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龍装者 バルチュリス UC 火文明 (5) |
クリーチャー:ドラゴンギルド/ビートジョッキー 4000 |
自分のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーが自分の手札にあり、その攻撃がこのターン2度目のクリーチャーによる攻撃であれば、攻撃の後、このターン自分の《龍装者 バルチュリス》が出ていなければ、このクリーチャーを出してもよい。 |
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない) |
DMRP-05で登場した火のドラゴンギルド/ビートジョッキー。
自分のクリーチャーの2度目の攻撃時、まだこのカードと同名のカードを出していなければ、その攻撃の後これを手札からバトルゾーンへ出せる。さらに自前でスピードアタッカーを持っており、コスト5以上のドラゴンなので、《蒼き団長 ドギラゴン剣》などに革命チェンジできる。
また、クリーチャーの2回目の攻撃の終わりまでは手札にあるので、S・トリガーなどで除去されることはないのも強い。
下記のような2ターンキルを狙わなくとも、予め盤面の条件を整えてから《ワ・タンポーポ・タンク》で《異端流し オニカマス》を処理するコースなら、《蒼き団長 ドギラゴン剣》による3ターンキルが安定する。《蒼き団長 ドギラゴン剣》から並べた6打点でダイレクトアタックまで届かない状況で最後の一押しとして踏み倒すのもグッド。
ただ、手札にこれ自体を予め抱える必要がある上に2度目の攻撃ができるように盤面を維持できないと腐る。最初の攻撃によるブレイクでS・トリガーを踏んで盤面を荒らされて踏み倒しの機会を逸したら、こればかりは仕方ないだろう。
ケアの仕方としては、《異端流し オニカマス》のようなアンタッチャブルをはじめとした耐性を持ったクリーチャーを2回目の攻撃要員にすることが挙げられる。
エラッタによって、「攻撃する時」に使用宣言し、実際に出るタイミングで「このターン自分の《龍装者 バルチュリス》が出ていなければ」をチェックするようになり、遅延誘発型能力は変わらず、2体以上出すことを起こらなくされた。
また、同時に「であれば、攻撃の後」という形に変更が加えられている。
これは、《黒神龍グールジェネレイド》のテキストが単なるpigではなく、「にあれば」と書かれているため墓地にある状態でないと機能しないという裁定が関係している。
これを《バルチュリス》に当てはめると、このターン1度目のクリーチャーによる攻撃や3度目以降の攻撃に(特に利点のない)使用宣言することはできなくなったと考えられる。
解説 |
1ターン目に《スナイプ・モスキート》を、2ターン目に2コストで出せるスピードアタッカーを用意し、1回目の《スナイプ・モスキート》の攻撃でこのカードを手札に加え、2回目の攻撃の後これを踏み倒し、これからそのまま《蒼き団長 ドギラゴン剣》に革命チェンジし、そのままファイナル革命で《無頼勇騎タイガ》などの適当な多色クリーチャーを踏み倒せば2ターンキルも十分可能である。
ただ、《蒼き団長 ドギラゴン剣》2ターンキルはパーツ要求値が高く、マナに埋めるカードや初手にあるカードに制約が掛かる。色の都合などからも上記のようなコンボを行う場合は、必要パーツとしてマナ埋めするための自然単色のカードが事実上1枚追加される。そのため、コンボ用パーツの内1枚は先攻なら必然と2ターン目に今引きで引き当てなければならない理屈になる。
《“破舞”チュリス》、《超音速 レッドゾーンNeo》、《超音速 ターボ3》を軸として、1ターン目にマナに埋めた《勝利のアパッチ・ウララー》を《蒼き団長 ドギラゴン剣》での踏み倒し先にする2ターンキルコンボではマナの管理はそこまで煩雑ではないが、前提として《超音速 ターボ3》の能力で手札補充した3枚から《蒼き団長 ドギラゴン剣》を供給する必要がある。
情報判明当初は、《蒼き団長 ドギラゴン剣》を最速2ターン目に着地、及び最速2ターンキルの新たなるお供として大いに騒がれた。だが、実際に登場する頃には長期戦には向かない上に、短期決戦に使用するにも癖のあるカードであると認知された。また、前述の通りそもそも2ターン目の《ドギラゴン剣》着地がオーバーキルなため、過小評価されるようになった。
《プラチナ・ワルスラS》と《勝利のアパッチ・ウララー》が殿堂入りすると1ショットキルに必要な打点を揃えるのが比較的難しくなったため、打点補強として重宝されるようになった。《勝利のアパッチ・ウララー》の殿堂入りが囁かれていた時期に開催された『DMGP-6th』で【トゥリオドギラゴン剣】のパーツとして使用されて有用性が認められたのが直接の流行の要因。
