【オカルトアンダケイン】 [編集]《不敵怪人アンダケイン》と《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》を使って、《フォール・クロウラー》や《追憶人形ラビリピト》を使い回し、相手のマナと手札を枯らしながら、相手のライブラリアウトを狙うデッキタイプ。青黒が中心の構築となる。略称は「オカケン」など。その発祥は2020年8月頃とされるが、それ以前から既に構築可能なだけのカードは揃っていたため、実際のところの誕生経緯は不明。 構築理論としてのフルパワーの概念を広めたデッキである。
主要カード [編集]
候補カード [編集]
概要 [編集]構築とプレイ難易度がかなり高い。 基本的にフルパワータイプのデッキで、S・トリガーのような防御札は一切入れない。 最速の動きは以下の通り
この様に最速3ターンで全ハンデスが決まる。実際のゲームでここまで上手く行くのは稀だが、4ターン目には全ハンデスが決まる場合が多い。そこからは《フォール・クロウラー》と《零龍》を使い決めに行く。
結果、1マナで1枚ランデスしていくループとなる。後は何らかのデッキ回復手段を取ったあと、相手のデッキ切れを待つだけでいい。そこまでせずとも、マナ0手札0にした状態で、毎ターン1枚ずつシールドを割るだけでも十分勝てるだろう。 前身とも言える【アンダケインドルマークス】と比較すると、最速で《ドルマークス》を出してランデスする事を主軸とした彼方に対し、水を採用し、デッキに《フォーエバー・オカルト》などの高コストカードを多く採用することで安定性とコントロール性を高めている。また《アンダケイン》と《ドルマークス》のループは1回で2マナ消費するのに対し、《オカルト》と《フォール・クロウラー》のループは1回に1マナしか消費せず、要求されるカード数こそ多いもののループの効率では勝る。
長所 [編集]最速3ターンで決まるオールハンデスと継続的かつ回数の多いランデスが脅威そのものであり、余程の事がない限り決まれば相手に何もさせず勝利可能。 墓地に必要なパーツは基本《不敵怪人アンダケイン》と《フォール・クロウラー》or《追憶人形ラビリピト》程度と非常に少なく、半端な墓地リセットでは止められない。手札に溜まっても《戦略のD・H アツト》等で簡単に墓地へ落とせる。 このデッキの強みは上記以外にも《不敵怪人アンダケイン》とその効果で復活させたクリーチャーで攻撃する、《暗黒鎧 ダースシスK》や《百万超邪 クロスファイア》で速攻を仕掛ける、《零龍》で攻撃するなど、様々な勝ちパターンがある点。また、メタクリーチャーを出されても《墓地の儀》か《龍装鬼 オブザ08号》でデッキを回すついでの様に除去できるのでメタも効きにくい。これらが効かない《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》などを使われても、今度は《零龍》で殴るなどのプランを取れば良い。 山札回復手段は敗北回避である《大魔王 ウラギリダムス》なため長期戦にも強く、《墓地の儀》達成後も積極的に墓地を肥やしても問題ない。 短所 [編集]完璧ともいえるロックを形成する反面、前述の通りフルパワーのデッキ。キーとなるカードが多く、デッキ内すべてがキーカードと呼んでも良い位で、そのためそれぞれのカードの枚数の配分にかなり気を使う。
序盤から大量に墓地を肥やすため山札消費が激しく、山札を浪費しないタイプの相手にはデッキ枚数を上回られて山札切れを待つ戦法が通用しにくい。
オールハンデスを乱発する関係上、マッドネスの大量発動にも弱い。特に次弾装填できる提督サイクルや《ザロスト》をバウンスしながら2打点を押しつけてくる《斬隠蒼頭龍バイケン》などに注意。 継続的なハンデスもランデスも基本的にリアニメイトありき。そのためリアニメイト戦術そのものを禁止する《封鎖の誓い 玄渦》&《墓標の封じ 遥典》、及び《とこしえの超人》は非常に危険。 デッキ単位で危険なのは【零龍ギャスカ】と【ドギラゴン閃】系列(現在は我我我なども)。どちらも早すぎる速度は勿論の事、【零龍ギャスカ】はマナと手札を両方枯らしても《暗黒鎧 ザロスト》2体以上復活→《ステニャンコ》+《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》or《偽りの名 ドレッド・ブラッド》と繋がれるとマナも手札も一切使わずに零龍卍誕から一気に潰されてしまう。
