【グルメ墓地(ぼち)ソース】 [編集]

《樹食の超人》墓地肥やし能力を利用した黒赤緑をタッチした【墓地ソース】。手札補充の核となる《巨大設計図》に因み【巨大墓地ソース】とも呼ばれる。

DMEX-17《超七極 Gio/巨大設計図》が登場し、《巨大設計図》との8枚体制になったことでDMBD-18頃デッキが確立した。
大量の高コストカードで手札を増やしたのち、《樹食の超人》でそれを一気に墓地に送ることで墓地を利用するカードを一気に使うデッキ。

樹食の超人 R 自然文明 (8)
クリーチャー:ジャイアント/不死樹王国 12000
このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンまたは手札から、好きな枚数の他のカードを選んでもよい。このようにして選んだカード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、選んだカードを墓地に置く。
T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3つブレイクする)
マッハファイター(このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
※殿堂入り
超七極 Gio UC 光文明 (9)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/侵略者 11500
このクリーチャーを召喚する時、自分の手札にある他のコスト9のカードを好きな数、相手に見せてもよい。こうして見せたカード1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
進化:光のクリーチャー1体の上に置く。
ブロッカー
W・ブレイカー
巨大設計図  UC 自然文明 (2)
呪文
自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から、コスト7以上のクリーチャーをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。
※殿堂入り

主要カード [編集]

《樹食の超人》コンセプト。墓地に送ったマナ手札の数だけコストが軽くなるマッハファイター
《超七極 Gio/巨大設計図》2コストにして最大4枚の手札補充
《巨大設計図》

候補カード [編集]

フィニッシャー
《暴走龍 5000GT》サイキック、軽〜中量クリーチャーを封じる大型フィニッシャー
《百万超邪 クロスファイア》墓地6枚でG・ゼロスピードアタッカー
《大樹王 ギガンディダノス》フシギバース14。cipで相手の手札を全てマナ送り。このクリーチャーパワー(50000)より低いクリーチャー攻撃を制限する
《ドマンモ龍樹》フシギバース10。自軍にマナ召喚付与し、クリーチャーを展開するたびにセルフハンデス
《ブラキオ龍樹》フシギバース13。クリーチャーが出た時にトリガーする能力を封じる
《“轟轟轟”ブランド》マスターG・G・Gで0コスト召喚
《大魔王 ウラギリダムス》シンパシー持ちの大型獣。フシギバースのタネにする。
《龍装者 ジスタジオ》《ウラギリダムス》をタネにフシギバースすることで増えたマナから出す。他のフィニッシャーへの殆どの除去を無力化できる。
防御札
《撃髄医 スパイナー》パワー低下 スーパー・ボーナス《巨大設計図》の対象とアンチシナジーで度外視して採用
《SMAPON》パワー2000の全体火力とスーパー・ボーナスで相手クリーチャーを止めるスーパー・S・トリガー
《天幕船 ドンデンブタイ》攻撃できないブロッカー。自分の手札7枚以上ならタダ

このデッキの回し方 [編集]

《超七極 Gio/巨大設計図》《巨大設計図》で手札を補充する。基本的にこのデッキは非ツインパクトの《巨大設計図》以外コスト7以上であるため、よっぽど《巨大設計図》が固まっていない限り3枚以上は手札に加えられる。
そうして手札が貯まったらそれを一気に捨てつつ、1マナで《樹食の超人》を召喚。その後余った手札から墓地を利用するカードをどんどん展開し勝利する。

環境において [編集]

2021年12月初頭にチャンピオンシップ優勝を果たし、以降オリジナルで流行。

ただし、王来篇環境 (オリジナル)には除去力の高いデッキが少なくなく、《暴走龍 5000GT》着地まで攻撃を待っていてはフィニッシュが間に合わないため、実際のゲーム上は3ターン目に《百万超邪 クロスファイア》《樹食の超人》を並べてビートダウンする展開も珍しくなかった【JO退化】で3ターンキルできる相手にわざわざ回りくどい勝ち方をするデッキという印象で、チャンピオンシップで入賞を量産した一方大型大会では評価が低かった。もっとも、9年前のカードであった《暴走龍 5000GT》がガチ環境で選択肢に入るパーツという時点でデッキパワーの高さは折り紙付きと言えた。

DMEX-18期のオリジナルではこれをフシギバース元に採用した型が複数件上位入賞報告され、以降流行。延いては、《反逆龍 5000typeR/無法頂上会談》も採用した代わりに闇のリソース系やフシギバースをカットしてデッキカラーを従来の黒赤緑から青赤緑に変えた型も結果を残した。