その後、『超CSII in 金沢』あたりから【墓地ソース】の打点補強としての採用が目立った。《「アフロ行きま〜す!!」》→《埋葬の守護者ドルル・フィン》と続ければ、相手の攻撃を《埋葬の守護者ドルル・フィン》でブロックしてpig発動まで持ち込む必要があるが、4ターン目には《暴走龍 5000GT》、《百万超邪 クロスファイア》、このカードにより6打点を形成でき、そのまま《暴走龍 5000GT》の召喚ロックで安全に1ショットキルできる。自己踏み倒しで出す場合は当然召喚ではないので味方の《暴走龍 5000GT》の能力には引っかからない。
《零龍》の登場とともに生まれた【零龍墓地ソース】では《暗黒鎧 ザロスト》や《復活の儀》による早期の墓地肥やしから《5000GT》《クロスファイア》が2ターン目、3ターン目に出てくる事もしばしば見られるようになり、早ければ2ターン目からロック付き即死打点の形成ができるようになった。
DMBD-09・DMBD-10期には【サンマックス】における需要が高まった。《S級原始 サンマックス》でT・ブレイクして《テック団の波壊Go!》をS・トリガーで踏むと自分の《伝説の禁断 ドキンダムX》が禁断解放されるが、《伝説の禁断 ドキンダムX》単騎の状態でこのカードの使用宣言をすることで一気にダイレクトアタックまで持って行けるということが注目されたのが需要の要因である。当然禁断解放によって封印による全体除去を放つため、あらゆるコスト踏み倒しメタを退かした状態で悠々着地することが可能。《テック団の波壊Go!》の全体バウンスで封印6枚を手札に加えることができるので、手札に抱えるのも楽。軽量除去やマッハファイターが蔓延しており多くのコスト踏み倒しメタの影響を受けないGR召喚が普及している影響からコスト踏み倒しメタが少なくなったため、ただでさえ着地が容易である状況となった。
【ドギラゴン閃】でも主要パーツとして活躍していた。特にDMRP-16期に流行した3コストチャージャー採用型の【赤黒ドギラゴン閃】では素出しすることも多かった。
しかし【赤青ドギラゴン剣】が環境から姿を消し、【青赤緑ドギラゴン閃】が成立した辺りから採用率に陰りが見え始め、徐々にドラゴン基盤の【ドギラゴン閃】が隆盛するにつれて打点にしかならない汎用性の低さが目立って行った。アドバンスのドラグナー系統の【ドギラゴン閃】の場合はこれが無くとも展開系ドラグハートで十分なのが大きい。
一見コンセプトに合致していそうな【我我我ブランド】ですらコスト踏み倒しメタに引っ掛かることから採用はまばらで、これを使うぐらいならシールド回収を繰り返して1コストウィニーを並べて溜めるプレイングをした方がマシであった。ウィニーをどんどん出す動きを取って手札がギリギリになりがちなので、仮に採用しても手札に抱える余裕があまりないというのもある。とはいえ【赤白ドギラゴン閃】で以前使われるなど、環境で全く見ない訳ではなかった。
ところが《ボルシャック・フォース・ドラゴン》型【我我我ブランド】の流行に伴い、DM22-RP1発売から約1ヶ月が経過するとこれを2、3枚入れた型が激増。過剰打点信仰に乗ってよく使われるようになったと言える。フィニッシャー格が無くとも、1ターン目1コストウィニー→2ターン目《グレイト“S-駆”》1体含む1コストウィニー2体+これで、そのまま3ターンキルが狙える。
【絶望神サガループ】が環境に進出した頃には【赤緑“逆悪襲”ブランド】の一部の型で使われるようになっていた。
アドバンスでは《龍装者 バルチュリス》を立ち回りの必須カードとして使う【赤黒バイク】で活躍した。速度的に【絶望神サガループ】に強い。
だが遅くとも王道篇に入った頃には【我我我ブランド】ですら通用しないほどの受け重視の環境で前のめり構築への評価が下がり、また所詮は打点が1つ増えるだけでカードパワー自体は陰りが見えているため、【赤黒バイク】を始めとする相性の良いデッキでもこれの採用を見送ってカードパワー重視の後ろ寄せ構築にするケースが激増した。
Q.自分のクリーチャーのターン中2度目の攻撃時に、《龍装者 バルチュリス》の「攻撃する時」の能力の使用を宣言しました。
この攻撃で相手のシールドをブレイクしたところ、相手は「S・トリガー」で《ゴースト・タッチ》を唱えました。この際、処理はどうなりますか?
A.効果の使用を宣言した《龍装者 バルチュリス》は表向きにしたまま、相手は《龍装者 バルチュリス》を含めた自分の手札をランダムに1枚選び、捨てます。この際、使用宣言して表向きになっていた《龍装者 バルチュリス》が捨てられてしまった場合、攻撃の後、《龍装者 バルチュリス》は出せません。
引用元(2022.5.20)
Q.自分のターン中、相手が《終止の時計 ザ・ミュート》を「S・トリガー・プラス」で召喚しました。
その攻撃の後に《龍装者 バルチュリス》をバトルゾーンに出した場合、この《龍装者 バルチュリス》は攻撃できますか?
A.いいえ、攻撃できません。主語が「相手」となっている能力は、バトルゾーンにいる相手のクリーチャーではなく、相手プレイヤーに影響を及ぼす能力です。
そのため、能力を解決した後で出たクリーチャーも攻撃できません。
引用元(2023.6.23)