【ドギラゴン閃】は先行で《アンダケイン》→《フォール》と動けなければ3ターン目に《“龍装”チュリス》から革命チェンジでドギラゴンに繋げられ、そのままワンショットキルされることが多い。チェンジ先が《蒼き団長 ドギラゴン剣》なら最早負け確定。 環境において [編集]ランデスしない型は2020年9月時点からチャンピオンシップでの優勝報告が上がっていた。 当時環境トップだった【連ドラグナー】相手にもそれなりに高い勝率を保てるほどの強力なデッキであったが、デッキ構築とプレイングの難易度が高いこと、S・トリガーを初めとする防御札も一切入らないことから【速攻】に滅法弱いという先入観もあったのか、なかなか使用率が伸びなかった。 ただ徐々にではあるがその強さが認知され、使用するプレイヤーの習熟度も上がっていった。さらに構築やプレイング論も練り込まれた上で広まっていった。 2020年12月18日の殿堂レギュレーション改訂で、《ヘブンズ・フォース》を失って【連ドラグナー】が弱体化したことで、いよいよ環境トップになった。 しかし王来篇が始まると同時に《とこしえの超人》という強力なメタカードが登場した事により突如として立場が脅かされる事となる。(下記の対策方法も参照) さらにその【5色コントロール】に追随するべく、このデッキにとっても不利対面である【ドギラゴン閃】系列や【4色アダムスキー】が同時に急増してしまい、一瞬にして入賞率は急落してしまった。 現在はデッキの動きが周知されて研究と対策が進み、これらの強力なメタが登場しても尚環境上位の座を維持し続ける実力は未だにあるが、間違いなく全盛期程の安定感は無くなってしまった。 その後の2021年7月1日から《不敵怪人アンダケイン》と《暗黒鎧 ダースシスK》の殿堂入りが施行。《不敵怪人アンダケイン》2枚を要する有限ループは不可能となり、《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》、《追憶人形ラビリピト》に繋ぐための展開力も大きく削がれ、コンセプトの大部分が崩壊。結局最後までGPや日本一決定戦などの大型大会に持ち込まれることもなく、約9ヵ月の短い歴史に幕を下ろした。 その後2021年9月頃のよくある質問で《暗黒鎧 ダースシスK》や《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》の代替コストに《零龍》等の破壊されないクリーチャーを選ぶことができない裁定に変更された可能性が示唆され[1]、同年10月の更新で《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》の代替コストに《零龍》を選べないという、明らかにこのデッキを意識した回答が追加された。参考 なお余談だが、このデッキに使われていた《暗黒鎧 ザロスト》と《一なる部隊 イワシン》も後に殿堂入りしており、ただでさえコンセプトが崩壊気味だったこのデッキはさらに追い討ちを受けている。 対策方法 [編集]《追憶人形ラビリピト》の全ハンデスが決まる最速3ターンまでに打てる対策を考える必要がある。 当初は2コストはおろか3コストでも決定打となるメタカードは発見されていなかったが、後に1コストの《とこしえの超人》が登場した。 コスト踏み倒しメタは《不敵怪人アンダケイン》や《暗黒鎧 ダースシスK》等を封じてメインの動きは止められるが、《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》には効かない為オールハンデスは遅らすだけに留まり、《零龍》で殴るプランも止められない。 更にメタクリーチャーを除去する手段も複数有している為、本気で対策しようと思えば複数の種類のメタカードを駆使して戦うか、その前にビートダウンでこちらが先にダイレクトアタックを決めるかが主な対策になる。 幸い【オカルトアンダケイン】はブロッカーの《暗黒鎧 ザロスト》以外は防御札が積まれていない場合が多いので、S・トリガーなどで返される心配が少なく、純粋に物量で押し切れる可能性は高い。 《奇石 ミクセル》、《制御の翼 オリオティス》 [編集]多くのプレイヤーが真っ先に思い浮かべるであろうメタ。序盤は、召喚による踏み倒しも防げるため、《暗黒鎧 ダースシスK》、《暗黒鎧 ザロスト》などの踏み倒し系は粗方防げる。《墓地の儀》で簡単に破壊されるが、それに至るまで相手は多くのリソースを山札の下に沈められる。