてごり押しして何とかなることがままある。ただ、当時の【我我我ブランド】ではコスト踏み倒しメタより速度の方が大切であり、【我我我ブランド】相手にはこのクリーチャーのメタ能力はほぼ意味をなさないことから、使用率はマチマチであった。
DMEX-16期になると【ドギラゴン閃】系列や【モモキングRX】系列などの攻撃重視のデッキにも広く入るようになり、赤系のビートダウン全体でよく見かけるカードとなった。【我我我ブランド】でも確定レベルで投入されるようになった。ただし、この頃になると【5色コントロール】が既に《希望のジョー星》対策の《メッチャ映えタタキ》をよく採用するようになっており、《希望のジョー星》対策で搭載したそちらについでのように除去される恐れがあるので、過信は禁物。
ただ、召喚扱いのコスト踏み倒しに対して腐るのが重く、そのことからDMRP-20期辺りになると【白青赤鬼羅.Star】でも《天翼 クリティブ-1》と総入れ替えするケースが目立っていった。
DMBD-19・DMBD-20期のオリジナルにおける【我我我ブランド】では、【JO退化】ぐらいにしか刺さらないことから不採用が目立つように。
『全国大会2019』日本一決定戦では、《GIRIGIRI・チクタック》と《一番隊 チュチュリス》を一切採用せず、これを4枚採用した【我我我ブランド】(アドバンス)が確認された。【JO退化】が増加し、【我我我ブランド】の苦手な【白青赤緑ドラグナー】が増えなかったメタゲームを巧みに読んだ形だが、上位入賞はならなかった。
その後も需要はあるが、【絶望神サガループ】には対策される、メクレイドには無効など、腐る場面も増えた。それでも、【白赤アーマード・サムライ】が発祥すると、自由枠に入れられるケースも見られるように。
【絶望神サガループ】消滅によりメタを張る相手が1つ減ったため、それを機に【我我我ブランド】でも《U・S・A・BRELLA》と共に採用を見送られるケースが激増。代わりにテスタ・ロッサであることを活かして【テスタ・ロッサ】で結果を残す例が一気に増えた。
しばらくすると【テスタ・ロッサ】も退潮し、【我我我ブランド】自体も次第に数を減らしていったため、あまり環境で見かけなくなった。DM23-EX2期時点では偶に【赤黒バイク】の入賞レシピで見かけられる程度である。
DM23-BD2・DM23-BD3期時点ではDM23-BD2ベースの【赤黒バクロ法師】が主な居場所。後はアドバンスで【赤黒バイク】のパーツに使われるぐらいか。
DM24-RP1期に、ミラーマッチ対策にこれを1〜2枚程度挿した【青赤マジック】も存在した。明確なシナジーではないがアウトレイジのため《灼熱の演奏 テスタ・ロッサ》の手札交換で捨てることが可能な1枚である。
【白青赤BAKUONSOOO】が成立すると、手札が整っている場合2ターン目が暇なことから、その場合の2ターン目の動きとして導入されるようになった。
『DMGP2024-1st』Day2の3人1チーム戦(オリジナル)で、優勝チームの1人が使用した【青赤マジック】で1枚積みされていた。