暴走龍(ライオット) 5000GT(ジーティー) [編集]

暴走龍 5000GT VIC 火文明 (12)
クリーチャー:アウトレイジ 12000
このクリーチャーを召喚するコストは、自分の墓地のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは0以下にならない。
スピードアタッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、サイキック・クリーチャーをすべて破壊する。その後、パワー5000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
すべてのプレイヤーは、パワー5000以下のクリーチャーを召喚できず、サイキック・クリーチャーを出すことができない。

DMX-14で登場したビクトリーを持つアウトレイジ

自分の墓地クリーチャーの数だけ自身の召喚コストを減らす、スピードアタッカーT・ブレイカー
cipサイキック・クリーチャーすべてとパワー5000以下すべてを破壊し、バトルゾーンにいる限りサイキック・クリーチャーの登場とパワー5000以下の召喚ロックする。

cip常在型能力が組み合わさることで、ほぼ完全にサイキック・クリーチャーパワー5000以下の存在を抹消することができる。【オール・イエス】のようなデッキはほぼ何もできなくなり、【速攻】も大半が沈黙してしまう。

これは、単純にバトルゾーンを制圧するだけでなく、召喚扱いでバトルゾーンに出ようとするS・トリガー獣ニンジャ・ストライクなどの防御超次元ゾーンに依存する《超次元ホワイトグリーン・ホール》の追加効果、《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》《勝利のガイアール・カイザー》などによるサイキック・クリーチャーでの除去など、様々な相手の行動を封殺できることを意味する。

非常に強力な能力を持つ分、コストは12とかなり重い
しかし、自力でコスト軽減出来るため、この点はあまり気にならない。墓地に落ちているクリーチャーの種類は問わないので、軽減は容易。定番の《戦略のD・H アツト》《スクランブル・タイフーン》も気軽に利用できる。

踏み倒せるコストに上限はない《獰猛なる大地》《魔龍バベルギヌス》といったカードで呼び出すのも良いだろう。

パワー12000のスピードアタッカーかつT・ブレイカーと基本スペックにも優れており、上記のcip常在型能力が意味を成さない状況においても、十分にフィニッシャーとして運用できる。
墓地にカードが多く貯まる中盤から終盤にかけての奇襲性能は強烈で、場合によっては複数体並べることも可能である。
特に終盤での引きが勝敗に直結するS・トリガーシノビなどをほとんど封殺してしまうので、このクリーチャーを複数並べることができたなら勝利はほぼ決まったようなものである。

ルール [編集]

他のカード・デッキとの相性 [編集]

防御札との関係 [編集]

+  このクリーチャー存在下で召喚可能な防御札
  • 上記の様な基礎パワーの高いS・トリガー付きクリーチャーは厳しい条件付きの場合や何らかのデメリットを抱えている場合が多く、あまり積極的に採用されるものではない。そのため、このクリーチャーは実質的にクリーチャーのS・トリガーを封殺すると言っても過言ではない。

GRクリーチャーとの関係 [編集]

GRクリーチャーにはパワー5000より高い物が殆ど存在しないため、超GRメタとしても有効である。

+  このクリーチャー存在下で召喚可能なGRクリーチャー

しかも、これらのGRクリーチャーはほとんどが高パワーの代償にデメリットを抱えており癖が強いため、採用されるデッキが限られがち。そのため《5000GT》のロックはほぼ確実に超GRに刺さる事から、一時は《ヴォルグ・サンダー》の様に商品展開の邪魔と判断され殿堂入りする事が危惧されていた。

環境において [編集]