しかし、《戦略のD・H アツト》などの通常の召喚は防げず、墓地肥やしも許してしまう上に、3ターン目に《天災 デドダム》でマナブーストされると、4ターン目には《ザロスト》と《ダースシスK》、《アンダケイン》がメタの範囲外になるため、そこからクリーチャーを3体以上並べられて、《追憶人形ラビリピト》を普通に召喚され、代替コストで《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》を召喚されて全ハンデスを食らってしまうことも。《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》は山札の下に送られるが、全ハンデスを受けてからではもう遅い。そのため、運が悪ければ、最悪1ターン限りの延命手段にしかならない可能性がある。 《異端流し オニカマス》 [編集]召喚でない踏み倒しに反応するメタ。アンタッチャブルなため、《墓地の儀》でも《龍装鬼 オブザ08号》でも破壊されないのもポイント。しかし、バウンスしてしまうことと召喚による踏み倒しに対処できないことが難点で、《暗黒鎧 ダースシスK》・《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》・《不敵怪人アンダケイン》・《百万超邪 クロスファイア》とデッキの起点になるカードを軒並み無効にできないのが難点。《追憶人形ラビリピト》の蘇生を防げるのは救いといえる。ただし、手札消費の激しい《暗黒鎧 ダースシスK》の代替コストによる召喚を助長し、墓地のリソース確保にも貢献しかねない。運が悪ければ1ターン稼ぎにもならないこともある上に、1ターン稼げても相手に大量のリソースを確保されてしまう。 使うのであれば、青入りの3ターンキルを狙うデッキが望ましい。 《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》 [編集]同一ターンに4体以上のクリーチャーの展開を防ぐメタ。こちらも1ターン稼ぎにしかならず、4ターン目には《追憶人形ラビリピト》の全ハンデスを決められてしまうが、《フォール・クロウラー》のランデスが毎ターン1回しか行えなくなるため、デッキの構築次第では反撃の隙を作ることは十分できる。さらに何と言っても、【オカルトアンダケイン】はカード指定除去を持たないことが多いため、どかされる心配が少ない。これらの点から【ビッグマナ】における【オカルトアンダケイン】対策として重宝されやすい。 《リツイーギョ #桜 #満開》・《閃閃-ダセンゼ》 [編集]同一ターンに3体以上のクリーチャーの展開を防ぐメタ。《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》より1体多く牽制できるより強力なロック。 《デスマッチ・ビートル》 [編集]高いパワーを誇る踏み倒しメタ。2コスト帯のメタカードの中ではこのデッキに対して最も強力といっても過言ではない。《墓地の儀》のパワーライン外なのはもちろんのこと、《龍装鬼 オブザ08号》のパワー低下で倒すのもなかなか難しい。《暗黒鎧 ダースシスK》・《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》・《百万超邪 クロスファイア》とデッキの起点になるカードをことごとく除去できる。もちろん墓地が溜まってくれば《龍装鬼 オブザ08号》のパワー低下で倒される点には注意が必要だが、それでも安定して2、3ターンは遅延できるだろう。しかし、《破壊の儀》の手助けをしてしまうことには注意したい。 《封鎖の誓い 玄渦》、《墓標の封じ 遥典/六奇怪の三 〜意志を持つ水〜》 [編集]リアニメイトが防げるため、相手の復活の儀を完封し、《零龍》によるビートを防げる上に、パワー3500なので《墓地の儀》の効果で破壊されない。ただし、墓地リセット系統のカードも使えない点は注意が必要。また、墓地のカードの枚数を参照する《クロスファイア》の前には無力。 《絶対の畏れ 防鎧》 [編集]3コストの中では、最強の【オカルトアンダケイン】メタと言っていい。《墓地の儀》で破壊されないパワーラインで、《追憶人形ラビリピト》のハンデスも利かず、それによって《手札の儀》の効果も防ぎ、さらに《奇石 ミクセル》同様のメタ能力を持っているため、間に合えば相手の動きをかなり封じることができる。 《超次元エクストラ・ホール》 [編集]相手の墓地をリセットした上で、《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》を出して、《オカルト》や《ダースシスK》の代替コストになる《 アツト》や《デドダム》などを狩りに行けるため、これ1枚でかなり高い確率で《ラビリピト》の全ハンデスを2ターンも遅らせる。