樹食の超人(グルメ・ジャイアント) [編集]

樹食の超人 R 自然文明 (8)
クリーチャー:ジャイアント/不死樹王国 12000
このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンまたは手札から、好きな枚数の他のカードを選んでもよい。このようにして選んだカード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。このクリーチャーが出た時、選んだカードを墓地に置く。
T・ブレイカー
マッハファイター
※殿堂入り

DMEX-14で登場した自然ジャイアント/不死樹王国

コスト8でパワー12000のマッハファイター
名目コストが高く、さらに召喚時にマナゾーン手札から好きな枚数墓地に送る予約をし、指定した枚数分召喚コスト軽減されるという特徴を持つ。

フシギバースのようなコストを参照するカードと組み合わせたり、手札およびマナを効率よく墓地に落とすことがメリットとなるデッキでの運用が考えられる。
とはいえ名目コストだけが高く実質コストは低いクリーチャーの候補は《八面の化身》など多数存在しているため、採用の主目的は後者の効果になるだろう。

手札を一気に墓地に置く手段は《怨念怪人ギャスカ》《トツゲキ戦車 バクゲットー》《MEGATOON・ドッカンデイヤー》を筆頭に闇や火に多く存在している。
マナゾーンのカードを一気に墓地に置く手段は《カラフル・ナスオ》などが存在している。
こちらはある程度融通を利かした選択ができることと、そのターンに使えるマナを多く残しつつ墓地肥やしできる[1]という点に着目したい。

墓地に置くことになるマナ枚数=タップするマナ枚数になる組み合わせは、(手札6枚、マナ1枚、1コスト)(手札4枚、マナ2枚、2コスト)(手札2枚、マナ3枚、3コスト)(手札0枚、マナ4枚、4コスト)の4つ。

元々が大型のため、少ない枚数を墓地に置きたい場合だと自身の能力であまりコスト軽減できず、マナを多く支払う必要がある。
しかしジャイアントを軽減できる《西南の超人》と組み合わせると、小さな支払いで小回りの利く墓地送りができる。

+  後述の《超七極 Gio/巨大設計図》型が確立される前の考察

ルール [編集]

  • これから召喚コストの支払いのためにタップするマナゾーンのカードも選ぶことができる。
    • この時、このクリーチャーの召喚コストが支払えるようになる枚数のカードを必ず選ばなければならない。参考
      例えば残り使用可能マナが3枚であるとき、カードを5枚以上選ぶ必要がある。
    • 手札とマナゾーンにある他のカードを全て選んでも支払いが可能な召喚コストに軽減できないような場合、召喚宣言自体ができない。よってカードを選ぶ能力も使えない。参考
  • 召喚せずにバトルゾーンに出す時や、コストを支払わずに召喚する時は、コスト計算を行わないので、カードを選ぶ能力は使えない。参考
  • このクリーチャーを出せない時、召喚を行えないので、カードを選ぶ能力は使えない。参考
  • 召喚時にカードを選び、召喚した後、着地置換効果 (または召喚したゾーンから離れない効果)によって実際にはバトルゾーンには出なかった場合、「バトルゾーンに出た時」の能力は誘発しない。よって召喚時に選んだカードは墓地には置かれない。

環境において [編集]

DMEX-17《超七極 Gio/巨大設計図》が登場すると、このカードを主軸としデッキのほとんどをコスト7以上のクリーチャーで固めた所謂【グルメ墓地ソース】チャンピオンシップで上位入賞するようになった。8枚積みの《巨大設計図》によって溜め込んだ手札をこのカードで一気に墓地に落とし、《大樹王 ギガンディダノス》《ブラキオ龍樹》などの大型フシギバースで制圧する。
このカードやフシギバースは召喚であるためメジャーなコスト踏み倒しメタをすり抜け、《流星のガイアッシュ・カイザー》も不発になる。《ベイB セガーレ》はこのカードの1枚目で消費させてからすかさず2枚目を出すことで対処が可能。また、予め墓地を肥やしておく必要がほとんどないため、《お清めシャラップ》などの墓地リセットの影響を受けにくいのも特徴。
従来の黒赤緑【墓地ソース】の墓地肥やしを担っていたのは《鬼札アバクと鬼札王国》であり、こちらは手札補充能力に難があることと、「《鬼札王国》を引けていないと動きが極端に鈍る」という大きな弱点を抱えていたが、この難点をカバーした形となる。
【速攻】対面ではマッハファイターで干渉できる点とT・ブレイカーを持っていることを活かして《百万超邪 クロスファイア》と共にビートダウンできる点が光る。