登場以来《百万超邪 クロスファイア》とともに【墓地ソース】のような墓地肥やしを活用するデッキのエースとして活躍している。
これだけのスペックのクリーチャーが小型〜中型程度のコストで登場しつつウィニーを蹴散らし、一瞬でシールドを割って相手を追い詰めるその様は、まさにビクトリーに相応しく、非常に高いカードパワーを持つカードと言える。エピソード3当時【オール・イエス】系統を始めとして殆どのデッキがサイキックウィニーをそれなりに採用しており、刺さらないデッキの方が珍しかった。
ただ、エピソード3環境では、打点にもなる墓地肥やしクリーチャーを巻き込んでしまいフィニッシュを自ら遅らせる恐れがあることから、【墓地ソース】の中にこのカードを不採用とする構築もあった。当時墓地回収も後年ほど充実しておらず墓地肥やしスピードも遅かったため複数体連打するハードルが高く、しかも《龍装者 バルチュリス》も当然存在していなかったためリーサルを組むのが遅くなりがちであった。そのようなことから採用を見送られることが時にあるのは無理からぬことであった。
それでも、【ヒラメキドレーン】ソリティアが止まったところに宛がうとゲームエンド級の打撃を与えることができた。

エピソード3環境からドラゴン・サーガ環境にかけては【ミステリー・キューブ】にしばしば投入され、出す手間との比較云々を抜きにして抜群のカードパワーを持つファッティとして認識されていたと言える。墓地肥やしデッキ相手に破壊しても、すぐに墓地回収され、【ターボ】相手にマナ送りにしても《獰猛なる大地》で出されるのがオチであった。一番効くのはシールド送りであった。特に《超次元ガード・ホール》ロックを解除しつつ《時空の封殺ディアス Z》を出して相手の墓地を減らしに行くことができるため、超次元主体のデッキでは一番の対策カードと言えた。

革命編以降は《凶殺皇 デス・ハンズ》《閃光の守護者ホーリー》など強力なS・トリガー獣が増えたので刺さる相手は多くなっている。しかし、先述のとおり革命0トリガーの登場もあったため、一概に有効だと言い切れないこともまた1つの事実である。一方で、同じく革命編で登場した《伝説の禁断 ドキンダムX》の弱点である《斬隠オロチ》への対策として、また封印解放による墓地肥やしとの相性の良さを買われて【レッドゾーン】に採用されるケースもあった。一見小型侵略元を多用する【レッドゾーン】とは相性が悪いように見えるが、《轟速 ザ・ゼット》はこのクリーチャーの存在下でも召喚できる。

《蒼き団長 ドギラゴン剣》が無制限の頃から【赤黒ドギラゴン剣】の隠し味として1枚から2枚入るケースもあった。例えば封印からクリーチャー5体が墓地に落ちていれば7コストで召喚できるため、巨大な《単騎連射 マグナム》という感覚で召喚しても悪くない。《伝説の禁断 ドキンダムX》特殊敗北能力もこのカードのロック能力によってカバーできるため、比較的安心して《伝説の禁断 ドキンダムX》を禁断解放させてブレイクに参加させることができる。《蒼き団長 ドギラゴン剣》殿堂入り後は4枚フル投入されるケースもそこそこ見られるようになった。

双極篇墓地肥やしできるツインパクトが続々登場して【墓地ソース】が大幅強化され、超天篇《滅亡の起源 零無》を取り入れた【零龍墓地ソース】が成立。これにより、3ターン目に比較的安定して召喚できるようになった。後述の様にGRクリーチャーに非常に刺さるため、それのメタカードとしても機能した。

長らく、【墓地ソース】では主役カードであり4枚積みが当たり前であったが、十王篇で新たに構築された【アンダケイン墓地ソース】ではビートダウンする必要がなくなり、S・トリガー獣をケアするという役割が失われたため、4枚積みされなくなり、最悪1枚も投入されない場合もあった。DMBD-18終期に流行し始めた【グルメ墓地ソース】フシギバースクリーチャーが主体のためフシギバース元に使われるかサブフィニッシャー扱いされることがざらで、極論マナとして置かれるだけということも。

その他 [編集]

  • 「ライオット」の意味は「暴動」。「GT」は自動車カテゴリの一種「グランツーリスモ」だろう。ちなみにマセラティ社が制作したスポーツカーに「5000GT」という名前のものが存在する。また、「GT」は greater than (より大きい)の略語として使われることもあり、パワー5000より大きいクリーチャーしか存在を許さないこのカードの特徴を表している。
  • イラストをよく見るとスーツとネクタイを身につけている。
  • 初登場から暫くの間、テキストの「すべて」の表記が漢字の「全て」となっている唯一のカードだった。
    • 後のDMRP-18での再録時についにひらがな表記となった。
  • アニメ「ビクトリーV3」第7話では、芸術家の桜田(声優は津田健次郎氏)が、自身の芸術を認めない社会に対し、このクリーチャーの武器を使い、最新アート建築を次々と改変していた。浄化後は勝太の新たなパートナーの一枚として活躍している。声優は徳石勝大氏で、後に《超竜の潮流 コンコルド》も担当した。