同終期には《我我我ガイアール・ブランド》打点を補強しつつ《樹食の超人》でのディスカード《“轟轟轟”ブランド》マスターG・G・G促進に利用する型が流行。

DMBD-19DMBD-20期にはついに、【墓地ソース】系統のフィニッシャーが属するを完全にカットしてフシギバースに特化した黒緑型までがオリジナルで3位入賞した。

DMRP-22に激増した【青黒緑ハンデス有象夢造】に対して莫大なリソースで余裕を保てることから、この頃のオリジナル環境で【白青赤鬼羅.Star】【青魔導具】と共にトップメタに立った。【白青赤鬼羅.Star】のメタカードが刺さり、【青魔導具】には対処が乏しく、【JO退化】には速度負けする、といった具合に環境上位に悉く弱いが、にも拘らず入賞数だけ見るとトップメタと呼べる実績を誇るのはそれだけリソース確保力のおかげで高いデッキパワーを発揮でき、地雷耐性があるということなのだろう。

DMBD-21DMBD-22期には《大魔王 ウラギリダムス》を主なメテオバーン元にする形で《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》フィニッシャーとして使う型が優勝。

手札、墓地のリソースを容易かつ極端に稼いでロックを行う強力さ、および今後コスト7以上のクリーチャーが出る度に際限なく強化され、今後それらのカードの開発の障害になる性質から、2022年8月15日に《樹食の超人》《超七極 Gio/巨大設計図》殿堂入り。リソース確保の速度がガクッと落ちることになり、これを機に消滅。

長所 [編集]

大量の手札補充のおかげで安定性が非常に高く、巨大なフシギバースクリーチャーカードパワーで圧殺することや、強力な高コストS・トリガー【速攻】対策を打つことができるという強みがある。また、そのリソース確保力のおかげで1枚積みカードを使いやすい。

《巨大設計図》での回収対象であり、が合いさえすれば7コスト以上のコスト帯に上位互換の存在しないあらゆる防御札が採用範囲内なので、防御札の枠のカスタム性が極めて高い。

フシギバース持ちのカードパワーの高さのおかげで、コントロールプランもある程度取れる。そこに《マキシマムザ亮君(暴天覚醒MAXIMUM神羅曼象)》でのクリーチャー一層、呪文ロックによる詰めを加えれば尚良い。フィニッシャーを着地させてからは直線的な動きしかできなかった従来型の【墓地ソース】とは比べ物にならないほど対応力が高かった。

フシギバースは召喚であるためメジャーなコスト踏み倒しメタをすり抜け、《流星のガイアッシュ・カイザー》も不発になる。《ベイB セガーレ》《樹食の超人》の1枚目で消費させてからすかさず2枚目を出すことで対処が可能。また、予め墓地を肥やしておく必要がほとんどないため、《お清めシャラップ》などの墓地リセットの影響を受けにくいのも特徴。
従来の黒赤緑【墓地ソース】墓地肥やしを担っていたのは《鬼札アバクと鬼札王国》であり、こちらは手札補充能力に難があることと、「《アバク》を引けていないと動きが極端に鈍る」という大きな弱点を抱えていたが、この難点をカバーした形となる。

短所 [編集]

前提として【JO退化】に不利という大きすぎるデメリットがあり、どこかでそちらと当たってしまう大型大会での使用には向いていない。このデッキがフィニッシュに4ターンから5ターン程度かかるのに対し、【JO退化】は3ターンから4ターン程度でフィニッシュする上にカウンター封じまで付いていた。
【JO退化】に有利な受けデッキを簡単に突破できるのは優秀だったが、【JO退化】は攻撃力が高すぎて受けデッキすら一定確率で突破してしまうので、三すくみを形成するには至らなかった。
全国大会2019」(オリジナル)での使用者がわずか2名だったことからも上位勢ほどこのデッキの使用を避ける傾向があったことが窺える。

《暴走龍 5000GT》着地こそ最速で4ターン目なので、早期にウィニーを大量展開するキルターンの速いデッキに対してはロック力がそれほど活かせない。

そもそもデッキの持ち味が《樹食の超人》の墓地肥やし能力ありきなので、マナブースト呪文で不正メタを避けるために準備している展開は比較的不利なゲーム運びである。

【我我我ブランド】などの【速攻】との対面で下手にワンショットに拘るとG・ストライクで頓挫してしまう恐れがある。そのため、なるべく刻むプレイングで先にG・ストライクを踏んでおくのが賢明。

【JO退化】メタの《飛ベル津バサ「曲通風」》がついでのように刺さってしまう。

参考 [編集]