《超七極 Gio/巨大設計図》基盤のリソース確保能力が不健全な域に達しており、このカードはその基盤を活かしたデッキの最たるものである【グルメ墓地ソース】の核となっていたためか、2022年8月15日付で《超七極 Gio/巨大設計図》と共に殿堂入りすることとなった。ジャイアントからの殿堂入りは史上初。
このカードの登場で【墓地ソース】フシギバースを武器とするようになり、デッキパワーが上がり過ぎたというのも大きいだろう。【グルメ墓地ソース】が従来型の地道な墓地肥やしによる【墓地ソース】を全否定する構築であったのも規制の一因と言える。
直前には《龍頭星雲人/零誕祭》が登場しているが、そのままにしておけば今後こうしたカードの開発の障害となることは自明であった。

それから活躍らしい活躍は無かったが『超CSⅥ in群馬』ベスト16に【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】が進出したのを機に、そちらのスーパーサブとしてまた環境で見かけられるようになった。

アニメでは [編集]

デュエル・マスターズ WIN』第6話の「斬札 ウィンvsうんちく」でうんちくが使用。
前のターンに《巨大設計図》で稼いだ手札墓地に置き、自身をコスト軽減するとともに墓地を増やして《暴走龍 5000GT》《超神星DOOM・ドラゲリオン》コスト軽減につなげた。

その他 [編集]

  • 《生命と霊力の変換》を唱えてからこのクリーチャーを召喚すれば、マナを墓地に置かずにコスト軽減できる。
    選ぶためのカードも、マナゾーンにタップした5枚は確定であるはずなので、同時使用もそこまで苦労しないだろう。

関連カード [編集]

収録セット [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 1つ目の能力について

Q.相手の《聖鎧亜キング・アルカディアスP'S》がバトルゾーンにいる状況です。自分は《樹食の超人》を召喚する際、手札から3枚、マナゾーンから3枚の合計6枚を選び、コスト2で召喚しました。《聖鎧亜キング・アルカディアスP'S》の置換効果によって結果的に《樹食の超人》はバトルゾーンに出ませんでしたが、選んだカード6枚は墓地に置きますか?
A.いいえ、墓地に置きません。選んだカードを墓地に置くには《樹食の超人》がバトルゾーンに出て、その「出た時」の能力がトリガーしなければいけません。

+  (総合ルール 609.4)

引用元(2022.1.14)

Q.相手の《煌ノ裁徒 ダイヤモン星》がバトルゾーンにいる状況です。自分が《樹食の超人》を召喚する時、コストを少なくできませんが、選んだカードを墓地に置けますか?
A.いいえ、コストを少なくする能力を無効にしますので、カードを選ぶこともできません。
引用元(2022.6.24)

Q.カード名として《樹食の超人》を選んだ相手の《あたりポンの助》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《樹食の超人》をコストを少なくして召喚できますか?
また、召喚できる場合、コストを少なくする際に選んだ手札とマナゾーンのカードは墓地に置かれますか?
類似例:《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》
A.はい、コストを少なくして召喚できます。出た時、選んだ手札とマナゾーンのカードは墓地に置かれます。
《あたりポンの助》などが持つ「クリーチャーの能力を無視する」能力は、バトルゾーンのクリーチャーの能力しか無視しません。ですので、手札の《樹食の超人》の能力は無視されません。
また、「クリーチャーの能力を無視する」能力は、すでに待機している遅延誘発型能力も無視しません。「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、選んだカードを墓地に置く。 」は、バトルゾーンに出る前に生成される遅延誘発型能力ですので、バトルゾーンに出た時、その能力は無視されず、選んだカードは墓地に置かれます。
引用元(2022.7.28)

Q.相手の《ブラキオ龍樹》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《樹食の超人》をコストを少なくして召喚しました。自分はコストを少なくする際に選んだ手札とマナゾーンのカードを、墓地に置きますか?
A.いいえ、墓地に置きません。選んだカードを墓地に置くには《樹食の超人》がバトルゾーンに出て、その「出た時」の遅延誘発型能力がトリガーしなければいけません。《ブラキオ龍樹》の能力は、効果によって生成された遅延誘発型能力もトリガーさせません。

+  (総合ルール 603.6. 609.4.)

引用元(2022.7.28)


[1] とは言ったものの、殿堂入り《カラフル・ダンス》は5枚アンタップインしたら、逆にマナ回復しつつ墓地肥やしができるのだが。