デュエル・マスターズ プレイスでは [編集]

暴走龍 5000GT VIC 火文明 (12)
クリーチャー:アウトレイジ 12000
スピードアタッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーの召喚コストは、自分の墓地のクリーチャー1枚につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならず、かつこのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。
バトルゾーンに出た時、サイキック・クリーチャーをすべて破壊する。その後、パワー5000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
誰もパワー5000以下のクリーチャーを召喚できず、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出せない。

DMPP-20で実装。

登場時のカードプールでは、S・トリガー獣の封殺性能が抜きん出ている。
特にNew Divisionでは、DMPP-20時点ではパワー5000超過のS・トリガー獣(自己付与含む)はプレイヤーの攻撃を全く防げない《王龍ショパン》と、専用デッキでしか活用できない《爆音演騒 グローバ・ライブ》のみ。All Divisionでも《腐毒の幻ハンゾウ》《大宇宙シンラ》《霊騎秘宝ヒャックメー》の3枚が加わるのみ。

【墓地ソース】が流行している間は、往年の《アクア・サーファー》《霊騎コルテオ》などですら延命に役立たない可能性がある。呪文S・トリガーや召喚ではない踏み倒しならすり抜けられるため、火力で破壊されないクリーチャー+《DNA・スパーク》での耐久に加え、《湧水の光陣》《地獄門デス・ゲート》などから《終末の時計 ザ・クロック》を出すといった変化球も考える必要が生まれた。

お互いへのロック性能が高いことが災いして、使用者側もまともにクリーチャーを召喚できなってしまうリスクもある。

ただし、フィニッシュにサイキック・クリーチャーの依存度が低いビッグマナでの運用なら、相手だけ被害が大きいカードとして使える。
New Divisionなら《龍仙ロマネスク》《真実の王 ヴィオラ・ソナタ》を軸にしたデッキ、【ハングリー・エレガンス】などが該当する。《暴走龍 5000GT》と《偽りの王 ナンバーナイン》を揃えればほぼすべての防御札を無効にしてシールドブレイクできる。
自身もサイキックを多用するが【ヴィルヘルムコントロール】でも候補内。

関連カード [編集]

フレーバーテキスト [編集]

収録セット [編集]

デュエル・マスターズ [編集]

デュエル・マスターズ プレイス [編集]

参考 [編集]


公式Q&A

  • 4つ目の能力について

Q.自分の《追憶人形ラビリピト》がバトルゾーンにいる状況で、自分のターン中に《暴走龍 5000GT》を召喚した時、「出た時」の能力で《追憶人形ラビリピト》が破壊されますが、「自分のターン中に、コスト8以上のクリーチャーを召喚した時」の能力はトリガーしますか?
A.はい、トリガーします。《追憶人形ラビリピト》の能力は「召喚した時」にトリガーします。《暴走龍 5000GT》を召喚した時点では《追憶人形ラビリピト》はまだバトルゾーンにいるので、その能力はトリガーします。
引用元(2021.10.22)

  • 5つ目の能力について

Q.自分の墓地に呪文が4枚以上あり、相手の《暴走龍 5000GT》がバトルゾーンにいる状況です。自分はGR召喚をする際、《P.R.D. クラッケンバイン》を表向きにしました。この《P.R.D. クラッケンバイン》はバトルゾーンに出せますか?
A.いいえ、バトルゾーンに出せません。《P.R.D. クラッケンバイン》はバトルゾーンにいる間のみ、パワーを修正します。

+  (総合ルール 206.2a)

引用元(2022.5.20)


[1] 通常のソウルシフトとも相性は良いが、《暴走龍 5000GT》から進化できるソウルシフト持ち進化クリーチャーは存在しない。