3コストではあるが、呪文なので、2ターン目に《ナゾの光・リリアング》→《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》で唱えたり、《予言者クルト》や《アストラル・リーフ》から《ミラクル1 ドレミ24》に革命チェンジしたりするなどで2ターン目から唱えられる。 《ポクチンちん》 [編集]墓地利用と踏み倒しを防げる優秀なカード。《墓地の儀》で破壊されるがその《墓地の儀》そのものを妨害できる。さすがにオールハンデスにはノータッチだが、【ガンバトラージョーカーズ】に採用されたこのカードを出せればほぼ勝利は確定する。 《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》 [編集]墓地メタかつブロッカーなため、どの動きもある程度は妨害できる。相手にデッキ内のこのカードの存在がばれてしまうと、大きなアクションを起こすまで墓地を4枚以下にしておくことで対処されてしまうので注意。 《洗脳センノー》 [編集]《不敵怪人アンダケイン》のcipによる《追憶人形ラビリピト》、《フォール・クロウラー》の踏み倒しを防げる。《墓地の儀》のパワーラインにも引っかからない。 《滅亡の起源 零無》/《零龍》 [編集]こちらも《零龍》を用意しておくと、デッキ構築次第では対抗策となる。主にディスカードなどで墓地肥やしを行えるカードで対抗。《ラビリピト》の全ハンデスを受けても、《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》をトリガーに《破壊の儀》の墓地回収を行う事で、相手の《手札の儀》を妨害できる。そのため、相手が完全な制圧をするには+1ターン必要になってくる。また、オカルトアンダケイン側に零龍卍誕された際、返しのターンでこちらも零龍卍誕できる可能性が高い。状況次第で逆転は十分見込める。 《ゼーロJr.&ゲンムエンペラー》 [編集]《零龍》へのメタカード。単体で採用しても、全ハンデス+零龍卍誕された場合、ムゲンクライムできず、今引きに掛けるしかなくなるので、《零龍》とセットでの採用が望ましい。全ハンデス+零龍卍誕された際、返しのターンこちらも《手札の儀》を満たして零龍卍誕し、次のターンに《手札の儀》でだしたGRクリーチャーと《零龍》をコストにこのクリーチャーをムゲンクライムすれば勝利となる。つまり相手の零龍卍誕をほぼ封じ込めることができる。零龍卍誕せずとも戦えるデッキではあるものの相当厳しくなるのは間違いない。最大の利点は手札にこのカードがあるだけでいいのでメタにリソースを割かなくて済む点である。最大の弱点は汎用性が低い点である。 《お清めトラップ》《お清めシャラップ》 [編集]相手の墓地リセットにより1ターン稼ぎつつマナブーストができる。マナブーストにより自分の動きを1ターン早めると考えれば、2ターン分の遅延と同じ働きができる。 《とこしえの超人》 [編集]手札以外からカードを場に出せなくする期待の新人。これ1枚で《復活の儀》は完全停止、そして《墓地の儀》でも焼けない。《アツト》系でビートするプランに切り替えても《アツト》を殴り返せる。仮に先攻を取られても引けてさえいれば《ザロスト》をメタることができ、《アンダケイン》に至ってはマナを増やす以外の用途が無くなる。何よりこれだけのメタ性能がありながら自然文明の1コストという異常な使いやすさを誇る。1~2ターン目の初動が弱い【5色コントロール】系デッキでさえ最初に自然を含むマナを埋めておけば安定して2ターン目までに出せる上、自身もG・ストライクを持っておりビートプラン対策までも並行して担ってくれる。【オカルトアンダケイン】のみならず様々なデッキの対策が可能であるため今後間違いなく増えていく1枚であろう。同色かつコストの近い《リツイーギョ》を併用すればなお安心。 【オカルトアンダケイン】側では2ターン目《アツト》→《ザロスト》でマナブースト→どこかに《シスK》を挟む→4コストで《オブザ》と動けば除去できるため、他のメタカードと併用されなければ対処できる。 《検問の守り 輝羅》 [編集]《とこしえの超人》と違い、相手のマナブーストを助長することもない。しかし《墓地の儀》で倒されてしまうため一長一短。あとは自分の不正も許さないせいで使いにくいことが気になるくらいか。 参考 [編集]タグ:
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